十三龍(鉄鍋のジャン)

登録日:2012/09/25 Tue 20:02:05
更新日:2025/09/02 Tue 15:28:03NEW!
所要時間:約 5 分で読めます




十三龍(サーティーンドラゴン)とは『鉄鍋のジャン!R 頂上作戦』に登場する中華料理チェーン店とその料理人達。

【概要】

アメリカを本拠地としていたが、日本進出のデモンストレーションとして料理大会『ビッグ大谷日堂杯』を開催し秋山ジャンと勝負を繰り広げる。
予選落ちしてしまう程度の者からジャンと互角に渡り合える者まで、実力は上位と下位とでかなりの開きがある。
料理人たちの間には仲間意識と呼べるものはほとんどなく、所詮は烏合の衆と言ったところである。
なお、ネーミングは吸血鬼狼男など、怪物をイメージしている様子。


【メンバー】

社長

  • エリザ・バートリー
バートリー・フーズの『十三龍』はレストランとしては一番の後発
それが数多のチェーン店どもをなぎ倒して頂点に立とうというのだから

手段を選んでなんかいられないの!!

アメリカに200を越える支店を持つバートリー・フーズの社長を務める少女。
十三龍の日本進出のために大谷と組んでビッグ大谷日堂杯を開催する。
見た目は可愛らしいが、予選の審査員達に自分達に有利な判定をさせたりサクラを使って印象操作したりと目的のためなら手段を選ばない。
また、引き抜きに応じなかったジャンをで轢いた挙句に彼の持っていた秋山ノートを取り上げたりもするという、残虐な面も持つ危険人物。

かつてはサプリを主食とした不健康な生活をしていたが、佐藤田の作る料理に魅せられて食べることに興味を持つようになる。
佐藤田に対してはツンデレであり、自分と離れてただの料理人に戻ることに反対するが、執事としての生活を続けて料理人に必要な体力を失ってしまった彼のために料理人に戻ることを許可した。
しかし、秋山に対しては上述の通り言い訳不可能なレベルで悪どいこと(殺人未遂)をやらかしており、それに対するお咎めの有無は作中では明らかになっていない。

執事

ただの料理人に堕ちたおまえはもう魔法使いじゃないなあ
魔法使いはこの私だけか!?ハハハハーーッ

「料理界のダ・ビンチ」と評されている天才料理人でありエリザの執事。『十三龍』の責任者も兼任する。
ジャンの祖父であり師でもある秋山階一郎と同じく「料理は魔法が信念。
エリザは自分の料理が無くてもやっていけるようになったと考え、再びただの料理人に戻ろうとする。
詳細は個別項目を参照。


料理人

ファイナリスト

  • ブルー・メナール
本気を出したブルー・メナールの至上の美意識をもってすれば当然の結果ね

秋山醤 大谷美月 アナタたちにこの点数を超える事はもう不可能!!
ワタシが優勝決定よ ホホホのホーーーーッ!!

ロス店所属。身内からは「Mr.ブルー」とも呼ばれる。
ライダースーツとメイド服が合体したような露出度が極端に少ないコスチュームに身を包み、オネェ口調長身マッチョでアフロヘアという奇怪な風貌の男性。
例えるならばミスター・サタンを長身にしたようなビジュアル。
かつてはホテルブルックリンで働いていたが誰も自分の料理を認めてくれない憂さを晴らすために走り屋をしていた。
しかし自分の才能を認めてスカウトをしにきた佐藤田に引き抜かれて以来、彼に忠誠を誓っている。

本作のオカマキャラの例に漏れず、テンションが高く派手好きの目立ちたがり屋。
非常に陽気な性格のコミュ強で己の美意識に絶対の自信を持つが、水月にスク水を着るように迫られたソフィを庇ったり、自らに敗れたブラドに「いつでも相手をしてあげる」と快く再戦を約束したりと人格面では『十三龍』の料理人の中で最もまとも。
ジャンのことを時代遅れの料理人と見下していた者がほとんどだった『十三龍』の料理人たちの中でも、唯一ジャンを当初から最大の脅威と見抜いて見下しもしなかった希少な人物でもあった。
なお男色家の気もあり、観戦に来ていた弥一と李さんに熱視線を送っていた。ちなみに彼の美的センスによれば大谷もいい男判定になる。

