玉壺


「今宵三方のお客様には是非とも私の作品を見ていただきたい!
 ではまずこちら “鍛人(かぬち)の断末魔” で御座います!!」

漫画『鬼滅の刃』の登場人物。名前の読みは「ぎょっこ」。
アニメの担当声優は 鳥海浩輔 氏。

鬼舞辻無惨に使えるの中でも無惨直属の大幹部である十二鬼月「上弦の伍」。
自然の理に反することを好む芸術家気取りの鬼であり、上弦の中でも特に人外染みた異形の姿が特徴だが、
ファンブックによれば異形の肉体は趣味の人体改造による産物らしい。
対人関係としては上弦の参である猗窩座に対しては慇懃無礼な態度をとったり、
童磨に壺を贈呈した際には、その使い道が女の生首を活けるものだった事にツッコミながらも「それもまた良し」と肯定したり、
無惨に頭を切り落とされた挙句、それを腕で掴まれた事をはじめ無下に扱われた事も「いい…とてもいい……」と恍惚もした。

……と、一見すればコミカルな人物像に思えるが、その価値観は下劣にして悪趣味。
人間を餌として見下しているのは多くの鬼と共通しているが、
玉壺は自分が殺害した5人の刀鍛冶の死体と刀を醜悪に組み合わせ、冒頭の台詞通りのグロテスクなオブジェを作り、
さらに身体に刺した刀を捻ることで犠牲者が叫んだ断末魔を再現するという機能を付けておくなど、
非道さと悪趣味な趣向は鬼の中でもトップクラス。
己の趣味のために命を踏み躙り死体すら弄ぶ、作中屈指の下種野郎である。
しかも悪い意味で芸術家らしい神経質さとプライドの高さとそれに伴う狭量さを備え、
自らの行いを「下らない生命を高尚な作品にしてやった」と公言して憚らず、
嫌悪感や不快感など至極真っ当な反応を見せる人間を「審美眼のないクズ共」「脳味噌まで筋肉でできているような連中」と逆に見下す始末。

刀鍛冶の里編で半天狗と共に刀鍛冶の隠れ里に来襲して殺戮を実行。
半天狗に吹き飛ばされ分断させられるも小鉄、鉄穴森(かなもり)と合流して一緒に自身の刀を探していた時透無一郎と偶然遭遇し、
小鉄達を庇い深手を負う時透を滑稽と嘲笑い水獄鉢に閉じ込めるも、勝ったと確信したのか囚われた時透を放置し家屋に侵入。
そこで炭治郎から受け取った刀を只管研ぎ続ける鋼鐵塚(はがねづか)を発見し、周囲の環境はおろか、自身の存在にすら一切気が付かず、
驚異的な集中力でただ管刀の研磨に没頭し続ける鋼鐵塚の姿に芸術家としてみみっちい対抗意識を燃やし、
あえて一思いに殺さずにいかにして鋼鐵塚の集中力を断ち切るかばかりに執着してしまう。
その結果無一郎が懸命に自分を助けようする小鉄に触発されて復活することを許してしまったばかりか、
代用品として使っていた間に合わせの刀を新しく仕上がった無一郎専用に打たれた日輪刀に交換され、
さらに無一郎が過去の記憶を取り戻して痣を発現させた事で形勢は完全に逆転する。
繰り出した「一万滑空粘魚」も軽く凌がれた玉壺は奥の手である完全体となって戦うも、
時透が放った漆ノ型・朧に完全に翻弄され頚を一瞬で斬り捨てられて敗北。
敗北を頑なに認めずに散々罵詈雑言を放つも、ダメ押しに残った頭部を斬られて今度こそ消滅した。
アニメ版では首を落とされてもなお再生しようと足掻いた結果、小さな腕が生えてくる描写が追加された(再生中に細切れにされて完全に消滅した)。

無惨からは「壺がなかなか綺麗。高く売れる」という理由で、「わりとお気に入り」という高い評価を受けている。

+ 経歴
本編中や単行本でも人間時代が一切語られなかった彼だが、公式ファンブックで遂に明かされた。
人間であった頃の名は益魚儀(まなぎ)といい、元々は魚村の出身で、魚介類や動物の死骸を繋ぎ合わせたり壺に詰め込んで遊んでいた事から、
地元の人間達からは忌み嫌われていた
(それでも、幼い頃に両親を亡くした事から「ショックで気がふれた」と解釈し、村人達も最初の内は見守っていた)。
しかし、益魚儀は魚や動物では飽き足らず、自分をからかいに来た子供達を惨殺し、その死体を壺に詰めるという猟奇殺人にまで手を染めてしまう。
その後、子供達の親に報復として串刺しにされ瀕死の状態で放置されるも、通りがかった無惨によって生きながらえ鬼となった。

