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BLOOD+

登録日:2011/03/22 Tue 06:41:05
更新日:2026/06/21 Sun 08:03:10
所要時間:約 6 分で読めます





BLOOD+(ブラッドプラス)とは、2005年から2006年にTBS系列で土曜6時に放送されたアニメである。

概要


機動戦士ガンダムSEED』や『鋼の錬金術師』と同枠にもかかわらず、ゴールデンタイムに逆レイプをかました数少ない作品。
他にも第1話から人間を斬殺していく等の表現が多かったため、PTAからの苦情が相次いだとか。
伏線の未回収部分や敵の小物化、後半に露骨化する某超大国叩き、何故か当たり前のように外国語を喋れる主人公ら…等々の問題点も多いが、主人公小夜の葛藤や敵サイドにも魅力のある登場人物、仲間の死を経てそれぞれの人物が成長していく点にスポットを当てた良作でもある。

物語は全50話で、沖縄編、ベトナム編、ロシア編、フランス編、イギリス編、アメリカ編からなり、前半と後半の分かれ目は赤い盾の崩壊を境にしている。
OPとEDは1クールごとに変わり、HYDEやUVERworld、中島美嘉、アンジェラ・アキといった面々も担当していたので、本作を知らずとも曲は聞いたことがある人が多いのではないだろうか。

あらすじ


沖縄に住む音無小夜は、1年以上前の記憶がない以外は普通の女子高生。
陸上部に所属する彼女は、学校に忘れたスパイクをとりに戻るが…
そこには無惨に殺された教師の死体と、「翼手」と呼ばれる怪物がいた。
追い詰められた小夜の前に、棺を担いだ青年が現れこう言った。


小夜、戦って

主な登場人物


身長は設定資料・対比表より。

音無小夜
(CV.喜多村英梨)

「ディーヴァは私が倒す!!」

身長約162cm。1年以上前の記憶を無くしている少女。
明るく活発、大食漢なところ以外は普通の女子高生。しかし、実際はこの世で唯一翼手を倒せる「血」を持つ。
その正体は170年近く前のフランスで誕生した未知の生命体翼手の始祖。唯一生殖能力を持つ個体で女性のため、社会性昆虫に準え女王とも称される。
前述のように100年以上もの時を生きており、特定の条件を除けば半不老不死である。
物語当初は普通の女の子としての意識しか無かったが、徐々に過去の記憶を取り戻すにつれ、100年前、そして30年前に犯した過ちを償うため、大切な人々を守るため、翼手と戦う決心を固める。
とある事情により、物語終盤に近づくにつれ実力が落ちていくという非常に珍しいタイプの主人公。

ハジ
(CV.小西克幸)

「小夜…戦って」

身長約185cm。パークアベニューで路上ライブをしていた、寡黙な謎のチェリスト。物語序盤で翼手に遭遇し、追い詰められた小夜の前に突如現れたイケメン。翼手から人々を守り、重量級の棺とナイフを駆使して戦う。
その正体は100年以上前に小夜の手で翼手にされた従者の青年で、翼手の女王に従属するシュヴァリエなる存在。小夜と同じく幾つかの条件を除けば半不老不死の命を持つ。
彼が同族と戦うのも小夜の意志に従ってのことである。
元々はまだ少年だった時期に小夜の交配相手として連れて来られた人物であり、何も無ければ小夜の妊娠を確認した後に機密保持のため殺される運命にあった。
右腕が翼手化しているが、これは元に戻せないのではなく、敢えて戻さないようにしている。
終盤には翼も生えイケメン度増大。
イケメンだが(性格が)不器用。手先は器用。

宮城カイ
(CV.吉野裕行)

「俺だって…!」

小夜の義兄。17→18歳。身長約175cm。
幼い頃に実の両親を交通事故で亡くし、弟のリク共々同じ事故で妻子を亡くしたジョージに養子として引き取られた。ぶっきらぼうだが根は優しい熱血漢。気持ちの赴くまま行動しては失敗することもあるが、その真っ直ぐな心根に惹かれる者も多い。
実は元野球部で、肩を壊して引退を余儀なくされた過去があり、小夜が来るまでは不良友達とつるむ荒れた日々を送っていた。しかし家族のことは愛しており、小夜と暮らすようになってからは徐々に兄らしさを取り戻すようになった。
序盤はデヴィッドにフルボッコにされたり、ベトナム編では足手まとい扱いされることが多いが、小夜の真実を知り、義父や弟との辛い死別、シフの一件など様々な困難と1年の時を経て、小夜を支えるに成長する。

