ゲッター2


「こいつが音速を超えた戦いだっ!」

石川賢氏の漫画及び東映動画制作のロボットアニメ『ゲッターロボ』に登場するロボット。神隼人がパイロットを務める。
ゲットマシンの内、それぞれジャガー号が上半身、ベアー号が腹部、イーグル号が下半身を構成している。
空戦型のゲッター1海戦型ゲッター3に対し、こちらは陸戦型となっている。
両脚のふくらはぎにブースターが装備されており、短時間ながら空中飛行も可能で、オープンゲット時等に多用していた。
最大の特徴である左腕(一部作品では右腕)の「ゲッタードリル」(「ドリルアーム」とも呼ばれる)は攻撃や地中潜行の他、
「ドリルミサイル」*1として射出も可能。
また、ドリルを高速回転させる事で起こす竜巻「ドリルストーム」も放つ。
右腕の「ゲッターアーム」では打撃や締め付けなどのパワーファイトも可能。
3形態の中で最も敏捷性が高く、攻撃技以外だと高速移動による残像で敵を惑わす「ゲッタービジョン」等、やはりスピードを売りにしている。

後継機「ゲッターロボG」でのゲッター2にあたる形態「ゲッターライガー」も似たような路線であった為、
これ以後のゲッターでもゲッター2に類する形態は「高機動陸戦型」「ドリル」でイメージが固まっていく事になる。
ただ、『ゲッターロボ號』の「ゲッター翔」はドリルを装備した高機動型ではあるものの「空戦型」であり、
逆にゲッター1相当の「ゲッター號」が「陸戦型」になっている。
そのため、リメイクの「ネオゲッター2」も空戦型扱いである。
+ オマージュ機体の話
一方で、オマージュ作品である『ゲキガンガー3』(『機動戦艦ナデシコ』の劇中劇)や『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』(STG)では、
ゲッター2相当の機体が海戦型で、ゲッター3相当の機体が陸戦型になっている。ゲッター3は水の抵抗が大きそうだし

+ 神隼人について
「俺はボインちゃんが大好きでな」

+ 担当声優
山田俊司(現・キートン山田)
東映動画版
内田直哉
OVA、『ゲッターロボアーク』
増谷康紀
『ゲッターロボ大決戦!』
飛田展男
パチスロ版
細谷佳正
『ゲッターロボDEVOLUTION 宇宙最後の3分間』(未映像化の漫画作品だが、『スーパーロボット大戦30』参戦に伴い起用)

読みは「じん はやと」。ハヤトisGOD!
初代TVアニメ版では流竜馬(リョウ)や巴武蔵(ムサシ)らと同じ浅間学園の生徒で、ニヒルな一匹狼タイプ。
多くを語らない性格柄、周囲に誤解を招いたり、衝突を引き起こしたりしてしまう事も。
ゲッターロボの開発者である早乙女博士の娘・ミチルに亡き母を重ねており、彼女の危機を救うため、
ジャガー号及びゲッター2のパイロットになることを決意する(ちなみに上の台詞はその時のもの)。
超人的な身体能力の持ち主で、サッカーではシュートが直撃した相手は血達磨になってしまう力から、
達人が超高校生級と太鼓判を押す程で、ストーリー序盤ではリョウのサッカー部とムサシの柔道部で取り合いになっていた
(続編の『ゲッターロボG』ではリョウと一緒にサッカーをしている場面があるため、サッカー部に入ったものと思われる)。
実は大企業である神重工業の社長の息子でもあるが、母が亡くなった時の件から隼人の方が見限る形で父とは疎遠になっている。

なお、デザインのコンセプトは「『あしたのジョー』の矢吹丈+力石徹とのこと*2で、
見る人が見ればジョーの髪型をした力石というのがよく分かるだろう。

その強烈なキャラ故に、アニメ版『ゲッターロボ號』にも後述する漫画版と同様に中盤で長官役として登場予定だった。
……が、担当声優であるキートン山田氏のスケジュールが『ちびまる子ちゃん』と被ってしまい、
東映の吉田竜也プロデューサーも「どうしてもオリジナルキャストじゃなきゃダメなの!」(意訳)とこだわり代役・別キャストにするのを拒否したため、
アニメへの登場は見送られたという。
神谷明氏が大道剴役で出てるんだから二役で神谷声のリョウ出せばいいじゃんとかツッコんではいけない

