バッファローロード(超越生命体)

登録日:2011/08/10 Wed 03:32:15
更新日:2023/05/30 Tue 20:19:00
所要時間:約 6 分で読めます






人間よ、そんな力に惑わされてはいけない!

人はただ……人であれば()いのだ!


バッファローロード タウルス・バリスタとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーディケイド』に登場する怪人である。
アギトの世界』を描いた第12話・第13話に登場した。




【データ】

身長 222cm
体重 172kg
種族 超越生命体(使徒)
通称 バッファローロード
個体名 タウルス・バリスタ(弩砲のウシ)
専用武器 至高のトリアンナ
特色・力 「至高のトリアンナ」を利用したプラズマ攻撃
声優 鳥海浩輔
クリーチャーデザイン 出渕裕
初登場回 『ディケイド』第12話「再会 プロジェクト・アギト」
『ディケイド』第13話「覚醒 魂のトルネード」
『ディケイド』第31話(最終回「世界の破壊者」



【概要】


アギト、許されない…。人が神に近づくなど!

バッファロー(牡牛/水牛)に似た超越生命体。声が爽やかな男前。
別作品からのオリジナル怪人には、一応原典の設定から見た場合にはラスボスに相当するキャラクターが設定されている*1のに対して、
一般アンノウンに当たるロード怪人に相当する設定、名称であった為に「新しいエルロード出せよ」との非難の声も少なくなかった。
ただし、原典『仮面ライダーアギト』におけるのメッセンジャーを務めたエルロードや、ハイドロゾアロード同様に人語を喋る。

配下として映画『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』に登場したアントロードを従え、
人でありながら人ならざる力を持つ存在であるグロンギ族仮面ライダーアギトを襲っていた。
……元々原典『アギト』の世界観設定が複雑な為か、原典を知らないと何を言ってるのかさっぱり分からないのだが、
一応は人間を庇護下に置き、守りたい*2という意識があるらしい。
なお、何故全くの別種族であるアントロードを従えていたのかは不明。着ぐるみの都合とか言わない

「人の進化を厭う」等の設定からキャラクター的には原典『アギト』の水のエル風のエル地のエル達エルロード級の怪人に相当する演出がなされており、
各エピソード毎のボスキャラクターとしての役目を十分に果たしていた。

専用武器は「至高のトリアンナ」と呼ばれる三又ので、先端部を展開し、
そこから放つ十字架を模したプラズマエネルギーによる広範囲攻撃(水のエルのオマージュか?)を得意とする。

最終的には仮面ライダーディケイド と、ディケイドの力で完全にアギトとして覚醒した芦河ショウイチ
小野寺ユウスケが装着員を務めた仮面ライダーG3ーX のトリオに撃破された*3

『ディケイド』最終回では大ショッカースーパーアポロガイストが再生させた「悪の勇者」の1人として、複数のアンノウンを光の輪に変換して復活
初出からして武器を携えた怪人だった為、こちらでも至高のトリアンナを手にディケイド達と戦ったが、アスムが変身した仮面ライダー響鬼のキックに敗れた。



【『アギトの世界』設定】

『ディケイド』第12話・第13話は、原典『アギト』では実際には映像化されなかった、
仮面ライダークウガ』のパラレルワールドとしての『アギトの世界』を描いている。
……尤も、『ディケイド』の導入編として描かれた『クウガの世界』の続編という点も意識して制作されているようで、
未確認生命体のナンバリングが前回より進んでいたりと、以前のエピソードから引き継いだネタも登場している。
また、この都合によるものか、冒頭のあらすじも『ファイズの世界』ではなく『クウガの世界』のものとなっている。

各登場人物は他の『ディケイド』のエピソードと同様に原典に準えた設定を採用しているが、忠実なオマージュの一方で、都合により改変した部分があるのもやっぱり同じ。
ただし、この当時は『ディケイド』のオリジナル設定が主体であった事を考えれば、「『ディケイド』の企画に賛同出来る人間ならば寧ろ高評価を与えた人も多かったのでは?」と思われる。



【『仮面ライダーディケイド』におけるアンノウン】



人は力を得れば、必ず間違った道を選ぶ。何故なら―――

何故なら、“人は愚かだから”…か?

そうだ!人は我々が守る。力など必要無い!!

「超越生命体」とも呼ばれるロード怪人で、の使徒とされる存在で、グロンギを襲う光景を見たユウスケは当初彼らを「人間の味方」だと認識していた。
『ディケイド』では彼らの創造主に当たる存在は登場しないが、バッファローロードは配下のアントロードを率いて「人類を導く」べく、アギトやグロンギを滅ぼそうとする。
不可能犯罪による殺人の描写こそ無いものの、武器を取り出す際や死亡時に頭上に光の輪が現れる演出は原典『アギト』同様だが、その行動原理は不明のままとなっている。


  • アントロード(クイーンアントロード フォルミカ・レギアの声:森夏姫)
蟻に似た超越生命体で、クイーンアントロード フォルミカ・レギアとバッファローロードの統率の下、多数のアントロード フォルミカ・ぺデスが活動する。
なお、原典『PROJECT G4』においてアントロードの部隊長的存在であったアントロード フォルミカ・エクエスは未登場。

