アサカゲ ユウイチロウ

登録日:2022/10/22 Sat 00:00:07
更新日:2025/07/21 Mon 05:26:08NEW!
所要時間:約 5 分で読めます






『あてのない善意』というものは、逆に人を傷つける結果になる事もある。気をつけた方がいい。



アサカゲ ユウイチロウとは、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ『ウルトラマンデッカー』の登場人物。

演:小柳友


【概要】

TPU技術部に所属する科学者。31歳。
短めの金髪が特徴的な男性で、新生GUTS-SELECTに出向し、技術指導を行っている。

詳しくは後述するが、彼の開発したものは新生GUTS-SELECTの戦力の中枢を担っているものばかりであり、一度予算縮小を受けた上に設備配備も急を要した組織にはなくてはならない重要人物である。


【人物像】

冷静沈着で判断力も高いが、基本的に無表情で口数も少なく、どこかミステリアスな雰囲気も醸し出している。
しかし、自信作であるテラフェイザーの機動実験が台風(より厳密には、それを引き起こしていたライバッサー)のせいで中止の陰りが見えた際には露骨に不機嫌になったり、
その拍子にそれまでの説明もどこまでしたのかも忘れてしまうなど、良くも悪くも人間らしい感情はしっかりと持ち合わせている。
また、必要とあれば自ら体を張る事も厭わなかったり、未だにはっきりとした戦う理由を見つけられていないアスミ カナタに上記の台詞で警告半分に諭すと同時に、彼に対して「何か目標ができるといいですね」と背中を押すなど、
その技術力も合わせて頼れる部分や年長者らしい達観した面も垣間見せており、組織の面々からも「博士」と呼ばれて大いに信頼されている。

ある種の後方支援が主な役割のために前線に出る事はほとんどなく、そのせいで出番を貰えないエピソードも一定数あるが、
第12話にてHANE2 / ハネジローの記憶データを閲覧していた際、本機が厳重にプロテクトを掛けていたカナタとの会話を見てしまった事で「カナタがウルトラマンデッカーである」という事実を知ると……


【発明品】

  • 電脳友機 HANE2 / ハネジロー
今作のマスコットキャラ。
状況分析や情報リサーチはもちろん、有事の際にはGUTSホークを操って戦闘までこなす高性能AIであり、劇中でもアサカゲがそのアップデートを施すシーンがある。

  • GUTSホーク
新生GUTS-SELECTを象徴する新型戦闘機。
ハネジローが内部ボディに意識を転送して操縦する。
2本の巨大マニュピレーター「タロンアームズ」を装備し、フライトモードからタロンアームズを後方に展開した高速移動形態「飛竜モード」に変形する。
また、タロンアームズには高出力ビーム兵器「ホークタロンビーム」が装備されており、単騎での戦闘性能も十分に高いが、
その真価はもう一つのマシンであるGUTSファルコンと合体し、GUTSグリフォンとなる事で発揮される。
また、後に搭載された「ハイパーソーンレーザー」は直撃すればスフィア合成獣すらも葬る程の威力を誇る。

かつて凍結された「DG計画」をアサカゲが再始動させて完成にこぎ着けた対怪獣用巨大人型戦闘ロボット
新物質・TR粒子や複数の武装を駆使して戦う、アサカゲ自身も「私の希望」と称する程の最高傑作となっている。
詳しくは個別項目を参照。


【余談】


  • オープニングで紹介されるシーンではオープニング用に撮影されたカットインがなく、本編映像の寄せ集めで構成されている。更にオープニングに出てくるのは紹介時のみで、GUTS-SELECTのメンバーと一緒に映るシーンは一切ない。名目上は別部署の人間だからだろうか。


追記・修正は、最高の戦闘ロボットを造ってからお願いします。






【注意!】ここから先は第14話以降のネタバレが含まれます。


























































花……木々……空……風……雲……太陽……虹……海……浜辺……

アサカゲ博士!?

森……石……砂……大地……!


SUMMON TERRAPHASER!


カナタ君……君が“この時代のデッカー”だったとはねえ……。

アサカゲ博士、どういう事ですか!?

君を倒すために造ったテラフェイザーだ。これ以上、邪魔はさせない……!









