宇宙海賊ガイスター

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宇宙海賊ガイスター - (2023/01/13 (金) 17:42:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/18(月) 09:41:36
更新日:2024/03/20 Wed 23:02:41
所要時間:約 5 分で読め!……とダイノガイスト様がおっしゃっている





宇宙海賊ガイスターとは、勇者シリーズ第一作目『勇者エクスカイザー』の敵組織。





【概要】

お宝を狙い地球にやって来た宇宙海賊で、どんな犯罪でも100%解決する宇宙警察カイザーズが唯一手こずっている相手。
地球に来た際に博物館の恐竜模型と融合。人型形態とその恐竜を模したメカ形態に変形する事ができる。

『お宝』を狙ってはいるが、その定義が結構曖昧
基本情報源がアジトにあるモニターに映るニュースだけであり、そこで流れた『お宝』というキーワードだけを頼りに活動しているため、役に立たない『お宝』を奪ってきたり、そもそも実体がないため盗みようがない「概念」や「行事」を狙う事もしばしば。
挙句の果てにはせっかく強奪に成功しても、地球の文化に対する知識の浅さや内輪もめから台無しにしてしまう事まで…。
(例:造幣局から50億円相当の札束を盗むも『こんな紙切れが宝の筈がねえ』と溶岩に捨ててしまい、直後それこそが狙いの宝だったと分かり大騒ぎになるなど)
しかしただのアホというわけではなく、原子力発電所を丸ごと盗もうとしたり(勿論放射能漏れに気を使っている様子は一切ない)、全世界の時計を狂わせる電波で人類から「正しい時刻」の概念を失わせたり、あらゆる病原菌を掛け合わせた史上最悪の病原体「Xウィルス」を周囲への汚染お構いなしに奪いに掛かるなど、冗談抜きで地球全土を危機に陥らせるような洒落にならない悪事を働く事もある。
伊達に一年間カイザーズと対峙し続けた悪役ではないのだ。

四将は失敗ばかり重ねるが、ダイノガイストから見限られるような事にはなっていないので、それなりに信頼はされているようだ。
失敗続きでも信頼されている部下と頼れる上司の関係は悪役ながら理想的と言える。

ちなみに、狙いはあくまで『お宝』であって、地球征服とか宇宙征服とか企んでいるわけではない。


【メンバー】

ダイノガイスト

全高:32m
恐竜型の全高:28.5m、体長:36.3m
ジェット機形態時の全長:37.7m、全幅:20.3m、全高:14.8m
重量:128.8t
走行速度:182.4km/h
ジェット機形態時の最高速度:15,417.9km/h(マッハ12.9)
ジャンプ力:874.9m

cv:飯塚昭三
ガイスターの『首領』。宇宙最強の猛者と恐れられ、過去300年間で286もの惑星を荒らしまわった経歴の持ち主。
一体何と融合したのか、地球ではティラノサウルス形態、ジェット機形態、人型形態へ3段変形できる。
二振りの曲刀「ダイノブレード」を始め、攻防一体の「ダイノシールド」、両肘(恐竜モードでは背中)から展開するキャノン「ダイノキャノン」、両腕から射出する鉤爪「ダイノクラッシャー」、胸部のパネルから照射する熱線「ダイノバスタード」など豊富な武装を誇る。
必殺技は交差させたダイノブレードから赤黒い稲妻を放つ「ダークサンダーストーム」とダイノブレードを双頭刃状に連結し全エネルギーを集めて叩き切る「ダークサンダーインフェルノ」

最初はアジトに引きこry……もとい、アジトのモニターでお宝に目をつけては、プテラガイスト達にコウモリを介して指令を送っていた。
基本的に厳格で荒々しい気性の持ち主だが、「宝」と聞くとろくなリサーチもせず盗みに行かせたり、奪った煙草のあまりの不味さにブチ切れたりと茶目っ気を見せる事もしばしば。

後半からは四将のあまりの不甲斐なさとエクスカイザーの宣戦布告に激怒し、自ら戦闘に出るように。
その力は圧倒的で、キングエクスカイザー/ドラゴンカイザー、ゴッドマックス、ウルトラレイカーが束になってもマトモに太刀打ちできない程。
カイザーズはたびたびダイノガイストの参戦に苦しめられていた。

