ボボボーボ・ボーボボ(アニメ)

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ボボボーボ・ボーボボ(アニメ) - (2023/10/13 (金) 12:44:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/02/24(金) 12:20:20
更新日:2024/04/14 Sun 15:29:26
所要時間:約 5 分で読めます




ぶっ壊してぇんだ!常識って奴を!!

俺 イ ズ ム で バ カ サ バ イ バ ー !




本項では、澤井啓夫氏の漫画「ボボボーボ・ボーボボ」のアニメ化作品について解説する。

東映アニメーション制作・テレビ朝日系列で、2003年11月8日~2005年10月29日にかけて全76話が放送された。

概要

当初は何を血迷ったか全国ネットのゴールデンタイムで放送していた。それも、あの『クレヨンしんちゃん』の後の19時半に、である。

テレビ朝日が現社屋移転後に放送を開始したため、同社の東映アニメーション制作作品では初の現行ロゴ(/tv asahi)使用作品となった。

作者の澤井は「自身の作品が東映アニメーションで制作されることは感無量です」とも述べている。

そのため出来自体は素晴らしいものだったが、やはりというか全国の親御さんからの評判はよろしくなく、PTAの「子供に見せたくないアニメ」では最高9位にランクイン。

ちなみに、寄せられた苦情の内容がよくある「子供の教育に悪い」ではなく「こんなもの見てたら頭がおかしくなる」というものであり、それをネットで見たファンたちが「ごもっともです」「確かに」などと同意したという逸話がある。

苦情に加え、当時の流れでもあったゴールデンタイムからのアニメ撤退の影響を受け、2004年9月末でローカルセールスに格下げ。
この時点での放送地域は関東圏、中京圏、近畿圏、北海道、福岡、長崎、熊本のみと多くのファンが泣きを見る結果となった。

また、放送当時は特番や野球の中継がやたら多く、放送休止がとにかく多かった事でも有名。一部のファンからは大量の苦情を受けてアニメの製作と放送が難航したからでは?という意見も…

末期には半年間スポンサー不在のままで放送されるなどカオスなことに…
タイアップアニメなのにも関わらずスポンサーなしで放送が継続されていたのは異例中の異例。そのためか「株主総会で株主達から叱られてようやく終わった」、という真偽不明の逸話が流れている。

アニメは闇皇帝編の3ぶくろ戦までで本当に終了しその幕を閉じたが、最後までスタッフの愛とやる気は本物であり素晴らしい出来となっている。まさにもっと評価されるべきといえる。

現在はDVDや配信も行っているので是非見ていただきたい、そんなハジケた作品、それがボボボーボ・ボーボボである。


原作からの変更点

●名称変更
一番わかりやすいのが「マルハーゲ帝国」→「マルガリータ帝国」への変更だろう。
放送コードといった大人の事情である。
また、商標や有名人などの名称が出て来るシーンも変更されている。

●過激な描写のカット
原作漫画の最大の特徴(?)として無駄な吐血描写がある。
どういうことかと言えばまぁ頭の毛を刈られたり、禿げた頭の上にラーメンを乗せられたりお腹一杯シーラカンスを食べ過ぎたり、そういったときに

ぐばぁっ!!?

と吐血するのである。
何を言ってるのかわからないだろうがこの吐血、ボーボボ名物である(当たり前だがアニメではカットされた)。
他にも出血が控えられたり、「死ね」「殺す」などの台詞や飲酒喫煙、食べ物を粗末にする表現にも規制が入っている。

●下ネタの規制
一部のキャラ(しかもメインキャラクター)に存在そのものが小学生男子の妄想レベルの下ネタで構成されていたりするのもこの作品の特徴である。
アニメではそれらは当然規制の対象となってしまった。

例を言えばソフトンは頭部の色と形がソフトクリームのチョコレート味になっている。

うん、やばいね。

しかしチョコ味からいちご味にシフトすることで無事アニメに出演できた。

そういうもんなの?
まあ同じジャンプのギャグアニメのアレもアニメだとピンクだったしいいか。

他にも「おっぱい揉みてぇー!」*1などの台詞が規制。
こっちはしょうがないね、うん。

●ギャグのパワーアップ
何をとち狂ったかそんなシーンもちらほら。映像化に伴い原作以上にカオスになったものも。
一例ではVSハレクラニ戦のブルドーザーは原作では一般的なものだったブレードが相撲の突っ張りの形となり、「どすこいブルドーザー」なる綽名がつけられた。
また、テレ朝だからか「ドラえもん」(大山版)をパロディしたかなり危ないネタもある。
後期にはその日のエピソードに因んだオリジナルのオープニングコントが挟まされるようになり、構成を担当した浦沢義雄の十八番であるシュールな内容のネタもしばしば。

ちなみに原作のギャグも可能な限りアニメ化されているが、ぶっちゃけたまに少しテンポが悪いときがある。

亀ラップは間違いなく放送事故。

これらの変更について作者は好意的にとらえており、(アニメによる改変が)自身もギャグを考える原動力にもなっていたという。

●作画
多分一番の原作との相違点。メッチャ絵が可愛い。
原作では粗い絵柄だがアニメではなんというか……うん、全員可愛い。
たまに崩壊するが、原作が原作なので指摘される事はほとんど無い。
サービスマンに至っては原作そのままだとお叱りを受けそうなのでデザインそのものが違っていたりする。

