ジェネティック・ワーウルフ

登録日:2022/11/26 Sat 14:37:01
更新日:2024/01/01 Mon 16:01:25
所要時間:約 3 分で読めます




星4/地属性/獣戦士族/攻2000守100
遺伝子操作により強化された人狼。
本来の優しき心は完全に破壊され、闘う事でしか生きる事ができない体になってしまった。
その破壊力は計り知れない。

ジェネティック・ワーウルフは遊戯王OCG第5期パック「STRIKE OF NEOS 」にて登場した通常モンスター
デーモンの召喚》や《サイバティック・ワイバーン》の攻撃力を超えた《フロストザウルス》と共に歴史を塗り替えたモンスターである。
スパイラルドラゴン「(´・ω・`)」青眼の白龍「すまんな」

その強い力を得る代償としてか、フレーバーテキストの内容がやたら悲劇的である。

それまでOCGにおける下級モンスターはデメリット持ちを除けば攻撃力1900が最大だった。
かつて純粋なステータスの高さで環境の主力として活躍した《ブラッド・ヴォルス》や《デーモン・ソルジャー》。
後にメリット効果持ちの1900アタッカーである《ニュート》、アタッカーとしては軽微なデメリットしかなく攻撃力2000を誇る《怒れる類人猿》が登場するも、反面世代が進む毎に増えるバニラサポートを受けられなかった。
そこに来てこのカードは攻撃力2000のバニラ、「戦闘での強さ」「デメリットなしという扱いやすさ」「サポートの豊富さ」と言うメリットを同時に併せ持つモンスターが遂に登場したのである。



サイバー・ドラゴン「ほーん、で?」

死霊騎士デスカリバー・ナイト「プークスクス」



しかし時代はとっくに変わっていた。
攻撃力よりも効果を重視する風潮は一層強まり、同じ下級アタッカーでも戦闘と相手モンスターの効果への対処を同時に担える《死霊騎士デスカリバー・ナイト》 が存在していた。
そしてそれ以上に致命的なのが半上級モンスターである《サイバー・ドラゴン》の存在で、デメリット持ち以外の下級モンスターの攻撃力を上回る上に特殊召喚扱いということで展開が早く戦闘でも素材としても活躍できる。
この2種を主力とするビートダウンデッキ【サイカリバー】、通称サイカリも公式大会における実績を残していた。

バニラサポートも当時強力なものは少なく、わざわざこのカードのために採用する意義はなかった。


ウルフ「ならせめて三番手として…」


当時としてはそこそこの攻撃力1700と除外効果を持つ《D.D.アサイラント》をサイカリに加えた【アサイカリバー】という発展形が既に存在していた。
もはやこのカードの入る隙間はどこにもなかったのである…。

というか、《ジェネティック・ワーウルフ》に限りなく近い運用が可能な《怒れる類人猿》が既に環境での存在感を失っていた時点でお察しであった。


ウルフ「しゃーない、スタン入りは諦めて…【ビースト】ならワイも下級エースとして活躍できるやろ…」




野性解放「うわっ…ウルフの守備力、低すぎ…?」




当時の【ビースト】はエラッタで弱体化する前の《森の番人グリーン・バブーン》を切り札とし、破壊トリガーとして獣族下級モンスターが必要だった。
ならば下級アタッカーには《怒れる類人猿》、バニラサポートを考慮しても《暗黒の狂犬》を採用した方が《森の番人グリーン・バブーン》との噛み合いが良い。
またデメリットの多い《野性解放》も当時のカードプールでは重要な種族サポートで、場合によっては《森の番人グリーン・バブーン》を特殊召喚するトリガーにもなる。
三番手として獣戦士族アタッカーを使う場合でも、守備力1200の《ブラッド・ヴォルス》の方が恩恵は大きい。
何せ《ジェネティック・ワーウルフ》だと攻撃力が100しか上がらないのである。
《野性解放》との相性の悪さは当時の【ビースト】で使うことを想定した場合には無視できない欠点だった。

よってこのカードの主な活躍の場は純粋な下級バニラを求める【凡骨ビート】であった。
まぁ、このデッキの打点を引き上げられただけでも当時の《フロストザウルス》よりはマシだっただろう。
ステータスの高い下級バニラには地属性が多いため、【地属性】の要素を盛り込むならエースとして活躍することも可能。
《ジェム・マーチャント》を握っていれば《絶対魔法禁止区域》の影響下でも攻撃力3000になれる。

《ミノケンサテュロス》を使う場合はリクルート対象として真っ先に名前が挙がる存在だが、このカード自体がリクルート目的なのに特殊召喚不可の上級モンスターなので使いづらい。
レスキューラビット》と比べて同名モンスター縛りがないので《ブラッド・ヴォルス》等と同時にリクルートも可能だが、重さに見合うメリットとは言い難い。

2000バニラの二番手である《アレキサンドライドラゴン》がサポートに恵まれた光属性ドラゴン族である辺り、公式も《ジェネティック・ワーウルフ》の微妙さを理解していそうである。
しかもその後に登場した2000バニラは守備力が0に統一されておりそのお陰で《カメンレオン》や人形シリーズのサポートを受けられるよう調整されたため、その発想がない時期に生まれたことで守備力100にされた点が完全なデメリットと化している節すらある。

現在では炎舞のサポートも受けられるが、属性サポートの豊富な闇属性である《ブラッド・ヴォルス》の方が有用な場合もあるのでデッキ構成によって選択したい。

アニメGXでは3期異世界戦における十代vs《暗黒界の騎士 ズール》戦でズールが先攻1ターン目に召喚。
しかし次のターンに《E・HERO グロー・ネオス》に倒されたので攻撃名等は分からずじまいだった。


アニヲタ
遺伝子操作により強化されたヲタク。本来の社会性は完全に破壊され、追記でしか生きる事ができない体になってしまった。その修正力は計り知れない。

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最終更新:2024年01月01日 16:01