ルカリオ


     

「波導は我にあり!」

 図鑑No.448
 分類:はどうポケモン
 タイプ:かくとう / はがね
 高さ:1.2m
 重さ:54.0kg
 特性:せいしんりょく(ひるみ状態にならない、いかくの効果を受けない【第8世代より】)
    ふくつのこころ (ひるみ状態になると、素早さが1段階あがる)
    せいぎのこころ(あくタイプの技でダメージを受けるとこうげきが1段階あがる/隠れ特性)

相手の発する波動を
キャッチすることで 考えや動きを
読み取ることが できる。

+ 担当声優
浪川大輔
『ミュウと波導の勇者ルカリオ』(アーロンの手持ち)
『XY』(コンコンブルの手持ち)
『サン&ムーン』(ククイの手持ち)
2019年アニメ版(サトシの手持ち)
『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ(X以降)
阪口大助
『ダイヤモンド・パール』(スモモの手持ち、ゲンの手持ち)
古島清孝
『XY』(コルニの手持ち)
愛河里花子
『ベストウィッシュ』(コテツの手持ち)

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモン。
獣人のような姿をしたポケモンで、犬科に似た頭部を持ち、体形はほぼ人間に近い。
モチーフは実在するイヌ科の動物リカオン、あるいはギリシャ神話の狼男リュカオンではないかと言われているが、
あくまでユーザー間での諸説に過ぎない点に注意されたし。

手の甲と胸にトゲ状の角がそれぞれ1本ずつ付いており、後頭部には4つの房を持つ。 足の裏には肉球が3つある。
あらゆるものが発する波導(物理学の波動ではなく、のこと)を感じ取る能力を持ち、
これで相手の行動や考えを読み取ることができる。また、人間の言葉を理解することも可能。
ちなみに第5世代で漢字表記が導入された際、図鑑のテキストで「」表記になっていたことが物議を醸した。
これに対し桜井政博氏から映画やスマブラでは「波導」、ポケモン本編ゲーム作品及びアニメ版では「波動」ということで合意が取れていると明かされている。
『XY』での鳴き声は「くわんぬ」。
あまりにも特徴的なため、そのまま愛称として使われることもある。

第4世代『ダイヤモンド・パール・プラチナ』で追加されたポケモンだが、
劇場作品の『ミュウと波導の勇者 ルカリオ』に主役ポケモンとしてフライング登場している。
ちなみに、映画版で主役を張ったポケモンの中では初の伝説ポケモンではないポケモン(後にゾロアークという後継者が出来た)。
尤も、新シリーズで登場する伝説のポケモンはストーリー中盤~終盤のネタバレ要素なので発売前は普通デザイン画のみで
主人公が使ったり、戦闘シーンは公開されないはずなのに『ダイヤモンド・パール』の発売前情報では
操作説明や主人公がルカリオを使用してたりと颯爽と登場していたりするので伝説のポケモンではないと言う判断材料があったのだが。
野生では出現しないレアポケモンで、進化前の「リオル」というポケモンが生まれる卵をイベントで入手出来る
(下記するように後の作品では野生入手も可能になったが、出現率はやや低めに設定されており、タマゴも作れない)。
このリオルのなつき度が高い時に昼レベルアップするとルカリオに進化する。

ストーリー上で使用するトレーナーは切り札として繰り出してくるジムリーダーのスモモ以外にも、こうてつじまと言う場所で上記の卵をくれるゲン、
ストーリー上のラスボス的存在であるチャンピオントレーナー・シロナの手持ちの1匹でもある。
余談であるがゲンは前述の映画でルカリオを扱うトレーナーのアーロンと瓜二つである。
さらに『プラチナ』では手から波導の様なものを出し、「きみたちから はどうを かんじる!」と言っている。
『ポケモン+ノブナガの野望』ではランマルのベストリンクポケモンとなっている。

また、2020年2月に行われた「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」人気投票では2位にランクイン。
映画で主役を張ったポケモンで最上位である。

