ジャンボキング


1972年の特撮『ウルトラマンA』に登場した怪獣で、異次元からの侵略者ヤプールが差し向けた超獣の一体。
別名「最強超獣」。身長59m、体重5万t。
超獣についての詳しい説明は巨大ヤプールのページを参照。
『A』の終幕を担うラスボスにして、ウルトラシリーズ初の合体怪獣でもある。
「合体怪獣じゃなくて合体超獣じゃね」とか細かいこと言わない

ヤプール製の超獣は主に前半に登場する、超獣製造機で製造した個体と、
主に後半に登場する、敗れたヤプールの破片等が怨念により超獣として顕現した個体があるが、
ジャンボキングはヤプールがかつてエースやTACに倒された超獣や宇宙人達の破片や分子を終結させ、
それぞれの強く優れた部分のみを再構成・合体させることで誕生した個体であり、特殊な誕生経緯を持つ。

資料によっていくつか差異はあるが、少なくとも、
の4体が合体に用いられたという情報は確定している他、
資料によっては巨大ヤプール、スチール星人、ブロッケンも素材になったとされる。
いずれにせよ、素材となった超獣達の長所を丸ごと備えた「超獣の王」であり、
口から火炎ミサイルを吐く他、両目からは破壊光線を発射し、後半身のギザギザの丸い器官からは拘束光線を放つなど、
体中が武器で多彩な攻撃手段を持つ。
おまけに全身からバリヤー「サークルイエロー光線」を張ることが可能で、防御面にも隙が無い。
加えて、エースの二倍近くあるケンタウルスタイプの体格から繰り出されるパワーも相当な脅威であり、
バリアーを抜きにしても至近距離からもメタリウム光線に耐えるだけの耐久性も併せ持っている。
ブラックピジョンの吸収のような特殊な性質こそ持ち合わせていないが、
代わりに火力とタフネスが桁違いに強力な、ただ純粋に強い類の超獣である。

+ ネタバレ注意
劇中ではサイモン星人を移送中のTACの前に出現し、都市の半分を壊滅させてサイモンを引き渡す様に宣言しつつ姿を消した。
……が、TACが保護したサイモン星人の正体はヤプールの残党が化けた偽物であり、ジャンボキングはこのヤプールの残党に操られる駒である。
この偽サイモン星人は、表向きはヤプールに狙われている被害者のように振る舞い、子供達が自分を守るように仕向けつつ北斗にだけ敢えて正体をバラし、
  • このまま見て見ぬふりをしてジャンボキングを暴れさせて被害を拡大させるか
  • 子供達の前で北斗に自分を殺害させて子供達を失望させて優しさを奪うか
というどちらを選んでもヤプールの思い通りにしかならない最悪の二択を突き付ける。

意を決した北斗により偽サイモン星人はタックガンで射殺され、ジャンボキングはコントロールを失い本能のまま暴れ出し、
テレパシーなど聞こえず事情を知る由もない子供達は北斗を非難し優しさを失いかけ、ヤプールの目論見は成功したかに思われたが、
子供達の優しさを守るために北斗は彼らの目の前でエースに変身するというタブーを犯し、真実を明かした。


かくしてエースとの戦闘となったジャンボキングは圧倒的な戦闘力でエースを追い詰めるが、
メタリウム光線が頭部に直撃して一瞬怯んだ隙を突かれ、エースのギロチンショットで首を切断されついに倒された。
こうして最強の超獣を破り、ヤプールの計略を打ち砕いたウルトラマンエースであったが、
「地球人に正体を明かす」というタブーを犯したため、代償にこれまで守ってきた地球を離れざるを得なくなる。

結果的にジャンボキングは敗北こそしているが、こいつのスペック自体は高いのは事実である。
一方で上記のように負けることも視野に入れて計画が立てられていたこともあり、
ヤプールはあまり勝敗にこだわらず投入した模様。
何にせよ上記の結果により、エースは「勝負には勝ったが試合には負けた」と言っても過言ではない。

この戦いの後のエースの最後の言葉は有名だが、これらのジャンボキング戦までの経緯を知っていると、
「北斗のままでは最後まで”信じて”もらえずエースに変身するしかなかった」彼の言葉だからこそ、より重みが感じられる。

「最強超獣」という肩書きだが、これは昭和生まれの超獣の中での話であり、
後年の『ウルトラマンメビウス』では、明らかにジャンボキングより強いUキラーザウルスが登場している。
まぁ、あれは強い代わりに生むのに(『タロウ』~『80』後までから逆算して)約10年分以上の怨念のエネルギーという莫大なリソースが必要であり、
ジャンボキングほど容易に用意できる存在ではないが。

その体型が祟ったのか、昭和第1~2期のラスボスの怪獣・宇宙人の中では唯一平成以降の映像作品に再登場できていない。
ブラックエンドですら画像のみだが『メビウス』で再登場できたのに…。


MUGENにおけるジャンボキング

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
邓v东西氏の製作したスプライトを用いて作られている。
他の怪獣より一回り大きい体格があり、投げ無効となっているが、
火炎や破壊光線などの飛び道具に加えて移動技「テレポート」も使用可能で、
重量感を出しつつ遠近問わず気軽に攻めることが可能なキャラとなっている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「総攻撃」「突撃」「サークルイエロー光線」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会

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最終更新:2024年01月19日 15:13