レオ・ウィザード(遊戯王OCG)

登録日:2009/12/27 Sun 16:38:21
更新日:2025/05/03 Sat 04:28:51
所要時間:約 3 分で読めます





25年以上もの歴史を誇る遊戯王オフィシャルカードゲーム(以下OCG)。
長きにわたる歴史の中で10000枚以上のカードが世に送り出されてきた。
その中には強いカードもあれば、当然弱いカードもある。

《レオ・ウィザード》は、遊戯王OCG史上最高最悪のデッキの1つ【レオ・ウィザードパーミ】の主力であり、
モリンフェンビート】、【カクタスロック】と共に遊戯王OCGの大暗黒時代を築いた!!


とかそういう事は一切なく、むしろ全遊戯王カードの中でもぶっちぎりで弱い方に属するカードである。



《レオ・ウィザード/Leo Wizard》
通常モンスター
レベル5/地属性/魔法使い族/攻1350/守1200


この項目は、この《レオ・ウィザード》の恐るべき弱さを、遊戯王OCGにあまり詳しくない方々も含めて懇切丁寧にご紹介する項目である。

OCGでの活躍~《レオ・ウィザード》最弱伝説~


1:《レオ・ウィザード》の何が弱いのか


まず、遊戯王OCGに馴染みのない方に、遊戯王の基本的なルールをご紹介しておこう。
ものすごく単純に言うと、このゲームは手札から「モンスターカード」を1ターンに1枚ずつ場に出し、
それでボコスカ殴りあうゲームである。原作風に言うならパンチの代わりにカードを出しあう格闘技だ。

モンスターには「攻撃力」と「守備力」が設定されており、当然これが高いほうが強い。
また、モンスターカードにはもう1つ「レベル」が設定されている。

レベルが5・6のモンスターは、すでに場に出ているモンスター1枚を生け贄*1(捨て札にする)にしなければ、手札から場に出すことはできない。
またレベル7以上のモンスターは、場のモンスターを2枚も生け贄にしなければ出せない。
当然ながらレベルが高いほうが攻撃力・守備力の高いモンスターが多く、戦闘が有利となる。

要するに「レベル4以下の弱いモンスターを場に出し、それをコストにしてレベル5以上の強いモンスターを出す」というのが、このゲームの基本である。
今はゲームの高速化が進みすぎてとてもそんな呑気な事はしていられないのだが、
少なくとも《レオ・ウィザード》が登場した当時はそうだったのだ。

《レオ・ウィザード》はレベル5なので、「弱いモンスターを生け贄にして出す、強いモンスター」に属する。
まずはフィールドにレベル4の「弱いモンスター」を出し、
ブラッド・ヴォルス
レベル4/闇属性/獣戦士族/攻1900/守1200
それを生け贄に《レオ・ウィザード》を召喚すると、
《レオ・ウィザード》
レベル5/地属性/魔法使い族/攻1350/守1200

なんということでしょう。攻撃力が下がってしまったではありませんか。
そう。《レオ・ウィザード》はコストが必要な上級モンスターであるにもかかわらず、
コストが必要ではない下級モンスターよりも圧倒的に弱いのだ。


だが待って欲しい。遊戯王とは決して数値を比べ合うだけのゲームではない。
多くのモンスターカードは、モンスター効果と呼ばれる特殊能力を持っている。
相手モンスターを破壊する、生け贄なしで召喚できる、自身の攻守がアップするなど、色々な恩恵が得られる。
仮に攻撃力や守備力が低くても、強力なモンスター効果を持っているカードは優秀だ。

攻守0なのにモンスター効果が強すぎて禁止カードになった《サウザンド・アイズ・サクリファイス》というモンスターもあるくらいなのだ。
では気になる《レオ・ウィザード》のテキストを見てみよう!