+ 漫画版では…
「目だ 耳だ 鼻!」

旧校舎(テロップでは「隼人の校しゃ」と表記)を根城にしている学生運動のリーダーである。
上記のセリフは命令違反を犯した部下への罰として両目を潰し、両耳を切断し、鼻を千切った時の物*3で、
格闘技経験などは不明ながらこれを素手で行っている。この髪型でこのような本能的ステゴロ…はて
(これに限らず、漫画版は石川氏特有のバイオレンス全開な作風となっている)
だが根っからの悪人ではなく、全人類が平等に過ごせる理想の社会の構築のために現体制の破壊を目論むテロリスト革命家である。
「これからの時代に弱者は生きる資格が無い」とも発言してるので、一般的なヒーローから到底受け入れがたい理想ではあるのだが
学生運動とか平等とか革命とか凄くコテコテにアレだが、まあ現実の政治思想の話は置いておこう
襲撃してきた爬虫人類に慄きながらも無我夢中で返り討ちにしたかと思えばリョウに訳も分からないままゲッターに乗せられ、
半ば自失呆然になりながら戦わされるという中々に酷いデビュー戦を繰り広げる羽目に遭うも、やはり早乙女博士に目を付けられた人物だけあって、
最終的には地底に逃げた敵を追撃する為「ゲッターに地中に潜る機能は無いのか」と問う等、あっさり順応して見せる。
また、IQ300の天才であり、ゲッターチームの司令塔のみならず早乙女博士の助手も務め、後にゲッターロボ號を開発している。
『號』の頃には歴戦の負傷の後遺症によりゲッターチェンジの衝撃に耐えられない体になってしまったものの、
新たなゲッターチームを過酷な境遇に放り込み「この程度のコトで死ぬのなら今死なせてやった方が親切だ」と口にするなど、
早乙女博士の薫陶で多少マイルドにこそなれ、年を経てもかつての過激思考は割とそのまま感がある。

漫画版の隼人で欠かせない要素と言えば「置いて行かれる男」であろう。
恐竜帝国との戦いにおいてはゲッターGの時間を稼ぐために特攻した武蔵に対し「何故俺を誘わなかった」と嘆き、
真ゲッター開発に携わる途中で弁慶を喪い、ゲッターの恐ろしさを知った竜馬は研究所を去る。
プロフェッサーランドウとの戦いでは婚約者を喪い、戻ってきた竜馬と愛弟子たる號からは「これからの人類に必要な男」とされ、
真ゲッターのメンバーから外されて置いてきぼりを喰らってしまう。
武蔵が死んだ時早乙女博士は「甘ったれるんじゃない! お前たちにはもっと残酷な未来が待っているんだ!」と叱責されたが、
ゲッターチームの中で最も残酷な未来を体験したのは間違いなく隼人であろう。
幾度となく仲間と一緒に戦い死ぬ機会があったにもかかわらずその全てを逃し、
老いてなおゲッターに携わり人類を護る戦いを続けなくてはならなかったのだから、
竜馬が「ゲッターに最も愛された男」、武蔵が「ゲッターを最も愛した男」であるならば、隼人は「ゲッターに最も尽くした男」と言えるかもしれない。

(以上、スーパーロボット大戦Wikiより引用・改変)

