登録日:2012/09/25 Tue 20:02:05
更新日:2025/09/23 Tue 17:04:33
所要時間:約 5 分で読めます
【概要】
アメリカを本拠地としていたが、
日本進出のデモンストレーションとして料理大会『ビッグ大谷日堂杯』を開催し
秋山ジャンと勝負を繰り広げる。
予選落ちしてしまう程度の者からジャンと互角に渡り合える者まで、実力は上位と下位とでかなりの開きがある。
料理人たちの間には仲間意識と呼べるものはほとんどなく、所詮は烏合の衆と言ったところである。
なお、ネーミングは
吸血鬼や
狼男など、怪物をイメージしている様子。
【メンバー】
社長
バートリー・フーズの『十三龍』はレストランとしては一番の後発
それが数多のチェーン店どもをなぎ倒して頂点に立とうというのだから
手段を選んでなんかいられないの!!
アメリカに200を越える支店を持つバートリー・フーズの社長を務める少女。
名前の由来はハンガリー出身の女性貴族エリザベート・バートリー(バートリ・エルジェーベト)だろうか。
十三龍の日本進出のために
大谷と組んでビッグ大谷日堂杯を開催する。
見た目は可愛らしいが、予選の審査員達に自分達に有利な判定をさせたりサクラを使って印象操作したりと目的のためなら手段を選ばない。
また、引き抜きに応じなかったジャンを
車で轢いた挙句に彼の持っていた秋山ノートを取り上げたりもするという、残虐な面も持つ危険人物。
かつてはサプリを主食とした不健康な生活をしていたが、佐藤田の作る料理に魅せられて食べることに興味を持つようになる。
佐藤田に対しては
ツンデレであり、自分と離れてただの料理人に戻ることに反対するが、執事としての生活を続けて料理人に必要な体力を失ってしまった彼のために料理人に戻ることを許可した。
しかし、秋山に対しては上述の通り
言い訳不可能なレベルで悪どいこと(
殺人未遂)をやらかしており、それに対するお咎めの有無は作中では明らかになっていない。
執事
ただの料理人に堕ちたおまえはもう魔法使いじゃないなあ
魔法使いはこの私だけか!?ハハハハーーッ
「料理界のダ・ビンチ」と評されている
天才料理人でありエリザの
執事。『十三龍』の責任者も兼任する。
ジャンの祖父であり師でもある秋山階一郎と同じく
「料理は魔法」が信念。
エリザは自分の料理が無くてもやっていけるようになったと考え、再びただの料理人に戻ろうとする。
詳細は個別項目を参照。
料理人
ファイナリスト
ホホホホーーッ ま こんなもんかしら!!
本気を出したブルー・メナールの至上の美意識をもってすれば当然の結果ね
秋山醤 大谷美月 アナタたちにこの点数を超える事はもう不可能!!
ワタシが優勝決定よ ホホホのホーーーーッ!!
ロス店所属。身内からは
「Mr.ブルー」とも呼ばれる。
ライダースーツと
メイド服が合体したような露出度が極端に少ないコスチュームに身を包み、
オネェ口調で長身マッチョでアフロヘアという奇怪な風貌の男性。
例えるならば
ミスター・サタンを長身にしたようなビジュアル。
かつてはホテルブルックリンで働いていたが誰も自分の料理を認めてくれない憂さを晴らすために走り屋をしていた。
しかし自分の才能を認めてスカウトをしにきた佐藤田に引き抜かれて以来、彼に忠誠を誓っている。
本作のオカマキャラの例に漏れず、テンションが高く派手好きの目立ちたがり屋。
非常に陽気な性格のコミュ強で己の美意識に絶対の自信を持つが、水月に
スク水を着るように迫られたソフィを庇ったり、自らに敗れたブラドに
「いつでも相手をしてあげる」と快く再戦を約束したりと人格面では『十三龍』の料理人の中で最もまとも。
ジャンのことを時代遅れの料理人と見下していた者がほとんどだった『十三龍』の料理人たちの中でも、唯一ジャンを当初から最大の脅威と見抜いて見下しもしなかった希少な人物でもあった。
なお男色家の気もあり、観戦に来ていた弥一と李さんに熱視線を送っていた。ちなみに彼の美的センスによれば
大谷もいい男判定になる。
料理人としての信念は不明。見るからにイロモノだが『十三龍』のナンバーワン料理人なだけあり腕は本物。
己の美意識に則ってゴージャス・ゴールド・エレガントを何より追及する料理人で、中華料理とフレンチを融合させた高級感満載の中華料理を好む。(本人曰く「NY仕込み」)
