―――――――――――――1945年/扶桑基地
春。
それは新たな命が芽生え、
新たな出会いの季節。
桜が咲き誇り、扶桑の基地では・・・
私「転属命令ですか。」
少将「うむ、第501統合戦闘航空団【ストライクウィッチーズ】の活躍は聞いているだろう。」
少将「では、話は早い様だな。・・・時にだが」
私「何でしょうか?」
少将「君の実力は知っているが・・・その格好はどうにかできんのか?」
少将が言うのも無理も無い。
服装が青い着物に桜と月の柄。
しかし、当の本人は胸を張ってこう言う。
私「これが、私の正装ですから。」
少将「・・・うん、解った。止めはしない。」
はぁ、とため息をついて諦めた様だ。
私「所で出発は今すぐという訳ではないですよね?」
少将「その点は大丈夫。今日の1300(※ひとさんまるまる)に出発だ。」(※軍人は時間をこのように言うらしい。ウィッキペディアから抜粋)
私「了解しました。」
ビッと敬礼してその人は部屋を出て行く。少将は深く椅子に座る。
少将「実力も魔力も凄いが・・・あの格好と声で反則だろう・・・」
やれやれと苦笑して首を横に振る。
気のせいか、頬が少しだけ紅いことは扶桑の少将は気づいておらず。
―――――――――――――ロマーニャ基地・執務室
坂本「ミーナ。今日は新しいウィッチがくると聞いていたが・・・」
ミーナ「ええっ。少佐と宮藤さんと同じ扶桑の者と聞いてますが、その人について何か知らないかしら?」
坂本「ああっ、ウィッチだが・・・名門家の当主と聞いている。」
ミーナ「そんなに偉い人なの?」
坂本「聞いた限りでは
アフリカにカールスラント各地と様々な所で転属があったそうだ。
結局・・・扶桑に戻されたそうだ。」
ミーナ「異例中の異例ね。どんな問題児だったのかしら・・・」
頬杖をつくミーナ。
確かに戦績だって驚く点はあるが、性別と服装を見てため息が出たのだ。
その時、警報が鳴り響いた。
坂本「こんな時にネウロイが出現するとは・・・!!」
ミーナ「直ぐに向かいましょう!!」
―――――――――――――海上
小型ネウロイが30機、中型ネウロイが3機と攻めてきた。
数が多いので全員出撃という事になった。
ミーナ「各機、迎撃開始!!」
『了解!!』
各員は散開し、ネウロイを次々と撃ち始めた。
小型のネウロイの数は多いが苦戦する事も無く次々と落す。
ルッキーニ「うじゅじゅ~♪」
バルクホルン「油断するなよ、二人とも!!」
エーリカ「まぁ、こっちとしては助かるけどねー。」
宮藤「結構すばしっこいよ~!!」
リーネ「芳佳ちゃん頑張って!!」
ペリーヌ「宮藤さん、落ち付いて狙ってください!!」
エイラ「これは早く終わるかナー」
サーニャ「エイラ、油断しちゃだめ・・・」
次々と小型のネウロイは落されて、残りは三機の中型ネウロイだけだった。
その時、三機の中型のネウロイが合体したのだ。
球体になり真ん中には輪がグルグルと回転している。
坂本「何っ!?」
ミーナ「まさか、こんな事が出来るなんて!!」
輪からネウロイの光線が発射された。
宮藤がシールドを展開させて防ぐが衝撃波がビリビリッと伝わる。
宮藤「くっ!!」
坂本「宮藤、大丈夫か!?」
宮藤「は、はい!!」
ミーナ「少佐、あのネウロイのコアは!?」
眼帯を捲るとネウロイのコアの位置を確認する
坂本「中心部分だな・・・だが、あそこまで掻い潜るのは・・・」
その時、扶桑の輸送機が近づいていた。
―――――――――――――扶桑輸送機・機内
機長「後少しまで基地だというのにネウロイの戦闘に出くわすとは・・・」
私「私が出撃します。機長さん。ここまで、ありがとうございました。」
ペコリッとお辞儀をする私。機長は少しだけどもった。