料理人としての信念は不明。見るからにイロモノだが『十三龍』のナンバーワン料理人なだけあり腕は本物。
己の美意識に則ってゴージャス・ゴールド・エレガントを何より追及する料理人で、中華料理とフレンチを融合させた高級感満載の中華料理を好む。(本人曰く「NY仕込み」
予選では綺麗な一本麵も丁寧に練り上げて綺麗に完成させるなど中華料理人としての基礎練度も一流のレベルに達している。

白と黄色の茶巾包みに頂湯スープのあんかけをかけた料理で一回戦突破。
二回戦でも伊勢海老の団子の中にバターソースを包んだエビチリでブラドに勝利。
決勝戦まで進出し、仔牛肉で牡蠣やレバーを巻いた料理で100点を取るが佐藤田の判断によってジャンに敗北する。
とはいえ彼(彼女??)は「いい女は引き際もいい」と佐藤田の判断を受け入れている。


二回戦敗退組

  • ブラド・アルカード
秋山醤(おまえ)の出番はもうない!!)
(引っ込んでな 進化から取り残されたシーラカンスのように)

デトロイド店所属。
モミアゲと黒メガネの悪人面の男。
やたらと息の荒く、プライドの非常に高い高慢な人物で、自分達こそが最新鋭の料理人と自負しジャンの存在を「時代遅れの料理人」と露骨に見下していた。
フリーの料理人だったころから前述のブルーに一歩先んじられていて十三龍に入ってからもナンバー2という立場だったため、彼(彼女?)の事をライバル視している。

揚げた皮蛋に黒焦げのシシャモをミキサーにかけて作った香ばしいソースをかけた料理で一回戦突破。
二回戦でバナナとバナナ海老を組み合わせたエビチリを繰り出すがブルーには一歩及ばずに敗退する。
負けた仲間の包丁を壊すなど冷酷な男だが、その一方で自分が負けた時は敗因を聞いた後で敗北のペナルティを潔く受け入れるという一面もある。
串刺し公の名前を持つ、いわゆるユニーク枠に相応しいポジションと言える。まあ、結局烏合の衆だけど。

  • ソフィ・ローテンベルグ
(わたしはこの戦いで優勝し『十三龍(サーティーンドラゴン)』を支配するの)
(そしていずれ全ての料理をわたし好みのキュートでファニーなものに変えてやる それがわたしの大野望よ!!)

オクラホマ店所属。
ウェーブのかかった金髪が特徴の女性。眉毛が無い(本人曰く、生まれつきらしい)。
大の可愛いもの好きで、十三龍の頂点に立ち全ての料理を自分好みの可愛いものに変えることを目論んでいた野心家。
また男同士の友情を好む当たり若干そっちの気がある雰囲気を出している。
自分の周りを囲むように調理台を配置することで100%の力を発揮するとは本人の談。
「ツイスター」異名を持ち作業中は腕が回転しているように見えるほど。
卵たっぷりの皮でカスタードを包んだ月餅で一回戦突破。
二回戦では玉蜀黍の皮にぷりぷりのエビチリを包んで春巻仕立てにした料理で高評価を受けるも大谷水月に敗退する。
ちなみに鉄鍋のジャンシリーズで泣き顔を見せた唯一の女性キャラクターである。

  • アリー・ストリゴイ
もしアイツらが今回オレの相手だったら
二人ともひとたまりもなくオレに負けていたな~~~~~! フヒヒッ

トロント店所属。
ロボコップみたいなゴーグルを付けたハゲた悪人面の男性。
ブラドと共に一回戦敗退した仲間に洗剤をぶちまけるなど例に漏れず性格が悪い。
スパイスの扱いに長けておりジャンを「珍しい素材に頼ったハリボテ料理人」と評していた。
白身のスープと生クリームで味付けしたものを殻の中に戻して蒸した黄身無し卵に干し貝柱のあんかけをかけた料理で一回戦突破。
二回戦ではスパイスの旨味を存分に溶かした特製のスパイス油を大量に使った緑色のエビチリを出すがジャンに敗北する。

一回戦敗退組

  • ジャック・オケント
(やっぱどいつもこいつも敵じゃねーーー!!)
(オレ様の完勝だぜ あとは審査を受けて通過するだけ!無問題(モウマンタイ)!!)