予選では綺麗な一本麵も丁寧に練り上げて綺麗に完成させるなど、派手な見栄えだけでなく中華料理人としての基礎練度も一流のレベルに達している。
予選で制作。
ひとつの麺生地を長く長く、非常に長く細く延ばして1本の麺を練る中国の伝統的な麺料理。
実在する料理の1つで、中国ではお祝い事などで食べる。
- 鴛鴦柘榴翅(フカヒレ入り中華風炒り卵と蟹肉とウニの炒め 二種の茶巾包み蒸し)
第1試合「卵料理」という課題で作成。
卵白で作った薄焼き卵の白い茶巾と、全卵で作った薄焼き卵の黄色の茶巾で具材を包んで蒸し、上からあんをかけた潮州料理のアレンジ。
白の茶巾にはフカヒレ・炒り卵・中国ハム、黄色の茶巾にはカニ・ウニ・フカヒレを包んだ高級感溢れる一皿。
餡には頂湯スープを使用し、茶巾の口は黄ニラと水連菜で縛られている。
厳ついイロモノ過ぎる見た目に反した繊細優美な料理で、一口で沢山の高級食材をほうばれる贅沢感も高評価ポイントで、得点もジャンの96点に次ぐ94点というハイレベルな皿。
なお女性審査員からは「料理人は不気味だけど料理はなんてキュートなの」と若干皮肉られた。
- 千焼黄油龍蝦圓(イセエビのチリソース エシレバター包み)
第2仕合「エビ料理」の課題で作成。
薄く削ぎ切りにした伊勢海老の切り身で、刻んだトリュフを練り込んだエシレバターの塊を包んでエビ団子を作成。
コーンスターチをまぶして冷蔵庫で冷やした後油で揚げ、溶き卵入りのマイルドチリソースをかけた皿。
箸ではなくナイフとフォークで食べる変わり種で、ナイフでエビチリを切ると中で溶けたトリュフバターがエビ団子の中から溢れ出し、チリソースと混ざり合う強烈なインパクトが特徴。
溶けたトリュフバターとチリソースが混ざったことで非常に濃厚な味わいとソフトな辛味が舌を楽しませ、ソースに混ぜられた溶き卵はトリュフバターの豊かな香りを増幅させる効果がある。
付け合わせは自家製の銀絲捲で、芳醇なソースを残さず食べられる工夫になっている。
トリュフバターとエビチリを組み合わせる斬新で奇想天外な発想は高く評価されており、「フレンチの一品として出してもおかしくない完成度」「老若男女全世界に通じるエビチリ」と辛口審査員からも絶賛された品となった。
- 奇鮮牛仔澳賓配(仔牛のサプライズ巻き デリシャスなオーストラリア)
決勝戦「オージービーフを使った牛肉料理」の課題で作成。
薄切りにしたヴィール肉で軽くソテーした牡蠣及び牛レバーをそれぞれ巻き、生クリームを混ぜたオイスターソースをかけた代物。
牡蠣を巻いた方にはニシンのキャビアを、レバー巻きの方には油で揚げたトウモロコシの髭をトッピングしてある。
最大の特徴は全ての食材をオーストラリア産で統一することで味の親和性を高めた点にあり、肝心の肉は脂が無いが故に非常にサッパリとして様々な食材との相性の良さを発揮。
中身の具も軽くソテーしたことで食感を似たものへと近づけており、似た食感ながら全く違う濃厚さを演出する。
そして肉と具材の間には繋ぎとしてトウモロコシのペーストを仕込んでおり、トウモロコシの甘味が一見合わなさそうな食材同士を繋ぐ役目を担う。
トッピングに関してはニシンのキャビアの塩味が牡蠣巻きの味を引き立て、揚げられたトウモロコシの髭はシャクシャクした食感でレバー巻きの食感にアクセントを加えてある。
「計算し尽くされたゴージャス・オージー」と絶賛された皿であり、サッパリとしたヴィール肉の旨味を最大限に引き出す創意工夫が賞賛された皿だったが、ストレートに肉の旨味を味合わせるジャンの皿の前に敗れ去った。
白と黄色の茶巾包みに頂湯
スープのあんかけをかけた料理で一回戦突破。
二回戦でも伊勢海老の団子の中にバターソースを包んだ
エビチリでブラドに勝利。
決勝戦まで進出し、仔牛肉で牡蠣やレバーを巻いた料理で100点を取るが佐藤田の判断によってジャンに敗北する。
とはいえ彼(彼女??)は
「いい女は引き際もいい」と佐藤田の判断を受け入れている。
あと、こう見えて実年齢は26歳。26歳である。(大事なことなので二回)かなり若い。
『ジャン』の世界では若手の料理人が活躍する機会が多いにも関わらず、今まで燻っていたのは、店に相当恵まれなかったからだったのかもしれない。
二回戦敗退組
(秋山醤の出番はもうない!!)