黒いマントをはおった魔術師。
正体は言葉を話すシシ。

なんということでしょう。ゲームに役立つことが何一つ書かれていません。
《レオ・ウィザード》は「通常モンスター」と呼ばれるモンスター効果を持たないモンスターであり、
何一つ特殊能力の類を持ち合わせていない。

黒いマントを羽織った魔術師の正体が言葉を話すシシである事はカードゲームを何ら有利にしてくれないのである。

もちろん効果がなくても攻守が高ければ強力なカードである。
しかしコイツは攻撃力も守備力も低くモンスター効果もないのにレベル5なのだ。

当然ながらこのような上級モンスターを使う意義はない。
生け贄となる下級モンスターのままで戦ったほうが明らかに有利だからである。


2:《レオ・ウィザード》はなぜ弱いのか


《レオ・ウィザード》が登場したのは、遊戯王OCG黎明期、後に「第1期」と呼ばれる1999年のことである。
この頃モンスターのレベルは、攻撃力と守備力の合計値によって決まっていた。

レベル4と5の境目となるのは攻守合計2800。
これを上回るとレベル5となり、生け贄が必要な上級モンスターになってしまう。

攻1800/守1000の《ランプの魔精ラ・ジーン》は合計2800でレベル4。
攻1800/守1300の《牛魔人》は合計3100でレベル5。
ちなみにこのゲームは攻守のバランスが良いことがほとんどメリットにならないので、強いのは生け贄なしで出せる前者である。

この「2800を超えるとレベル5」のアオリをモロに受けたのが、
かつて《レオ・ウィザード》と史上最弱カードの座を争ったモリンフェンである。
コイツは攻守の合計が2850であるため、ギリギリでレベル5となり、大して強くもないのに生け贄が必要となってしまった。

さて、では《レオ・ウィザード》がどうなのかを見てみよう。
攻1350/守1200で、合計2550である。



!?



なんということでしょう。どう計算してもレベル4相当の能力ではありませんか;

実のところ、この「攻守合計2800を超えたらレベル5」という法則に当てはまらないカードも稀に存在する。
例えば《アクア・マドール》は攻1200/守2000の合計3200でレベル4。
岩石の巨兵》に至っては攻1300/守2000の合計3300でレベル3であった。
どちらもレベル5相当の能力であるが、レベルが低いためノーコストで召喚できる。

このような「本来のレベルよりもレベルが低いモンスター」は、
生け贄なしで上級モンスター並みの能力を発揮できるため、強力である。

しかし「本来のレベルよりレベルが高いモンスター」は、自らの首を絞めるだけで何ら得にならない。
ことに本来のレベルより高いせいで生け贄が必要になったカードは、第1期に登場した約600枚のカードの中で1枚しか存在しない。
すなわち、《レオ・ウィザード》である。

果たしてこの不可解なレベル設定が何らかの意図的な行為だったのか、
あるいは単なる計算ミスだったのかは、今となっては知るすべがない。
だが《レオ・ウィザード》が1/600という究極の貧乏クジを引いた男であることは、間違いないだろう。


3. 《レオ・ウィザード》はどのくらい弱いのか


ここまで「《レオ・ウィザード》が弱い理由」を解説してきたので、
本項では「《レオ・ウィザード》が具体的にどのくらい弱いのか」を検証したい。
《レオ・ウィザード》と各レベルの最も攻撃力の高い通常モンスターのガチンコ対決である。

なお比較対象を「通常モンスター(効果の無いモンスター)」に限定するのは、
遊戯王OCGには「デメリットアタッカー」と呼ばれる「攻撃力が高い代わりに、デメリットの効果を持つカード」とか、
「特殊召喚モンスター」と呼ばれる「ハイスペックと引き換えに、特殊召喚でしか召喚できないカード」が存在するためである。

レベル4・攻撃力2400の《電動刃虫》(チェーンソー・インセクト)とか、
レベル1・攻撃力2500の《機皇帝ワイゼル∞》とかの怪物が相手では公平なジャッジができないだろう。


《レオ・ウィザード》VSレベル5


まずは《レオ・ウィザード》と同じレベル5のモンスターと比較してみよう。
《レオ・ウィザード》と相対するレベル5最強のモンスターは《サイバティック・ワイバーン》。
2000年7月登場とかなり古いカードで、1999年7月登場の《レオ・ウィザード》との差は1年しかない。
さて、《サイバティック・ワイバーン》VS《レオ・ウィザード》の勝負の結果は!?