月面におけるグレートエクスカイザーとの最終決戦では一騎討ちの果てに敗れ、エクスカイザーに「トドメを刺せ」という潔さを見せた。
しかしエクスカイザーは宇宙刑法に従い彼を逮捕しようと試みる。決闘に至る前、「命こそが宝だからだ!たとえ、貴様のような悪党のものでもな!」と答えたためである。
すると、ダイノガイストはジェットに変形し戦場を離脱。
「『命は宝』、だと……。ならば……この俺様の『命』!貴様達の手に渡してなるものか!!」と言い放ち、自ら太陽に飛び込むという壮絶な最期を遂げた。


◆プテラガイスト

全高:12.8m
恐竜型の全高:7.6m、翼長:16.7m
重量:33.6t
走行速度:82.6km/h
恐竜型の最高速度:5,624.8km/h(マッハ4.7)
ジャンプ力:184.6m

cv:小杉十郎太
ガイスター四将の『空将』。
博物館にあったプテラノドンの模型と融合している。
翼の羽ばたきで放つ突風と足の鍵爪、両肩から放つビームが武器。

四将の中で唯一空を飛べ、知能が高く作戦参謀役。ガイスターロボのエネルギーボックスを作ったのも彼。
狡賢くて陰険な性格で、四将のリーダーを自称しているがあまり他の3人から信頼されていない。ぶっちゃけ3人と大差ないくらいのアホ。
実はガイスターで最年少でもある。


◆ホーンガイスト

全高:12.6m
恐竜型の全長:15.2m、全高:6.8m
重量:37.5t
走行速度:76.8km/h
地中潜行速度:292.5km/h
ジャンプ力:124.2m

cv:郷里大輔
ガイスター四将の『陸将』。
博物館にあったトリケラトプスの模型と融合している。
恐竜モードでは突進を得意とする他、目の上の二本の角はマシンガンにもなる。

荒っぽくて血の気が多く、力任せな行動を取る。
プライドも高く「盗めねぇものがあるなんて許せねぇ!」と、どんな盗みにも果敢に挑む。
プテラガイストとは「アホ」「能無し」としょっちゅう言い争う犬猿の仲だが、なんだかんだで仲間意識は結構強い。


◆サンダーガイスト

全高:11.2m
恐竜型の全長:18.4m、頭頂高:11.1m、背中頂部の高さ:7.2m
重量:41.6t
走行速度:64.2km/h
地中潜行速度:287.3km/h
ジャンプ力:140.6m

cv:安西正弘→巻島直樹
ガイスター四将の『海将』。
博物館にあったブロントサウルスの模型と融合している。
両肩のスパイクから電撃を放つ事が出来、胸部と両肩にはそれぞれミサイルポッドを内蔵。

のんきな性格で頭も鈍いが、パワーだけならダイノガイストに匹敵する。「海将」だけあって水中戦も得意で、一時はエクスカイザーを圧倒した事も。
『ボケ』という言葉に過剰に反応(自分が言われたわけでなくても)し、暴れだすと手がつけられなくなる。
エクスカイザーの合体に割り込んでキングローダーをフルボッコにするという快挙を遂げた。


◆アーマーガイスト

全高:11.4m
恐竜型の全長:14.9m、全高:8.2m
重量:38.3t
走行速度:72.4km/h
地中潜行速度:296.2km/h
ジャンプ力:124.8m

cv:西村知道
ガイスター四将の『地将』。
博物館にあったステゴサウルスの模型と融合している。
両肩と両脚のビーム砲、頭部の角ドリルと武装は豊富だが、あまり活かし切れていない印象がある。

嫌味脳筋ボケと続くガイスター四将の中で多分一番マトモ。
ややマイペース気味で、プテラとホーンの喧嘩の割を食うシーンが目立つ。

中の人がコウタのパパと兼任なので、エンディングで名前が表示される機会がほぼない。


◆四将合体マッドガイスター

中盤にて、プテラ、ホーン、サンダー、アーマーがエネルギーボックスで合体した姿。
「でっかくなったみたい」(byコウタ)ではなく、本当にでっかくなっている。
四人の力を一つにしたそのパワーで、カイザーズを圧倒した。





……ワケもなく、下半身(サンダー)が勝手に歩き回るわ、腕(ホーン)が言う事きかないわ、もう片腕(アーマー)が便乗で悪ノリするわ、そのため指揮役の頭(プテラ)がまったく役にたたないわでグダグダのまま敗北した。
解りやすく言うと、某電車ライダーのてんこもり。


だが


奴らはまだ諦めていなかった……!





