城成湘南学園中学校

登録日:2010/02/17(水) 22:06:43
更新日:2021/06/27 Sun 17:05:42
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アニメテニスの王子様に登場する架空の中学校。
略称は城成湘南(ジョウセイショウナン)。長いけどしかたない。
間違えやすいが城西湘南ではなく城湘南である。
一部では城南なんて略し方もあるが、実在する信金もあるので気をつけて欲しい。

原作では緑山中学校に負けたことになっており、名前のみの登場。
原作に名前が出てくるキャラもいるが、基本的にはアニメオリジナルキャラクター集団である。

所在地は神奈川県であり、氷帝もびっくりなくらい設備の整った私立中学校。
制服はブレザー。


華村(はなむら) (あおい)(CV.山像かおり)

城成湘南中テニス部の監督。
「コーディネーション理論」を推進する女コーチ。
スタイル抜群の美人であり、原作においては竜崎先生くらいしか女性のコーチがいなかったテニヌ界を華やかにしてくれた大変ありがたい存在である。
自身が育成した選手を「作品」と評しており、その事について周りからは苦言を呈されているものの教え子たちとの信頼関係は確かであり、その指導は筋が通ったものである。なんならコーチとしての仕事をしているか怪しいテニプリコーチ陣の中では一番仕事してるまである
彼女自身も携帯電話には梶本と神城を模したストラップを付けており、大事に思っていることが伺える。自作だろうか?

その部員たちを管理する様からは観月はじめと似ているように見えるが、彼女は作品たちの成長を第一に考えるあまりに勝利への執着心が薄い面も見られることなど、観月とは似ているようであって真逆であるとも言えるだろう。
しかし彼女自身は観月の事を気に入っているようではあり、3年でさえなければ自分の作品に入れたかったと惜しんでいた。
このように隙あらば他校の生徒も勧誘するフットワークの軽さを見せており、登場時には越前に迫っていたが「完成ってそれで終わりって事でしょ」と一蹴されてしまう。
その後は桃城をスカウトしその縁で越前も芋づる式に引き抜こうと観月と共謀するなど策を巡らせていた。

また「ダブルス究極のスーパーショットとは、二人のコーディネーションによって生み出される物」と持論を語っており、実際に彼女の手掛けたダブルスペアはどれも二人で協力して放つ奇抜な合体必殺技を持っている。

アニオリのジュニア選抜編でもコーチとして呼ばれており、跡部たちの班の育成を担当した他、アメリカ西海岸選抜との試合においては彼女がベンチコーチを務めた試合は全て勝利を収めている。

また彼女にはキャラソンがあるのだが、なんと真田弦一郎とのデュエットである上昭和歌謡というまさかのジャンルである。


梶本(かじもと) 貴久(たかひさ)(CV.小西克幸)

三年生で城成湘南テニス部部長。
常に敬語口調であり、真面目で礼儀正しいが左耳にはピアスを付けている。やはりお年頃なのだろうか。
体重や筋肉のコントロールに優れており、必殺技は鳳のスカッドサーブより速い(!?)大会最速の195kh/hを記録する『エビ反りサーブ』。

関東大会では自身の試合前に勝敗が決してしまったために試合の描写はないが、後に華村先生と観月が桃城と海堂2名をスカウトした際に観月と組んでダブルスを行っている。
この時いきなり神奈川から東京まで呼びつけられた彼の心情やいかに。
またこの際に『エビ反りサーブ』を実戦にて初めて披露しているが、ギャラリー全員や相手に驚きこそされどスカッドサーブと違い初見で返されてしまっている。

ジュニア選抜編にも登場し、強化合宿では城成湘南メンバーの中では唯一越前と同じ竜崎班に振り分けられた。そのため出番には恵まれている。
コーチであった竜崎先生が過労により入院し、その代理としてドイツより手塚が帰国した際には、ただ一人「彼は僕らと同じ中学生です。彼の実力をまだ見たことのない僕は納得いきません」と至極真っ当な意見を述べ、実力の程を測るために手塚に挑戦するも、リハビリ中でありラケットを「軽く振る程度」の『手塚ゾーン』に翻弄され一歩も動かせないまま敗れ去ってしまった。
(彼の名誉のために述べておくが、その後宍戸をはじめとした他の竜崎班のメンバーも軒並み「軽く振る程度」の彼に挑戦し敗れている)
その後の合宿では危なげなく神尾に勝利するなど実力は確かなようであるが、出番こそあれどその実力を活かせるような見せ場には恵まれなかった中々に不遇の存在である。
彼自体は好青年でありアニプリ勢の中でも人気は高い方なのだが・・・
もっとも原作では緑山の季楽に敗北しそのままであることを考えれば恵まれているのかもしれない。


若人(わかと) (ひろし)(CV.菊池正美)

