モビルアーマー(ガンダムSEED)

登録日:2010/09/10 (金) 18:17:36
更新日:2021/11/03 Wed 01:07:42
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モビルアーマー(以下、MA)とは、ガンダムシリーズに登場する兵器。
本項目では『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのMAについて記述していく。


■概要

コズミック・イラ(以下、C.E.)におけるMAは、それ以前から戦闘兵器として存在していた「宇宙戦闘機」から派生する形で生み出された機動兵器カテゴリーの一種。
一言で表すと「汎用重戦闘機」といった代物であり、
『1st』等の宇宙世紀シリーズにおける「非人型の巨大機動兵器」といったMSの存在を念頭においたMAの概念とは若干毛色が異なる。

そのため獣型のバクゥなども作中ではMSに分類されている。


その起源は古く、本編開始から30年以上前のC.E.35における大西洋連邦月面軍事基地「プトレマイオス」建造発覚と共に最初のMAシリーズが公のものとなり、
以後、連合宇宙軍の主力兵器としてC.E.70頃まで開発が続けられていた。

しかし、ザフトが新たな機動兵器としてMSを実戦投入して以降、機動性*1・火力・装甲といった兵器としての根本的な性能差が浮き彫りとなり、
C.E.71(『SEED』)の時点では「MSに比べると旧世代の代物」という立ち位置に。
更に大戦終盤には連合もザフトに対抗する形でMSの実戦投入を本格化させたことで、戦闘の形も「MA対MS」から「MS対MS」へと移行。
MAは爆撃や後方支援作業などの限定的な用途での運用が主流となっていった。

とはいえMAの研究開発が完全に途絶えたというわけでもなく、
C.E.73(『DESTINY』)の大戦期には連合によって汎用量産機としてのMS開発と並行する形で、
一般のMS以上の性能を発揮しうる巨大機動兵器としてのMAが開発され、MAという兵器はMSとは異なる形で進化を続けることとなった。
なお、これによりMAの定義も曖昧になっていったが、現在は概ね「非人型機動兵器の総称」といった宇宙世紀シリーズなどに近いところに落ち着いてきている。


ちなみに、その開発経緯からC.E.のMAの殆どは地球連合軍によって開発された物であるが、ザフトも可変MS開発の過程などで少数ながら独自のMA開発を行っている。
更に、後述のキメラやマーズタンクなど作業用の民間機なども存在している。



■各MA紹介

メビウス・ゼロ


『SEED』時代の最強のMA。メビウス零式と呼ばれる事もある。
「ゼロ」と呼ばれる通り、技術的にはメビウスより旧式である。
当初の連合の戦力で、ガンバレルによって唯一ジンとタメを張れる機体だった。
しかし、ガンバレルの使用に高い空間認識能力が要求され、必然的に乗り熟せるパイロットが限られた。更にその数少ないパイロットも月面エンデュミオンクレーターでの戦闘時にその殆どが死亡*2
本編開始時には、ほぼムウ・ラ・フラガの専用機となっている(後に、モーガン・シュバリエにもその適性があった事が判明)。
MAでありながらMSをも落としうるガンバレルにはザフトも注目しており、彼らが開発したドラグーン・システムの原型となっている。
なお、後に本機をほぼそのままストライカーパック化した「ガンバレルストライカー」が開発されている。


メビウス


扱える者が非常に少ないガンバレルを排した、メビウス・ゼロの簡易量産機。
総合戦闘力はMSにも対抗出来得るガンバレルが無いのでガタ落ちしているが、旋回能力で勝っているなど機体性能そのものはこちらの方が上と思われる。
ジンとの戦力比は、当初5:1だったが、後に3:1に改められた。

ガトリング砲を固定装備し、オプションとしてリニアガン、4連装ミサイル、ビーム砲のいずれか1つを装備する
SEEDの時点では核ミサイルも本機から発射した。
血のバレンタイン…というか、戦争の本格化と核攻撃関連の元凶。

ASTRAY』第1話ではも搭乗。
『X ASTRAY』では、カナードが自身が搭乗するハイペリオンが敵陣に単身突撃し、その『絶対防御』に物を言わせて攪乱した後、
浮足立った敵部隊にメビウス隊が一斉砲火を浴びせて壊滅させるという戦法を披露している。


◆ミストラル


メビウス系以前に連合が量産していた機体。
一応MAにカテゴライズされるが、殆ど作業用ポッドみたいな代物。
いわゆるC.E.世界の「ボール」。
丸い本体部分の左右に計四本のアームを持つ他、下部にはモージュルコンテナを搭載可能。
更に機体を上下に分割することで下半分を荷台代わりにして大きな物資を運ぶことも出来る。
武装は上部の機関砲四門のみと貧弱で、勿論戦闘ではまるで役に立たず、ヘリオポリスでの戦闘ではジンに傷一つつけられないまま一方的に撃墜されていた。
アークエンジェルにも搭載されており、ユニウス7の氷や物資を採取する為に出撃した。
本編後半からの登場だったボールとは逆に、SEED本編での目立った出番は序盤も序盤であるこの辺りで終了する。