《サイバティック・ワイバーン/Cyber-Tech Alligator》
通常モンスター
星5/風属性/機械族/攻2500/守1600
メカで強化された翼竜。
ドラゴンにやられ死にかけた所を、飼い主にサイボーグ化された。

《レオ・ウィザード/Leo Wizard》
レベル5/地属性/魔法使い族/攻1350/守1200

うん知ってた。
ギリギリダブルスコアじゃないので、《巨大化》とかで攻撃力を倍にすれば勝てるよ。よかったね。
攻撃力1000アップの《デーモンの斧》じゃ無理な辺りに哀愁が漂っている。次行こ次。


《レオ・ウィザード》VSレベル4モンスター


続いてレベル4である。ここから生け贄が不要となる。
生け贄不要のモンスターの中では最も強いため、ゲームの主役となるモンスターである。
SモンスターだのXモンスターだのが登場した現在でも、「レベル4がデュエルの主役」という状況に変わりはない。

さて、レベル4最強の刺客は《ジェネティック・ワーウルフ》。
2006年10月に登場し、下級モンスターの攻撃力は1900までという常識を塗り替えたカードである。
同じ攻撃力の通常モンスターは現在では《アレキサンドライドラゴン》《幻のグリフォン》《幻殻竜》等々、続くように登場しているが、せっかくなのでこの基準を作り上げた開拓者に代表してもらおう。

さて、レベル4vsレベル5、勝負の結果は!?

ジェネティック・ワーウルフ/Gene-Warped Warwolf》
通常モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻2000/守 100
遺伝子操作により強化された人狼。
本来の優しき心は完全に破壊され、闘う事でしか生きる事ができない体になってしまった。
その破壊力は計り知れない。

《レオ・ウィザード/Leo Wizard》
レベル5/地属性/魔法使い族/攻1350/守1200

まあ見えてた。「遺伝子操作により強化された人狼」だの「その破壊力は計り知れない」だのに、
「言葉を話すシシ」が勝てるはずなかった。OKOKここまでは想定内だ。
というかすでに《ブラッド・ヴォルス》より弱いと言っちゃってたし。


《レオ・ウィザード》VSレベル3モンスター

レベル3のモンスターは、レベル4よりも攻撃力が劣る。
《レベル制限B地区》や《グラビティ・バインド -超重力の網-》など「レベル4以上のモンスターだけ攻撃を封じる」カードもある。
つまり「コイツら攻撃力低いから、まぁ贔屓してあげてもいいよね」と思われるくらいの存在ということだ。
この辺からは攻撃力には期待されず、主にモンスター効果の良し悪しで採用を検討されるようになってくる。

そんなレベル3最強の刺客は《ジェリービーンズマン》。
2005年5月に登場した結構カワイイカードである。植物族としては珍しく攻撃力が持ち味。
そのレベル3と《レオ・ウィザード》の対決の結果は…?

《ジェリービーンズマン/Jerry Beans Man》
星3/地属性/植物族/攻1750/守 0
ジェリーという名の豆戦士。
自分が世界最強の戦士だと信じ込んでいるが、その実力は定かではない。

《レオ・ウィザード/Leo Wizard》
レベル5/地属性/魔法使い族/攻1350/守1200

うん負けた。ジェリー君アンタ、ローレベルの代表として活躍するぐらいには強いから安心していいと思うよ。


《レオ・ウィザード》VSレベル2モンスター

レベル2である。この辺になるともう攻撃力には期待されない。
攻撃力・守備力が共に3ケタという弱小モンスターも少なくない。そんなレベルである。
もちろん攻守が低くても何かしらのモンスター効果を持っていればその方面で使い道がある。

だが、《レオ・ウィザード》は何の効果も持たないので、
ここは同様に効果を持たないレベル2モンスターとタイマンを貼って実力を証明していただくしかない。

レベル2の王者は《デジトロン》。
あっ、あれは2017年6月17日発売のストラクチャーデッキ-サイバース・リンク-に収録された最新鋭のカードだ!(露骨なステマ)

レベル2通常モンスター最強攻撃力を10年ぶりに《海皇の長槍兵》から奪い取り更新した。

さて注目の一戦の結果は!?

《デジトロン》
星2/地属性/サイバース族/攻1500/守 0
電子空間で見つけた亜種。
その情報量は心なしか少し多い。

《レオ・ウィザード/Leo Wizard》
レベル5/地属性/魔法使い族/攻1350/守1200

負けた。負けてしまった。もう後がないぞ!?