三年生で副部長。
帽子がトレードマークであり、イケメン地獄なテニヌの世界でも親衛隊がいるほどのイケメン。
試合前のインタビューでは青学の事を変人のオンパレード、変な技名のショットを放つ芸人テニス部と称する強気な態度も見せていたが、蓋を開けてみれば彼らの方が後まで含めて見ても最上位に食い込める程の芸人集団である
特に一時期バギーホイップショットに凝っていたと語っているためか海堂を目の敵にしており、彼のスネイクをネーミングセンスを疑うとまで発言していた。

試合においては実在の世界トップクラスの選手達の模倣をする『プリテンダー戦法』を主戦術としており、プレイスタイルを変える際には「今のキミにピッタリのスタイル(選手)が決まったよ」という口上を述べ「チェンジ・オーバー」という掛け声を放つ。
これは両親がプロテニスファンであり、子供の頃から世界のプロテニス選手の映像を見てきた結果、その動きを覚えてしまったからであるらしい。
1人の選手にこだわることはせず、攻略されると見ればあっさりスタイルを変えて翻弄する器用さも見せる。
対戦した海堂からは当初猿真似と一蹴されるものの、試合の中で彼の技術を一流と認めており、青学ギャラリーからも「よほど練習しないとできない芸当」と称されている。
それに違わずかなりの努力家であるのだが、他の者達には練習を見られるのをきらっており、その事は梶本と華村先生しか知らないようである。

また、試合の後半では対戦相手である海堂自身をコピーしスネイク対決に持ち込むも、技術は模倣できても海堂の体付きまではコピーできず、海堂が鍛え上げた末に習得した必殺技であるブーメランスネイクを成功させることはできずに終わっている。
普段は「こだわりとかないんで」と発言している彼だが、皮肉にも他のプロプレイヤーにチェンジするという策もあった中で、自分の磨いてきた技術にかけてブーメランスネイクをコピーすることにこだわったために敗北する結果となった。

この戦法について竜崎先生からは「彼自身の可能性を摘んでいる」と苦言されているが、華村先生は『プリテンダー戦法』をもって彼のコーディネートを完成させようとしていたわけではなく「強い選手は体の使い方が上手い、その本質をコピーし学んでほしい」というものであり「その先にこそ若人自身の本当のテニスがある」と彼の将来の成長のためにさせていたものであった。(事実、勝ちの目を度外視しこだわりに走った若人を止めず静観している)
その真意を知った際には竜崎先生も笑顔を見せている。

ジュニア選抜編においては同じくコピーテニスの使い手である樺地と対決し「ピート・サンプラス」の「サーブ&ボレー」で翻弄するが、それを見た樺地もサンプラスを模倣しリードを許してしまう。
しかしお互い別のコートで行われていた跡部vs真田の試合を見たかったため、合意のもと試合を中断し決着はつかなかった。
また跡部に対しては「少なくとも女の子人気なら氷帝に負けてない」と発言したが「オマエのとこは人気だけだろ?」と返されてしまっている。
実際はどちらも雲泥の差であるが人気の程は認めてくれているあたり跡部の意外な心の広さが伺える。

他人の技を模倣するというとやはり樺地や後発の仁王と比べてしまいがちだが、あの世界で同じ中学生や高校生ではなくプロの選手を模倣できるとなると中々恐ろしい能力と言えなくもない。
彼がインフレの激しい新テニに登場していたらどうなっていたか非常に気になるところである。

なお華村先生をはじめ梶本や神城、田中兄弟にまでキャラソンがあるのになぜか彼にはない。

□彼が模倣した実在選手の一覧

レイトン・ヒューイット
ピート・サンプラス
アンドレ・アガシ
ゴラン・イワニセビッチ
グスタボ・クエルテン

その他1年生の頃の回想ではボリス・ベッカーやジョン・マッケンローのサーブを披露したほか、ビョルン・ボルグも真似できると語っている。
また、イワニセビッチやマッケンローを真似する際にはコピー元と同じく左手に持ち替えてプレイをしており、両利きである描写も見られている。


神城(しんじょう) 玲治(れいじ)(CV.笠原竜司)

3年生であり、華村先生の最高傑作。
1年生の頃は普通に髪を伸ばしていたようだが、現在はいくつもの反り込みが入った坊主頭をしている。彼に一体何があったのだろうか
以前は『ディープ・インパルス』という技を主に使用していたのだが、華村のコーディネーションを受けたことによって新たに同じフォームから多種多様な球威球種を打つ『ミラージュ』の使い手となり、「精密機械」とあだ名される選手となった。
大会では我らが越前リョーマ君と試合し、この『ミラージュ』を駆使して越前と闘った。