◆キメラ


ロウ・ギュールのジャンク屋グループが使用するミストラルの改造機。
基本は通常のミストラルと変わらないが、各機に独自のカスタマイズが行われている。
『ASTRAY』序盤から使用されたが、船にMSがそろってきてからは登場することは無くなった。

ロウ機:アーム部分をジンのものと取り替え更にその右手首部分をドリルに取り替えた魔改造機。とある傭兵との戦いで両腕は損壊。
リーアム機:左前のアームをグラップルアームに変更。
樹里機:前のアーム二本をバケットアームに変更。上部には作業ライトを追加。


エグザス


ゼロ直系の発展機。劇中ではネオ・ロアノーク専用機として登場した。
火力がかなり強化されており、ビーム兵器やミサイルランチャーが搭載され、ザフトの最新鋭機にも引けを取らないスペックを持つ。

後に『DESTINY ASTRAY』にてカラーリングが異なるモーガン機も登場。


ザムザザー


『DESTINY』から登場した新型MA。3人乗り。┌(`ф´┐)┐

椰子蟹に似たフォルムを持ち、通常MSの3倍はあろうかという巨体を誇る。最大の特徴は機体の背面ないし上部に搭載された『陽電子リフレクター』。
これは所謂ビームシールドで、その名の如く、陽電子砲すら弾く耐久性を見せる。
だがこれは本体に固定されており、正面からの攻撃を防ぐには全体が大きく前のめりになる必要がある。
大型故に火力も高く、ヒートクローなども備えている。
劇中ではオーブを離れ洋上を飛ぶミネルバを待ち伏せており、相手の挙動に応じてのシールドの展開が可能だったが、
後述のゲルズゲーも含めて不意打ちや索敵範囲外からの攻撃への対処能力は未知数。

初登場時には、敵陣を突破すべく放ったミネルバのタンホイザーを陽電子リフレクターで弾いて彼らを驚愕させた上、
一騎打ちを挑んできたインパルスの隙を突いてヒートクローで片足を捕らえ、フェイズシフトダウンしたところで引きちぎり、
そのまま勢いよく海面に叩きつけるように放り投げて撃墜寸前にまで追い込むも、そこでパイロットのシンが本編中初のS.E.E.Dを発動。
追い討ちで放ったビームを始め、射撃をことごとく回避された挙句に『デュートリオンビーム』による遠隔補給でのエネルギー補充で体制を立て直され、
再度突っ込んでくるインパルスにビームを撃ちかけるが、アンチビームシールドでいなされて接近を許し、コクピットにビームサーベルを突き刺され撃墜された。

ちなみに、初出撃に向かうザムザザーを見送る司令官は「これからはMAの時代だよ。ザフトの真似事をして作った蚊蜻蛉のようなMSなぞ…」と呟いていたが、
結果的にその蚊蜻蛉のようなMS一機にザムザザーは撃墜させられることとなり、その後の連合軍の主力もMSのままであった。
なお、後に宇宙仕様となったものが数機量産されている。


ゲルズゲー


『DESTINY』から登場した新型MA。3人乗り。

ストライクダガーの上半身に蜘蛛のような多脚の脚を持つ、アラクネめいたフォルムの機体。
何処に3人乗っているかは謎、ただしザムザザーと同じ3人乗りシートなので、MS部分でないことは確かである。
下半身にコクピットハッチらしきものがあるため、そこにコクピットがある説が濃厚。
ダガーが両手に保持したビームライフルや前脚に内蔵したビーム砲が武器。
ザムザザーとは異なり火力こそ高くはないが、こちらも陽電子リフレクターを装備し、ガルナハン渓谷では、ローエングリン砲台の「盾」を担当。
こちらもミネルバのタンホイザーをも防ぐ活躍を見せる。
多脚故に山岳地であるガルナハンでも高い踏破性を発揮し、空中移動が可能なスラスター推力も持つ。
またリフレクター発振器が正面に設置されているため、ザムザザーの様に極端な姿勢変更する事なく正面を向いたまま展開する事が可能。
月面基地でも複数機が登場している。

『DESTINY ASTRAY』でも試作機が登場。
しかし、「醜い機体にビームシールドを積んだ」とカナードの怒りを買い、ボコボコにされた。
その後もワラワラ出てくることもあったが特に活躍はしていない。


ユークリッド


『DESTINY』にて初登場。何人乗りかは不明。たぶん3人。
見た目はエルメスに少し似ている。
量産されたゲルスゲーやザムザザーと共に地球軍本部や月面で防衛にあたっていたが、これといった活躍の機会はなくやはり的みたいな物だった。
連ザⅡ+にも出演していない為か影が薄い…のだが、スパロボではザコ敵としてよく登場する。