+ 戦闘能力
壺から水生生物を模した使い魔を召喚したり粘度の高い水を放出する血鬼術の使い手。
壺に描かれた絵や模様によって発動できる術は変化するため上弦の中でも技は特に多彩。
劇中では、単体でも強い背中に壺をつけて人間の手足がついた大小様々な鯉の化け物を使役した他、
金魚のような使い魔を召喚してして麻痺毒を含んだ毒針の弾幕を発射する技「千本針魚殺」や、
巨大なタコの足を複数本伸ばして絡めとる「蛸壺地獄」、
1万匹にも及ぶ肉食性の小魚(しかも殺したら消滅の間際に猛毒を撒き散らす)で数の暴力を行う「一万滑空粘魚」を披露した。
特に、対象を水の壺で包み込む「水獄鉢」は、内部への空気の供給を絶つことで全集中の呼吸の使用を封じ、
それでいて液体故に物理攻撃の威力を受け流して内部からの破壊を防ぎつつ、水責めで内部の相手を溺れさせる、
対鬼殺隊に特化した技である。
加えて、壺を任意の場所に具現化して壺から壺への瞬間移動を行う。
また、本気を出すと脱皮して半魚人のような完全体へと強化する。
この状態の玉壺は金剛石よりも硬く強い鱗を持ち、生物・無生物を問わず拳に触れたもの全てを鮮魚に変化させる「神の手」と呼ばれる能力を使用できる
(日輪刀だけは対象外なようで、アニメ版では無一郎は日輪刀で受け流している)。

他の上弦と異なり痣を発現させていたとはいえタイマンで柱に敗れた上に、
柱に致命傷を与えた猗窩座や、柱に四肢のなどの欠損をもたらした妓夫太郎のような後遺症を与えることも無く、
バトルではぱっとしなかった玉壺だが、無一郎の使う「霞の呼吸」の技が広範囲対応であったり目くらましであったりと
よりにもよって本気を出した際の玉壺の技に対して効果的なものであったのも大きい。

更に、厳重に隠された刀鍛冶の里を突き止めたのは彼であり、他の上弦には無い優秀さがあったのは間違いないと思われる。
他の上弦の鬼は既に倒されている上弦の陸まで含めても情報収集や調査が不得手な者だらけであり、
無惨が欲していた鬼殺隊の本拠地や重要拠点の情報(あと青い彼岸花の情報)を掴むことが出来なかったのだから
(玉壺(あと半天狗)死亡後に繰り上げで上弦になった鳴女がようやく広範囲かつ高度な情報収集手段を獲得できたと思われるのは皮肉な話である)。


MUGENにおける玉壺

JUS』風ドットを用いたMUGEN1.1専用のちびキャラが2体公開中。

+ Dark night氏製作
  • Dark night氏製作
最初に公開されたキャラで、玉壺のMUGEN入りにより、半天狗の分身体である憎珀天も含めて上弦関連キャラは全員MUGENに参戦することとなった。
水球の飛び道具や使い魔を呼び出すなどの広範囲攻撃を多数備え、遠距離から制圧する戦い方が得意な性能をしている。
超必殺技では脱皮後の姿となり攻撃する。
AIもデフォルトで搭載されている。
旧バージョン
最新版(DLは下記の動画から)
+ TheGrayYouth氏製作
  • TheGrayYouth氏製作
上記のDark night氏をベースにした改編キャラだが、ドットがブラッシュアップされている他、
通常形態と完全態の2モードで戦う性能で、通常形態の超必殺技は自立稼働する使い魔を呼び出す攻撃に差し替えられているなどの変更点がある。
完全態は設置や飛び道具が多い通常形態とは対照的にインファイトの通常技が多いが、濁流を起こす広範囲攻撃や自立稼働する憎珀天を呼ぶ必殺技もあり、
近接戦寄りのオールラウンダーな性能となっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会

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最終更新:2024年09月26日 16:22
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