そしてアニメでは第7シーズンにおいて、21話でジョーイから預けられたタマゴから孵ったリオルが、
45話の戦いの最中に進化する形でサトシのパーティに加わることになった。
リオルの時は声は真堂圭氏だったが、ルカリオに進化後は映画と同様に浪川氏が声を担当している。


原作中の性能

HP:70
攻撃:110
防御:70
特攻:115
特防:70
素早さ:90

かくとうタイプの中でもダークホース的存在で、同タイプでも珍しいすなあらしの影響を受けず、弱点にかくとうタイプが含まれるポケモン
(他にはコバルオン、テラキオンがいる)。
攻撃、特攻、素早さが高く、それらを十分に生かす物理技と特殊技はもちろん、補助技も豊富かつ優秀。先制技だけでも4種類を覚える。
ただしはがねタイプにも拘らずHP、防御、特防が軒並み低く、はがね対策の煽りも受けやすい(ただし抵抗タイプもかなり多いので相手を選べば堅い)。
素早さが微妙に中途半端なのも問題点のひとつで、同じようなステータスで素早さの高いボーマンダやゴウカザルにお株を奪われがち。
「かくとうが弱点で無いはがねタイプのポケモン」等に有効な、特殊ほのお技を上の二体と違って覚えないと言う事情もある。
物理ならタマゴ技で「ブレイズキック」を覚えられるのだが…。
ただし素早さや耐久は持ち物で補うことができ、ルカリオ自体も弱いわけでは無く、中堅の部類に入るのでそこらへんは大丈夫である。
分類に恥じることなく「はどうだん」を筆頭に「りゅうのはどう」「みずのはどう」など「はどう」系のわざを多く覚えることが出来る。
+ 「はどうだん」について
第4世代においては多くの必中技が大抵威力60な中、90と高めの数字を持ち、ルカリオはこれを唯一タイプ一致で使えるのが強みだった。
ただし名前に反して専用技というわけではなく、この時点で他に覚えるポケモンがいないわけではなかった(尤も、そのほとんどは禁止伝説だったが)。
それを抜きにした実際の対戦においても命中より火力を取るトレーナーが多いので、
タイプ一致主力技としてはデメリットこそあるが威力で上回る「インファイト」に採用率で後れを取りがちというのが現実。
この後も第5世代では格闘タイプであるコジョンドが習得するのでタイプ一致での使用者という独自性が無くなった他、
第6世代以降は威力が80に下げされるなど、時を経るたび不遇化が進んでしまっている。

ダブルバトルでは相手の「まもる」を無効化出来る「フェイント」や特性を生かしたサポート担当として使われることもある。
さらに『ハートゴールド・ソウルシルバー』にてこのゆびとまれを習得し、サポート能力に磨きをかけた(相手の攻撃を受けるには紙であるが)。

ストーリー上では、『ダイヤモンド・パール』ジムリーダーのスモモの手持ちのルカリオを最初に見ることになる。
自分の手持ちに入れるには、通常は手に入れたタマゴからのみの入手なので、
イベントをこなして卵が孵るまでひたすら走るとレベル1の進化前のリオルが孵り、
そこから進化して、ようやくルカリオとなる。もらえるようになる段階ではストーリーも終盤に差し掛かっている所なので、
もらったタマゴから孵ったリオルをルカリオにしてストーリーで役立てるには、結構時間が必要。
また、なつき進化の為、正確に狙ったレベルの進化は出来ないものの、
能力の高さと多くの攻撃技を覚え、抵抗も多いはがねタイプということもあって物語後半に多いあく、はがね、こおりタイプに優位に戦え、
特にミオジム、キッサキジム、ギンガ団戦では存分に活躍してくれる。
但しボスクラスの相手は技構成も巧みなため、こちらが弱点を突ける相手でも、相手もこちらの弱点を突いて来るポケモンも多い。
相手のレベルも高く、ルカリオの耐久も低めのため、先制一発勝負で勝たなければかなり危険。
前述のジムリーダーのスモモ、チャンピオンのシロナ戦で敵として登場してきたルカリオも同様に、相性で有利でも油断出来ない強敵になっている。
プラチナのゲンもしょうぶどころで切り札として使用するのだが、覚えてる技が物理技だらけで波導を一切使わない

