ガバラ


1969年公開の東宝映画『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』に登場した怪獣
カバラ(アブラカダブラで知られる秘術。アバダケダブラそれじゃない!)ではない。ましてやゲバラでもガラバでも断じてない
別名「凶悪怪獣」。身長53m、体重2万3千t。

見た目からは分かりにくいがガマガエルが核爆発の影響を受けて巨大化した怪獣(ただしこの巨大化場面は本編未登場)であり、手から放出する電流を武器とする。
その性格は肩書のように凶悪である…というより意地悪とでもいった方がしっくりくるものであり、
自分より弱い相手を攻撃する様は傍から見たらいじめっ子にしか見えない。

劇中では主人公であるいじめられっ子で引っ込み思案の小学生・三木一郎の夢の世界に存在する怪獣島に住んでおり、日常的にミニラをいじめていた。
島にはゴジラも住んでいたが、ガバラがゴジラには敵わないと考えていたことや、
ゴジラも積極的にはミニラの手助けをしないという教育方針を取っていたため、常にミニラが標的にされていた模様。
こいつ自体身長53m体重2万3千tであり、身長50m体重2万のゴジラを上回っているため、
実際の実力はともかくミニラからすると父親よりガタイがいい怪獣にいじめられているのに、
当の父親は「お前ならやれる」というスタンスを取り続けているという中々に酷な構図である。
劇中でもミニラをいじめていたが、怪獣島を訪れた一郎とミニラが協力したことや、ミニラがゴジラから特訓を受けたことにより、
終盤でミニラに反撃され一時は打ち負かされる。
その後ミニラの健闘を称えるために近付いていたゴジラに起き上がって噛み付きや電流で攻撃を行うが、
それらもゴジラにはほとんど通用せず、最後はゴジラに投げ飛ばされ退散する。

このように劇中では専らミニラをいじめることに専念しており、武器である電流もミニラやゴジラを一時的に痺れさせただけであるため、
正直そこまで強い怪獣であるという印象は受けない。
というのも、怪獣島における出来事は基本的には一郎の夢の中の出来事であり、
現実世界での一郎と一郎をいじめるガキ大将との関係性が夢の中のミニラとガバラに色濃く反映されている。
そのため前述の「凶悪」と言いながらそうは見えない性格をしているのも頷ける。
ちなみに「ガバラ」という名前自体もガキ大将のあだ名と同じである。

本編の設定を踏まえると、「ガバラ」という怪獣そのものは一郎の夢の中にしか存在しない怪獣…という可能性も考えられる。
ただし、『オール怪獣大進撃』自体が怪獣がフィクション作品の世界で、怪獣登場場面は劇中劇の存在を子供が空想で遊ばせている設定なことや、
「怪獣島」自体は後の『ゴジラ対ガイガン』や『ゴジラ対メガロ』の作中世界に実在していることが判明しているため、
単に我々の目に触れる機会が無かっただけで昭和ゴジラ世界本編にもガバラが存在し、
『オール怪獣大進撃』の世界ではそれが既知のためガキ大将のあだ名になった…という解釈もできる。

その後、ゴジラシリーズではないが『行け!ゴッドマン』や『行け!グリーンマン』に再登場し、
『ゴッドマン』で初めてガマガエルが核爆発で怪獣化するという描写が描かれている。

(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)

小説『GODZILLA -怪獣黙示録-』でも日系ブラジル人の少年イチロウが遭遇した怪獣として登場。
棲息地は南米アマゾンの密林。体高は10m程度と原作より小さいが、放電能力は使用可能。
アリゲーターなどの野生動物を遊び感覚で殺しまわる残虐な性格で、原住民の少女ミラが住む村に接近しつつあった。
これを倒すべくイチロウとミラが協力してテルミット爆弾付きの矢を作り、ガバラの右目を狙撃。
思わず放電してしまったガバラは爆弾の起爆により右顔面を吹き飛ばされて川に転落し、
今まで一方的に殺してきたアリゲーターやピラニアの大群に襲われ絶命した。

2021年のアニメ『ゴジラS.P』ではガバラとバラゴンを組み合わせたような新怪獣「サルンガ」が登場している。
目の上に眉のように青い弓状の模様がある事から、ヴィシュヌ神の弓「シャランガ」にちなんで名付けられた。
インドの北方ウパラにある新分子研究所の地下深くにある地底湖から出現、長大な立坑シャフトをその高い運動能力で登攀し、
地上に出ようと目論んだ。6年前にも同地点に出現したらしく、その対策として立坑は厳重に封鎖されていた。
物語の重要な要素「紅塵」をコントロールして銃弾すら防ぐ能力を持っており、この個体の出現から物語は一気に佳境に入っていく。


MUGENにおけるガバラ

怪獣キャラでお馴染みのカーベィ氏が製作したものが存在。
2024年にkMIKEj氏が描いたスプライトを用いたものに更新され、アニメーションの枚数が増えた他、性能も更新前とは大きく変わっている。
通常技はパンチやキックが中心となっている他、必殺技では『ゴッドマン』で見せた毒ガス攻撃も使用可能。
超必殺技は全て1ゲージ技で、『グリーンマン』で使用した爪を投げる「手榴弾」
『オール怪獣』でミニラに使用した「電撃ハンマーパンチ」、そして「必殺毒ガス」の三つが搭載されている。

AIもデフォルトで搭載されている。
原作同様ミニラと戦わせてみるのもいいかもしれない。

またdefファイルの登録名を変えることで『グリーンマン』に登場した時の姿も使用可能となる。
色や鳴き声が変わるが性能は同じとなっている。

+ 更新前の性能
画像はUltimateDitto氏がゴジラのスプライトをベースに製作したものであり、本人の許可を得た上で使用されている。
超必殺技の「ガバラサンダー」は投げ判定の技であり、決まれば原作以上の電流を流し込んで大ダメージを与える。
「毒ガスらしき物」は『ゴッドマン』で見せた青色の煙を出す技である。
原作再現か全方向にばらついて放出されるので、相手の近くでないと攻撃が当たらないのも特徴。
「オール怪獣大進撃」は原作に登場したゴジラ、ミニラ、カマキラス、クモンガエビラマンダ2代目
アンギラスゴロザウルス大ワシストライカーとしてランダムに召喚することができる。
キャラによって技の威力や範囲は違うので運要素が強いが、ストライカーは無敵であり、また画面上には二体まで出せるので、
相手をかなり牽制することができる。

出場大会



最終更新:2025年06月09日 19:27