雄一少年を救え!(第25話)
「もっと燃えるがいいや!」
両親の不和と家庭内暴力に嫌気がさし、その腹いせに 放火を繰り返す雄一少年。
ジュラル星人は彼に目を付け、脅迫してさらに大規模な放火をさせようとする。
この技を使った際に流れる台詞
「これから毎日家を焼こうぜ?」
は雄一少年の 回想の中だけでジュラル星人が言った台詞。
そして雄一はそれを研にチクり、ジュラル星人はいつになく意外な健闘を見せるも結局は研に殺された。
この出来事をきっかけに雄一少年の両親は更生し、彼は一家の団欒を取り戻すのであった。
消防車は来ていないが、雄一少年に焼かれた家の人の生死は不明。
なお、それまでの放火の罪に関しては 雄一君が正直に研に話したのでスルーされた。これでよかったのか…
僕のパパは時代おくれ?(第33話)
「オサムや、あの月には何が住んでいると思う?」
「え~っと…月には今、基地が5つ…」
「馬鹿者!そんなことは聞いておらん!」
研の級友のオサム君は自分の父親の事で今日もいじめられていた。
オサム君の父親は機械文明の発達した(劇中における)現代社会を嫌い、流行とも無縁の昭和期そのままの暮らしを送っていた。
しかし機械文明に振り回され、道行く人々に馬鹿にされる毎日に耐えられなくなったオサム君の父は遂に首吊り自殺を思い立つ。
だが、運悪く縄をかけた枝が彼の体重に耐え切れず折れて失敗。
別の枝で再挑戦しようとしたら、既に縄のかかった別の枝が眼に入った。
驚く父親の前に現れたジュラル星人は言う。「一人でも多くの人間が死ぬのが自分達の望み、だから早く死ね」と。
が、ジュラル星人が横槍を入れたせいなのか、オサム君の父は考え直し、死ぬ事を拒否する。
業を煮やしたジュラル星人は彼を直接手にかけようとするが、例によってどこからか湧いて出てきた研に秒殺され、事なきを得た。
そしてオサム君は父親と和解し、例え時代遅れの暮らしをしていても自分の父は日本一の父親だと胸を張るようになるのだった。
その後、オサム君が「あんなやつら、誰かに殺されればいいんだよ!」と言うほどまで悩んでいたいじめ問題が、
どういう展開を見せたのかは 全くもって不明である。
また、そのいじめの原因となった父親だが、オサム君が月に基地が建ち、宇宙船や人工衛星が飛び交ってると言うと、
物凄い剣幕で「大馬鹿者!月には ウサギさんがいて 餅をついておるのじゃ!!」と主張するあたり、
ただの懐古主義の枠を超えたある意味凄まじいものを感じる。
なお、オサム君の父親の年齢は30~50代くらいに見える。オサム君が小学生だとするともう少し若い可能性もあるが。
『チャー研』の時代設定は2070年代なので、生まれた時に既に平成ですらなくなっているかもしれない時代に、
昭和の生活をしている男性は極めてシュール。2000年に生まれた人間が明治時代の生活をするようなものである。
何十年間の間『チャー研』の世界はずっと昭和の生活が当たり前だったのか。
また、前述のオサム君のセリフは「月には今、基地が5つ…」と言っているのだが、どう聞いても 「キチガイつつ」にしか聞こえない。
キチガイはチャー研の代名詞とされているが、キチガイという言葉はキチガイつつと、
「殺人レコード 恐怖のメロディー」の研の「よくもあんなキチガイレコードを!」の2つだけである。
キチガイつつは上記の通りただの 空耳だがキチガイレコードは本当にキチガイと言っている。 ・・・・すごいアニメだ。
なお、絵コンテの没になったシーンでは、 オサム君は本当に気違いと2回も言っている。
ただし内容は「みんなが笑って気違いと馬鹿にする僕のお父さんは馬鹿でも気違いでもない」というフォローである。
いや、君のお父さんは気違いだろ?
