ミネルバ(ガンダムSEED DESTINY)

登録日:2012/02/21(火) 21:43:43
更新日:2021/06/01 Tue 14:34:05
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機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に登場する戦艦。

艦籍番号:LHM-BB01
全長:350m


〇武装
陽電子破砕砲QZX-1「タンホイザー」
2連装高エネルギー収束火線砲XM47「トリスタン」×2
42cm通常火薬3連装副砲M10「イゾルデ」
40mmCIWS×12
ミサイル発射管
魚雷発射管×4
特殊装備:デュートリオンビーム送電システム
アンチビーム爆雷
ジャミング弾



〇概要
ザフト軍が新たに建造した宇宙戦闘艦。
インパルスガンダムを初めとするセカンドステージシリーズのMSの運用を前提としている。

設計する際に地球連合軍で運用されていたアークエンジェル級強襲機動特装艦の影響をかなり受けたようで、これまでザフト軍が建造したどの戦艦とも異なり、宇宙はもとより大気圏内でも運用可能な万能艦となっている。
大気圏内を飛行する場合は巨大な翼を展開する。また、単独で大気圏突入も可能で、ブースターを取り付ければ大気圏離脱も出来る。

カタパルトは3基設置され、両舷にある2基は通常のMS用、残り1基は艦首下部に位置しコアスプレンダーや各フライヤーなどインパルスの各パーツの発艦用である。

設定上ラミネート装甲を採用していない設定ではあるが、アークエンジェルのゴッドフリートを至近に受けても弾く演出があるため実際は不明。

ブリッジは可変昇降式を採用しており、戦闘時にはCICと一体化し照明を暗く落としている。また艦首に指揮系統が位置する都合上、狙い撃ちされた場合の防衛策として機能しており、劇中では一度ブリッジを直撃する攻撃を受けていたため功を奏した。


○武装
名前はアークエンジェル同様、ワーグナーのオペラから取られたものが多い。

  • 陽電子破砕砲QZX-1「タンホイザー」
艦中央に1門搭載されている陽電子砲。ユニウスセブンの巨大な破片を真っ二つにするなど、本艦の武装の中では最大の威力を持つ。
同じく陽電子砲を装備していたAAは滅多に使用せず、特に大気圏内では環境汚染の問題から使用を禁じていたのとは逆に、
こちらは大気圏内外問わず結構頻繁に撃っていたが、多くの場合は防がれたり寸前に発射阻止されたり当たっても効いていなかったりと些か不遇な扱い

  • 2連装高エネルギー収束火線砲XM47「トリスタン」
通常カタパルトの上部に2基設置されたビーム砲。非使用時は砲身が折り畳まれている。
主砲はタンホイザーではなくこちらである。

  • 42cm通常火薬3連装副砲M10「イゾルデ」
艦首中央辺りに装備された副砲。使用時には艦首からせり上がって来る。
その名の通り、火薬で弾を発射する。実弾砲はリニアキャノンなんかが主流なこの時代ではかなり珍しいんじゃなかろうか。
ジャミング弾も発射可能。
クレタ沖での戦闘ではババのムラサメからスイカバー…もとい、体当たりを受けて破壊されていた。

  • 40mmCIWS
あのアヴェンジャーをも上回る40mmガトリング砲という恐るべき対空砲。
ミサイル類は元より、集中砲火すればウィンダム・ムラサメといった最新鋭MSをも撃墜する破壊力を持つ。
各部に全部で12基設置されている。

  • ミサイル発射管
各部に多数備えている。装填数は1基につき4発。
宇宙用の「ナイトハルト」、地上用の「パルジファル」、迎撃用の「ディスパール」などが用意されている。

  • 魚雷発射管
艦首に4門内蔵。水中の敵機に対して「ウォルフラムM25」を発射する。
オーブでアークエンジェルと戦った際に、相手が潜航するとタリアから「潜られたら、こちらに攻撃オプションはない」とか言われていた。もしかすると、当初は地球に降下する予定じゃなかったから整備されていなかったのだろうか?