登録日:2022/10/22 Sat 00:00:07
更新日:2025/07/21 Mon 05:26:08NEW!
所要時間:約 5 分で読めます





「アサカゲ ユウイチロウ」とは地球で活動するにあたっての偽名であり、その正体はバズド星という異星の住民であり、本名を「アガムス」という。


【概要(ネタバレあり)】

アガムスとしての正体を明かして以降は、青いラインが走る灰色のレザースーツを身に纏うようになる。
服装以外の外見は一切変わっていないが、その出自や言葉の節々から見た目以上に長い年月を生きてきた事が窺い知れる。

加えてスフィアやデッカー周りの事情について相応に精通しているらしく、さらにはテラフェイザーを対デッカー用の兵器として開発しているなど、デッカーに対して並々ならぬ敵意を抱いており、
そうした事情が絡んだ際にはアサカゲを名乗っていた頃から考えられないような感情的な振る舞いを見せる。


【フェイズライザー】


SUMMON TERRAPHASER!

アイテム音声:マックスウェル・パワーズ

アガムスが携帯する拳銃型デバイス。
テラフェイザーの顔部分のような銃身を持ち、普段は「ガンモード」と呼ばれる形態を取っているが、
銃身にテラフェイザーカードを装填する事で上記の電子音が流れ、その直後に銃身後部のレバーを引いて直立させる事で「スパークモード」に変形する。
それと同時に使用者をテラフェイザーのコックピットに転送し、そこにあるディスプレイに挿し込む事でテラフェイザーの操縦機となる。
また、怪獣カードを装填する事により、「ATTACK(怪獣名)!」の電子音声と共にテラフェイザーにそのカードに対応した怪獣の攻撃データを付与する。
他にも電子頭脳をダウンさせる特殊な光弾を発射する機能も備えている。


【テラフェイザー(フェーズ2)】


別名:電脳魔人
身長:69m
体重:6万9千トン

デッカーの味方に見せかけて実は対ウルトラマンデッカー用戦闘兵器だった巨大ロボ。
フェイズライザーを使ったアガムスが搭乗する際は、原典『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』の「電脳魔人デスフェイサーに似た禍々しい顔の「フェーズ2」に変化する。
元々は有人操縦タイプの機動兵器でもあり、アガムスが操縦する際はテラフェイザーの頭部に存在していたコックピットにアガムスが搭乗。
スーツに設けられたコネクターにコクピット内の電子コードを接続する事により、アガムスの思考をトレースする形で操作することが可能になるが、
生体と機械を強引に繋げている都合上、アガムス自身に多大な負担がかかっているらしく、接続時には痛みによる苦悶の声を上げ、戦闘中も汗だくとなっている。

フェイズライザーから怪獣カードのデータを転送する事で更に戦闘力が増しており、
  • ゴモラ:TRビーム砲から超振動波を利用した破壊光線を撃つ
  • エレキング:TRビーム砲からエレキングの放電を利用したビームを撃つ
  • ネオメガス:TRビーム砲からネオメガスの熱線を利用したビームを撃つ
……といった新たな攻撃手段を獲得。
切り札のTRメガバスターもチャージ時間が短縮されてこれまでよりも短いスパンで発射出来るようになっており、HANE2が操縦していた時よりもスペックが上昇している。


【劇中での動向】

第14話「魔神誕生」

デッカーとハネジローが操るテラフェイザーが強化復活を遂げたスフィアザウルスを向か撃つ戦闘の中、上記のうわ言を呟きながら突如現れると、ハネジローの機能を停止させてテラフェイザーから追い出し、代わりに自身が機体に搭乗。
そのままスフィアザウルスと共にデッカーを攻撃する。
デッカーに変身するカナタが突然の出来事に混乱が収まっていなかった事もあってほとんど一方的に圧倒し、TRメガバスターで変身解除にまで追い込むと、止めを刺すべく地上に降りた。


君に恨みはない。その身に宿す“光”が目障りなのだよ。


その場の空気に似合わぬ穏やかな口調でそう告げて発砲しようとするが、その直前に特撮でよく見る謎の男が姿を現し、2人の間に割って入った。
互いに見知った間柄らしく、その男に対して「もうじきスフィアが地球を飲み込もうとしている」事を話すが、男はアガムスに哀しみのような感情も込めて語り始めた。


そんな事を“レリア”が望んでいると思うか?

こんな事をしてもレリアは───

貴様がァ!その名を呼ぶなァッ!!