宮城リク
(CV.矢島晶子)

「小夜ねえちゃん!」

カイの実弟。享年14歳。身長約148cm。
カイとともに翼手との戦いに巻き込まれていくショタ要員。やや幼さも残るが、兄とは対照的に温和で優しいおっとりとした性格。小夜とは暮らし始めた当初こそ多少いざこざがあったが、ジョージの仲立ちで和解し、今では彼女を姉として慕うようになった。
途中小夜のシュヴァリエになるが、それが仇となりディーヴァに逆レイプされた挙げ句に殺害される。
この回の矢島晶子の一人二役はなかなかの見物。

宮城ジョージ
(CV.大塚芳忠)

「明日のために今日を生きろ。笑顔を忘れるな」

小夜とカイ、リクの養父。享年59歳。元アメリカ軍の軍人で小夜の過去を知っている人物でもある。
デヴィッドの父の部下であり、息子である現デヴィッドとも知己に当たる。小夜を引き取るきっかけもデヴィッド父の命令によるものだったが、初めは人間でない彼女に恐れをなし銃口さえ向けたこともある。しかし無垢な小夜を突き放すことができず、結局面倒を見ることを決意。一年共に暮らすうち、小夜が普通の少女と何ら変わらないことを知り、彼女を今では本当の娘のように愛している。
素手で翼手を貫く等の活躍を見せたが…


余談ではあるが、宮城一家の苗字は「宮城」と書いて「みやぐすく」と読む。
「グスク」は沖縄の方言での「城」という意味。

最近の沖縄苗字で「グスク」と読ませるのは実は珍しい。

デヴィッド
(CV.小杉十郎太)

「赤い盾」のメンバー。43~45歳、身長約187cm。
沖縄では小夜の監視役だったが、小夜が覚醒した後は小夜のサポートメンバーとして活躍する。
組織には珍しく父の代から小夜のサポートを続けている。
しかし、赤い盾が崩壊すると酒浸りの生活になり、かつてフルボッコにしたカイにフルボッコ(本気は出していない)にされる程のヘタレになった。
が、小夜やジョエルと再会したことにより復活する。
実はあの変態拳銃S&W M500をメインウェポンとして扱っている。
威力や携行性、翼手の耐久性を踏まえると選択としては間違ってはいないが、素直にライフル使え。

ジョエル・ゴルトシュミット
(CV.石田彰)

「赤い盾」の若き長官。身長約180cm。
初代ジョエルの過ちが招いた惨劇を償い、自分の代で悲劇を終わらせるべく「ジョエル」の名を受け継いだ。
小説版の話によると、先代長官であった父親が、30年前に小夜の暴走を招いたことで責任を取り自殺。結果まだ若かった当代にお鉢が回ってきた壮絶な過去を持つ。
カールの攻撃によって下半身不随になるものの盾の長としての意志は揺らがず、危険な状況にも怯まない強心臓の持ち主。

ルイス
(CV.長嶝高士)

「赤い盾」のメンバー。本名は「チャーリー」。身長約180cm。諜報担当の陽気で太った黒人。料理が得意。
元CIAで元アメフト選手。
当初は6話で死亡する予定だったらしい。

ジュリア・シルヴァスタイン
(CV.甲斐田裕子)

「赤い盾」のメディカルスタッフで小夜の主治医。身長約173cm。
デヴィッドに想いを寄せており、セクシーな服を着たり、髪型を変えたりしてアピールするも相手にされず。
恩師コリンズに探究心をそそのかされて一時ディーヴァ陣営に入り、翼手の研究を続けるも、最終的には小夜達のもとに戻る。

コリンズ・アイストン
(CV.梅津秀行)

「赤い盾」副長官でジュリアの恩師。
翼手研究の成果を発表したくて、ジュリアを連れて「赤い盾」を裏切る。
だがジュリアの方が高評価だったために彼女を殺そうとする。

謝花真央
(CV.小清水亜美)