+ 外部出演
『スーパーロボット大戦』シリーズにおいても、原作のイメージ通り運動性に優れた形態として扱われている。
しかし、初期作品ではその運動性もマジンガーZの様な鈍重な機体よりはやや上という程度で、
ガンダムを始めとするリアル系ユニットには大きく水を開けられていた。
さらに運動性の代償として装甲値が3形態中最も低く、その結果「大して避けない上にあまり耐えない」という悪い意味で絶妙な能力に。
火力自慢のゲッター1や打たれ強いゲッター3と比べて肩身は狭く、
1のゲッタービームや3の大雪山おろしと言った必殺技にあたる武器を持っていない事も重なり、
「移動力の高さを活かした進軍orアイテム回収用形態」という地味なポジションに収まっていた。
しかし地形適応の概念が登場してからは、陸適応の高さで地上戦を得意とするようになり、
更に特殊能力として「ゲッタービジョン」(残像により命中率に関係なく50%回避)を獲得し、回避力により磨きがかかるように。
加えて『スパロボA』では「オープンゲット」(合体を解いて相手の攻撃を透かす事で50%回避)という3形態共通の回避能力まで修得したため、
「ゲッタービジョン×+オープンゲットで75%の確率でどんな攻撃でも絶対回避」という凄まじい回避力を得るに至った。
更に『IMPACT』から3形態に変形しながらの連続攻撃「ゲッターチェンジアタック」が全形態で追加されたため、火力の低さも克服されている。
流石にやりすぎと判断されたのか、後のシリーズではオープンゲットの採用は少なくなっているが、
それでもスーパー系として破格の回避性能を維持し続けている。

『第2次Z』『第3次Z』『V』ではユニット改造の特典で「移動後に変形が出来る」ようになる。
火力があって空も飛べるゲッター1、移動力と回避性能が高いゲッター2、耐久力に優れるゲッター3と形態ごとの役割がはっきりした性能であり、
移動用に使われる機会が多い形態となっている。
なお、『第2次Z』『第3次Z』では一緒に参戦している『マクロスF』の主人公、早乙女アルトもエースボーナスで移動後変形が可能になるが、
こちらは『ガンダム00』のライバルキャラで、CVが同じ中村悠一氏のグラハム・エーカーが原作で見せた、
「グラハムスペシャル」をもじって「早乙女スペシャル」と呼ばれている。
杉田氏から「使えないボーナス」とボロクソにディスられたことで気分を悪くしたらしいが。そのせいかこっちも途中から分身回避も同時につくようになった
ゲッターロボの開発者は早乙女博士であるため、こちらもある意味では「早乙女スペシャル」と言える。

総括すると、高い移動力と回避力を活かした敵陣への切り込み役として、燻し銀の活躍ができる機体となっている。

+ 戦闘デモ
初代版
『F』版
『64』版
『α』版
『α for DC』版
『D』版
『AP』版
『NEO』版
『第2次Z 破界篇』版
『30』版


MUGENにおけるゲッター2

GIANNI from PARTINICO氏によって、にゃん☆鬼龍氏のマジンガーZを改変したゲッター2が存在。
元々はダイナミックプロのスーパーロボットを纏めたコンプゲーのキャラで、後に単体版も公開された。
defファイルの切り替えにより、ボイスを日本語とイタリア語のどちらかに選択可能。
必殺技として別形態に変形しての攻撃も実装されている。

AIもデフォルトで搭載されているが、巨体故に一般的サイズのキャラ相手だと攻撃を外しやすく、グダグダな展開になりやすい。
同氏のマジンガーZやグレンダイザー等と同様、巨大キャラと戦わせた方が良いかもしれない。

ゲッター2の公開によって初代ゲッターロボの全形態がMUGENに揃う事となった。

出場大会

  • 「[大会] [ゲッター2]」をタグに含むページは1つもありません。



*1
名称は主にゲームやOVAでは「ドリルミサイル」、アニメでは「ドリルパンチ」、漫画では「ドリルロック」と安定していない。
設定も若干曖昧で、いつの間にか生えてきて連発できる時と一発だけ使える奥の手の時がある。
飛ばしたドリルも撃ちっぱなしの時とロケットパンチのように戻ってくる時がある。

ちなみに他の2系機体では避けられたり弾かれたりすることも多いせいか牽制技のような印象を持たれており、
ニコニコでは命中シーンで歓声を上げるコメントが見られる。

*2
なお『DEVOLUTION』版隼人を演じた細谷氏は『あしたのジョー』50周年記念作品『メガロボクス』にて、
主人公のジョー(当然ながら矢吹丈に相当するキャラ)役で出演していたりする。
まさかと思うが中の人ネタじゃないだろうな、指名した清水先生や

*3
OVA『新ゲッターロボ』では鼻は略された。代わりにやべーやつ全開の笑い声でボコボコにした
2:29~


最終更新:2024年11月29日 17:15