"星石の都"シュクラトナ - 流浪の民 @wiki

【"星石の都"シュクラトナ】　担当SWM「白狼」

今宵も宙には数え切れぬほどの光が瞬く
遥か彼方の大空を追い求める国　シュクラトナ
ここへと来れば　あの星々はきみの友となるだろう

【都市の概要】

キングスレイ鉄鋼共和国の南東部、ジャガド山の頂に広がる人口2,000ほどのごく小規模な都市国家です。
魔動機文明時代、キングスレイによって建造された天文台を前身とし、現在は天文台を中心に多くの研究施設や家屋が広がっています。
国民の大半が天文学者や技術者であり、その総力を以て、かつて"宇宙"と呼ばれた宙の彼方を研究し続けています。

【人口】

シュクラトナの総人口は2,000強とされ、都市国家の中でもかなり小規模なものとなっています。
その内の約4割がタビットであり、人間やリカントが続きますが、その他にもリルドラケンやハイマン、フロウライトと言った知識欲の高い種族が多く属しており、その種族分布は他国と比べてもかなり異質なものです。
また、穢れに対する興味が極端に薄く、ナイトメア（特にリルドラケン生まれ）も隔てなく生活していることも特徴的です。
ただし土地柄もあってか蛮族への警戒心は強く、シュクラトナの入国に際しても種族の確認は非常に厳しく行われています。

【国交】

シュクラトナを取り巻く地形の環境は人が生活するのに適しておらず、農作物の栽培はおろか飲み水の確保すらもままなりません。
そのため、シュクラトナの基本的な飲食物の供給はすべて他国からの輸入によって賄われています。
そうした事情もあり、他国との関係性には非常に気を使っており、特に輸入の要となっている"潮騒の都"アクアロッソに対しては頭が上がらないようです。

【特産物】

シュクラトナの建つジャガド山一帯は、地方でも有数の鉱山として知られており、そこから産出すされる宝石や鉱石資源はシュクラトナの財政の柱となっています。
特に代表的なものはムーンストーンと呼ばれる宝石で、シュクラトナから産出されるムーンストーンは"月神"シーンの加護を受けた神聖な石であるとして高値で取引されています。

【最も多い信仰】

"月神"シーンと"賢神"キルヒアの二柱がシュクラトナの主要な信仰となります。
これらの神殿は、シュクラトナ中央に位置する天文台がそのまま用いられており、研究のよりよい発展を願って多くの国民が通い詰めています。
ただし、国民の多くがタビットであることもあってか神聖魔法の使い手は存在しないようです。

【治安と脅威】

シュクラトナの国民は、各々の価値を大いに認めており、横の繋がりを重要視しています。
同時に仕事外での他者との交流を避ける内向的な国民性をしており、不思議と国内の治安は高く保たれています。

反面、そうした国民性から、戦いに対する積極性に欠けており、シュクラトナには軍と呼べる組織が存在しません。
その代わりとしてシュクラトナを蛮族の脅威から守っているのは、キングスレイ鉄鋼共和国から遣わされている兵士たちです。
キングスレイ鉄鋼共和国は以南に広がる蛮族の国の調査と開拓を企てており、調査団の駐留地としてシュクラトナを提供する代わりとして、侵入者の撃退を委託しています。

【この蛮族領においていかに発展したか】

ジャガド山の周囲には険しい山々が広がっており、それらが天然の要害となることで、シュクラトナへの侵入は困難を極めます。
加えて上述の通り、シュクラトナを取り巻く地形の環境は人が生活するのに適さないため、仮に蛮族がこの地を制圧したとしても拠点として運用できないことから、蛮族らにとってシュクラトナの制圧は比較的優先順位が低いものとなっているようです。

そうした理由から、シュクラトナを狙う蛮族の襲撃はさほど頻度が高いものではなく、またキングスレイ鉄鋼共和国から遣わされた兵士たちの助力もあって撃退は叶っているため、現時点まで何とか国としての体裁を保てています。

この通りシュクラトナが存続している要因の大半は、シュクラトナの関与しえない事柄が絶妙にバランスを取り合っているだけに過ぎず、砂上の楼閣とも言えるこの国が現在まで存在していることは、紛れもない幸運だと言われています。

世界観担当「白狼」