ヤクザの父を持つ、カイの女友達。身長約162cm。
かなり勝ち気な性格だが、実はカイに恋心を抱く乙女な一面もある。小夜にはカイと距離が近いことでややジェラシーを抱いていたが、旅の中で小夜の人となりを知るうち次第に打ち解けていった。旅立ったカイを追うために、実家にある裏金5000万円を取材費が必要と言った岡村の為に持ち出し、翼手事件を追う岡村と共にヨーロッパへ渡り、やがて小夜達に協力するようになる。
タバコ嫌いである*1
漫画版ではアニメとは外見も扱いも別人で、自分をかばって重傷を負った小夜を化け物扱いして離れてしまう。

岡村昭宏
(CV.伊藤健太郎)

琉球毎日新聞の記者。身長約175cm。
コザで起きた連続通り魔事件の取材から米軍の関与と翼手の存在を知り、真央と共に小夜達を追う。
その後はデヴィットらと共に情報収集に協力する。
ヘビースモーカーだが、タバコ嫌いである真央の前でタバコを吸おうとすると取り上げられてしまう。
第15話『おいかけたいの!』では小夜達が登場しないので真央と共に実質主人公的な回となっている。
漫画には登場しない。

ジョエル・ゴルトシュミット(初代)
(CV.飯田和平)

当代ジョエルの先祖にあたる、19世紀の大富豪にして物語の発端となった人物。
動物学に熱心で、ラマルクの『動物哲学』に傾倒した末、有り余る資産を費やし珍獣や財宝を蒐集・保管した博物施設兼別邸「動物園」を建設。北欧のバイキングに崇拝されていた謎のミイラ『SAYA』を引き取り、小夜・ディーヴァが誕生することとなった。
道楽で姉妹を引き裂き、残酷なまでに差を付けて育てた結果、人類の敵を生むことになってしまった全ての元凶。しかし養女にした小夜には多少なりとも情が移っていたらしく、ハジが引き取られて来た際には、小夜の前で彼が貰われた真の目的を言い淀んでいた。
いずれにせよ自らの欲望のために道義に背いた彼の罪は、小夜達が生まれて50年後、その命を以て償われることとなる。


ディーヴァ
(CV.矢島晶子)

「小夜姉様、だ〜いすきで大っ嫌い!」

もう一人の翼手の女王。身長約162cm。
SAYAと呼ばれる翼手のミイラから生まれた小夜の双子の妹。
170年前のフランス・ボルドーにあったゴルトシュミット家の博物施設兼別邸『動物園』で発生した虐殺事件“ボルドーの日曜日”の主犯。
初代ジョエルにより人間として育てられた小夜とは対照的に、生まれた時から塔の中に幽閉され、名前を付けられることは勿論、何の教育も躾もされない獣同然の扱いで育った。故にその性格は歪んでおり残虐。彼女にとっては人も餌でしかなく、人を殺すことにも躊躇いが無いが、好き嫌いが激しいお陰で無駄な犠牲は出さずに済んでいる。
小夜が塔の中の牢から自身を解放したため自由の身となり、今まで自分を虐げてきた初代ジョエルと屋敷に居合わせた人々(小夜とハジ除く)を殺害し屋敷に放火、積年の怨みを晴らす。その後は眷属のアンシェルと共に行方を晦ました。
今彼女が名乗る『ディーヴァ』(イタリア語ないしラテン語で“歌姫”の意)の名は、彼女が持つ天性の美しい歌声を聴いた小夜によって付けられたもの。
反面純粋さも見られ、無邪気に振る舞う一方、何も知らず恵まれて育った姉・小夜には憎しみを抱く。同時にたった一人の肉親として彼女を慕う気持ちもあり、愛憎相半ばする複雑な感情に揺れている。そのため家族を欲する思いは強く、赤い盾の本部を襲撃した際にリクを逆レイプし殺した。その際にリクとの子供を身篭る。
彼女の歌声は特定の人物を翼手に変貌させる力を持ち、彼女の血は小夜とそのシュバリエを殺すことが出来る。
なお、自分のシュバリエ達全員(プラス人間の男達)とは経験済みらしい(交配の為に)。

アンシェル・ゴールドスミス
(CV.中田譲治)