  • デュートリオンビーム送電システム
セカンドシリーズの機体に限り頭部の受信システムと艦の測的追尾システムがリンクして機体へ電力が再充填される機能。機体性能や高出力武装の拡充に伴うバッテリー容量の上昇が間に合わない事への対応策として生み出され、戦闘中に母艦へ戻らずとも戦闘を継続できる画期的なシステム。
欠点は実弾や推進剤の補給やパイロットの体力等はさすがに賄えないため、劇中ではデスティニーが武装の補充のため一旦帰投している。また受信中は十秒程度機体の制動を停止する必要があり、隙を突かれた場合のケアが存在しない。
カオス・ガイア・アビスの3機が地球連合軍によって強奪され、セイバーはエネルギー切れを起こしたような描写が無く、デスティニー及びレジェンドはハイパーデュートリオンシステムの恩恵で使用する機会が無かったため*1、使用したのはインパルスのみ。
他ザフト艦船やセカンドシリーズ以外の機体に採用されていないのを考えると、欠点を凌駕するほどの利点を見出せなかったように思える。


○艦載機


〇乗組員
新造艦ミネルバの艦長。白服。詳しくは個別項目へ。

  • アーサー・トライン(副長)
新造艦ミネルバの副艦長。黒服。
終始頼りなさげな雰囲気で、ガルナハン基地攻略ではアスランの作戦説明に感嘆を受けていたり、タリアから「死にたいの!?」と一喝されると「はい!……いいえ!」と答えるなど指揮官の素質は懐疑的。
しかしヘブンズベース攻略戦では一時的にミネルバ艦長席に座っていたり、巧みに指揮を執っている場面も少なくない。
戦後はタリアの息子の後見人となるなど無能ではない事も確か。

  • メイリン・ホーク(MS管制)
ミネルバのMS管制担当。
シンのフライヤー要請を滞りなく行える他、基地の警備システムにハッキングするなど腕前は確か。
アスランのザフト脱走時に同行し、以後はアークエンジェルのCIC→エターナルのオペレータを務める。

  • ヴィーノ・デュプレ(メカニック)
赤い髪のメッシュが特徴的なメカニック。シンやヨウランと仲が良いのか、外出時に一緒にいるシーンがある。
漫画版のTHE EDGEではレクイエムとデスティニーの違いを問われ「デスティニーが撃たれたらシンが死ぬだろ!」と仲間思いな面を見せた。

  • ヨウラン・ケント(メカニック)
黒い肌が特徴的なメカニック。「ラッキースケベ」の元ネタ
不謹慎な発言が多く、特にユニウスセブン落下事件の折に地球への被害予想を軽口で済ませカガリを激怒させてしまっている。一方でラクスと婚約関係にあるアスランを羨ましがって嫉妬の混じったジョークを言っている。
ヴィーノと同じくTV版では生死不明だったが、スペシャルエディション版及びHDリマスター版では映像が新録。
ヴィーノは脱出艇にいるのが確認されていたが、涙を流しながら整備兵の手袋が握りしめられていたのとヨウランの姿がいなかった事から死亡した可能性が高い。

  • アビー・ウィンザー(MS管制)
脱走したメイリンの代わりにヘブンズベース攻略戦から参加したMS管制担当。
設定では、配属から日が浅いためミネルバクルーからの要望に応えきれていない事が多いとされていたが、劇中描写でそのようなシーンは無かった。

  • チェン・ジェン・イー(火器管制)
  • バート・ハイム(索敵)
  • マリク・ヤードバーズ(操艦)
ミネルバのブリッジクルー。影が薄く台詞も少ない。

インパルス及びデスティニーのパイロットにして幾度となくミネルバの活路を切り開いたエース。個別項目参照。

ザクファントム及びレジェンドのパイロット。個別項目参照。

ザクウォーリア及びインパルスのパイロット。個別項目参照。

当初は要人の護衛として搭乗していたが、ザフト軍復帰後はセイバーのパイロットとして搭乗。しかし後に脱走し艦内に不和を広げ、最終的にミネルバを航行不能にした当人。
個別項目参照。

ディオキア基地でミネルバに配属されたグフイグナイテッドのパイロット。個別項目参照。





○劇中の活躍
アーモリーワンで建造され、進水式が行われる予定だったが、カオスガイアアビスがファントムペインに強奪されたのがきっかけとなり、艦長のタリアの判断で進水式を待たずに実戦投入された。