『ブラック・ホワイト』では準伝説に同じはがね・かくとうのコバルオンが登場したが、こちらは耐久向きの種族値をしているため棲み分けはされている。
同じく新登場したコジョンドは先述の通りタイプ一致で「はどうだん」が使えるがこちらは特攻でルカリオを下回り、
むしろ大きく上回る攻撃を生かした「とびひざげり」のほうがメインウェポンとしては採用されやすい。
ついでに「いやしのはどう」を覚えられる様になった。これを機に、本気でダブル・トリプル用に変わったかもしれない。
また、進化前のリオルがシナリオクリア後に野生で出現するようになったので、入手が容易になった。
+ しかし…
それが災いして、本作では絶好の金稼ぎ場所であるブルジョワール家の自滅役に使われるという悲劇に。
理由としては、
「本作ではバトルサーチャーなどの一般トレーナー再戦システムが存在しない」
「ブルジョワール家の連戦は途中で負ければ何度でも戦え、なおかつ昔のポケモンと比べて全滅ペナルティは非常に緩和されている」
「そして、ブルジョワール家相手に楽に戦え、かつ自力で自滅技の一つ「いのちがけ」を覚えられるため容易に全滅出来る」といったもの( 参考 )。
毎回のように自滅させられ、ある意味タブンネよりも悲惨な扱いなのかもしれない。

『ブラック2・ホワイト2』では序盤でリオルをゲットすることが出来るようになった。
最初のジムはノーマルタイプのため頑張ってレベルを上げれば有利を取れる格闘技を習得出来る……のだが、
最初に覚えるかくとう技が反撃技の「カウンター」(レベル6)で、攻撃技(はっけい)はレベル15まで上げなければ覚えない。
このレベルになればリオルでなくとも最初のジムなら余裕でクリア出来るので、
ゲーム中でこのアドバイスを聞いた多くのプレイヤーが、モヤモヤした気分を味わうこととなった。
なつき進化のため上手くいけば2つ目のジムまでに進化も可能。はがねタイプが付くのでどくタイプも怖くない。

『ポケモン+ノブナガの野望』では高い能力値、耐性が多い鋼属性、移動力3と格闘タイプでも優秀なポケモン。
また、技の「はどうだん」が間接攻撃のためかくとうタイプのポケモンが被害を受けやすいエッジアーマーなどを無視出来る。
特性もこのゲームでは重要な移動力を強化する「俊足」、ひるむ無効化の「精神力」、直接攻撃回避の「太刀捌き」と優秀。
ただしかくとうタイプとしては珍しく正面1マスを攻撃出来ない、出現するエピソードが少ないという欠点も存在する。