ディーヴァのシュヴァリエの長男。身長約188cm。
旦那ではない。
初代ジョエルとは実験仲間であり、彼と共に小夜・ディーヴァ姉妹の繭を取り上げた。誕生後はディーヴァの世話係として身の回りに侍るが、奔放なディーヴァの振る舞いや翼手の神秘に魅せられ、彼女の最初のシュヴァリエとなる。ディーヴァが屋敷に放火し復讐を遂げた後は彼女と共に逐電した。
己の探求心のためにディーヴァの血液から作られた薬や食品を蔓延させ、人類の1/3を翼手化させる計画を目論んでいた黒幕であり、実質的な物語のラスボス

ソロモン・ゴールドスミス
(CV.辻谷耕史)

シュヴァリエの四男。身長約176cm。大手企業のCEOでヴァンの上司にあたる才色兼備のイケメン
ベトナムで出会った小夜に心奪われ、何度もアプローチをかける。それが本心からの想いなのかはたまた番としての本能なのかは知る由も無い。
死に際がとにかくイケメン


カール・フェイオン
(CV.佐々木望)

シュヴァリエの五男。通称ファントム。身長約175cm。
かつてベトナムで暴走した小夜に斬られて以来、狂喜に取り憑かれ執拗に付け狙う。コスプレが趣味の残念なイケメン

ジェイムズ・アイアンサイド
(CV.大川透)

シュヴァリエの六男。黒人。身長約181cm。
軍人故に冷徹で生真面目だが実はかなりのマザコン。一度死にかけてシフを作った技術で復活するも、同時に一気に小物化した。

ネイサン・マーラー
(CV.藤原啓治)

シュヴァリエの末っ子。オカマ。身長約182cm。
掴み所がなく奔放だがキレると兄達をも沈黙させる。色々と謎が残るがおそらく唯一ディーヴァを理解していたシュヴァリエ。
しんのすけひろしではない。
ディーヴァファミリーの中で唯一生き残るが、小夜に自分を殺すよう頼む。実は小夜とディーヴァの母親のシュバリエ。その為小夜の血では死なない事を利用し、最終話でちゃっかり生存してた。後日談の小説にも登場した。

ヴァン・アルジャーノ
(CV.諏訪部順一)

「まさか…サムライマン?…」

身長約183cm。序盤は大ボス的なポジションで登場するも、話が進むにつれて中間管理職っぽいポジションになる。
飴玉が大好き、小夜にサムライマンというあだ名を付けた。


シフ
(モーゼス、カルマン、イレーヌ、ルルゥ、ギー、ダーズ、グドリフ、ヤーン、ディスマス、ゲスタス)

アンシェルの差し金で作られたシュヴァリエに近い翼手達。
自滅する兵器として生み出され、“印”が現れると結晶化が進み死に至る。また、太陽を浴びると消滅する。
最初は噛ませ犬かと思われたが、カイの説得をきっかけに後半は共に戦う仲間となる。
基本的に端正な容姿の少年少女との事だが明らかに怪しいのがいるのは気にしない。猫娘やドワーフがいるのも気にしない。

余談


本作が放送されていた土6枠は、TBSの番組の編成上放送休止や2話連続放送といった事態が珍しくなかったが、このアニメは12月31日の年末を除き一度も放送休止を挟むことなく全話完走している。
そのため、最終回の放送日がこれまでの作品より一週早くなっており、珍しく最終回が『オールスター感謝祭』の時間移動の影響を受けなかったシリーズでもある。06春の方はしっかり受けた

ちなみに、漫画版は大筋の設定こそ同じだが、それぞれのキャラの性格や展開が全く異なるため、本編とはほぼ別物である。
…もちろん、漫画故にますますグロさやエロさに遠慮が無い。

音楽はハリウッド映画の作曲家を起用しているため非常に質が高く、サウンドトラックの評価も大好評である。


この度、新たなBLOODプロジェクトとして『BLOOD-C』が放送されることとなった。
キャラクターデザインはCLAMPである。
小夜の名前はあるが、果たして…



ネイサン・マーラーはここで追記・修正するのよ!

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最終更新:2026年06月21日 08:03

*1 取材費を出す条件として、真央を連れて行く事とタバコを吸わない事が条件だと岡村に言っている。