(引っ込んでな 進化から取り残されたシーラカンスのように)
デトロイド店所属。
モミアゲと黒メガネの悪人面の男。
やたらと息の荒く、プライドの非常に高い高慢な人物で、自分達こそが最新鋭の料理人と自負しジャンの存在を
「時代遅れの料理人」と露骨に見下していた。
フリーの料理人だったころから前述のブルーに一歩先んじられていて十三龍に入ってからもナンバー2という立場だったため、彼(彼女?)の事を
ライバル視している。
揚げた皮蛋に黒焦げのシシャモをミキサーにかけて作った香ばしいソースをかけた料理で一回戦突破。
二回戦で
バナナとバナナ海老を組み合わせたエビチリを繰り出すがブルーには一歩及ばずに敗退する。
負けた仲間の
包丁を壊すなど冷酷な男だが、その一方で自分が負けた時は敗因を聞いた後で敗北のペナルティを潔く受け入れるという一面もある。
串刺し公の名前を持つ、いわゆるユニーク枠に相応しいポジションと言える。
まあ、結局烏合の衆だけど。
- 魚子皮蛋無花果(揚げピータンとイチジクのシシャモの卵ソースかけ)
第1試合「卵料理」という課題で作成。
揚げた皮蛋とイチジクに、シシャモの卵のソースをかけた一皿。
皮蛋には揚げる前に皮を剥いて玖瑰露酒で下味をつけ薄い衣で包んでから揚げた事で非常に食べやすく、かつソースと絡みやすいように調理。
ソースはシシャモを黒焦げになるまで焼いてからスープと一緒にミキサーにかけることで強烈な香ばしさを演出。
イチジクの甘さともったり感、甘い香りを纏った皮蛋のサクサク感、シシャモの卵の食感、ソースの香ばしさが組み合わさって「未知の食感と味」と表現されるほどの出来栄えとなった。
丁寧に調理したこともあり、皮蛋嫌いの人も美味しく食べられるだろうと褒められていた。
- 泡椒香薫蝦段(バナナとバナナエビの泡辣椒入りチリソース炒め)
第2試合「エビ料理」の課題で作成。
バナナエビ、石垣島産の最高級バナナ、ナツメトウガラシの泡辣椒を炒めてソースをかけた皿。
ソースはクリアなオレンジ色。盛り付けにはバナナの皮を採用した。
バナナエビの甘味と身の締まった食感、石垣島産バナナのほっとした甘味と適度な酸味、芋のようなホクホク感がバナナエビに負けることなく存在感を出して口を楽しませ、丸ごと入れた泡辣椒の独特な旨味と柔らかな酸味が味に奥行きをプラスしている。
最大の特徴は3種類の使い方をした泡辣椒であり、具体的には丸ごとエビチリの具材として加えたモノ、種を取ってペースト状にしてソースの隠し味にしたモノ、泡辣椒から抽出した油を用いた炒め油の3パターン。
炒め油は強い辛味となり、ピリッとした刺激的な辛さを演出する。
バナナの甘みとソースの辛さが交互にやってくるため箸が止まらなくなる皿で、バナナエビにバナナを組み合わせるユーモアも評価点の1つ。
泡辣椒という珍しい食材の旨味を極限まで引き出した点は非常に高く評価されたが、ブルーの皿の斬新さの前には一歩及ばず7対3で敗れ去った。
(わたしはこの戦いで優勝し『十三龍』を支配するの)
(そしていずれ全ての料理をわたし好みのキュートでファニーなものに変えてやる それがわたしの大野望よ!!)