機長「・・・あ、ああっ。気をつけてな。」
ストライカーユニットを履くのだが着物を着たままユニットを履く。
使い魔が具現化され頭には大きな鳥の翼が生える。
整備長「いつも思うのですが、その着物を着たままで大丈夫ですか?」
私「そう思っているのでしょうけど・・・このストライカーと服は特別製ですから。」
ニコッとほほ笑む私。
整備長は不覚にもドキッとしてしまった。
相手が相手に・・・
整備長「き、気をつけて行って下さい!!」
私はゆっくりと頷いた後、銃と愛用の刀を持つ
タンッと飛び降りストライカーのエンジンを始動させて大空を舞う。
501のメンバーは輸送機から誰かが出てくるのを見ていた
リーネ「あれ!?誰か出てきたよ!?」
ペリーヌ「しかし・・・なんだか変な服ですわね」
バルクホルン「あれでは戦いづらいのではないのか?」
だが、誰よりも驚いていたのは宮藤と坂本だ。
坂本「あれは・・・!?」
宮藤「あ、あの人・・・なんで着物を着たまま!?」
私「参る!!」
チャキと銃を構えてネウロイを撃つ。
ネウロイは装甲を削られて痛がっているのか反撃とばかりにビームを撃ちまくる。
クスリッと笑った後、ヒョイヒョイと避ける。
あんな服にも関わらず風の抵抗を全く受けていない。
シャーリー「へー、あんなにヒョイヒョイと避けるなんて」
ルッキーニ「すっごーい!!」
私「もしもし、501の隊長さん。このネウロイのコアは何処にある?」
突然のインカム。声からにして女性の様だが・・・
ミーナ「あっ、はい!!中心部にあります!!」
突然の通信で思わず返答するミーナ。
私「了解。」
銃をしまい、今度は二本の扶桑刀を取り出しネウロイに近づく。
バルクホルン「あんな直線ではネウロイの攻撃に当たるぞ!!」
バルクホルンの注意も虚しくビームが発射されウィッチに直撃した。
だが・・・誰もが驚く光景を目にした。
直撃した筈のウィッチがパラパラと無数の花弁へと散った。
宮藤がそれを手にする。
宮藤「・・・桜の花びら?」
エイラ「あのウィッチは何処に行ったんダ?」
サーニャ「・・・あそこ!!」
そのウィッチはいつの間にかネウロイに接近していた。
鋭い目つきで睨み、
私「・・・斬るっ!!」
二本の刀を構え横、縦、最後に×印と斬り捨てた。
目をそっと閉じて呟く。
私「旋風参連斬・・・。」
チンッと二本の刀を鞘へ収めたと同時に、
ネウロイはズズズッと縦にずれて、次に横、最後にバツ印と細かく割れて白い塵へと還った。
坂本「・・・あれほどの剣の使い手とは。」
宮藤「す、凄すぎます。」
501のメンバーは和服ウィッチに近づく
ミーナ「あの、もしかして・・・?」
私「ええっ、本日。501に配属される事になった私大尉です。」
リーネ「えっ!?そうだったんですか!?」
宮藤「しかも、女の人だったんですか!!」
私「私は・・・」
ルッキーニはそろりそろりと私の背後に迫る
ルッキーニ「とおー♪」
私「んっ?」
ルッキーニはとびっきりの笑顔で私の胸を揉むのだが・・・ションボリとした顔になる
ルッキーニ「・・・ウルトラ残念賞」
私「当たり前でしょう。男の胸を揉んで何が楽しいのかな?」
坂本とミーナ以外のメンバーは「えっ」という顔をしていた。
宮藤「あ、あの・・・今なんて?」
私「ああっ、失礼。顔や声は女だと間違われますが・・・私は男ですよ。」
『ええええええええーーーーーーーーーーーー!!!!?』
驚きの声が空に響き渡る。
当の本人は扇を広げてクスクスッと笑っていた。
【
次回予告】
宮藤芳佳です!!
今度、新しく入ってきたのは和服の少年です!!
とても男に見えません。
えっ!?バルクホルンさんが決闘を!?
最終更新:2013年02月02日 14:29