インペライザー


特撮『ウルトラマンメビウス』に登場したロボット怪獣にして、同作の中ボス。
暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人の作りだした自立戦闘兵器。別名「無双鉄神」。
名前の由来は皇帝を意味するインペラトルと思われる。

追尾弾を発射する両肩の光線砲門「ガンポート」と、頭部の三連装ガトリングガンを備えており、
これらを用いて強力な光線を発射する。
特にガトリングガンはメビウスのバリアをたやすく粉砕し、
光線を束ねればウルトラマンタロウのストリウム光線と互角の威力を発揮する程の火力を誇る。
また、上半身を高速回転させて光線を光弾状にして周囲に乱射する「バニシングサークル」という弾幕技も持つ。
装甲もメビュームシュートを受けてもビクともしない程に強固で、
その上自己修復機能も備えており、本体部分が健在であればバラバラにされても復元が可能
加えて、両腕「マシンナーアーム」をドリルや大剣「インペリアル・ソード」に変形させることで接近戦も高度にこなせる。
さらに空間転移装置も搭載されており、一瞬でテレポート可能である。
学習能力も高く、一度不覚を取ったタロウ相手に再戦時はストリウム光線を相殺し、
さらに「ストリウム光線のタメが長い」という点を突きながら優位に戦った。

総合的な戦闘力は非常に高く、ウルトラ六兄弟クラスでも手こずる相手であり、
当時の時点でメビウスが戦ったどの敵も凌駕する強敵(反則的な存在であるUキラーザウルスを除く)。
宇宙警備隊も活動を把握するや最大級の厳戒態勢に移り、
メビウスに「戦ったら死ぬ」とタロウと交代で帰還命令を出すというシリーズ前代未聞の行動を取ったほどであったが、
これほどの戦闘力を持ちながらもエンペラ星人軍にとっては量産型の尖兵に過ぎない


劇中における活躍

  • 第29話「別れの日」、第30話「約束の炎」
帰還命令を受けたせいで様子がおかしくなったミライをリュウが問い詰めている最中に、突然市街地に姿を現し、破壊活動を開始。
帰還命令に背き、物語中盤でありながらリュウの目の前で変身するという禁忌を犯して変身したメビウスと対峙し、
多くの戦いを経て成長し、100m級の隕石を完膚なきまでに破壊可能で、
さらにウルトラマンヒカリから授かった力で「メビウスブレイブ」に強化可能だったメビウスを、
それらの道程全てに価値が無いと言わんばかりに圧倒的な実力差で無慈悲に蹂躙し窮地に追い詰めるが、
そこで、地球へ駆けつけたタロウの加勢に遭い、一進一退の攻防の末にストリウム光線を喰らって上半身を吹き飛ばされ、
下半身のみで動きながら空間転移で離脱した。

その後、かつてシャプレー星人がウルトニウムを狙って暗躍していた青沢山脈で、タロウと共同作戦を取ったGUYSの前に出現。
GUYSは、かつてキングジョーも倒した兵器の改良版である「ライトンR30マイン」を用いて、
前のエピソードで彼らが使用した重力偏向盤で大気圏外に追放し、ライトンR30マインの大量爆破でインペライザーの打倒を試みたが、
インペライザーの空間転移能力が重力偏向盤すら突破できる代物だったため失敗。
タロウが迎撃に当たるが、先の戦いで手の内を明かしていたことで攻めあぐね、
禁じ手である「ウルトラダイナマイト」の使用を彼に決断させるが、木っ端微塵にされるも修復能力により程なく復活。
ウルトラダイナマイトの反動で消耗したタロウを追い詰めるが、
リュウ以外の仲間達に自らの正体を明かしたミライがメビウスに変身してこれに加勢。
メビウスのメビュームシュートで作った隙をついて、GUYSの仲間達が重ね掛けしたキャプチャー・キューブでインペライザーを閉じ込め、
内部でガトリングガンの光線を乱反射させて自滅させようとする戦術を使われるが、インペライザーは光線連射でキャプチャー・キューブを強引に破壊。
咄嗟にGUYSのメンバーを庇ったメビウスを滅多撃ちにして絶命寸前に追い込んだが、
仲間達の激励でメビウスは仲間との絆を力に変えて強化形態「バーニングブレイブ」へとパワーアップし、再び立ち上がった。
ガトリングガンで迎撃しようとするが、底力を振り絞ったタロウの光線で相殺され、
その隙にメビュームバーストを受けて再生不可能なまでに身体を蒸発されて倒された。

  • 第48話「皇帝の降臨」、第49話「絶望の暗雲」
暗黒四天王が倒された事で自ら動き始めたエンペラ星人によって、本格的な地球侵攻の先兵として13体が同時に地球上に送り込まれ、
東京、北京、ワシントンD.C.、サンフランシスコ、パリ、ロンドン、モスクワ、シドニー、ボゴタ、ニューデリー、プレトリア、ローマ、
カイロといった世界各地の大都市を襲撃する。
このうち東京に送り込まれた個体はメビウスにより撃破されるがその戦闘力はやはり脅威であり、
その上一体を撃破しても即座に別のインペライザーが投入されるという戦法によりメビウスは戦闘不能に追い込まれてしまう。
その後は「ウルトラマンと共に戦う」事を選んだ地球人の総意の下、世界各地のGUYS戦闘部隊が総力をあげて攻撃を開始し、
最終的にはかつてメビウスと縁を結んだザムシャー、サイコキノ星人カコ、ファントン星人らの救援により一掃された。

+ 他作品におけるインペライザー
ビートスターが複製した個体達が登場。

複数のスパークドールズが存在し、第3話「孤高の戦士」にてチブロイドがモンスライブして大量に登場。
モンスライブしたのが戦闘員的なチブロイドなため、攻撃面はともかく耐久面はオリジナルより遥かに弱いが、
数の暴力によりそれを補いギンガやビクトリーを苦しめた。

  • 『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』
恒常オークションで入手可能な怪獣の一体。
行動完了時に味方と隣接していた時にHPが中回復する固有スキル「自己修復」や継承スキル「HP 小回復」を持ち、耐久面は強力だが、
使用後2ターンの間回避率を大アップさせる超必殺技「三連装ガトリングガン」やリーダースキル「回避 中アップ(力)」など、
回避が低いのになぜか回避を上昇させる能力を多く備えていた。


MUGENにおけるインペライザー

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
ふりかけ氏提供のスプライトを用いて製作されている。
「三連装ガトリング砲」や「ガンポート」などの強力な飛び道具を持ち、
さらに「テレポート」により奇襲や離脱も得意など、機動性も優秀。
元々のゲージ回収率も高めなことに加えて、自動ライフ&ゲージ回復能力も備えており、攻めが強力。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「バニシングサークル」「インペリアルビーム」、
HP500のインペライザーを画面上に一体まで召喚し、オートで援護させる「インペライザー召喚」。
なお、12Pは常に画面上に五体インペライザーが召喚される。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会



最終更新:2023年04月22日 14:08