オクラホマ店所属。
ウェーブのかかった金髪が特徴の女性。眉毛が無い(本人曰く、生まれつきらしい)。
大の可愛いもの好きで、十三龍の頂点に立ち全ての料理を自分好みの可愛いものに変えることを目論んでいた野心家。
また男同士の友情を好む当たり若干
そっちの気がある雰囲気を出している。
自分の周りを囲むように調理台を配置することで100%の力を発揮するとは本人の談。
「ツイスター」の
異名を持ち作業中は腕が回転しているように見えるほど。
卵たっぷりの皮でカスタードを包んだ月餅で一回戦突破。
二回戦では玉蜀黍の皮にぷりぷりのエビチリを包んで
春巻仕立てにした料理で高評価を受けるも大谷水月に敗退する。
ちなみに鉄鍋のジャンシリーズで泣き顔を見せた唯一の女性キャラクターである。
- 蘇飛奶王月餅(ソフィ特製カスタードあん入り月餅)
第1試合「卵料理」という課題で作成。
洋菓子を思わせるハート形の月餅で、中身は餡子ではなくカスタードクリームのあん。
皮にもふんだんに卵を使用しており、女性受けしやすいスイーツ感満点のビジュアルから「洋菓子と中華のコラボレーション」「月餅の新境地」と高く評価。
短時間で見事な月餅を作り上げた点も評価され、90点という1回戦中第4位の高得点を得ていた。
- 爽脆奇妙蝦(エビチリの春巻仕立て 特製マヨネーズ添え)
第2試合「エビ料理」という課題で作成。
ニューカレドニア産の「天使の海老」という高級エビを選び、
フルーツトマトを使ったチリソースでさっくりと炒めたエビチリを、パートフィロで春巻仕立てにした皿。
「エビチリは女性からすると非常に食べにくく、女性向きではない」という欠点を見据えて食べ易さを重視し、
「例えヴェルサイユ宮殿でマリー・アントワネットが食べていても下品にならないオシャレで美しいエビチリ」がコンセプト。
パートフィロのホロホロとした軽い食感、天使の海老のクセがなく自己主張もしすぎない程よいプリプリ感、トマト風味のチリソースの爽やかな酸味と辛味が好相性の皿。
付け合わせとして特製のマヨネーズソースが別皿に添えられており、濃厚な味わいを味変で楽しむこともできる女性向けの欲張り仕様になっている。
「まるでトマトとエビのサラダを食べているかのような清涼感」「計算し尽くされた次世代のエビチリの提案」と高く評価されるも、大谷美月の中華風ソース・アメリケーヌを使ったエビチリの圧倒的な旨味の前には歯が立たず10対0で敗れた。
もしアイツらが今回オレの相手だったら
二人ともひとたまりもなくオレに負けていたな~~~~~! フヒヒッ
トロント店所属。
ロボコップみたいな
ゴーグルを付けたハゲた悪人面の男性。
ブラドと共に一回戦敗退した仲間に洗剤をぶちまけるなど例に漏れず性格が悪い。
スパイスの扱いに長けておりジャンを
「珍しい素材に頼ったハリボテ料理人」と評していた。
白身のスープと生クリームで味付けしたものを殻の中に戻して蒸した黄身無し卵に干し貝柱のあんかけをかけた料理で一回戦突破。
二回戦ではスパイスの旨味を存分に溶かした特製のスパイス油を大量に使った緑色のエビチリを出すがジャンに敗北する。
- 千貝無黄蛋(黄身なし卵の干し貝柱あんかけ)
第1試合「卵料理」という課題で作成。
卵に小さな穴を開けて黄身と白身に分けて取り出すと、白身にスープと生クリームを加えてから再度卵に詰めて蒸し上げたゆで卵に、干し貝柱のあんをかけた皿。
見た目は単なるゆで卵だが、黄身が無く白身だけというユニークさとインパクトが目を引く。
白・赤・黒の3色を用意しており、赤のゆで卵にはパプリカと唐辛子が、黒のゆで卵には海苔が加えられ着色材代わりにもなっていた。
干し貝柱のあんはゆで卵の旨味を補強するために用いている。
- 碧緑香辣有頭蝦(緑のエビチリ媚薬風味)
第2試合「エビ料理」という課題で作成。
ブラックタイガー(ウシエビ)をチョイスし、見た目はオーソドックスな有頭付きのエビチリ。
しかしチリソースにハラペーニョ・青唐辛子の泡辣椒・クロレラを用いた結果エビチリ全体がド派手で不気味な緑色になっているトンデモエビチリ。
