向谷 実(むかいや みのる、1956年10月20日 - )は、日本の作曲家、株式会社音楽館の代表取締役社長。元「CASIOPEA」メンバー。
元々プロのフュージョンバンド出身であることもあり、他の駅メロ作曲家のメロディと比べて音楽的特徴が顕著な曲が多い。この点は好き嫌いも分かれるようだが、特に向谷氏のメロディとJR九州の親和性の高さには目を見張るものがあり、鉄道音楽の界隈に新たな風を吹かせた人物である事は間違いないだろう。
向谷氏の駅メロのほか、嘗てのCASIOPEAの楽曲の配信なども行う「鉄音モバイル」というサイトを運営していたが、残念ながら現在は公開終了となっている。尚、向谷氏の音源自体はある程度の数が鉄道モバイルへ委託の上配信されている。
手がけた鉄道関連の音楽
- 京阪電気鉄道
- 阪神電気鉄道全駅の発車・到着メロディ作曲・編曲(阪急電鉄神戸高速線高速神戸駅・新開地駅を含む)(2009年1月)
- 京成電鉄 スカイライナー(AE形)のミュージックホーンと停車時に流れる車内BGM及び車内チャイム作曲(2009年5月)
- JR九州
- 観光特急「海幸山幸」のミュージックホーンと車内チャイム作曲(2009年10月)
- N700系「みずほ」「さくら」「つばめ」の車内チャイム及び九州新幹線の発車メロディ作曲(博多駅以外)(2011年3月)
- 観光特急「A列車で行こう」の車内BGM作曲(2011年10月)
- 博多駅在来線ホームの発着メロディ作曲(2012年3月)
- 小倉駅在来線ホーム・大分駅・宮崎駅・由布院駅・宮崎空港駅の接近・発着メロディ作曲(2015年5月)
- JRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」の車内BGM(2016年7月)
- 筑肥線の可動柵開閉音(2017年11月)
- N700S「かもめ」の車内チャイムおよび西九州新幹線の発車メロディ作曲(2022年1月)
- 東急電鉄東横線渋谷駅の地上ホーム到着ベルメロディ及び地下ホーム発車メロディ(2013年3月)
- 西武鉄道
- 池袋線練馬高野台駅の発車メロディ編曲(2015年1月)
- 観光列車「旅するレストラン52席の至福」の車内メロディ(2016年)
- 東京メトロ東西線全駅(中野駅を除く)の発車メロディ作曲・編曲(2015年5月)
京阪電鉄の例に倣い「繋げると1曲になるメロディ」を発注されたものの、駅数が非常に多い上に、途中に「お江戸日本橋(日本橋)」と「大きな玉ねぎの下で(九段下)」を挟む、という無茶振りも甚だしい注文を受けたこともあり、京阪電鉄のそれと比べると作品には苦労が感じられる。また、妙典や西船橋のようにホームが複数ある駅も存在する事から、必ずしも駅の順番で曲が完成する…という状況にはならず、京阪電鉄ほど事業者の目論見通りにはいっていない…という印象である。