ブレイク・ザ・ワールド事件が起こるとすぐさまユニウスセブンへと向かい、タンホイザーで落下する破片を破砕しながら自らも地球へ降下。
その後は地球で地球連合軍艦隊とオーブ軍艦隊を相手に何度も戦闘を繰り広げる。
オーブ沖での戦闘では前面に地球連合軍を、背面に国境線上に展開するオーブ軍を有しながらの戦闘を強いられ、ザムザザー相手にタンホイザーを撃つが陽電子リフレクターで防がれる。
インド洋沖での戦闘では僚艦にボズゴロフ級水上艦艇ニーラゴンゴを有していたが、搭載機含めアビスに撃沈されてしまった。後にも先にも僚艦が付いたのはこの一隻だけ。
ガルナハン基地攻略戦ではインパルスによる奇襲作戦のため搭載機含め囮を演じる。途中要塞の砲台へタンホイザーを撃つもゲルズゲーの陽電子リフレクターで阻まれてしまう。
ガルナハン沖での戦闘では地球連合・オーブ連合艦隊相手に初手からタンホイザーで薙ぎ払おうとしたが、フリーダムに狙撃され無効化。カガリ・ユラ・アスハらの介入による混乱もあって早期に戦闘は終了したが、艦載機であるグフイグナイテッドを喪失する痛手を負う。
クレタ沖海戦では、オーブ艦隊に半包囲され艦隊を突破する以外に生き残る術が無い状況から戦闘が開始。当初から八式弾*2により船体にダメージを受け、MS隊の爆撃で直掩機含め武装にも多大な被害を負う。挙句ムラサメによる特攻で艦中央部が抉られる程の損害を受けタンホイザー及びイゾルテを喪失するも未だ撃沈せず、インパルスの活躍によりオーブ艦隊を突破し無事生還する。

かなりの被害を受けたにも関わらず短期間で修復が終わったのか、ベルリン地区で大暴れをしていたデストロイガンダム迎撃のため出撃。未遂にこそ終わったが市街地でタンホイザーを放とうとしており、もし発射していれば陽電子リフレクターで弾かれ逃げ遅れた市民を巻き添えにしていたと思われる。

エンジェルダウン作戦ではコンプトン級大型陸上戦艦ユーレンベックと共に作戦行動をし、アークエンジェルの行く手を阻むが神がかった操舵によりスルーされる。最終的に海中へ逃げ込まれそうになったためタンホイザーで阻止しようとするも失敗し、砲撃によって生じた大爆発によってインパルスとフリーダムが巻き添えを食らう。

ヘブンズベース基地での戦闘では、旗艦の役割も担っていたので後方に待機し出番が無かった。

オーブ攻略戦では作戦途中から参戦。アークエンジェルと砲撃戦を演じたが、スカイグラスパーによる横槍で被弾し、更に潜航したアークエンジェルから砲撃を受けてしまう。この時、水中用の装備が無いと判断し回避行動をしていたが、上記の通り設定上は装備がある。

月のアナザッヘル基地での戦闘では基地に対しタンホイザーを連射してMSの支援を行っている。一度だけユークリッドの陽電子リフレクターで防がれる。

最終決戦でもアークエンジェルと交戦するが、タンホイザーをアカツキに弾かれてしまい、逆にビームライフルで砲搭を破壊される。
その後、アークエンジェルの主砲・ゴットフリートの2番砲を破壊するものの、ミサイルの爆煙を目眩ましにして突撃し、バレルロールしながら上をとるという戦法に虚を突かれてしまい(小説版だと、ミネルバには真上を攻撃できる武装が無いと言われている)、バリアントを受けてトリスタンを喪失。迎撃手段を失ってしまい、最後はアスランの∞ジャスティスにファトゥム-01でメインスラスターをブチ抜かれて(小説版ではムラサメに攻撃されている)月に不時着し、そのまま放棄された。




■ガンプラ
1/1700のEXモデルで発売。
デスティニーやレジェンド、フォースインパルスが付属している。


■ゲームでの扱い
特に目立った個性のない、標準的な母艦といったところ。
シナリオの都合で離脱するケースも多い(下手すると永久離脱の場合も)ため注意。

デフォルトでデュートリオンビーム送信機があり、一部機体を搭載しなくてもEN回復することが可能。
ただしラミネート装甲などの防御アビリティがないため、狙われると脆い。
反面、アークエンジェルやクサナギと違い正面にMAP兵器を有するため隙が無く攻撃面では同等以上。
CROSSRAYSではタンホイザーがMAP兵器では無くなってしまった。

CPU専用でストーリーモード限定だが登場。
CIWSをチマチマ撃ってくるため、敵として相対する時は怯まないよう注意したい。

ステージの一つのアーモリー・ワンで背景に登場。1話前半を再現したものなので、ドックで整備中の姿が見られる。

  • GENERATION of C.E.
DESTINYルート初期から使用できる。地球・宇宙共に活動できるのは、本艦とアークエンジェル級のみなので重用したい。
母艦としてはシステム上頼りなく、攻撃も範囲内をランダムで攻撃するだけなので実質補給要員と変わりない。





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最終更新:2021年06月01日 14:34

*1 それでもデスティニーは一度ガス欠を起こしかけていたが

*2 自己鍛造弾と思われる