ソースには十数種類のスパイスを配合した自家製スパイス油・ニンニク・ショウガ・葱・豆板醤で作った自家製の香辣豆板油を加えており、結果審査員全員が初体験と表現し悶絶する程の激烈な辛さを持った超激辛エビチリに仕上がっている。
加えて、スパイス油の複雑なスパイスの香りと油の持つ旨味によって脳と胃腸が活性化、激辛なのに誰もが食べる手を止められなくなる。
審査員に「これほど脳天を突き抜け稲妻が走るようなストレートな辛さは初めて」「サウナの後の様なさわやかさがある気持ちのいい辛さ」などと表され、アリー自身も絶対の自信を持っていたが、ジャンからは「虚仮おどしのエビチリ」「色と辛さでおどかしただけ」などとボロカスに酷評。
その後自慢のスパイス油もエビチリ専用のスパイス油ではない点を辛辣に評された他、「即効性はあっても瞬間だけ」などと長く心と記憶に刻まれる旨さではないことを指摘され、結果10対0で敗れ去った。
皮肉にも先程自分が馬鹿にしていた「ハリボテ料理」を自分自身が作ってしまい、更にはジャンも(量こそ多いが)ポピュラーなエビであるクルマエビを使っていた事も追い討ちとなってしまい、ジャンは珍しい食材など使わなくとも強い事を身をもって証明してしまった。
一回戦敗退組
(やっぱどいつもこいつも敵じゃねーーー!!)
(オレ様の完勝だぜ あとは審査を受けて通過するだけ!無問題!!)
ハワイ店所属。
相撲取りみたいな体型のふとましい男。
美味いものに目がないグルメであり自分の食欲を満たすために料理人になった男。グルメな舌を活かして料理人をしていたためか客からの評価は好評だったらしい。
一見温厚そうに見えて口が悪く、内心で他人を見下しまくる性格の悪い男で、成長の末周りのヤジをガン無視できるようになったジャンの事は
「つまんねーの!」「(毒気の抜けた秋山醬なんて全然怖くねーぜ)」などペジエと一緒にヤジりまくった挙句見下していた。
そして審査員達の心証を良くしようと満面のニコニコ笑顔で姑息に接していたが、審査員達から意図返しと言わんばかりにニコニコ笑顔でボロカスに酷評され、32点というぶっち切りの最低評価を下されて一回戦敗退。
その後ジャンからは
「アホ」「噛ませ犬のお試しくん」と意趣返しと言わんばかりにボロカスに煽られ、そのままフェードアウトした。
- 鶏尾凍彩虹蛋(数種の卵の冷製カクテル仕立て)
第1試合「卵料理」という課題で作成。
ヤーコンの角切り、ベルーガキャビア、数の子を山芋のすりおろしに上湯と生クリームを加えたソースで和えてカクテルグラスに盛り、トッピングにホワイトキャビアにイクラを盛った冷製料理。
ヤーコンのシャキシャキ感と色んな卵のプチプチ感が口を楽しませ、ふわっとした山芋のすりおろしで卵を上手くくるんでいる。
見た目は若者受けする美しさで観客受けは上々だったが、誰よりも早く作ることを優先しすぎ、制作時間は驚きの僅か15分。
しかも美味しい高級卵を山芋のソースでただ和えてそつなく合わせただけというあまりにもシンプル過ぎる内容故に食通目線ではマトモな料理扱いされなかった。
結果「見てくれだけの料理ではこんなもん」「キレイはキレイだけどそれだけ」「キミの力量が全然見えてこない」「小手先の料理」等と審査員全員に笑顔でボロカスに酷評されまくった気の毒な皿。
ただ、「店で客に出す料理」として見れば、「早くて簡単に出来て旨い」この料理は決して悪くはない出来栄えの皿であったことには違いない。「前菜」で出せば、それなりに客ウケはするだろう。
…のだが、自分以外の参加者どころか審査員すら舐め腐って「大会」である事を意識しなさ過ぎたのがジャックの致命的な敗因と言えるだろう。
実際他の料理人からも「なめた料理を作った奴」と辛辣な評価を下され、身内からも手抜き料理と看做されてすらいた。(まぁその身内もオリジナリティもなんにもない、明らかにこれ以下としか思えん料理を作ったやつもいたけど)
やっぱおまえは時代遅れのシーラカンスだ
オレたちに勝つなんて諦めたほうがいいよバカチンコ アヒャヒャヒャーーッ
香港店所属。
パンチパーマがチャームポイントだが口が悪く高慢な性格。