  • メガルカリオ

HP:70
攻撃:145
防御:88
特攻:140
特防:70
素早さ:112

メガシンカで 波動が 膨張。
闘争本能の 赴くままに 非情な 手段で 敵を討つ。

第6世代『X・Y』ではさらなる進化である「メガシンカ」が可能なポケモンに選ばれた。
特定のポケモンが特殊なアイテム「メガストーン」を所持することで戦闘中のみ発動する「メガシンカ」によって進化する。
ルカリオの場合、「ルカリオナイト」なるアイテムを持たせることが必要。
攻撃・特攻はもちろんのこと、中途半端さがネックだった素早さも上昇している上に特性「てきおうりょく」により、
さらに強力なアタッカーとして使用出来る。
一方ではがねタイプの耐性が見直されたことで、以前の世代と同じ感覚で扱うと痛い目を見ることも。
作中では、世界で最初にメガシンカが確認されたのがルカリオであることが言及されている他
(実際の起源はこいつだが神話扱いされており、”人工的に”最初の成功例という意味合いと思われる)、
主人公がメガシンカの手段を入手するイベントで使用でき、さらにそのイベントで「ルカリオナイト」を持った状態で手持ちに加えることが出来るなど、
ストーリー上でもかなり優遇されている。
このルカリオはイベント時に入手出来るポケモンとしては十分に活躍出来るレベルであることに加え、
序盤のポケモンの中では珍しいメガシンカが可能な種類のため、攻略要員として大いに役に立ってくれる。
ちなみに性格は防御が下がる代わりに素早さが上がる「せっかち」固定であり、個体値も素早さが最高クラスである。
なお、本作では野生のリオルも低確率ながら出現する。
更に野生で出現するタマゴ未発見グループのポケモンはランダムで3つの能力の個体値が最高確定となっているので、余裕があればこちらを狙うのも一興。

第8世代ではメガシンカが廃止されたものの、
体力半分と引き換えの威力140(タイプ一致210)のはがね特殊技「てっていこうせん」を取得。
ダイマックスで体力半分のリスクは無くなるため、種族値に反して技の関係上なかなか目にかかれなかった特殊型が使いやすくなった。

第9世代の新要素であるテラスタルはルカリオとの適性は微妙。
別タイプに変えるとはがねの優良な耐性を捨てることになり、さりとて元々のタイプにテラスタルしたらそれはそれで意表を突けない。
何より、物理型にせよ特殊型にせよ「インファイト」や「てっていこうせん」などリスクの大きい技を使いがちなため、
やられる前にやるような型でないと真価を発揮しにくい。
ただし、テラスがノーマルの個体だけはテラス補正を重ねた「しんそく」がそれなりに強力。
「テラスしんそくならより高いダメージを出せるカイリューで良くね?」は禁句


『ポッ拳』におけるルカリオ

初の公式ポケモン格ゲー『ポッ拳』にも登場。
他の登場ポケモンの例に漏れず、ルカリオも『鉄拳』シリーズの馮威とレオとラース、
ソウルキャリバー』シリーズのキリクから流用したと思しきモーションが一部存在する。
ラース以外は中国拳法や棍法の使い手ということもあり、『スマブラ』と同様に拳法家のイメージが濃くなっている。

平均的な体力、飛び道具あり突進技あり昇竜ありのスタンダードキャラ
特に牽制の優秀さと突進技の豊富さから地上での横押しに強く、隙の無い対空を持ち、それらの全てで破格の火力が出来るパワータイプでもある。
下段の概念が無く崩しは投げしかないゲーム性の中で、「飛ばせて落とす」という、
格闘ゲームのもう一つの基本的なダメージの取り方を体現した、堅実なバトルスタイルが持ち味。
しかし空中制動系の攻撃が貧弱そのものであり、壁に押し込まれて自分が飛ばされる展開になると苦しい戦いを強いられる。
引くのではなくラインを上げる行動を心掛けて、強い所を押し付けていきたい。

  • フィールドフェイズ
基本的な弾である「はどうだん」、弾無敵の突進技「ボーンラッシュ」、直接フェイズチェンジするサイドシュートを差し込む展開が主軸。
ホーミング格闘の強度は並なのでパワータイプとの殴り合いには向かないため、自分が動くのが苦手なので機先を制されやすい。
技単体での性能は高く、咄嗟にブロック属性になれるバックシュートもあるので、後の先を取ることを目的として動くことになるだろう。
こちらのフェイズでの飛び行動はデュエルフェイズに輪をかけて弱いため本当に追い詰められない限りジャンプはご法度。粘り強く地上戦を展開したい。
どちらかといえば苦手なフェイズなのだが、取れればゲージ面でのリターンが大きい。何とか頑張っていきたい所。

