初登場作品は『スーパーマリオランド2 6つの金貨』。
基本的な服装はマリオに似ており、黄色の帽子とシャツ、赤紫色のオーバーオールを着用している。
ヒゲの形はマリオのように波打ってはおらず、ギザギザしている( 鼻毛疑惑アリ *1)。
名前の由来は、「悪い」と「マリオ」の合成であり「マリオに似た悪役キャラ」というコンセプトをそのまま表した名前である。
また、「 MARIO」の「M」を上下反転すると「 WARIO」となる。ゲーム中でもマリオ城のM印がひっくり返る演出があり、非常に分かりやすい。
当初は「幼なじみのマリオの城を乗っ取り、マリオランドの住民達に魔法をかけて手下にしてしまった」という典型的悪役ポジションだった。
もっとも実際の対決時にはワリオ自身が魔法を使う様子は特に無く、後の作品でもそんな描写は長らく無かった
(本人曰く 通信教育で魔法を習ったらしい)。
『メイドインワリオゴージャス』では、突如思い出したかのように プレイヤーを妨害するために魔法を使っている。
体格はやや小太りと見られているマリオよりも更に太く、肥満疑惑が度々かかるほどである(本人曰く 肥満ではなく筋肉らしいが)。
各種ゲームに登場する際は、 クッパや ドンキーコングなどと同様重量級キャラに位置付けられる。
特に『マリオカート』では『7』以降、ドンキーコングよりも重さが上の扱いとなっている。
初登場の『6つの金貨』においてはマリオの倍近い身長のある大男であったが、後のシリーズでは身長はマリオと近い大きさとなっている。
これは設定変更と言うよりは、単にボスキャラ 補正が切れただけだと思われる。
筋肉質(自己申告)のその肉体はベンチプレスでは200キログラム以上を持ち上げるとされ、
ゲーム内では他のキャラクターでは到底出来そうもない豪快な力技を最大の武器としている。
ただし、太り過ぎで腹筋運動は出来ないらしい。
そのパワフルさを支える凄まじい食欲を持っており、その量は朝から牛乳3リットル、フランスパン3個、 生卵6個を一気飲みし、
味のアクセントにチーズを少々かじり、昼食、夕食の量は朝食のそれよりも多い上に、大量のニンニクも食べるという、
ピンクの悪魔も負けないほどである(これでも本人は 「まだ食べ足りない」と語っている)。 *2
また、マリオとは逆にスーパーキノコを嫌っており、理由はワリオ曰く 「一度に100個食べて腹を壊したため」らしい。
その他プロフィールでは好きな食べ物は「食える物なら何でもOK」とコメントしているが、
その一方クレープ、ライスカレー、ニラレバなどを好物として挙げており、
さらに嫌いな食べ物としてピーナッツチョコ、マロングラッセ、ピーマンを挙げた事もある。
また一部の主演作を除き 基本的に不死身。公式ページの質問でどうやって不死身になったのかと問われた際に、
「お前も死にたくないだろ!オレ様も死にたくないのだ!」
と回答している。いや、それじゃ「不死身になった方法」の答えになってないって……。
初登場時にはマリオのライバルという触れ込みで登場したが、
後述のように人気が出てワリオ自身のシリーズが独立してしまったため、意外にもリメイク作品やファミリースポーツ作品以外ではマリオとの接点は少ない。
が、スポーツ系ゲームのOPでは濃ゆいキャラのおかげで殆どメインで話を進めたりする事もあった。
実を言うと他のマリオキャラクターとの接点はそのOPくらいのもので、対人関係もイマイチ分からない事が多い。
また、好きな野球チームはシアトル・マリナーズらしい。
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マリオとの関係性の詳細 |
現在の設定ではワリオはマリオとは幼馴染である事も自称しているが、真相は不明。
そもそも『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』における、
マリオの生みの親である宮本茂氏へのインタビューでの「マリオはイタリア系の移民として作った」という発言から、
『マリオランドシリーズ』はマリオシリーズ公式ホームページで「2Dマリオ本編」とされる一方でストーリーは元々外伝として作られていたと思われ
(MUGEN的に言うなら『 マリオランド1』が『 GGX』、『マリオランド2』が『GGXX』と言った所か)、
現在の設定では『マリオランド』の扱いを含めてワリオとマリオの出会いはハッキリしない事が多い。
初対面は『ヨッシーアイランドDS』での赤ん坊時代のようだが……。
ワリオは嫌いなものに「Mという文字」を挙げていたりと相当なライバル心を燃やしている事が窺えるが、何が引き金になったのか、
そもそもマリオとはどういう形で再会したのか、それらはユーザーの想像に委ねていると言った所だろう。
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OPの内容から察するに、同じマリオのライバルである クッパには実力的に敵わないようで、