豪華なキャスト

ジャンプアニメ、しかも製作会社がプリキュアやらなんやらの天下の東映だけあって声優が当時の基準にしても相当豪華であり、「声優無駄遣いアニメ」とも評される。
特にゴールデンタイムで放送されていた頃は出番の僅かな役に人気声優が起用される事も珍しくなかった。
多すぎて書けないのでメインキャラだけ規制……じゃない記載するが、これだけでも多分豪華さがわかる

ボボボーボ・ボーボボ
なんで亀ラップなの!!?なんで亀ラップなの!!?
声:子安武人
PS2用ボゲー「ハジけ祭り」での水木一郎アニキ起用もハジけすぎていたが、アニメでは何を血迷ったか御大将を主役に抜擢。こればっかりは見て聞いてもらわないといけないのだがこの子安、本当に楽しそうである
スゴイ筋肉を誇る(上半身だけ)アフロとグラサンの巨漢であり、その筋肉を殆ど使わず鼻毛を操る「鼻毛真拳」を駆使する主人公である。
後半はよく殴って攻撃した。

首領パッチ
これって純情?正常?亀参上?イエー!
声:小野坂昌也
無駄にいい声のトンガリが金平糖に手足が生えたような生き物を熱演。
そのハマりぶりは中の人から「小野ちゃんは首領パッチをやるために生まれてきた人」と評価されるほど。
カオスの八割はだいたいボーボボと首領パッチのせい

ビュティ
ふざけないでマジメにやってよ!
声:野中藍
ヒロインにしてほぼ唯一のツッコミ役。
絵と声が合わさり正直かなり可愛い。

ヘッポコ丸
オナラ真拳奥義!!
声:進藤尚美
オーブ代表首長が屁を操って戦う少年を熱演。女性になにさせてんだ。*2
しかしノリノリである
しかし、ボーボボたちによる「オナラプップー!プップー! いいニオーイ!いい​ニオーイ!
というギャグの余りのナンセンスっぷりからクレームが入り、番組後半ではオナラ真拳と言えなくなったり、一部の技が差し替えられてしまった。

ところ天の助
俺食われとるやんけ
声:園部啓一
レイさんが美声で歌ったり人生を語るところてんを怪演。

ソフトン
バビローーーンッ!!
声:緑川光
グリリバは「ハジけ祭り」から唯一の続投。
イケメンボイスでボケない。グリリバ仕事選べ。

田楽マン
奴等に田楽を食わせるのらー♪
声:金田朋子
普段(シロボンリヨぐだ子etc…)とは違う演技が見れる。

●ナレーター
前回のあらすじ! 大地震(おおじしん)によって出現した時空の歪みに飲み込まれたケンリカは、原始時代にタイムスリップしてしまった!
ビュティ『…ってコレ今日から始まる新番組じゃなかったの!?
えっ!? お、おい、なんか違うみたいだぞ。どうなってんだよ…何?こっちが本物!?
声:太田真一郎
『料理の鉄人』などでお馴染みの天の声。
ボーボボ達のボケにツッコんだり、普通に会話する事もしばしば。
本作ではサービスマンなどのキャラクターも演じている。


などなど、記載できないがまだまだ豪華なキャストが続いておりマルハーゲ四天王の内三人と最高幹部の一人は、
となっている。どう見てもやりすぎである。

そして……


ボーボボ「人類の毛の自由と平和は、必ず守って見せる!


田楽マン「みんなー、元気でねなのらー♪


一同「えぇーーっ!? ここで終わりー!?


余談になるが、本作の後番組は『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』。奇しくもボーボボと同じ東映アニメーション制作のアニメだった。

復活

打ち切り後はしばらく音沙汰なかったが、2017年11月、Blu-rayBoxの発売が発表された!
2018年4月に発売されたので、ファンや興味のある方は是非とも手に入れて頂きたい。
ついでにニコニコカフェにおいて、ボーボボとのコラボメニューが登場していた。

そして連載20周年を迎えて…

時は2021年、原作連載20周年を記念してニコニコ生放送にてオンラインイベント「『成人式』と書いて'ハジケ祭り'と読ませたい」が開催された。
連載時やアニメ放送時の裏話、アニメ未放送エピソードの生アフレコなどを行うなど、アニメの監督やキャストの皆様共々まだまだ衰えぬハジケぶりを披露していた。

やがて同年4月1日…エイプリルフールにしてボーボボの誕生日に、なんとグランブルーファンタジーとのコラボが行われた!!!
毛狩り隊によってグラブルの世界に飛ばされたボーボボ、ビュティ、首領パッチ、天の助がぐらぶるっ!仕様のビィとハジケたバトルを繰り広げるという内容になっている。
当初は当日限定だったが、ツイッターでの「ところてんマグナムキャンペーン」にて予想以上のリツイートが集まったことで延長が決定し、「エイプリール2日目」というパワーワードが生まれた。(マジです)
なんとまさかの亀ラップが新録で収録されるというカオスなことに…
願わくば是非ともアニメをもう一度やって欲しい物である。

そして2023年4月1日にはなんと同じく20周年を迎え、偶然にも東映アニメーション制作&テレビ朝日で放送されているプリキュアシリーズをジャック…もといコラボするという暴挙(笑)に出た。いくらなんでもハジケ過ぎである…。
しかも10月には男子高校生が活躍するミュージカル「Dancing Starプリキュア」とコラボするなど命知らずな展開に。

魚雷先生「アンタ達またふざけてたわね!!!」
「違うんです先生!鷲尾Pがお互い20周年迎えたからふざけてもいいって~!!!」

果たして彼らの行く先はどうなることやら…



追記・修正はハジケた方にお願いします。

ただしつけもの、テメーはダメだ。

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