「十三龍でも『味ならペジエ』と言われていたんだ」とのことだが、ジャンの作る皿の危険性やポテンシャルも見抜けず、ひたすらただ小馬鹿にして舐め腐っていただけと観察眼もない小物。
ブルーからは「(バカなヤツね。十三龍のくせに)」と内心侮蔑されてすらいた。
いざ審査となると卵白のミルク炒めを出すが、味は良くても既成の料理を普通に作っただけだったのでオリジナリティの欠如を酷評され65点という中途半端な点数で一回戦で敗退する。
なお酷評を受け入れられず「せっかく大良の伝統料理を作ったのに…!!」とオリジナリティ重視ではなく味と技術重視の評価を求め抗議したが当然却下された。
- 大良炒鮮奶(卵白のミルク炒め)
第1試合「卵料理」という課題で作成。
実在する広東省の伝統料理。自信満々に出したはいいものの、味は悪くなくとも一切の独自アレンジや工夫が施されていない皿だった様子。
結果「確かに王道は王道だけどそれをそのまま作られてもね」「キミの個性のカケラも見えない料理」と食通の辛口審査員から辛辣に酷評された。
そもそも自分が皿を提出する大分前に、荀智英がオリジナリティ溢れる大良炒鮮奶の発展型料理を出し好評を受けて合格していたことが大きく裏目に出ていた様子。
それを見てたにも関わらず、自分もなんの改良もせずに自信満々でこの料理を出した時点でペジェのアホっぷりが伺えるだろう。
リッチモンド店所属。
元科学者の黒人女性。
十三龍製作の200万種の料理がインプットされた『ハンディ・クッキング・ブック』を手に
卵料理の課題に挑む。
ニンジンや
ほうれん草を使った3種の味の洋風
茶碗蒸しを出し、合格点は出したが特別ルールでジャンに敗退する。
「ジャン」全体で見ても唯一の
褐色娘さんな為、早い退場を惜しんだ人も多かったとか。
- 三層蒸鶏蛋塔(3種の味の茶碗蒸し 卵の殻仕立て)
第1試合「卵料理」という課題で作成。
綿密な温度測定で蒸し上げた卵のフランを3種の層に仕立てた料理。大きな卵の殻を茶碗蒸しの器代わりにしている。
卵液に人参のピューレと鹹蛋を混ぜた赤の層、卵液にほうれん草を混ぜた緑の層、卵液に黒ゴマペーストとキクラゲを加えた黒の層の3つから成り、棒温度計まで持ち出すレベルで綿密で丁寧な温度管理により茶碗蒸しにスが入ることもなくキレイに仕上がった品。
オリジナリティがあり、尚且つ丁寧で手の込んだ料理である点が面白さとして評価され、80点ジャストという高得点を得ていた。
シャーロットタウン店所属。
「料理はビックリ箱」が口癖のモミアゲカウボーイ。
スープで伸ばした卵白を蒸した茶碗蒸しにフカヒレと蟹肉のあんかけをかけた料理を出すが一回戦で敗退。
いかにも強者っぽい振る舞いだったが、一回戦の合格ラインの80点にも届かない(72点)という見掛け倒し。
シンガポール店所属。
口元を覆っている
忍者の様な風貌の男性。切り刻むことが大好きな不審者。
ホビロンの揚げ物に卵にたまった茹で汁のたれをかけた香草炒めを出すが、一回戦で敗退。
しかし得点は83点と合格ラインは超えており一回戦敗退組の中では最高得点の出来栄え。ジャンからも
「アイディアは良かった」と誉められていた為、ルーシー同様単に運がなかっただけとも言えるだろう。
とはいえ、シリーズ全体の内容を見るに、調理の速さも料理人の腕前としてカウントされているので、そこは劣っていたと言える。
セントルイス店所属。
髪の毛で片目が隠れた男性。十三龍の料理人では一番の
イケメンだったが、劇中では地味でほとんどセリフなし。
ジャン曰く
「キタローもどき」。
卵白と白身魚の炒め物を出すが、ペジエ同様に既成の伝統料理を普通に作っただけだったため、ペジエとどっこいどっこいの67点しか出せず一回戦で敗退。
予選敗退組
コロラド店所属。タレ目と下睫がチャームポイント。
熱い麺の上にアイス状にした練り胡麻を乗せた女の子ウケしそうな
担々麺を作るが、ジャンには及ばず予選敗退。
ニューヨーク店所属。店員の中だと唯一の日本人だが醜男。
調味料や胡麻だれが練り込まれた麺と青葱と香菜の澄んだスープのワイルドな坦々麺を出す。