相方の ワルイージとタッグを組んでおきながらいつも彼一人から逃げ回っている。
当初は悪役としてデザインされただけあり、性格および発言は極めて下品。
人前で鼻くそをほじったり、尻をポリポリかいたり、オナラをするのは 当たり前。
非常に貪欲かつ傲慢で、金儲けやお宝集めの為ならばどんな手段も厭わない破天荒である。
自己顕示欲が強く、また記憶力も悪いのだが、『ワリオ・ザ・セブン』等におけるゲーム中の描写を見る限り、
金銭やお宝が絡むと頭が冴える様である *3。
このように非の打ち所のない悪役キャラクターであったが、
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』の次回作にあたる『スーパーマリオランド3 ワリオランド』で一躍主役に抜擢される。
「マリオの城から海賊団が盗みだした黄金像を横取りするため、ワリオが冒険を繰り広げる」という主題のもとで、
そのパワフルさを活かしたショルダータックルとヒップドロップ等の豪快なアクションが人気を博し、一躍人気キャラクターとなった
(もっとも、そのオチは「別行動で海賊団を追っていたマリオが、最終的に漁夫の利になる形でワリオの目の前で黄金像を持ち去ってしまう」
というものだった。一応ワリオもその後お城をゲット出来たのだが)。
さらに本作が好評だったことでシリーズ化した『ワリオランド2』『ワリオランド3』では、
その超人的な生命力のおかげで、アクションゲームにも拘らず敵の攻撃を受けたり、罠にかかってゲームオーバーになることが無い
(敵の攻撃や、罠に触るとリアクションと呼ばれる特殊なやられモーションになり、これを利用して進む ステージもある)。
シリーズ全体を通して「本人はお宝や金儲けのために行動しているが、結果として人を助ける」という展開が多く、
本人の意図しない所で人に感謝されたり人助けをしてしまうギャグキャラへの転換が進んだ。 誰が呼んだか「任天堂の両津勘吉」
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『ワリオランド』シリーズでの例 |
『ワリオランド』シリーズでは海賊「ブラックシュガー団」の女頭領であるキャプテン・シロップというキャラクターが登場しており、
『2 盗まれた財宝』ではワリオの財宝を盗んだ末、「アジトで待ち構える」「 ワリオ城を乗っ取る」といったクッパポジションに分岐したり、
「遺跡や幽霊屋敷の怪物に囚われて ワリオに救出される」というピーチ姫ポジションにも分岐するという特殊な役所を務めることになる。
『ワリオランドシェイク』ではOP/ED共に、ワリオに財宝の情報やアイテムを提供しつつ最後に美味しい所を持っていく、
さながら ルパン三世と峰不二子のような関係として描かれている。
また、『ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝』においてはお宝を狙いピラミッドの探索にやってくるが、
結果としてヨーキの亡霊を倒し、ヨーキに呪いをかけられ黒猫の姿にかえられていたショコラ姫を元の姿に戻し、
感謝と共にワリオはヒーローのように去っていく…と、なんやかんやで人助けとなってしまうことが多いのである。
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『メイドインワリオ』シリーズでもこの流れを汲んでか、金儲けやお宝に目が無いものの、
なんやかんやで周囲の人のためになったり人望があるという設定になっており、(何故か)任天堂らしからぬ人物が周囲にいたりする。
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絶対狙ってるだろ |
『メイドインワリオ』シリーズは初期こそはワリオに負けず劣らずの濃ゆいキャラの集まりだったのだが、『さわる』から所謂 萌えキャラ化が進み、
現在では、女子高生のお嬢様(ただし芸術家の娘なのか感性が独特でワリオの鼻を絶賛する)・ くのいちの幼女・ 無口な魔女の少女・科学者の孫のメガネっ子・若々しい人妻と、
様々な女性が登場している。
男性キャラにも大雑把に見れば『マリオ』シリーズ初の イケメンな青年が『おどる』から登場している。しかも 拳法使いで好物が肉まんである。
こらそこ、本編で全く生かされてなかった設定とか言わない
そして一番凄いのが全員ワリオとは知り合いで、かつ電話一本で駆け付けてくれるほどの仲である。ワリオ勝ち組すぎる。
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同作においても主役という扱いとなっており、「ゲームソフト「PYORO」がバカ売れしている」というニュースを見た彼が、
ゲーム販売で一儲けするために「ワリオカンパニー」という会社を設立し、仲間たちと一緒にゲームを作っていくという設定で、
プチゲームというきわめて短時間で終了する簡単な操作のミニゲームを連続して行っていくという内容。
「最多 最短 最速」というコンセプトの下に作られたプチゲームは、
