二足歩行で赤色の丈夫な靴を履き、背中には鞍(初期は平らだったが『ヨッシーストーリー』から隆起している)を付けている。
大きな鼻が特徴。雌雄同体であり雄、雌の区別が無く、卵を即産む事ができる。
ちなみに一人称は「ボク」あるいは「ヨッシー」である事が多いが、一部の漫画では「わたし」も存在する。
なお、背中の鞍についてだが、2010年に発売された『スーパーマリオ25周年記念ブック』にて、
「実はヨッシーはカメ族の一種であり、背中にあるものは鞍ではなく甲羅」という記述があったりする
(一方で『ニンテンドーキッズスペース』のキャラクターずかんでは「カメなのか恐竜なのか実は分かっていない」と曖昧にされている)。
ちなみに産んだ卵は武器として投げる事も(自然生物としてそれでいいのか……?)。
その他の攻撃方法は頑丈なブーツの踏み付け、ヒップドロップ、舌を伸ばしての飲み込みなど。
恐竜とは言え、マリオ達とは普通に会話が可能。
各ゲームごとに能力は多少異なるが、「敵を飲み込める」事はほぼ共通している。
体色が様々(赤・青・水色・橙・紫・黄・桃色・白・黒など)だが、基本的には緑色が登場する場合が多い。
ただし同色のヨッシーだとしても同一の個体だとは限らず、例として『ヨッシーアイランド』と『ヨッシーストーリー』のヨッシーは全員別個体。
『ストーリー』のOPで卵から主人公のヨッシー達が孵化する描写があり、クッパのセリフから時系列は「アイランド→ストーリー」なので、
『アイランド』ではこいつらはまだ生まれてないのだ
(まあ大人になったマリオと親しい緑色のヨッシーは基本的に『ワールド』の個体と考えていいだろうが)。
ゲームによっては色ごとに能力が違う場合もある。
基本的に平和を好む温厚な種族であり、マリオの良きパートナーとして活躍する事が多い。
ヨースター島、スターロード、ヨッシーアイランド、ジャンボル島、マメーリア王国、たまご島などに生息する。
『 スーパーマリオRPG』では、大好物のクッキーをチップ替わりにしてかけっこレースをする様子も見られる。
結構な怖がりで特にお化けが嫌いであり、このため『ワールド』ではお化け屋敷やボスがいる城などのステージに行くと、
扉の前でマリオがヨッシーから降りる演出が入る。
「フーッ! たすかった。 ぼくヨッシー
クッパにつかまった なかまをたすけに
おしろへいこうとしたら やつらに
たまごに とじこめられたんです。」
『スーパーマリオワールド』で初登場。
ヨースター島に生息している恐竜で、 クッパによって卵にされていた所をマリオ達に助けられ、共に戦う事になる。
長い舌を伸ばして様々な敵やアイテムを食べたり、ものによっては口に含んで持ち運んだりもできる。
大抵の敵はすぐに飲み込んでしまうが、 ノコノコの甲羅を食べると色によって様々な能力を発揮する。
- 緑:特に無し。吐き出せばマリオが蹴ったのと同じように敵に当てる事ができる(黄色と青も可能)
- 赤:3方向に炎を吐く(地形を貫通し、当たった敵はコインになる)
- 青:羽が生えて空を飛べるようになる。また、「ヨッシーの翼」を取ってボーナス面に行くと青ヨッシーに変わる(GBA版では修正)
- 黄:ジャンプして着地すると左右に砂煙を巻き上げる
ちなみにノコノコの甲羅はしばらくすると完全に飲み込んでしまうが、十字キーの下を押しながら吐き出せばその場に落とせるので、
それからもう一度口に入れれば効果時間を延長する事ができる(ただし赤と虹色は炎になってしまうので不可)。
他にはやや地味ではあるが、マリオ単体でのスピンジャンプと同等の強さの踏み付け攻撃も可能。
なお、ヨッシーに乗ってる時にスピンジャンプで背中から降りられる。
また、空中でヨッシーから降りるとマリオがヨッシーの背中から大ジャンプをするという現象を利用し、
崖から落ちた時にヨッシーを切り離して自分は助かるというテクニックがある。
それだけならただの小技なのだが、とあるコースに設置されている隠しゴールに行くにはこれを利用しなければならない
(一応マントがあればヨッシーがいなくても行けるし、ヨッシーと一緒にゴールする事も可能だが)。
やはり昔からネタとしても扱われていたようで、当時のマリオワールドの四コマで描かれたり、光文社から出た 別作品の四コマに登場したりもした。 *1
この作品では緑色のヨッシーの他、「伝説のヨッシー」と呼ばれる赤青黄のヨッシーも登場する。
この3体は緑色のものと違って卵から孵った状態では子供のままなので、敵を5匹か、キノコなどのアイテムを食べさせて成長させる必要がある。
成長すれば、食べた甲羅の色を問わずそれぞれ炎、砂煙、飛行能力が使える。
その後『ヨッシーのたまご』『ヨッシーのクッキー』といったパズルゲームでメインキャラに。
マリオシリーズの 脇役や 敵役で主演作が登場したのはヨッシーが初めて。
そしてSFCの『ヨッシーアイランド』で、遂にマリオシリーズの本筋である横スクアクションの主人公となる。
ヨッシー達が住む島に落ちてきた赤ちゃんのマリオを親の元に届けるための冒険をするというストーリー。
この作品では敵を飲み込んで卵にし、それを武器として投げ付ける事ができる。 卵は投げ捨てるもの
他にはアイテムのスイカを食べると、種をマシンガンのように吐き出して攻撃できたりする(炎や冷気を吐けるスイカもある)。