  • デュエルフェイズ
はどうだんやリーチの長さの割にあまりにも隙が無い主力牽制2Y、同じく長リーチのブロック攻撃をちらつかせて焦れた所に、
ボーンラッシュをぶっこんでいくのが本筋の戦い方。
一度ダウンを取れればブロック貫通の溜め6X重ねから最大火力の「はっけい」(およびそれをガードさせての削り)、
投げの択がシンプルにして強力かつ痛い。
このように横押しで対抗するのは厳しいものの、かといって飛んでしまえばルカリオの思うつぼで、
弾を上方向飛ばすため非常に落としやすい対空の8Yからフルコンボで200以上のダメージを奪いフェイズチェンジまで持っていく。
真上にも昇竜があるので空中ブロックという稀な技を持っているキャラか、弾撃ちやリーチで上回れないキャラは苦戦必至である。
ド密着でもある程度のリターンがあるしシンプルに投げという崩しの選択肢が加わるので、単純な横押しで圧力をかける戦い方が向いている。
端まで押し込んでしまえば強烈な壁コンボを持っており、あらゆる打撃の引っ掛けから全キャラ中屈指の火力が出るのでひたすらラインを上げていきたい。

一方でジャンプ後は対空ずらしのJX、更に長い時間の溜め空中はどうだんなどがあるが……その全てに対してブロックが大安定。
あまりにも簡単に落とされるので自分から飛ぶのは全く向いておらず、相手の投げに対して怖がってジャンプで逃げるとドツボに嵌る可能性が高い。
リターンの高い8Xをちらつかせて投げ行動そのものを封じて戦いたい所。

共鳴バーストを行うとメガルカリオにメガシンカを行う。はどうだん最大溜めがレーザーになる他、
デュエルフェイズの投げに波動で追撃する演出が加わり威力が一気に跳ね上がる。
他にもホーミング格闘のモーションが追加し中途半端なタイミングでのブロックを潰したり、5Yや5Xなど多数の攻撃に追加モーション、
更にはどうだんキャンセル前ジャンプという行動が追加。
横押しが強いキャラに「弾を出しながら前進」という行動が加わるというボーナス、
更にボーンラッシュ振り上げ派生がマイナス8Fになって、確定反撃が無くなったり6Xが超判定になったりと、
数ある共鳴バースト形態の中でも相当上位の性能に化ける。開発初期のキャラだけあって追加モーションが多いのが優遇ポイント
しかも共鳴自体もそこそこ溜まりやすく、地上戦と共鳴の強力な2本の軸が持ち味のキャラクターである。
バーストアタックは突進技の「波動ブラスト」。移動距離が長くガードされても有利Fとバーストアタック特有のトンデモ性能。
超強化される投げと打撃の単純二択が凄まじく、よほど見え見えの状況で撃ってスカさなければアドバンテージを得られるため、
あまりにも気軽にパナされるクソ技である。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるルカリオ


シリーズ三作目『X』にて隠しキャラとして初参戦。
全体的に発生が遅い上に癖の強い技が多くて素の状態では攻撃力は低めだが、
ダメージが増えれば増えるほど自身の攻撃力が上がっていく特性を持っている。
要するにこのキャラだけがオートハンデが付けられているようなものに近い。
その仕様からよくドMと言われるが違うよ!特性のふくつのこころを再現してるんだよ!
三角飛びやしゃがみ歩き、そして壁に張り付くことが出来る。ちなみに三角飛びのジャンプ力は全キャラ中最高。
人型に近いデザインという点やNBなどを見ると前作のミュウツーポジションのような印象を受けるが、総合的な性能や使用感は大きく異なっている。
ちなみに、映画で先行登場していたため分かりづらいが『X』発売時点におけるゲームでの登場が一番新しいキャラである。
まあ、スマブラ発売時点でポケモンが最新キャラになるのは半ば恒例なのだが。