「レリア」という名前がその男の口から出た途端に、それまでの冷静さをかなぐり捨てて激昂。
再びテラフェイザーに乗り込むと、その男が変身したデッカーと対峙する。
またもスフィアザウルスとの連携を張るも、カナタの変身したデッカーに比べて明らかに戦闘慣れしているデッカーにはやや手こずるが、
それでもほぼ互角の戦いを繰り広げ、TRメガバスターとセルジェンド光線の撃ち合いを展開するのだった……。


第15話「明日への約束」



どういうことですか博士!?
()ってたじゃないですか……!『故郷を……地球を守る』って!!

俺の故郷はバズド星! お前達地球人のせいで滅んだ星だ……。

お前達が、宇宙に進出などしなければ……!!


本人や、謎の男こと「デッカー・アスミ」の口から、彼らの事情について部分的に明かされた。
アガムスは異星人であると同時に劇中から数百年先の時代からやってきた未来人であった。
その時代、地球は本格的に宇宙開拓に乗り出しており、アガムスの故郷であるバズド星とも外交を結んでいた。
しかしそれが遠因となり、バズド星は劇中時点での地球と同じくスフィアの標的にされ、スフィアバリアに覆われてしまった。
しかも、そんなスフィアとの戦いの中でアガムスは大切な女性・レリアを喪ってしまう。
「宇宙の摂理」とすら称される程の力を秘めるスフィアの存在と、大切な人の……これらはアガムスに大きな絶望とやり場のない怒りを植えつけた。
そしてアガムスはあろうことか、一連の悲劇の原因をバズド星に接触してきた地球のせいだと責任を丸投げ
更にそれだけに飽き足らず、スフィアを引き連れて現代までタイムトラベルし、バズド星と同じ状態にしようと動き出した。
即ち、このアガムスこそが『デッカー』の物語における全ての元凶だったのである。

未だ不明な点は多いものの、確かにスフィアがバズド星に近づいた事については地球が関係しているかもしれない。
だが、その全てはスフィアが本能によって勝手に起こしたものであり、アガムスの主張は結果論でしかない。
加えて、他のバズド星人達はデッカー・アスミの口から苦境に陥ってなおもスフィアに立ち向かっている事が明かされており、アガムスの絶望はある意味身勝手かつ、ともすれば同胞達への裏切りにすら繋がり得るものである。
そして何より、彼の行動はマルチバースが広がっているウルトラシリーズの世界観においては、未来が分岐して「地球がバズド星と出会わなかった世界線の宇宙」が生まれるだけであり、アガムス達の時代におけるバズド星の運命は少しも変わらない。
しかも、アガムス自身もこの事は理解しており、結局のところ一連の行動は本来の敵に敵わないからという理由だけで、直接の関係がない自分よりも弱い存在を相手取った質の悪い八つ当たり以外の何物でもない。

カナタとデッカー・アスミはアガムスを説得しようとするが、もはや恨みと悲しみにまみれたアガムスには何を言っても無駄だった。


ずっと騙してたのかよ……!?
『何か目標ができるといいですね』って、言ってくれたあの言葉も……嘘だったのかよ!?

フッ、純粋だなあ……。
君のその純粋さには……虫唾が走る!!


そして再びテラフェイザーを起動するアガムス。
戦う体力のない彼らを追い回して始末しようとするが、「巻き込まれたからではなく、今いる地球を守りたい」という思いに目覚めたカナタは、デッカー・アスミから託されたウルトラディーフラッシャーでウルトラマンデッカーに変身し、テラフェイザーに立ち向かう。
既に動きを見切っていたアガムスは易々とデッカーを追いつめていくが、デッカー・アスミから力を分けられると、ウルトラマンデッカーは最強形態・ダイナミックタイプへと強化変身を遂げる。
ダイナミックタイプとなったデッカーには流石のテラフェイザーも押されていき、護衛していたスフィアザウルスはデッカーフラッシュダイナミックで倒され、テラフェイザーもダイミュード光線で破壊された。

だが、アガムスは往生際悪く爆発から生き残っていた。


花……木々……空……風……雲……太陽……虹……


――海……浜辺……森……石……砂……大地……――


うあああアアア―――――ッッッ!!!