しかしロイと共に予選敗退してしまう。ついでにジャンの興奮起爆セサミオイルを勝手に飲んで審査員と同じ血管ピクピク状態になってしまった。
追記・修正をお願いします。
- 大抵のやつの一回戦の得点が藤田(ジャン評価)以下だったせいで噛ませどころか弱キャラ扱いが天井知らずに… -- 名無しさん (2013-12-14 13:25:28)
- ジャックが箸にも棒にもかからないヘボ料理人と判明した時点でオチは見えていたが、まさか一回戦すら満足に抜けられないのが大半とはなぁ…… -- 名無しさん (2013-12-14 13:42:13)
- この漫画にしてはマトモな性格してるよなあ。ブルーとブラドの戦いはジャンらしくない正統派ライバル対決って感じだった。 -- 名無しさん (2013-12-14 13:48:42)
- カスタード餡の月餅で80点以上出したことが未だに納得できない -- 名無しさん (2013-12-14 14:47:23)
- 褐色娘さんは勝ち抜いてほしかったなぁ -- 名無しさん (2013-12-14 16:22:10)
- エリザ・バートリー…って元ネタは悪魔ランサーと同じくあの残虐女だよ…ね? -- 名無しさん (2013-12-14 16:26:44)
- ↑伝説上の怪物から名前をとった奴が多いしな。まあ、『魔王』秋山醤の相手は務まらなかったがw -- 名無しさん (2013-12-14 16:28:50)
- ああ、ブルーメナールにヴラドと確かに歴史上の(鬼)奇人だな。 -- 名無しさん (2013-12-14 16:43:56)
- 順位的にはブルー>>ソフィ>アリー>ブラド=ユージー>ルーシー>カーチス>>マッド=ペジェ>>>デブと言ったとこか(一回戦の卵料理勝負基準) -- 名無しさん (2014-05-02 17:25:51)
- ブルーが(色んなセンスは兎も角)一番まともだった……最初は一番色物だったのに… -- 名無しさん (2015-12-02 19:29:35)
- むしろ「キタローもどき」で秋山が『ゲゲゲの鬼太郎』知ってるくらいだってのに驚いた。 -- 名無しさん (2017-02-25 20:39:32)
- 佐藤田は、致命的なミスを犯した前作の黄蘭青より遥かに実力はあったと思う -- 名無しさん (2017-05-15 10:49:17)
- ↑佐藤田だけは他の敵と違って、強キャラしてて好きだったな。負けさせ方が無理矢理っぽいけど、それも実力の証明に見えた -- 名無しさん (2017-05-15 11:21:11)
- ↑↑タイプとしては前作の刈衣さんに近いですね。しかも弱点(体力がない)まで同じ。ただ体力を取り戻したらパワーアップした黄にも負けないというのは同感です。 -- 名無しさん (2017-05-15 21:09:18)
- 名前の元ネタ、全員シリアルキラー? -- 名無しさん (2019-01-27 12:06:26)
- 同じ二回戦負けでも審査員が満腹になる一番最後で高得点を叩き出した藤田や、テーマとの乖離を起こしてしまったものの何気に大谷と湯水から満点と高得点を貰っている熊源と違って十三龍の大半の敗因が完全な実力不足とかもうね… -- 名無しさん (2022-02-07 00:26:59)
- ↑間違えた、一回戦負けだった -- 名無しさん (2022-02-07 00:37:17)
- 俺は佐藤田もジャンの言ってた「単純な工程を複雑に見せかける」タイプで強そうには思えないんだよな。リンゴ水とかその極地で、リンゴを丸くくりぬいて凍らせて刻んで絞る過程が煙に巻いてる感。途中の工程いくつかいらんでしょ。 -- 名無しさん (2022-02-22 18:13:45)
- ニューヨークや香港みたいな大都市担当のやつかませ犬なのもったいない。 -- 名無しさん (2025-09-02 15:28:03)
- 元ネタの殺人鬼についても一覧ほしい -- 名無しさん (2025-09-15 20:32:49)
最終更新:2025年09月23日 17:04