ちなみに、スマブラのルカリオはミュウツーと同様、ゲームよりも劇場版を意識しているようで、
ポケモンのゲーム内で使われている「波動」ではなく、劇場版と同じ「波導」の漢字が使われている。
一部の演出で人語を喋るのも、劇場版の個体がテレパシーで人語を扱っていたのが由来だろう。
この繋がりからか、ポケモンのファイターとしてはミュウツーとルカリオのみが、
登場演出でモンスターボールから出てこないという特徴もある。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • はどうだん(NB)
前作のミュウツーのNBによく似た性能の飛び道具。溜め中に攻撃判定があるのも同じ。
軌道が真っ直ぐであることや空中で放った際の反動の小ささが主な違い。
牽制、フィニッシュ、溜めておくだけでもプレッシャーを与えられる…と、ルカリオの生命線たるワザ。
波導パワーが強まっていると弾が大きくなる。
判定は大きめなのだが速度は平均的なので過信しないように。

SPでは空中でも溜めをジャンプキャンセルできるようになったことで、
「空ダ(空中ダッシュ)」と呼ばれるテクニックが強力に。
この空ダは特定の方向に素早く直線移動する、という格ゲーでイメージされるものではなく、
移動の慣性を残しながら空中での軌道を変える、というものである。
元々ルカリオは空中機動力が全キャラ中でもかなり優秀であったが、
これによってさらに機敏に、かつ捉えにくく動き回れるようになっている。

  • しんそく(上B)
一旦停止した後、短い時間スティックを倒した方向へ高速で移動し続ける。
慣性が働くため細かい微調整は出来ないものの、直進だけでなく円を描くように復帰も出来るため、復帰阻止をかなり食らい辛い。
波導が強まると移動距離が伸びるようになり、最大になると凄まじい復帰力を所有するようになるが逆に飛び過ぎないように注意。
また、空中でワザが終わると尻もち落下になるうえ着地硬直が非常に大きいので逃げには使いにくい。
『for』からは移動の最後付近に攻撃判定が発生するようになったものの、攻撃用途には使いづらい。
『SP』では尻もち落下状態での着地隙が改善されている。

  • かげぶんしん(下B)
構えを取った所に攻撃を受けると姿を消し、受けた地点から少し前方に出現、逆方向からのスライディングで反撃するカッコいいカウンターワザ
様々なカウンターワザの中で唯一返すワザの威力に左右されないカウンターであり、
威力とふっとばし力を決定するのはその時のルカリオの波導となっている。
判定が出た後の隙が大きく、成功しても反撃するまでがやや遅いためガードされたり外れることもそこそこ。
しかしカウンター受付時間が長め、加えて『for』では長い時間の投げ無敵が存在するため使い勝手は上々。
変わり種としては、中距離からの飛び道具をこれで取り敵に奇襲を行う…と言うのもあるのだが、
出現位置をキチンと覚えていないと誰も居ない所へスライディングをかまし、無駄に距離を取るだけのカッコ悪い様を見せてしまうので気を付けよう。

  • はっけい(横B)
前方に波導を撃ち出す。波導の強さに応じてリーチが伸びるという性質を持つ。
『X』でも波導が強まった時は長いリーチになったのだが、『for』では更に強化され、
なんと最大時には終点の3分の1以上をカバーするほどのリーチに。
ただし吹っ飛ばす性能はあまり高くはなく、前後の隙も大きい。
牽制として使う場合、相手や間合いは考えて使わなければならない。
また、エネルギー飛び道具扱いなので反射や吸収はされる。