森の中を彷徨うアガムスは、生前レリアが呟いていた言葉を苦しそうに呟き、虚空に向かい慟哭する。

一方、カナタは未来に帰還するデッカーから「アガムスを救ってやってくれ」と頼まれている。
果たしてカナタはアガムスの暴走を止め、彼を救う事ができるのか……?


第16話「君は君のままで」~第17話「過去よりの調べ」、特別総集編「テラフェイザーの脅威」

アガムス自身の登場はないが、その裏切り後の各人物や組織の出来事が語られている。

第16話では回想シーンでのみ登場。
しかし、テラフェイザー暴走の一件はカナタに暗い影を残しており、浮遊幼獣スピニー(双頭怪獣パンドン幼体)の敵意に満ちた眼差しから彼にアガムスを思い出させた。

更に第17話では、新生GUTS-SELETにアガムスを今まで秘匿していた疑惑がTPU本部より掛けられ、その内部調査局長のメトロン星人・ナイゲルによってムラホシが軟禁され、新生GUTS-SELETが一時出撃不能になる事態も発生してしまった。

しかも、特別総集編ではその嫌疑はアサカゲ時代のアガムスと関係の深かった特務3課にも及び、課長のホッタもナイゲルの尋問に遭った事が語られた。
また、マルゥルはテラフェイザーを開発する計画であった「DG計画」をDECKER GENOCIDE(殲滅)と読み解き、アガムスが初めからデッカーを抹殺する為にTPUを利用していた事に気が付いている。

組織内の波乱の動向を見るに、やはり彼がアサカゲとして残してきた功績と影響力が如何に大きかったを再確認できたと言える。


第18話「異次元からのいざない」

破壊されたテラフェイザーを異次元空間で再開発後、再び地球に現れるも、その直後にTPUの小隊に発見される。
しかし、その場に異次元人 ヤプールが出現。
小隊を蹴散らしたヤプールは、ウルトラマンが共通の敵であることから、アガムスに共闘を持ちかけ、アガムス自身もそれを承諾した。

そして、ヤプールの手駒であるアリブンタを利用して大規模な陥没事故を起こしてGUTS-SELECTをおびき出し、現場に出ていたカナタを異空間に引きずり込む。
既にデッカーそのものだけでなく、オリジナルのダイナミックタイプの力を発現させたカナタに対しても本格的に敵視していたアガムスは、その場でカナタを亡き者にしようとする。


君は実に危険で邪魔な存在だカナタ君……!


だが、カナタもまたみすみすそれを受け入れるつもりはない。
アガムスはその場でカナタと取っ組み合いになった。


教えてくれ!あんたがやりたいことってのは、本当に復讐なのか!?

黙れ!!地球人のせいで私の故郷は……!

今度はそれが因果の楔となって地球を滅ぼす……!


……分かんねぇ!!

何が分からないというのか!?

あんたを、どうすれば救えるかだよ!!


そうして揉み合いになっている内にカナタともども元の場所に戻ると、ウルトラマンデッカーと対戦するアリブンタを援護するべくテラフェイザーを起動。

ただでさえ超獣のパワーに苦戦するデッカーを、2対1という状況下で更に苦しめ、TRメガバスターで仕留めようとする。


これで終わりだ……!

君も……忌々しいこの地球も……!

『私を救う』?ハッハ……救われるさ!今この瞬間になぁ!


だが、デッカーは土壇場で本領を発揮。
ミラクルタイプやウルトラデュアルソードを駆使した攻撃には流石のテラフェイザーも堪え、アガムスを吐き出して機能停止し、そのまま異空間へ撤収。

残されたアガムスは、ダイナミックタイプに倒されたアリブンタの爆発の巻き込まれそうになるも、咄嗟に庇ったデッカーによって事なきを得た。

……かに思われたが、そのアガムスはヤプールが変身した偽物であり、隙を突かれたデッカーはヤプールによって月面に飛ばされてしまった。

それを見たアガムスは、デッカーの無力化を確信し、地球の殲滅に動き出すのだった。


君が居なくなった地球は、簡単に滅ぼせそうだよ……。


第21話「繁栄の代償」

スフィアの死骸を利用したSプラズマ増殖炉を持つサイテックラボラトリーの敷地に人知れず侵入し、その調査に来ていたカナタを発見した。

スフィアジオモスとそれにスフィアバリアから呼び出されたスフィアザウルスが現れても特に行動を起こす訳でもなく、その2体の討伐作戦の最中カナタが弾薬切れを起こして建物の影に隠れると、新しい弾倉を手渡しながらカナタの前に現れた。

制御できないスフィアの力に手を出した地球人達の愚かさを嘲り、スフィアの力から生み出したSプラズマ増殖炉の試作機を使って戦おうとする姿勢すらも批難した。



繁栄の先で何が起こるか想像もできない……

そんな愚かな生命体が宇宙に進出するからバズドは滅びの道を辿ったのだ……!