《レオ・ウィザード》VSレベル1モンスター

レベル1である。
アリアハンから旅だった勇者はスライムに撲殺され、
タマゴから産まれたトゲピーは「あまえる」と「なきごえ」しか覚えておらず、
「くろきし」4体が出てきたら瞬殺されなければならかった…そんなレベルである。*2

ちなみに遊戯王OCGに「レベル0」とか「レベルマイナス」の通常モンスターは存在しないため、*3
レベル1のモンスターにレベルを下げる魔法カード《降格処分》などを使っても何も起こらない。
つまるところ、《レオ・ウィザード》はもう完全に土俵際に追い詰められている事になる。

《レオ・ウィザード》に喧嘩を挑むレベル1最強の刺客は《ヴォルカニック・ラット》。
2007年に登場したネズミである。・・・・・・・・ネズミさんだと?

「獅子は兎を狩るにも全力を尽くす」という概ね大人げない用途で使われることわざがあるが、
まさか獅子がネズミを狩るために全力を出さねばならんとは…
果たして獅子vsネズミ、百獣の王の座はどちらに!?

《ヴォルカニック・ラット》
通常モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 500/守 500
灼熱の火山地帯に生息するネズミの変種。
どんな暑さにも耐えられる体を持っている。

《レオ・ウィザード/Leo Wizard》
レベル5/地属性/魔法使い族/攻1350/守1200

おめでとう…!
祝福…!圧倒的祝福…ッ!


結論。《レオ・ウィザード》はレベル1モンスターには勝てる。




ちなみに、「《レオ・ウィザード》は大昔の第1期のカードなんだから当時のカードと比較しないとダメなんじゃないの?」という声もあるかもしれない。
ただ、第1期のカードと比較したところで、レベル3・攻撃力1600の《ドラゴン・ゾンビ》に一方的に倒され、レベル2・攻撃力1350の《マーダーサーカス・ゾンビ》と相討ちになるので、「レベル2以上を相手取ると生き残れない」という結果に変わりはない。


そんな訳で、かつて「遊戯王で最も弱いカードは何か?」という議論になると、大抵この《レオ・ウィザード》と《モリンフェン》が引き合いに出され、互いにその圧倒的な弱さをアピールしあう激しく低レベルな闘いを繰り広げていた。

もちろん、《レオ・ウィザード》はレベル5としては圧倒的に弱いというだけで、
レベル4以下にはもっと攻守の低いカードはある。

だが、レベル4以下のカードは生け贄無しで出せるので、
どんなに攻守が低くても「とりあえず出しておいて壁にする」「運よく生き残れば生け贄にする」という運用が可能である。
一方コイツらはなまじレベル5なために、「生け贄がなくては手札から出すことすらできない」ので、「何もせず立っている」という最低限の仕事すら困難なのだ。


結局、《モリンフェン》と《レオ・ウィザード》のどちらの方が弱いのかの決着はつかないままに時は流れた。
現在では、効果を持たない通常モンスターをサポートするカードが多数登場し、
またレベルの高さをS召喚やX召喚に活用できるようになった事で、《レオ・ウィザード》は「最弱のカード」とは言えなくなっている。

だが、何より《レオ・ウィザード》にとって残念な事は、同等レベルの筈の《モリンフェン》に比べ人気が低いという事だろう。
なにせあちらは同じ中途半端なステータスと言っても、攻撃力1550と高い故に一般的な攻撃力1500以下の低ステータスサポートカードが受けられず、一方一般的な攻撃力1500以上メタの高ステータス対策カードに引っかかる、絶妙すぎる中途半端の中の中途半端なステータスを持っているからだ。
そのため《モリンフェン》はしばしば「様」付けで崇拝され、専用ファンサイトまであるのに対し、《レオ・ウィザード》を愛する声は少ない。
カードとしての勝敗はともかく、人気において《レオ・ウィザード》は敗北を喫した事は間違いない。


ゲームでの活躍~《レオ・ウィザード》最強伝説~


OCGではキング・オブ・ザコの座を激しく争った《レオ・ウィザード》であるが、
実は《レオ・ウィザード》が最強カードとして君臨した事がある。
戦いの場はゲームボーイソフト遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記だ。