絵コンテによると、親子の苗字は横田で、オサム君はそのままで、父は三吉という名前。
あと、サブタイトルは「僕のパパは~」となっているが、オサム君が自分の父をパパと呼ぶシーンは無い。
バリカンの旧友が尋ねて来た*2(第61話)
「爆発は今夜7時だな?」
「ああ、研の家族は木端微塵さ。何も知らないで…」
「まさかあのロボットに時限爆弾が仕掛けてあるとは夢にも思うまい!」
「エ゛ェー!?」
「聞いたなコイツ!?」
後述する「頭の中にダイナマイト」に類似した作戦だがエピソードとしてはこっちが後発。
バリカン(泉家に 何故か居るロボット)の友人を名乗るロボットが研の家に訪ねてきて、歓迎会が開かれる事になる。
ところが、バリカンはこんな奴は知らないと言う。
それもそのはず、これはジュラル星人の罠であり、偽旧友に仕掛けられた時限爆弾で研を抹殺する作戦であった。
偶然ジュラルからその作戦の全貌を聞いてしまったバリカンはジュラルに誘拐されてしまう。
が、バリカンからの テレパシーでそれを知った研によって 偽旧友は海上に投棄され、爆破された。
ちなみに研のゲリラ攻撃による「おっ、チャ、 アッー!」というジュラルの断末魔はここ発祥。汎用性は高くMADでもよく使われる。
怪奇!宇宙植物園(第6話)
「地球の人間たちが勝手に俺たちの天体にやってきて苗を植えていった!」
ある日、研は校外授業で宇宙植物園を見学に出かけた。
勝手についてきた妹のキャロンやバリカンも加えて、他の天体で育てられた植物を見ていると、
突然植物が研のクラスメイトを襲い始めた。
チャージマンに変装した研は植物を操っていたジュラル星人を 何故か水中で撃破し、植物園もろとも宇宙植物を葬り去るのだった。
ちなみに植物に捕らわれたクラスメイト達が 救出された描写は無い。
また、この時のジュラル星人は上記の恨み節を言っており、これが 現実にも問題になっている外来種問題を扱ったものかどうかは定かではないが、
それに対して研達が下した結論は「地球は多くの侵略者に狙われているから他の天体に植物を植えるのはよくない」というもの。
なんだか話が噛み合わない気がするが、 気にするな!
ジュラル星が住めなくなった原因がこれだったとしたら地球侵略は完全にジュラル側に大義名分がある事になるが……
みなしごセンターを救え!(第50話)
「このガキャァ痛い目に遭わせてやる!」
ここはみなしごセンター。
両親を亡くした可哀想なお友達が大勢集まっているんDa。
この施設に、福田という男がみなしごを引き取りに来た。
宇宙開発公団の理事長だという彼は度々センターを訪れ子供達を養子に迎えているのだという。
しかし職員が彼を調べた結果、住所も身分もデタラメな怪しい男だという事が判明。引き取られる段階で調べておけ。
一方引き取られたみなしご達は福田とその仲間に縄で縛られ、鞭で虐げられていた。
実は福田達の正体はジュラル星人で、みなしご達を奴隷にしようと企てていたのだ。
職員に頼まれ福田を追っていた研は即座にジュラルを殲滅。みなしご達を救い出したのであった。
みなしごを 「可哀想なお友達」と表現したり、 どうせ親が居ないからと奴隷にされそうになるなど、
今やれば色々と問題になるであろうエピソード。
ちなみにこの回のジュラルは研の首を締め、滅多に使用しない武装「ビジュームベルト」を使わせる
( ベルトで竜巻を起こし相手を吹き飛ばす)等、珍しく健闘していた。
謎の美少年(第4話)
「泉くん、たなびたい事があるんだ」
今日は校内アメフト大会。研も選手として参加するものの、相手チームのエース、星君の活躍で18-0の惨敗を喫してしまう。
研が教室に戻り拗ねていると、先程の星君が研に頼み事をしてくる。
チャージマン研に憧れている彼は、研がチャージマンに変装する所を見たいと言うのだ。
研を人気の無い工事現場に連れて行きチャージングGOを見せてくれと懇願する星くん。
しかし研は無闇に変装を見せる事は許されていないと断り、帰ろうとする。
そんな研に痺れを切らした星君はジュラル星人としての正体を現し研に襲いかかる。
研は星君(ジュラル星人)のバイクを使った攻撃やアクロバティックな動きに苦戦するもののどうにか撃破。
例え友人だったとはいえ、ジュラル星人には容赦しないのがチャージマン研である。
その後家に帰った研は 星君を転校した事にし、彼のファンだった妹キャロンを慰めるのだった。
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謎の美少年・星くんについて |
泉研の友人。 アメフトの腕は天下一品で、研の妹キャロンも兄をそっちのけで熱心に応援していた。
チャージマンの正体が研である事を早々に見抜き、その姿を初めて 変装と名付けた人物として知られている。
研に対してチャージングGOを見せてくれと頼み込むも断られてしまったため、ジュラル星人としての正体を現す。
ジュラル星人にしては珍しくアクロバティックな動きを見せたものの、結局は アルファガン一発で焼き殺された。
「エ゙ェーイ!」「ヴェイ」と マスオさんみたいな奇声を発したり、 滑舌が悪かったりするのが特徴。
上の台詞も、本来は「頼みたい事があるんだ」と言ってるはずなのだが、
その滑舌のせいでどう聞いても「たなびたい」にしか聞こえない。
その他には 「早く君のチャージング棒♂を見せてくれ」「ぼく絶対しゃぶらないよ」等、
アレな意味にしか聞こえない 空耳が多い。
その迷言の多さ、奇声のインパクトの強さから『チャー研』屈指の人気キャラである。
ニコニコ動画上では彼を主役にしたMADも多い。
チャージングGOを見せてもらうだけのためにわざわざ小学生に化けてアメフトやったり、
そもそも何故チャージングGOを見ようとしたのかは、今更なのでいちいち突っ込まれない。
ちなみにジュラル星人に変貌する直前の彼はカメラアングルや悪そうな表情も相俟って ある人物に似ているともっぱらの評判。
あと、雰囲気や立ち位置が『 エヴァンゲリオン』の渚カヲルにも似ている。
…ん? ケンと ホシ?