ちなみに後述の『ディープ・インパルス』のインパクトが強いためかあまり話題にならないが、この『ミラージュ』それだけでなく空中で打球の回転が切り替える事ができるという時期から見てもかなりテニヌ要素が強い技である。
この技で相手が打つ直前に回転を変えて越前の球をアウトにするなど後の手塚ファントムじみたこともやってのけている他、アウトを警戒して力加減を変えれば越前のラケットにめり込ませ吹き飛ばす球威の球を放つなど、『ミラージュ』本来の球筋を読ませない技術と合わせて越前を追い詰めている。
こいつ全国でもやっていけるんじゃないか
一応弱点はあり、自分のフォームを相手の目に慣れさせるために2ゲーム程度を相手に先行させなければならないというハイリスクな仕込み(本人曰く伏線)が必要であるらしい。
越前はこの技自体は最後まで攻略できず、執拗なツイストサーブによって神城の体を狙い、フォームをミリ単位でを崩させてブレを生じさせることでなんとか対応した。
そして「あんたもコーチも、まだまだだね」と敬愛する華村先生を貶されたことで静かに怒りを爆発させ、かつて華村によって封印された禁断の技『ディープ・インパルス』を解禁し越前と死闘を繰り広げる。

伸ばした両腕を体の前に交差させた独特のフォームから繰り出されるこの技だが、その実態は打球を対戦相手の顔面に的確にバウンドさせ、擦過傷を与える事で恐怖心を刻み付けるというものである。
かつて先輩であった黒田という選手をこの技によって再起不能に陥らせてしまった事で「相手に恐怖を与えるようなテニスは絶対にいけない」と華村に諭され、使用を禁じられていた。もしこのまま成長していれば切原より酷いことになっていたと思われる。
また青学ギャラリーの反応からどうやらそれだけでなく空中でボールが加速しているようである。
空中で回転を切り替える事ができる『ミラージュ』といい、どうやら彼は関東大会2回戦というこの時点でテニヌ界の未来に生きていたようだ。
サーブとしての使用が主だが、リターンにも使用できる汎用性の高さを誇っている。(その際にも手を交差させる動作は行っている)
この時の『ディープ・インパルス』の解禁こそ怒りによるものであるが、怒りに身を任せたわけではなくあえて1ゲームを捨てて心身のリセットをかけようとする判断力も持っており、越前との試合の中で「自分はまだ完成していない」と感じ取っているなど、本気で越前を潰そうと思っていたわけではないようである。

またジュニア選抜編にも登場し、伊武と組んで天根・忍足ペアとのダブルスを繰り広げたが、この時『ディープ・インパルス』はケガ人を出さないために再び使用を禁じられた。当然である
普段通り『ミラージュ』を駆使して戦うも、この時は「後衛である忍足がベースラインよりも大きく下がり球筋を見極めるための時間を稼ぎ、空いた分の前衛は天根の長いラケットでカバーする」というダブルスならではの攻略をされており、結果忍足はたった一球見ただけで『ミラージュ』を破ってみせた。
(もっともこの時は伊武に配慮し伏線を張ることなく最初からミラージュを使用したため、効果が落ちていたのかもしれないが)
また、天根のダジャレには全く動じなかったのに対し、伊武のボヤキに対しては珍しく動揺する様子を見せていた。


華村先生が彼を心配する際の表情が完全に恋人を心配する女の表情になっていることや、彼相手のみ「玲治」と呼び捨てにする事がある事、映画『跡部からの贈り物~君に捧げるテニプリ祭り~』に登場しお見合い喫茶に入った際には華村の喜ぶような回答をしたり、華村の選んだ相手が気になり問いかけるなど、実は二人はデキているのでは? という描写が多々見られることでファンの間では話題となっている。
そんな彼だが華村には絶対服従というわけではなく、越前に対し『ディープ・インパルス』を解禁した際には華村の制止を振り切っている事や、跡部と真田が試合するとなった際には他のメンバーと一緒に命令を無視してこっそり見に行くという一面も見せている。

また余談となるが、中の人はアニメにはあまり出演していないため馴染みが薄いかもしれないが、某番組で逃走者を確保するアンドロイドを演じているなど実写や舞台での活躍が多い御方である。


田中(たなか) 洋平(ようへい)(CV.樋口智恵子)

田中(たなか) 浩平(こうへい)(CV.三橋加奈子)

双子の3年生。
髪が赤紫色なのが洋平で、藍色のポニーテールが浩平である。
周りが高身長ばかりであることや、テニヌ界では珍しく女性声優が声を当てている事もあり彼らもちびっ子側であるように見えるが、二人とも身長は不二と同じ167cmであり、なんなら神尾(165cm)や向日(158cm)よりは全然大きかったりする。
双子でダブルスを組んでいるが、「ペア」と呼ばれることを嫌っており、周りには「ユニット」と呼ばせている。