このゲーム(以下「DM4」と呼ぶ)では、モンスターのレベルが攻撃力か守備力の高い方の数値によって一律に決められている。
1350までがレベル4で生け贄なし、2000までがレベル6で生け贄1体、2750までがレベル8で生け贄2体、それ以上は生け贄3体が必要となる。
もう1度言う。攻撃力1350は、生け贄なしで出せる最強攻撃力なのだ。

かくして、現実には無駄にレベル5なせいで最弱の烙印を押された《レオ・ウィザード》は、DM4ではレベル4最強の攻撃力を持つアタッカーという真逆の名声を得ることとなる。

《レオ・ウィザード》の栄光はこれだけではない。
召喚魔族(OCGで言う「属性」)が黒魔族である事も有利に働いた。
召喚魔族には有利不利の相性があり、不利な召喚魔族のモンスターと戦闘した場合攻守の値に関係なく一方的に倒されてしまう。
しかし黒魔族の弱点である幻想魔族は数が少なく、弱点を突かれにくかった。

また本作では「どの装備魔法を装備できるか」も重要な要素だが、
《レオ・ウィザード》は装備できる装備魔法が比較的多く、汎用性の高いものを使用できる。
更に攻撃力1300の準アタッカーや、攻撃力2000の上級モンスターが多い《闇》フィールドで強化できると、至れりつくせりの待遇である。

強い《レオ・ウィザード》を使いたい人はDM4をプレイしよう!



とか言ってたら


「俺が強いのがゲームだけと思ったか?」

《黒き魔族-レオ・ウィザード》
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1350/守1200
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):お互いは、元々のレベルが4以下で攻撃力か守備力が1350より大きいモンスターを手札から召喚する場合、モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚しなければならない。
(2):このカードが光属性モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。そのモンスターを破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから攻撃力1350のモンスター1体を手札に加える。

まさかのリメイク。
しかもその効果はDM4のルールを無理矢理適用させるという効果。
1の効果はステータスの高い下級モンスターを召喚する際に生贄を要求するというもの。
そこそこ高いステータスの下級モンスターが初動のテーマはコイツ1体で詰みかねない。
「攻守の合計が2800」で固定されている蟲惑魔どう頑張ってもどっちかが1400を超えるので大天敵である。
2の効果もゲーム中における「黒魔族は白魔族に強い」というのを適応したもの。ピンポイントではあるが光属性のモンスターは非常に多いので重宝するかもしれない。
更に苦労して破壊しても(3)の効果で後続まで呼べる至れり尽くせりのカードである。
…まぁ攻撃力1350のモンスターはコイツ以外あんま良いのがいないのも事実だが。強いて言えば《メメント・シーホース》だろうか。
後地味にレベル4で、ポーズもゲーム版のイラストそのままである。

やはり(1)のなかなか強力なロックが魅力的で、(2)と(3)も効果は限定的だが決してマイナス効果ではないという、まさかの《レオ・ウィザード》躍進。
ちょうどコイツがでてくる直前にDM4などを収録した「アーリーデイズコレクション」が発売されておりその絡みの登場であるが、彼の登場は古参のデュエリストを和ませた。



余談


  • 遊戯王カードwikiのこのカードのページは、現実のこのカードの解説よりゲーム内でのこのカードの解説のほうが長い。

  • ピクシブ百科事典にはDM4における攻守1350組について解説する「1350次元」なるページがあり、各1350モンスターの使い勝手や環境考察などがかなりアツく行われている。
    《レオ・ウィザード》のファンは必読。

  • 色違いモンスターに《眠れる獅子》というモンスターがいる。
    そちらは獣族でレベル4、さらに1700とそこそこの守備力を持つ。
    古くから遊戯王OCGに触れているならお世話になったこともあるだろう。

    …獅子は下手に魔法を使わない方がいいのかもしれない。


追記・修正は【レオ・ウィザードパーミ】の使い手の方にお願いします。

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最終更新:2025年05月03日 04:28

*1 現行ルールでは「リリース」という名称になっているが、《レオ・ウィザード》の登場当時は「生け贄」と呼ばれていた事と、字面的なわかりやすさを重点し、この項目ではあえて「生け贄」と呼ぶ

*2 FF2はレベル制じゃない事はヒミツだ

*3 「レベル0」は効果もちのシンクロモンスターしかおらず、「レベルマイナス」に至ってはアニメ世界やDTのダークシンクロにしか存在しない。