プテダー

プテラとサンダーがエネルギーボックスで合体した姿。
ケンタウルス型でカッコイイ。

ホーマー

ホーンとアーマーが合体した姿。
アーホーではない。断じて。


マッドガイスターの改善作『気が合う者同士で合体』を実行した結果、上記の合体に成功。
ネーミングはどうにかならなかったのか...。


コウモリ

cv:二又一成
ダイノガイストの言伝役である小型ロボット。
アジトで騒ぐ四将を超音波で黙らせる役目もある。
どれだけ四将に暴言を放っても「~とダイノガイスト様がおっしゃっている」で済まそうとする悪コウモリ
でも時々痛い目も見てる。


【関係者】

◆トレーダー

cv:山寺宏一
関西弁の宇宙商人。彼自身もエネルギー生命体。
厳密にはガイスターではないが、時折現れてはガイスターの奪ったお宝を査定し、買い取り金額を打ち出す。


【メカニック】

◆エネルギーボックス

プテラガイストが作った機械。
黒いラクビーボールのような形状をしており、地球の機械や建造物に取り付ける事で疑似的なAIや駆動系を形成、巨大ロボに変える。

◆ガイスターロボ

エネルギーボックスを取り付けられた建造物が変化した巨大ロボ。
形態に決まった形はなく、取り付けられた物によって様々な形になる。
四将の命令に従って戦闘や略奪を行うが、基本的に知性は無い。

これまでに様々な建物や乗り物がロボ化したが、時には大仏まで動かすことがあった


ロボになった建造物や周辺は、破壊されてもエクスカイザー達が元の建造物に戻してくれる。
ロボになった建造物を破壊してるのは寧ろエクスカイザー達だが。
なおエネルギーボックスを破壊されても元に戻る。ただしあまりに変形・合体し過ぎるとそのままの姿で固定されてしまう模様。


【番外】

◆謎のケンタウルス型ロボ

前半OPにずっと出ていたが、結局本編に登場しなかった。本当に謎のロボ。
恐らくタダのガイスターロボ。
カイザーズが四将に攻撃した際に起きた爆煙から巨大な身体を現しエクスカイザーに巨大なを投擲するも、サンダーフラッシュで一刀両断された。
まあぶっちゃけ演出よryというよりも、サンライズロボアニメではだいたいそういう敵がいる。



【余談】

ホーンガイスト役の郷里大輔氏は、翌年『太陽の勇者ファイバード』で宇宙皇帝ドライアスを演じた。

サンダーガイスト役の巻島直樹は、後年の勇者シリーズにて様々な役でレギュラー出演している。

四将の変型は『トランスフォーマー』のダイノボット部隊が元ネタ。
金型流用で玩具の発売も考えられていたが結局されなかった。
なお、ダイノボット部隊は後にリメイクされた際に、スクランブル合体ロボ「合体戦士ボルカニカス」へ合体出来る様になったのだが、四将の合体形態であるマッドガイスターはある意味それを先取った存在と言わざるを得ない。


【外部出演】

スーパーロボット大戦X-Ω』においては、宝と言われたものをやたらめったら奪おうとする癖を活かしてか、
イベントシナリオにおいては他作品と思わぬクロスオーバーを生み出していた(例を挙げると『Robotics;Notes』のガンヴァレルや『ゾンビランドサガ』の源さくらを宝として強奪している)。




「お前ら、何時までゴロゴロしてんだ!そんな暇があったらさっさと追記・修正しやがれ、このボケども!!」

「なんだとぉ!?」

「…と、ダイノガイスト様がおっしゃっている」

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