特殊な性質として、発動してから地上にいる状態で相手が至近距離にいると、
相手を掴んで直接波導を撃ち込む「零距離はっけい」という投げワザとなる。
こちらは通常のはっけいとは異なり、射程が短い代わりに発生が9Fと早く、撃墜力に優れる。
なお、零距離はっけいは地上限定の技だが、空中で出しても9Fより前に着地すれば掴み判定が出る。
ルカリオはシールド削りが強力なキャラではないのだが、
この零距離はっけいは投げワザなので、シールドを無視して撃墜が可能。
空中での攻めが強いルカリオにはシールドで対処する機会が増えがちなので掴まれやすく、
シールドせずに回避しても通常のはっけいが出るため、ルカリオの背後に回り込めないとダメージを負う。
…と、ルカリオ自体との性能も噛み合っており、波導が溜まった後の主力撃墜技の一つである。
『SP』では一定以上波導が高まった状態で決めると必殺ズーム演出が発生。爽快感も抜群である。

「波導の力を見よ!」

空に飛び上がり、ぶっといはどうだんを真下へと放つ。スティックで多少左右に動かせる。
狭いステージではそれなりに有効だが、波導パワーが低い状態ではほとんど吹っ飛ばせない。
『SP』では変身系切りふだが廃止されたため、ルカリオは再びこの切りふだに変更された。
ただし撃つ前にメガシンカ(自身ダメージ最大状態)するため、『X』より使い勝手が良くなっている。
余談になるが、英語版での台詞「Watch the power!」には「マッチョでポン!」という空耳があったりする
(更に余談だが、実際に『マッチョでポン!』というFLASHゲームが『スマブラX』以前から存在。Nintendo Switchにも移植されている)。

  • メガシンカ(『for』での最後の切りふだ)
「波導最大!!」

メガシンカして、ダメージ量に依存することなく波導パワーを極限にまで高める。
この際、ワザの全てが自身が999%になっている時以上のダメージやふっ飛ばし力を得ている。
また、切りふだ発動中は攻撃を受けても怯まない
…なのだが、キャラ自体の基本的な性質は変化しないため、
効果が切れるまでガン逃げ、または飛び道具でちくちくされてしまうことが多い。
ん?キャラそのものは変わらずスーパーアーマーなのにこの弱点…どこかで聞いたような

+ 『亜空の使者』での活躍
メタナイト達が、奪われたハルバードが山の山頂ギリギリを飛んでいたのをいいことに潜入しようと、山を登った所でその姿を表す。
そして、お互い武人気質故に闘いたくなったのかメタナイトと手合わせし、勝負が付いた後は恨みっこ無しでハルバードに潜入。
途中、両者の気配に気付いて段ボール箱に隠れた(どう見ても怪しい場所にあるのでバレバレ)スネークを波導探知で発見。
一触即発の気まずい状態になったが、これもルカリオの波導探知で敵と味方を識別した。
その後、スネークとメタナイトで艦橋のゲーム&ウォッチ達を甲板へ吹っ飛ばした後、甲板にいたお客さんや、
ルカリオ達が助けた後に「じっとしていろ」とスネークが静止したのを聞かずに勝手に行動した方と共に、ゲムヲ達が合体して生まれた敵を撃破した。

一方で、「ええいこんなゾロマスクの犬はいい、ミュウツーを出せミュウツーを!」と叫ぶミュウツーファンもいたとか。
変更されたのは当時映画等で活躍してた話題のポケモンだったからしょうがない

『3DS/WiiU』でも引き続き参戦し、初期キャラに昇格。前作よりも波導パワーの補正が強くなっている。
多くのワザに波導補正が付いたため全体的な火力が向上、重さも平均的で復帰力は抜群、復帰阻止もされづらくリーチも上々。
とかなり強い要素が多いのだがルカリオのバーストに適した技は基本「ワンテンポ遅れて発生する」ため、やたら当てづらいという悩みのタネが存在する。
特に横スマッシュはリーチもバースト力も高いのにワンテンポどころかツーテンポ遅れるレベルの前隙を持っている始末。
短期バーストが苦手な相手には強みを押し付けれそうだが、そういうキャラは得てして素早いためこれまたバーストに難儀する。
とにかく生き残りさえすれば恐ろしい火力とリーチで攻めれるため、相手の危険なワザを貰わない立ち回りが特に求められるキャラ。