『DESTINY』の番組表作品説明欄で何故か本機の主砲の名前とミネルバの僚艦の名前を取り違えられた事がある


◆ペルグランデ

型式番号:TSX-MA717/ZD

…なんだこれ。まきびし?
究極のゲテモノ。3人乗り。
トゲがたくさんついた黄色い機体。
NJC(核エンジン)とPS装甲、更に6基の大型ドラグーンを搭載。
パイロットの脳を外科手術で3人とも繋ぎ、擬似的に超空間認識能力持ちにして運用する。なにそれこわい。
つまり、一人は縦の動きに専念。一人は横の動きに専念。一人は奥行きの動きに専念。といった制御方法。
分離式のコクピットを持つが、使うとドラグーンの制御は出来なくなるため緊急脱出時にしか使えない。

因みにコレを作ったのはアズラエルんとこの企業。
「これ、ビジネスの世界じゃ常識ですよ?」


◆プロトカオス

型式番号:XMF-P192P

『DESTINY ASTRAY』に登場。初のザフト製MA。VPS装甲搭載。
元々、MS開発に傾倒したことからザフトでは普及していなかったMA系兵器の実用性を検証するために建造された機体であり、
カオスインパルスを経てカオスの原型となった。
カオスとの差異としてはカリドゥス改がモノアイになり機動兵装ポッドが4基に。頭部や腕部などのMS的な要素は無い。
そのため全体的にメビウス・ゼロに似たシルエットになっている。

6機建造されたらしいが内3機は高速機動試験で修復不能なほどに損壊し廃棄され、残った3機はアーモリーワンに保管されていた。
主なパイロットはコートニー・ヒエロニムス。


◆マーズタンク

型式番号:GSW-M02

『⊿ASTRAY』にて設定された機体。
火星圏オールトレール・コロニーで運用されている作業用MA。
円盤状の本体から作業アーム兼用の三本の足が生えた独特なシルエットをしており飛行時には足を折り畳む(低重力の火星では単独飛行可能)。
中央からアームを伸ばし先端のセンサーユニットを露出する。
完全な作業用機体であるため武装は無いが、この機体を基に火星製戦闘用MS2号機「ガードシェル」が開発された。



□ゲームでの活躍


◆連合VSZAFTシリーズ

ゼロは初代から、ザムザザーとゲルズゲーは連ザUの家庭版で登場。
ちなみにメビウスも動くだけのターゲットとしてならちらっと登場している。

ゼロ(コスト200)はガンバレルを使った全方位攻撃がいやらしいが、操作性がスカイグラスパー系同様にもはや別ゲー。
メイン射撃はリニアガンなのだが、誘導は皆無で動く的にはなかなか当たらない。
高度を取れることもあって逃げに徹すれば割と回避できるものの、
簡単に振りきれるほど速いわけじゃないのでまとまったダメージを取れるリニアガンを当てようとするとそのままフルボッコにされやすい。
こんな扱い辛いMAで戦ってたムウさんパネェ。

一方ザムザとゲルズは高コスト機で、操作も普通のMSと謙遜ない。違いを挙げるならこちらはダウン状態にならないという事くらいか。
パイロットはゲームの仕様上一人乗りしてるけどツッコんではいけない。

弱点は、如何せん体が大きいので攻撃を食らいやすく、接近されると弱い。囲まれたりなんかするともう目も当てられない
リフレクターを展開することで射撃武器全般を防ぐことはできる(ザムザは張ったまま動ける)。また一応格闘も使えるのである程度の迎撃には対応出来る。
近付かれる前に持ち前の高火力で封殺してしまおう。


◆BATTLE DESTINY

ゼロ、エグザ2色、ザムザが登場。ゲルズゲェ………。メビウスはやっぱり敵限定
いずれも操作法は連ザとあんま変わらないが、ゼロ&エグザはR長押しでターゲットに向かって行く仕様もあり、リニアガンが当て易くなった。
………が、エグザは何故かリニアガンからビームを発射する。どういうことなの……?。

エグザスは僚機に使わせると非常に強力で、
自分はミーアザクで離れたところから応援→ゲージが溜まったらSP攻撃→再び応援……を繰り返すだけでドンドン敵が消えて行く。


スーパーロボット大戦シリーズ

ザムザザー、ゲルズゲー、ユークリッドが敵として登場。
ザムザザーは見た目のゲテモノさから擬態獣化された際の違和感のなさが異常、というか有人より似合ってるまである。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

ザムザザーとゲルズゲーは大体の作品で登場しているが、ユークリッドはPのみの出演。
レベル次第ではメビウスから開発可能な作品もあるため、上手くやれば序盤から入手可能。そこから更にデストロイにも繋がる。
クロスレイズでは体験版において、開発こそ不可能であるが製品版へのレベル引継ぎが可能であるため、
大量にLV11(ザムザザーに開発可能なLV)のメビウスを用意しておいて製品版になったら一斉に開発して解体する、という
通称「ザムザザー養殖」と呼ばれる稼ぎプレイが確立されていた。



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最終更新:2021年11月03日 01:07

*1 直進性能はともかく縦横無尽に動き、射角も断然に広いMSに対して非常に分が悪かった

*2 一説によると、敵の殲滅と施設破棄を兼ねて内部にあったサイクロプスを作動させた結果とも言われている。唯一の生き残りであるムウが『エンデュミオンの鷹』と持ち上げられたのも、その事実から世間の目を逸らすという目的もあったとも。