アニメじゃない

登録日:2011/12/24(土) 17:47:15
更新日:2024/12/22 Sun 22:34:55
所要時間:約 4 分で読めます






アニメじゃない』は、アニメ機動戦士ガンダムΖΖ」前期OP曲である。
正式名称は『アニメじゃない -夢を忘れた古い地球人よ-』
間違っても、特撮ドラマ「G-SAVIOUR」のOP曲でもなければ、実写ゲーム「GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH」の主題歌でもない。

作詞…秋元康
作曲…芹澤廣明
編曲…鷺巣詩朗
歌…新井正人


作詞はAKB48でお馴染み秋元康、
作曲はタッチを作った芹澤廣明、
編曲はエヴァや笑っていいともや進撃の巨人の鷺巣詩朗というタイアップ全盛になる前のガンダム主題歌の中では超豪華な布陣で作られた楽曲だったりする。










のだが、何を狙ったのか(もしくは間違えたのか真相は不明だが)歴代ガンダム主題歌において最も強烈であろう歌詞となっている。
そのため、ガンダムファンのみならず有名なレベルである。

何故ならこの曲、アニメの主題歌にもかかわらず「アニメじゃない」と言ってしまうからである。

察しは付くだろうが、もちろん「アニメじゃない」のは楽曲が使用された「機動戦士ガンダムΖΖ」のことではない。
歌詞に登場する少年が、大人たちに笑われながらも、自分が見た不思議な光景のことを「アニメじゃない」と訴えているのである。

ここで言われるアニメとは日常からかけ離れた出来事という意味であり、戦争を含めた危機的状況もまた同様の絵空事とみなされている。だが身の周りで戦争*1が起きていることが、紛れもない事実(ホントのこと)として少年の目には映る。そして彼は訴えるのだ。今まさに危機が迫っているというのに、呑気に笑ってる場合なのか?想像力の欠如した大人たち(夢を忘れた古い地球人)よ!と。
ピンとこない方は「アニメ」の部分を「よくあるフィクション」というような言葉に置き換えてみると分かりやすいかもしれない。
しかし、何故アニメの曲なのにわざわざ「アニメじゃない」というフレーズを選んだのだろうか…

もしかしたら、秋元康はここまで計算していたのかも知れない。


まぁ、ヤザンがギャグキャラになったりブライトが子供に振り回されるコメディ色の強い物語前半を考えたらこの曲のチョイスは良かったと言えるだろう(鬱展開だった物語後半へ向けた後期OPの立ち代わりっぷりもある)。
放送当時、次々とキャラクターが死んでいく鬱展開Ζの後いきなり序盤のコメディ要素に加えその凄まじいインパクトの歌詞が原因となり未だにこの曲を苦手とするファンも中にはいる。
(Ζまでは好きというガノタは結構いる)

本放送から30年以上経った今でも、ΖからΖΖを続けて見た時にOPで衝撃を受けたという人は多い。
数あるガンダムの主題歌でも特にインパクトのある楽曲なのはアニメではない現実である。


余談だが、OPの映像に関してもネタがある。
曲の途中で頭蓋骨→猿人→アムロカミーユジュドーと変化していくカットがあり、ガンダムの世界観には似つかわしくない異様な雰囲気を醸し出している。

映像ではアムロとシャアも登場するが、本編中には登場しない。前作のようにどこかで出てくるのかと期待した人には残念な話である。
一応シャアに関してこれまでのガンダムシリーズを振り返るプレリュードZZでナレーションは行っている。

他に、最後の方で月面の地下から巨大なコンピューターの基盤のようなものが出てくる場面があるが、結局何だったのか謎のままだった。

ZZの前期OPの映像は途中で挿し替わっており、放送開始からΖΖガンダム登場までΖガンダムがメインだった。
なんと、Ζガンダム時代最後のカットにてジュドー達に紛れてマシュマーがパッと見仲間のような形で並んでいる
これはΖΖ登場後変更され、以降はルー・ルカが映るようになった。


ゲームでの扱い
インパクトの強すぎる歌詞が災いしたのかゲームで使われた回数はサイレント・ヴォイスより少ない印象である。

  • Gジェネ
ギャザービートシリーズで使用された。
据え置きなら魂で初登場したがいろいろと改編したため肩透かしを食らった感が否めなかったが、続くWARSでは超強気状態で流れた。
WORLD以降は容量の関係からかリストラ。


第2次αA・COMPACT2・IMPACTなどで使用された
しかし、第2次αはZZが強化されるとサイレント・ヴォイスに戻った挙げ句第3次αは最初からサイレント・ヴォイスだったりと少し不遇。
おまけに、近年のスパロボは新訳ΖがいるためΖΖの存在自体が危機にさらされているため一時期登場すらしない事も多かった。
久々の登場となったV以降は再びレギュラー出演しているZZだが、全て主題歌はサイレント・ヴォイスに固定されてしまっている。
ただし、近年はカスタムサントラ機能があるため、そのシステムを用いてこの曲をZZに当てているプレイヤーも少なくない…はず。


  • VSシリーズ
初めて使用されたのはエウティタDXの家庭用版であるガンダムvsZガンダム。
家庭用の追加要素としてZZガンダムの機体及びパイロットが参戦しており、後期OPのサイレント・ヴォイスとともに使用されている。
パイロット名に参戦してるZZガンダムのパイロット名を入力し、Zガンダムのステージで遊ぶとランダムで流れる。コレクションモードで聴くことも可能。
ガンダムVSガンダム無印とNEXTで使用されたがこちらもEXTREMEではリストラされた。
が次作フルブーストで復活



〇その他
スーパーロボット魂では影山ヒロノブがカバーしている。
通称「ドラゴンボールZZ」。
ぶっちゃけドラゴンボールZの主題歌も冷静に考える大概な歌詞が多いので、並べても違和感がないと評判。


アメトーークケンドーコバヤシのプレゼン企画第3弾昭和アニソン芸人のOPにてバッファロー吾郎の竹若がこの曲をノリノリで披露した(もちろん観客置いてきぼり)。
本家wikiによると竹若はスパロボで必ずルー・ルカを鍛えるらしい。

アニソン紅白2010ではT-Pistonzがこの曲を歌っていた

そして、同じサンライズ制作でガンダム30周年記念アニメ(非公認)と唱っていた銀魂でもアニメオリジナル回にて寺門通がこの曲をパクるつもりだった
194話では映像の一部をパクられ、アムロが猿、カミーユがゴリラ、ジュドーが近藤勲になっている。


ちなみに、類似品に「アニメがなんだ」「最近アニメがおもしろい」がある。


繰り返しになるが、「機動戦士ガンダムZZ」はアニメである。



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最終更新:2024年12月22日 22:34

*1 ΖΖ本編でいえば第一次ネオ・ジオン抗争