『 大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでもお馴染みのふんばりジャンプ、卵投げ、ヒップドロップなどといった技の多くはこの作品が初出となっている。
ヒップドロップは後にマリオや他のキャラにも受け継がれていく(マリオが初披露したのは『64』)。
『 スーパーマリオRPG』では戦闘キャラとしては参戦しないものの、
「ヨッシーのクッキー」というアイテムで召喚可能で、敵を食べてアイテムに変えてくれる。
たまに失敗(ボス相手だと必ず)するが、この時は回復量が高く売値もそれなりにある「ヨッシーのキャンディー」を代わりに落としていく。
また、作中のヨースター島ではヨッシー版 ワリオとも言えるグラサンを掛けた 悪いヨッシー「 ワッシー」が登場。
足が早いのが自慢で、ヨースター島の他の仲間達が自由にかけっこする事を禁止していたが、
後にマリオとヨッシーがかけっこレースで打ち負かした事で改心する。残念ながらその後の作品には登場していない(リメイク版を除く)。
また、終盤で一度のみ、ヨッシーの外見を凶悪にしたような風貌の敵キャラ「ドッシー(『64』でも同名の首長竜がいるが無関係)」が登場する。
『スーパーマリオ64』ではスターを120個全て集めた際に出現する大砲で、ピーチ城の屋根の上に飛ぶと会う事ができる
(120個集めなくても強引に屋根の上に登ることはできるが、ヨッシーには会えない)。
話しかけると開発スタッフからの伝言を伝えた後、マリオの残り人数を最大の100に増やし、
3段跳びで無敵になるパワーアップも与えてくれるが、その後どこかへ行ってしまい背中には乗せてくれない。
後のリメイク版である『スーパーマリオ64DS』では、 なんとマリオを差し置いて最初に使用可能なキャラに抜擢。
城の屋根の上の例の場所で居眠りをしていた為にクッパの罠を逃れた後、
(何故か最初に寝ていた位置から大幅に動いた場所で) ジュゲムに起こされてマリオ達を助けに行く。
同じくDS版で追加された ルイージと ワリオを救出しなくてもクリアできたり、
エンディングにてピーチが目覚めて最初に呼びかける相手や、最後のジュゲムを振り返るのもヨッシーに変更されていたり、
対戦モードで使えるのがヨッシーだけだったりするなど、マリオと双璧をなす主人公として扱われている。
この作品では『ワールド』にあった「お化け嫌い」設定が採用されているのか、ヨッシーではたとえヒップドロップを使おうとも テレサを倒す事ができない。
『スーパーマリオサンシャイン』でも再び登場。
ただし、この作品のヨッシーは「ラクガキから生まれた」と言う設定らしく、
口からジュースを吐いたり水に濡れると 溶けて無くなってしまったりと、いつものヨッシーとはちょっと違う。
余談だがヨッシーから降りると「 アルェー」と鳴いてきょろきょろする、非常に可愛い。
『New スーパーマリオブラザーズ Wii』では鳴き声に再び「でっていう」を採用した事がちょっとしたサプライズに。
『ワールド』と『ヨッシーアイランド』がミックスされており、ワールドの感覚でアイテムを飲み込んで何も起きないので吐き出す人は多い。
ふんばりジャンプの追加で恒例の乗り捨て行為は激減…と思いきや、どうしてもという時はやっぱり乗り捨てられる、世の中そんな物である。
そのステージ限りの アニマルフレンズ仕様なのが悔やまれるが、マリオ達を見送る姿は非常に可愛い。
『New スーパーマリオブラザーズ U』ではジト目にでっぷりお腹のブサカワ系「ちびヨッシー」が復活で追加。
マップ上で出会うと冒険したさにマリオの後を付いてくる。物凄く可愛い。
黄色ちびと通常のヨッシーはゴール時に別れる事になるが、赤と青の2種のちびヨッシーについてはゴールまで連れていけば、
そのまま別ステージに持ち込みが可能。
そしてめでたく『スーパーマリオギャラクシー2』にもマリオのサポートキャラとして出演し、新たな変身アクションも追加された。
鳴き声は戸高氏だが、本作でのヨッシーは乗った瞬間に でっていうと鳴る。
ついでに乗り捨ても健在、落下ポイントがとにかく多いので捨て放題である、乗り捨てても所定の位置にタマゴになって戻ってくるので安心だ。
…とか言ってたら 本作でヨッシーの挙動の穴を付いた無限ふんばりジャンプが発見された。
乗り捨てが定番だったヨッシーを必死こいて保持する無茶なプレイは中々見応えがあるが… しまいにゃヨッシーが過労死しそうだなオイ。
この作品でヨッシーのボイスが新録されたが、曰く 10年振りだと言う。 ・・・・すごい音源だ。 *2
ちなみに10年前はゲームキューブ発売のちょっと前くらいの頃になる。
ヨッシーに乗っている間はBGMに楽器が追加されるのも恒例。
基本はボンゴなどのパーカッションだが『NewマリオU』のちびヨッシーを持つとヨッシーのコーラスが追加される。
ちなみに、初登場作品『ワールド』の公式イラストではマリオに比べて大分大きめに描かれていた。
しかしシリーズを重ねる毎に次第に胴体が短くなり、やがてマリオとそう変わらない身長差(?)になった。
『ヨッシーストーリー』ではずんぐり体型となり、顔も丸みを帯びて全体的に可愛らしい印象に。
現在はヨッシーが何らかのゲームに登場する事がある場合、大抵このデザインである。
『スマブラ』や漫画『スーパーマリオくん』などでも変遷の一端が垣間見られる。
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