更にアガムスは、地球人こそがバズド星にスフィアを持ち込んだことをカナタに突きつけ、その心を大きく揺さぶった。
その結果、迷いが生じたカナタは、ウルトラディーフラッシャーを起動できなくなってしまう。

一方、GUTS-SELECTの奮闘によってスフィアザウルスは撃破されるが、残ったスフィアジオモスはその死骸を吸収してダメージを回復。
再びスフィアザウルスを呼び出そうとする。
だが、スフィアザウルスがバリアから這い出ようとした直後、その体は木端微塵に粉砕された。

そこに降り立ったのは……


未来でスフィアと戦うウルトラマン――ウルトラマンダイナだった。


そのままスフィアジオモスとも戦うダイナを妨害すべく、またもテラフェイザーを起動。
数の優位性でダイナを手こずらせるが、懸命に戦う仲間達の姿で奮起したカナタはウルトラマンデッカーに変身し、ダイナとのタッグでテラフェイザーとスフィアジオモスを迎撃する。

その激戦の最中、ダイナのウルトラフォークがテラフェイザーのTRメガバスターの砲身に直撃。
怯みながらも怒りを燃やすアガムスだが、その時、コクピットからスフィアの鳴き声が響きわたった。

実際、ハネジローもスフィア反応をテラフェイザーから探知しており、アガムスは「こんな時に……!」と苦虫を噛みしめた表情をしながら、テラフェイザーで撤退するのだった。



【余談(ネタバレあり)】

  • 彼の発明品であるテラフェイザーのモチーフであるデスフェイサーやテラノイドの末路から、アサカゲにも闇堕ち裏切りの疑惑は多くの視聴者の間で持ち上がっていたが、そもそもの正体がアガムスという宇宙人な上に、デッカーとも長い間因縁深い相手であるという、壮大なオリジナル要素が断片的とはいえ開示された為、単なる予想通りの展開で終わると油断していた視聴者を大いに驚かせた。
    ちなみにその種族名と本名は正体が発覚した第14話では劇中で明かされておらず、後に番組公式Twitterなどで公開された。

  • 演じる小柳氏及び共演者一同は本編の撮影開始時点でこの設定を把握しており(「科学者ですが、ヴィランです」というオファーだったらしい)、
    特に小柳氏本人はウルトラDフラッシャーで遊んでいる甥っ子のムービーが身内から送られてきた際には、今後の展開を知っているだけに困惑してしまったらしい。

  • 前述の通り小柳氏はかつてゼロの変身者を演じていたわけだが、第14・15話で一時的にデッカーに変身出来なくなったカナタ役松本大輝氏の「ものすごく嫉妬した」という言葉に対して、「元カノの結婚式見てるみたいな気持ちになる」と、変身者が頻繫に変わる元ゼロ役らしいコメントを残している。


  • フェイズライザーは後にプレミアムバンダイ限定商品としてDX玩具化。
    本体の他にテラフェイザー、ゴモラ、エレキング、モンスアーガーネオメガスの5枚のモンスディメンションカード*1も同梱されている。
    また、本体側にもアサカゲ / アガムスの劇中台詞が収録されている。

  • フェイズライザーの音声を担当するマクスウェル・パワーズ氏は前作から登場するGUTSスパークレンスの音声を担当しており、2年連続でアイテムのシステム音声を担当する事になった。
    機構も似ているため「GUTSスパークレンス系列の改造品なのでは?」という意見もある。

  • 悲しい事に、今回の事件でTPUは8年前同じ過ちを繰り返す事態になってしまった。


追記・修正は、素性を隠してロボットを開発してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月21日 05:26

*1 劇中デザイン準拠となっており、『ウルトラマン フュージョンファイト!』には対応していない。