破壊の天使

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破壊の天使』(はかいのてんし)は荒木飛呂彦による漫画作品。
実話ナックルズ1985年から1993年まで連載された。

概説

『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる作者が、「狂気」をテーマに実話ナックルズで連載した作品。
杉田卵白の『奉身艶技』を読んで刺激を受けた作者は、
「『ジョジョ~』以外の連載を持ちたいと思い、集英社に掛け合ったものの、即座に却下されトイレで泣いた(笑)」という。
お母さんに耳かきしてもらってる時に思いついた」という自己の体験をもとに、同誌で連載を開始した。
のちに、作品のファンだというエメリヤーエンコ・ヒョードルと対談した際には
僕があなたに殺されかけて、俺を主人公にしろ、というあなたを殺して自分を主人公にしたのが始まりかもしれません
と語って彼の笑いを誘った。
なお、荒木は『奉身艶技』について「あまりに衝撃的で、タバスコこぼした」とコメントしている。

ストーリー

作者である荒木が14歳の時に起こった実体験が元となっている。
第一部
 謎の仮面「つよしくん」を被り性的超人になったミラパンツェッタ殿伯爵による
 連続一家皆殺し事件が発生。これに立ち向かうのはかつて伯爵によって極寒の地へ送られた、
 低温火傷による裂傷を抱えた少年少女であった。
第二部
 伯爵との戦いから数ヶ月後飛呂彦の死から未だ立ち直れないミラパンツェッタだったが、
 徐々に明るさを取り戻しつつあった。ある日、ミラパンツェッタのもとに
 彼女を呼び出す手紙が届く。呼び出された場所に辿り着いたミラパンツェッタの前に、
 元気に走り回るポルナレフの姿が・・・!

登場人物

荒木飛呂彦
 主人公。作者の実体験を下敷きとしているため、自身の名を主人公に名付けたという。
 漫画家を目指す少年。典型的な運動音痴で、クラスでは「永遠の57歳」と呼ばれている。
 ある日、突如として金色のオーラを纏うようになり、頭をダイヤモンドと同じ硬度にする能力をもつ
 (ただしポケットに手を入れないと発動できない)。
 後にそれが原因となって包丁を持った同性愛者に襲われ、極寒の北国へと送られてしまう。

ミラパンツェッタ・ヒョードル
 本作のヒロイン。美人でスタイルもいい21歳のOL勝気な性格で、ダイエットのためならと
 平然とコガネムシを主食にしてしまうほど。 当初は男を装っていたものの後に女性と判明
 14歳の飛呂彦に恋をするも、伯爵の影響を受けて同性愛の気のあった飛呂彦と別れる
 「つよしくん」と対になる仮面「ひろしくん」を見つけたことから伯爵に狙われるようになり、
 それがきっかけで飛呂彦と再開し行動を共にする。よく飛呂彦にキスをしたり
 小林旭の「ダイナマイトが150t」を口ずさんだりする。

ミラパンツェッタ殿伯爵
 ヒョードルの実兄初登場時はまともだったが貧乏人で、
 生活保護を受けてなんとか暮らしていけるほどの生活だった。
 妹を養女とし、義父となってミラパンツェッタ家に嫁がせ、苦境を脱しようとした。
 謎の仮面「つよしくん」に見入られ変貌し、「地球がー!」と叫んで発狂、
 人を殺す事が生きがいの殺人鬼となって暗殺等を繰り返し、当主となった。
 かなりの美形だが、同性愛者である。のちにより男と交わりやすい体を求めて性転換。
 「上から365・60・98、54キログラムのナイスバディ」を自称するようになった。

ジャン=ピエール・ポルナレフ
 『ジョジョの奇妙な冒険』Part3『スターダストクルセイダース』からのゲストキャラクター。
 ただし、2人は同じキャラクターではあるが、同一人物ではないという設定である。
 巨大な亀の甲羅を背負っており、常時これに篭っている。
 飽きると肉体はそのままに、幽体だけで活動することができる。
 ぽたぽた焼きが大好きで、タンスの裏に落ちたものを拾うことに定評がある
 作中でトレードマークの髪形が、実は地毛ではなく被り物であることが明かされている。

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最終更新:2008年12月02日 13:51