並行陣の使い手であるが、彼らの場合後述の特技や必殺技のためかサービスライン上に完全に横並びになるなどかなり変則的である。
二人とも聴力に優れており、インパクトの音を聞くだけでリターンの方向を判断し打ち返すことが出来るという特技を持っている。
またその能力を活かし互いに会話を交わしながらでもプレーすることができ、熱くなりやすい桃城のペースを崩した。

必殺技はボールを挟んで二人同時に打つ『デュオ・ユニゾン』。
二人のタイミングや位置取りが大変重要であり、音を聞くだけでどこに打ち返されるかわかる二人であるからこその技と言え、この技で桃城のダンクスマッシュを返球して見せた。
絵面的にかなりのテニヌ技の筈なのだが、ダンクスマッシュを返球したことに対する驚きこそあれどこの技について驚かれた描写はなく当然のようにストーリーが進むため少々シュールである。
後半は本調子を取り戻した桃城のダンクスマッシュには適わず、二人揃ってラケットを吹き飛ばされてしまった。

ちなみにテストの結果が洋平が90点だったことに対し浩平は100点と、浩平のほうが賢いように思われる描写がある。

映画『跡部からの贈り物~君に捧げるテニプリ祭り~』においては実際に二人で「デュオ・ユニゾン」というボーカルユニットを組んでいるようであり、その様がポスターに描かれていた。
実際に二人によるキャラソンも存在している。

余談であるが、同じくアニメオリジナルのジュニア選抜編にはグリフィー兄弟という彼らと同じ美形の兄弟ダブルスペアが登場している。
どうやらアニメスタッフは兄弟ペアという設定が好みなようである。


桐山(きりやま) 大地(だいち)(CV.岩間健児)

かなりの巨体と筋肉を誇る2年生であり、後述の太田のダブルスパートナーである。
身長はあの樺地(190cm)をも超える195cmであり、体格にはかなり恵まれていると言えるだろう。重ねて言うがまだ中二である
その圧倒的なリーチと歩幅からネット際に出てもかなりの高範囲をカバーできる他、生半可なロブならばジャンプすれば届いてしまう程である。
見た目に違わず人間を持ち上げられるほどの腕力を持っており、必殺技はその打点の高さと怪力から放たれるスマッシュ並みの威力を誇る『キャノンボレー』。
(もっとも平たく言えばただの威力の強いボレーであるためか、特にこの技を警戒した様子は見られなかったが)
試合中は気が立っているのか乱暴な口調で相手を挑発する面も見られたが、ケガを隠してプレーしていた大石を集中攻撃する作戦を躊躇する事や試合後はパートナーの太田に「ダブルスって面白いな」と純粋にテニスを楽しむ面も見せるなど乱暴なだけではないようだ。


太田(おおた) (しょう)(CV.内藤玲)

桐山くんと同じく2年生。
身長は越前(151cm)よりも小さい148cmであり、檀君(147cm)よりはギリギリ大きい。
実際に桐山とは逆にその身長の低さが災いし、大石のスピンサーブで高くバウンドした球を取れないシーンも見られた。
「バヒューン」や「ウラウラ~!」などの独特な擬音を好んで使用する。
必殺技はパートナーである桐山を文字通り踏み台にして放つロブに対するカウンターである『サンダーボルト』。
乾曰く入射角78.5度であり、まさに稲妻のような角度のスマッシュとの事。
名前のかっこよさは作品内でも上位に位置するだろうが、毎回踏み台にされる桐山くんの心情やいかに。
またバリエーションなのか、桐山に横にトスしてもらう事で広範囲を跳びながらカバーする技もあるようだがこちらはあまり多用はされていない。
余談となるが、後の全国大会編では氷帝の日吉が向日の背中を踏み台にジャンプしてロブを叩き落とすシーンがある。
アニメオリジナルのこの技が元ネタかもしれない。

ちなみに後に登場する金色小春とは声優が同じである。聞き比べてみるのも面白いかもしれない。

なおサッカーアニメ「銀河にキックオフ!!」の主人公とは同姓同名であるが無関係。
そちらは原作では「翼」という名前だったらしいのだが、言わずと知れたサッカー漫画「キャプテン翼」と被る事を気にしてか名前を変更した結果、こちらと被る事となってしまったようである。



また彼らは氷帝の次の対戦相手という登場時期の関係もあり、氷帝を基準により上位であるかのように強さを設定されていた節がある。
氷帝並み、もしくはそれ以上に整った設備のコートや、鳳以上の高速のサーブを持つ梶本、プロの技術を模倣する若人、樺地よりも巨体の桐山、それを利用し向日よりも高く飛び上がる太田など。
現在では考えられない事だが、アニオリならではの自由さが光る設定と言える・・・かも知れない。


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最終更新:2021年06月27日 17:05