シンプルな操作内容やスピーディに進むゲーム内容などから、短時間で手軽に遊ぶことが出来、
その一方で、慣れてくるとゲームオーバーになるまでどれだけクリアし続けられるかという高得点を目指す等、
この独創的でありながらも手軽さとやり込み要素を併せ持つゲームシステムや、型破りなゲーム内容を盛り上げるユニークでギャグ色の強いキャラクター、
及びミニゲーム内容などの バカゲーとしての面から好評を得て、シリーズ化された。
『メイド イン 俺』ではプチゲームを自分で作成・配信出来るようになり、CMキャラクターに起用された 世界のナベアツを始めとした各著名人や、
ゲーム関連誌・業界関係者などが作成した俺ゲームも随時配信されている。 ユーザー製の中にはCEROに引っかかる内容のゲームも幾つか作られている。
ニコニコ動画においても作成されたプチゲームの動画が多数上げられている。
ゲーム内では他の任天堂キャラクターには 本当にとても出来ないような演出もこなしており、
ゲーム制作スタッフも 「ワリオだから許される」と、いわば“何でもあり”な演出を盛り込んでいるとのこと。どこの サイキョー流とか 赤いのだよ。
よって万人向け・王道を貫いている『マリオ』シリーズに対し、『ワリオ』シリーズでは 斬新かつアウトローなアイデアがある部分が多い。
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シリーズで導入された新要素の一例 |
スーパーマリオランド3 ワリオランド(初主演作)
- 正面から敵に触れてもダメージにならない(誰もが疑問に思ってたことの答え)
- ボス敵の攻撃手段が鼻クソ
- 10コイン以上あれば、持ってるコインを投擲武器として使える。どこぞのハンサムと死神もびっくり
- タイム中セレクト連打でまさかのデバッグモード
バーチャルボーイ ワリオランド アワゾンの秘宝
- 立体視を利用した手前と奥の切り替えアクション(ある意味時代を先取りしすぎた)
ワリオランド2 盗まれた財宝
- 不死身のため、火達磨になろうが潰されようが絶対にゲームオーバーにならない
- 隠しステージの条件の一つが「最初のステージで一定時間何も押さない」
- ボス戦がなんと人間バスケットボール
- 全クリ後のおまけステージが色々な意味で狂気に満ちあふれている
ワリオランド3 不思議なオルゴール
- 前作に続き不死身。但し一箇所だけゲームオーバーになる可能性がある所が存在
- 同じく前作に続き、今作は人間サッカーボールをするボスが登場
- ステージマップ制だが、地形そのものを変えて新たなステージを見出すと言う設定
- 図らずとも、最終的に世界を救う。
ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝
- GBAでまさかのヴォーカル付きBGMを搭載。後の『メイドインワリオ』シリーズで定番となる
- 考古学者は投げ捨てるもの。ちなみに彼も不死身
- 火山地帯のステージが、ステージ中のスイッチを押した瞬間いきなり氷河地帯になる
- 隠しCDの内容がどれもこれもカオスの権化
ワリオランドシェイク
- 超美麗ムービーなんてスケールの小さいことは言わずゲームグラフィック全般をアニメ制作チームが担当
- そんなトンデモプランにProduction I.G+草薙という豪華アニメ製作陣が参加
- その結果ワリオのキャラグラフィックだけでおよそ2000枚。ちなみに本作、先代ハードであるゲームキューブの容量を背景だけで潰せます
- ステージマップ制だが地図を買わない限り新ステージが出現しない
- コイン・アイテムの獲得方法があからさまにカツアゲ
その一方で『ペーパーマリオ』シリーズも色々とカオスだけどね
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『マリオゴルフ64』では1人パワーショットが稲妻を纏う演出になっていて、妙にかっこいい。
ワリオとは「キャラゲット」モードの丁度中盤辺りで戦うことが出来るのだが
それまでに戦うキャラと比べて急激にCPUレベルが上がっており、多くのプレイヤーの壁となった。
また『スーパーマリオ64DS』ではマリオ、 ルイージ、 ヨッシーと協力してピーチ城のパワースターを取り戻し、
EDではなんとマリオ、ルイージと共に帽子を脱いで ピーチ姫に敬意を表すようなことまでやっているなど、
現在はどこか憎めない独特の味を醸し出しているキャラで落ち着いている。
さらには同じ任天堂の『伝説の スタフィー3』にもゲスト出演を果たしている。
ニコニコでは『大乱闘スマッシュブラザーズX』の実況動画(通称、ワリオさん)が有名。
このことから、ファンから 「さん付け」で呼ばれる。
「ふんッ。こんなヘナチョコより、オレ様のほうがカッコいいぜ!!
くそ~、オレ様がこのアニメの主人公だったらな………あッ!!」
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