『SP』では前作で高性能すぎた掴みの性能が低下するなどの弱体化が行われた。
中でも厳しいのが体重の低下で、ルカリオの大前提となる「高%を維持して生き残る」という戦法の難易度が上がっている。
その上他のファイターは全体的に早期撃墜を狙えることが増えているため、
事故にはこれまで以上に気を配らなければならない。
しかし、全キャラ中でもトップクラスに優秀なステップと空中横移動速度を持ち、
さらに操作は忙しくなるが空ダを取り入れることで空中横移動に慣性操作を取り入れやすくなった。
今作でシステム的に強いチャージショット系飛び道具の恩恵も受けており、立ち回りは前作以上に優秀。
全体的なゲームスピード向上により、相変わらずワンテンポ遅めではあるが、
ルカリオ自身の撃墜技の隙もこれまでよりは減り気味になっているのも良いポイント。
これまでと同様、被ダメージによって強化されるファイターとしては珍しく、
壊す側ではなく壊される側の、立ち回りが重要視される硬派なファイターであると言える。
ほかほか補正が加わった波導の破壊力は全然硬派じゃないのは相変わらずではあるが


タイプ:ワイルドにおけるルカリオ

格闘スタイル…アーロン流 波導拳法
性別…♂
ポケアシスト…アーロン様(師匠)・ピジョット(乗り物)・マニューラ(友達)
一言…私の名はルカリオ。
   師と共に戦乱の時代からやってきた。
   私達がなぜ呼ばれたのかは分からないが
   この闘いの先に答えがあると信じている。

数百年前からこの時代に飛ばされたという設定。
オーソドックスな波動昇龍キャラだが、どこぞの中国拳法みたいなスタイル。


MUGENにおけるルカリオ

MUGENでは2体のルカリオが確認されている。

+ Dshiznetz氏製作 タイプ:ワイルド仕様
  • Dshiznetz氏製作 タイプ:ワイルド仕様
Dshiznetz氏がフリーの格闘ゲーム『タイプ:ワイルド』に登場するルカリオを移植したもの。
設定身長が1.2mということでそれなりに小さいキャラになっており、キャラによっては若干苦戦する。
肌の黒いCVSキャラで御馴染みのRajaaBoy氏製の優秀なAIがデフォで搭載されている他、
何故か氏のダルシムとの特殊イントロがある。
ただしゲジマユだと3ゲージ技を使った際また3ゲージでキャンセルし続けるので注意。

+ 木。氏製作 手描き
  • 木。氏製作 手描き
ニコニコで製作状況をアップしていた手描きのルカリオ。
諸事情により現在は公開停止。
原作で持っていた技をどこかで見たような感じにアレンジして搭載しており、全体の完成度は高い。
突進してラッシュを仕掛けた後飛び上がり波導を浴びせる技は、演出の通り見事なまでの味方殺し技である。
『スマブラX』での特性も再現されており、体力が減少していくほど攻撃力が上がる
瀕死時の超必殺技を絡めたコンボは強力だが、デフォルトでdefenceが90に落とされている。
基本的にリーチが短いものの、地上中K、J強K、屈強Kは判定が強めで
第1者と第3者はルカリオの技では比較的リーチがあるので地上戦の要になり、屈強Kはコンボの始動技としても使える。
11Pはブラック、12Pはゴールドカラーとなっていて性能が変化する。
デフォルトのAIはないが、五右衛門氏と厨忍氏によるAIパッチが公開されている。

おすすめコンボ

(J強K>屈中K>)屈強K>はどうだん>しんくうはどうだん
J強K>立中K>中ブレイズキック
屈強K>はどうのあらし
J強K>屈小P>屈中P>はどうだん>しんくうはどうだん>はどうのあらし



「満ちるぞ…この波導!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
  • オリジナル意気合い愛カップ
凍結

出演ストーリー



最終更新:2024年01月20日 22:29