魔装兵 マガ・ウルグス





[解説]
聖華暦830年代半ばに、自由都市同盟は都市同盟軍が独自開発した魔装兵。
第六世代機兵である。
基礎設計は、自由都市同盟冒険者組合に出向している機兵技師ダライアス・アームストロング技術中佐。
細部をブラッシュアップして完成させたのが、都市同盟軍研究所(開発局)のエリベルト・エルナンド技術大佐である。
第六世代機兵である。
基礎設計は、自由都市同盟冒険者組合に出向している機兵技師ダライアス・アームストロング技術中佐。
細部をブラッシュアップして完成させたのが、都市同盟軍研究所(開発局)のエリベルト・エルナンド技術大佐である。
ちなみに量産先行型の運用テスト機が完成したのが834年12月、量産第1号機がロールアウトしたのが835年11月の事だ。
この魔装兵が造られた理由は、自由都市同盟の都市同盟軍における、致命的なまでの魔装兵による支援戦力の不足がある。
いや、正確にはリャグーシカ改の様な、魔法放射型のいわゆる法撃型魔導砲と呼ばれる機構を搭載した、法撃型魔装兵ならばある程度の数は揃っていた。
この魔装兵が造られた理由は、自由都市同盟の都市同盟軍における、致命的なまでの魔装兵による支援戦力の不足がある。
いや、正確にはリャグーシカ改の様な、魔法放射型のいわゆる法撃型魔導砲と呼ばれる機構を搭載した、法撃型魔装兵ならばある程度の数は揃っていた。
しかし、法撃型魔装兵は単純に攻撃力だけであるならば充分な能力を持っていたが、応用力では通常型の純魔法行使型魔装兵には遠く及ばない。
更に言えば、数少ない都市同盟軍の純魔法行使型魔装兵であるファルネウス・リンデの多くが、バフォメット事変における戦いで喪失の憂き目に遭った事もある。
また魔装兵部隊の隊長機クラスとして配備が進んでいたカーラウ・フォートは重機兵級の白兵戦闘力を持ちながら純魔法行使型魔装兵に迫る魔法能力を持ってはいた。
いたのだが……。
はっきり言って、軍の魔導士全員に配備するには、値段が高すぎた。
更に言えば、数少ない都市同盟軍の純魔法行使型魔装兵であるファルネウス・リンデの多くが、バフォメット事変における戦いで喪失の憂き目に遭った事もある。
また魔装兵部隊の隊長機クラスとして配備が進んでいたカーラウ・フォートは重機兵級の白兵戦闘力を持ちながら純魔法行使型魔装兵に迫る魔法能力を持ってはいた。
いたのだが……。
はっきり言って、軍の魔導士全員に配備するには、値段が高すぎた。
その様なわけで、自由都市同盟と都市同盟軍は比較的安価で、充分な魔法による支援能力を持つ、純魔法行使型魔装兵を必要としていたのだ。
そこで浮上したのが、ダライアス・アームストロング技術中佐に冒険者組合を介して依頼されていた、魔装兵の実験機製作プロジェクトである。
あくまで実用機ではなく、魔装兵のデータ収集のための実験機製作プロジェクトであったのだが、それにより完成したファルネウス・サヴァンナと言う魔装兵は素晴らしいデータを残してくれた。
そこで浮上したのが、ダライアス・アームストロング技術中佐に冒険者組合を介して依頼されていた、魔装兵の実験機製作プロジェクトである。
あくまで実用機ではなく、魔装兵のデータ収集のための実験機製作プロジェクトであったのだが、それにより完成したファルネウス・サヴァンナと言う魔装兵は素晴らしいデータを残してくれた。
その研究データを基に、ダライアス技術中佐が基礎設計を行い、開発局のエリベルト技術大佐が細部機構を詰めて完成したのがこの魔装兵マガ・ウルグスである。
基本を第六世代機兵として設計し、装甲にはレイヴァスキン・高硬度パッテリートの複合装甲材を使用した。
頭部の魔晶球はデュアルサイト方式やその上に強化ガラスの覆いを付けたバイザータイプも考えたのだが、値段と性能のバランスを考えて低価格な単眼式を採用。
基本を第六世代機兵として設計し、装甲にはレイヴァスキン・高硬度パッテリートの複合装甲材を使用した。
頭部の魔晶球はデュアルサイト方式やその上に強化ガラスの覆いを付けたバイザータイプも考えたのだが、値段と性能のバランスを考えて低価格な単眼式を採用。
この様に、色々と手を尽くして低価格化を図ったこの機体だが、魔装兵として重要な部分に関しては逆に奢っている。
機体本体には、胸部中央にかなり大きめの質の良いブラッドグレイルを搭載。
更にそれに直結して、特殊なエーテル出力増幅機構が組み込まれており、単体の魔装兵としてはかなり強大なエーテル出力を誇る。
このエーテル出力増幅機構は、聖王国からの亡命者が持ち込んだ魔装兵ブラウェ・ローゼを解析して得られた技術を用い製作された、簡易型の装置だ。
そしてダライアス・アームストロング技術中佐が開発した、魔導簡略発動デバイスもまた、搭載された。
機体本体には、胸部中央にかなり大きめの質の良いブラッドグレイルを搭載。
更にそれに直結して、特殊なエーテル出力増幅機構が組み込まれており、単体の魔装兵としてはかなり強大なエーテル出力を誇る。
このエーテル出力増幅機構は、聖王国からの亡命者が持ち込んだ魔装兵ブラウェ・ローゼを解析して得られた技術を用い製作された、簡易型の装置だ。
そしてダライアス・アームストロング技術中佐が開発した、魔導簡略発動デバイスもまた、搭載された。
総体的には、機兵としてはあまり安価ではないが、しかし魔装兵としては充分に安価であり、かつ強力な魔法行使能力を持つ機体に仕上がったと言えよう。
都市同盟軍ではS70やリャグーシカ改と並び、この純魔法行使型魔装兵を支援用として採用。
軍工廠において、量産を開始したのである。
都市同盟軍ではS70やリャグーシカ改と並び、この純魔法行使型魔装兵を支援用として採用。
軍工廠において、量産を開始したのである。
[武装]