ハワイ店所属。
相撲取りみたいな体型のデブ
美味いものに目がないグルメであり自分の食欲を満たすために料理人になった。
審査員達の心証を良くしようと満面のニコニコ笑顔で接していたが、審査員達から意図返しと言わんばかりにニコニコ笑顔でボロカスに酷評され、ジャンからは噛ませ犬のお試しくん」呼ばわりされた。

  • ルーシー・ウォルター
え~~!?この点数なの~~~

リッチモンド店所属。
元科学者の黒人女性。
十三龍製作の200万種の料理がインプットされた『ハンディ・クッキング・ブック』(価格29800円)を手に料理の課題に挑む。
ニンジンほうれん草を使った3種の味の洋風茶碗蒸しを出し、合格点は出したが特別ルール*5でジャンに敗退する。
「ジャン」全体で見ても唯一の褐色娘さんな為、早い退場を惜しんだ人も多かったとか。

  • カーチス・プライス
シャーロットタウン店所属。
「料理はビックリ箱」が口癖のモミアゲカウボーイ。
スープで伸ばした卵白を蒸したものにフカヒレと蟹肉のあんかけをかけた料理を出すが一回戦で敗退。
いかにも大物っぽい感じだったが、一回戦の合格ラインの80点にも届かなかった見掛け倒し。

  • マッド・エドガー
キ…キタロー!?

セントルイス店所属。
髪の毛で片目が隠れた男性。十三龍の料理人では一番のイケメンだったが、劇中では地味でほとんどセリフなし。ジャン曰くキタローもどき」
卵白と白身魚の炒め物を出すが、ペジエ同様に既成のものを普通に作っただけだったため、一回戦で敗退。

  • ペジエ・カタリ
やっぱおまえは時代遅れのシーラカンスだ
オレたちに勝つなんて諦めたほうがいいよバカチンコ アヒャヒャヒャーーッ

香港店所属。
パンチパーマがチャームポイントだが口が悪く高慢な性格。
卵白のミルク炒めを出すが個性が無いと評価され一回戦で敗退。
十三龍(サーティーンドラゴン)でも『味ならペジエ』と言われていたんだ」とのことだが、かなり怪しいところ。

  • ユージー・ウルフマン
シンガポール店所属。
口元を覆っている忍者の様な風貌の男性。切り刻むことが大好きな不審者。
ホビロンの揚げ物に卵にたまった茹で汁のたれをかけた料理を出すが、一回戦で敗退。
しかし合格ラインは超えており、ジャンからも「アイディアは良かった」と誉められていた為、ルーシー同様単に運がなかっただけと言えるだろう。
とはいえ、シリーズ全体の内容を見るに、調理の速さも料理人の腕前としてカウントされているので、そこは劣っていたと言える。


予選敗退組

  • ロイ・ワイルド
コロラド店所属。タレ目と下睫がチャームポイント。
熱い麺の上にアイス状にした練り胡麻を乗せた担々麺を作るがジャンには及ばず予選敗退。

  • 大西金男
ニューヨーク店所属。店員の中だと唯一の日本人だが醜男。
調味料や胡麻だれが練り込まれた麺と青葱と香菜の澄んだスープの坦々麺を出す。
しかしロイと共に予選敗退してしまう。




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最終更新:2025年09月02日 15:28

*1 断面が糸を詰めたように見える中国の蒸しパン

*2 生後4~7か月のオージービーフの仔牛肉の分類

*3 生の唐辛子を香辛料や白酒を加えた食塩水に漬け込み乳酸発酵させた中国の漬物。

*4 塩漬けにしたカタツムリの卵

*5 八人目は残った全員の料理人から最高点の人物

*6 洋風茶碗蒸し