バイクの運転ができるが100年後の日本の小学生がバイクに乗ってもいいのか、
小学生ではなく高校生に化けたのかは定かではない。
ただし、 10歳の研も普通に自動車に乗っているので子供の運転はあの世界では普通なのかもしれない。
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蝶の大群が舞う(第3話)
「おお、可愛い奴だ」
「私はお前らを50年前に救い出し、人間の細胞を食って増殖するよう改良したことは誰も知るまい」
農園へピクニックへ行った研とその一家。だがそこで目にしたものは蝶に襲われた人々の死体であった。
その蝶は絶滅したといわれる「サンダラパレス・アグリアス」をジュラル星人が50年かけて品種改良したものであり、
人間の細胞を食べる肉食蝶であった。
だがそんな長期計画の成果も研によって24秒で殲滅されてしまうのであった。
ちなみに、昆虫学者が肉食蝶の解析を行う場面があるのだが、全然似てない蝶を「そっくり」だと主張したり、
蝶の生息地を尋ねられて、
「たぶんどこかにいるでしょう。だがその他一切のことはわかりません!」
と断言するなど色々と問題のある人物である。
あと、蝶に研を殺すように命令するシーンの魔王は何故か非常にうっとりとした表情&一昔前の少女マンガみたいなキラキラとした目をしていたが、
彼も蝶を気に入っていたのだろうか?
ジュラルモンス登場!(第9話)
「わがジュラル星人の頭脳が造り上げたロボットの力を見よ!」
ジュラル星人が科学の粋を集めて造り上げた侵略ロボット・ジュラルモンス。
原子力貨物船を破壊し、街を襲うジュラルモンスに研が立ち向かう。
研がジュラルモンスの目(と台詞では言っているが明らかに眉間に当たっている)を撃つと、
ジュラルモンスは全身から爆炎を発し、粉々になるのだった。
船を消滅させるジュラルモンスのビームの破壊力と、
それを喰らっても一時的な故障だけで済んだスカイロッドの防御性能は特筆ものである。
地球より500年進んだ科学力でも「 メインカメラをやられただけ」とはいかないのが『チャー研』クオリティ。
自慢だったはずの科学の粋を秒殺されたジュラル星人の心境は如何ほどのものだったのだろうか。
というか、 もう少し頑丈に造れ。
戦慄! 悪魔の病院(第36話)
「生まれてくる子供はこの料理に仕込んだ工場廃液で
みんな人間の形にならないのさ!」
珍しくクソ真面目かつ恐ろしいジュラル星人の作戦「マッドグリーン作戦」。
それは病院食に工場廃液を混入する事で奇形児を大量に生み出そうとする、本当に恐ろしい計画であった。
ちなみにこの工場廃液、原液をジュラル星人が浴びたらドロドロに溶けて消えてなくなってしまうほど強力な代物である。
……奇形児とか以前に、妊婦が死ぬような気もするが、気にするな!
頭の中にダイナマイト(第35話)
「レセプションはもう始まっているな?」
「あと30分で日本を代表する学者たちが吹っ飛ぶ訳だ」
「まさかボルガ博士が改造されてるとも知らずにな」
「ハハハハハハハハ・・・」
「そうか、頭の中に爆弾が!」
『チャージマン研!』が如何なるアニメであるかを一発で理解できる、珠玉の名作エピソード。
映画館で研と出会った優しい老人、それは海上工業都市の設計者である西ドイツのボルガ博士だった。
しかし彼は研の見ている前で青い服の男達(に変身したジュラル星人)にさらわれてしまう。
取り敢えず映画を見てから帰宅した研は、海上工業都市のレセプションを伝えるニュースを見て、
ボルガ博士が何事も無かったように出席している事を知り、現場に駆け付ける。
そして、博士の頭に爆弾が仕掛けられている事を見抜いた研は、チャージマンへ変装して博士を拉致。
が、スカイロッドで移動中に追撃してきたジュラル星人の円盤との激しい空中戦を余儀なくされてしまう。
その間にも刻一刻と迫るタイムリミット!「このままでは自分まで道連れになる」と焦った研は苦悩の末に、
「ボルガ博士、お許しください!!」
とボタンをポチって床に穴を開け、スカイロッドから博士を放り出す。
ちょうどジュラル星人の円盤へ投下される形となった博士は激突して大爆発を起こし、海上工業都市は無事建設されたのであった。
なお、爆弾の音を聞いている時の研の耳に黒い線の妙なエフェクトが現れており、ファンからは「耳毛」と呼ばれている。
勿論耳毛などではなく研が持つ超能力の視覚表現なのだが、35話本編ではその辺りが一切説明されず、
更に研が超能力者という設定自体が滅多に取り上げられないため、視聴者には唐突に耳から線が出たようにしか見えないのである。
にしたって流石に耳毛には見えないのだが、気にするな!
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