[胸部ブラッドグレイル]
胸部中央に埋め込まれたブラッドグレイルはかなりの大粒であり、同時に比較的品質の良い物が用いられている。
これにより魔装兵マガ・ウルグスは、追加装備なしでも機体単独で、かなりの強大さでエーテル出力を絞り出す事が可能。
[簡易型エーテル出力増幅機構]
聖王国よりの亡命者が持ち込んだ、魔装兵ブラウェ・ローゼの解析結果から得られた装備の、更に簡易型。
これを前述のブラッドグレイルと直結する事で、魔装兵マガ・ウルグスの魔法行使におけるエーテル出力は、恐るべき物になっている。
聖王国よりの亡命者が持ち込んだ、魔装兵ブラウェ・ローゼの解析結果から得られた装備の、更に簡易型。
これを前述のブラッドグレイルと直結する事で、魔装兵マガ・ウルグスの魔法行使におけるエーテル出力は、恐るべき物になっている。
[魔導簡略発動デバイス]
下位魔法だけと言う制限こそあるが、操縦槽のコンソールにあるボタンを押すだけで、それに割り当てられた魔法を自動的に、詠唱も何もなしで発動させる機構。
また下位であるならば、複数の魔法を同時に発動させる事も可能であり、応用性が高い装備である。
下位魔法だけと言う制限こそあるが、操縦槽のコンソールにあるボタンを押すだけで、それに割り当てられた魔法を自動的に、詠唱も何もなしで発動させる機構。
また下位であるならば、複数の魔法を同時に発動させる事も可能であり、応用性が高い装備である。

[M-STF-0834 都市同盟軍制式魔導杖]
エリベルト・エルナンド技術大佐が開発し、都市同盟軍が聖華暦834年に採用した、最新型の魔導杖。
魔装兵マガ・ウルグスのうちで、操手が特に優秀な魔導士である機体に配備される。
これは魔装兵『ファルネウス・リンデ』が使っている魔導杖と機能的、性能的に同じものである。
ただし製造コストが安価になっており、魔導杖としての耐久力も高くなっている。
機体よりエーテルを供給され、先端のブラッドグレイルを通して瞬間的に増幅する仕組み。

[DAD-801-9 高速振動小剣]]
魔力駆動式の、小型の高速振動剣。
本来、純魔法行使型の魔装兵は、敵に肉薄されたら終わりと言うべきである。
それでもなんとか、わずかな時間でも稼げれば、味方の救援が間に合うかも知れない。
その様な願いを込めて魔装兵マガ・ウルグス各機に配備されたのが、この剣である。
これを開発したのは、ダライアス・アームストロング技術中佐。
彼が現代に魔導理論をもって蘇らせた、高速振動剣方式の小剣だ。
正真正銘、最後の武器である。