ペデスはグンタイアリとはいえ、単体でディケイドや仮面ライダーエクシードギルスとそれなりに渡り合える程の実力の持ち主。
数の暴力でグロンギにも襲いかかるが、原典『PROJECT G4』の設定を考えれば当然か。
『ディケイド』における彼らは専用武器として武器を繰り出す独自設定があり、
原典における「冥府の斧」や「義憤のモルゲンステルン」、「敬虔のカンダ」などの武器を用いて戦う。

女王アリのレギアはバッファローロードの側近的存在で、ディケイド、アギト、G3-Xとの決戦では「黄泉の(とう)」で3人を圧倒し、G3-Xのマスクを一部破損させるほどの実力者。
だが、最期はバッファローロードを庇う形でアギトのライダーキックを喰らい、悲痛な断末魔の叫びと共に葬られた。



【『アギトの世界』におけるグロンギ族】

『アギトの世界』におけるグロンギ達は原典『クウガ』や『クウガの世界』同様、ゲゲルに基づき、人を襲っている。
グロンギと、ユウスケの「あねさん」こと八代藍に瓜二つの八代淘子の存在から、
士は当初『クウガの世界』に逆戻りしちまったのか?」と誤解していた。
しかし、この世界には『クウガ』終盤でラ集団のグロンギ相手に大きなダメージを与えた「神経断裂弾」や、
淘子が開発したG3システムがある為か、警察の力だけでもそれなりに対処出来ている。
更にアギト同様に超越生命体から狙われる立場にある事から、肩身は狭い模様。

原典『クウガ』の果てしないガチっぷりは当然の如く無視されている他、「40番台でズやメはない」と原典を知る一部の視聴者から批判の的になる事もある*4
とはいえ、劇中の新聞*5によれば、2009年4月10日時点で50名以上の死傷者を出している事から、その影響は決して小さくはない事が窺える。

『ディケイド』では「未確認生命体第47号」*6と呼称されるハチ種怪人。今回は飛ばない。
第12話冒頭で古谷隆広が装着したG3-Xや、武装した警官隊と交戦したが、暴走状態のG3-Xが放ったGX-05〈ケルベロス〉の直撃弾で警察車両と共にあっさり消し飛んだ。

『ディケイド』では「未確認生命体第48号」*7と呼称されるヒョウ種怪人。今回は走らない。
ギノガと共に仮面ライダーディエンドと戦うが、2体のアントロードの襲撃により、打ち滅ぼされた。

『ディケイド』では「未確認生命体第49号」*8と呼称されるキノコ種怪人。胞子は吹かない。
メビオと共に三鷹に現れ、出動したG3-X……ではなく装着者の海東が変身したディエンドと戦闘。
そのまま彼が召喚した仮面ライダードレイクと仮面ライダーデルタには手も足も出ず、両者の銃撃で倒された。



【派生作品におけるバッファローロード】

バッファローロードは『ディケイド』初出かつ、昭和ライダー関係ではない怪人の中では再登場の機会に恵まれていたりする。
放送当時から映画『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』にて、
大ショッカーに与する怪人としてTV本編最終回に先駆けて復活している。
また、2012年の映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』でも、大ショッカーに参加する怪人として登場。
翌2013年の『仮面ライダーウィザード特別編では魔宝石の世界の怪人として現れ、こちらでは人間態を見せている。



【余談】

アンノウンの「ロード」とは「君主(Lord)」 と云う意味合いなのだが、
バッファローロードはDVDのデータファイルにて、恐らくは誤記と思われるが、「Rhode」と表記されている。

アンノウンが『仮面ライダーV3』のデストロン怪人にオマージュを捧げているという話は有名であり、
「タウルス・バリスタ(弩砲のウシ)」の名称も直訳そのままのデストロン怪人・タイホウバッファローに由来するが、
モチーフはともかく、直訳そのままの名称を採用した怪人(アンノウン)は原典『アギト』には存在しない。



【今回の教訓】

(人は)愚かだから、転んで怪我してみないと分からない。時には道に迷い、間違えたとしても、それでも旅をしていく。お前に道案内してもらう必要はない!



人は力を得れば、必ず間違った道を選ぶ。何故なら―――

何故なら、“人は愚かだから”…か?

そうだ!項目は我々が追記・修正する。力など必要ない!!


この項目が面白かったなら……\アアアアギト!/

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最終更新:2023年05月30日 20:19

*1 ン・ガミオ・ゼダは「ン」のグロンギ族、ビートルファンガイアはキング、パラドキサアンデッドは一応『仮面ライダー剣』のラスボスであるジョーカーと組んでいたカテゴリーKの上級アンデッド、タイガーオルフェノクは学園内におけるヒエラルキーのトップ=学園内での立場的にはオルフェノクの王に相当、アリゲーターイマジンはモチーフが映画『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』に登場した仮面ライダーガオウと同じワニ、牛鬼は「継承・世代交代」がテーマの『仮面ライダー響鬼』にはうってつけの敵、十面鬼ユム・キミルはゲドンの首領。バッファローロード同様の例外はシュバリアンのみ。

*2 「自分達に逆らわない」という条件付きだが……。

*3 G3-XのGX-05〈ケルベロス〉の照射からのアギトトルネイダーによる必殺技「ディケイドトルネード」が決め手。

*4 一応補足しておくと、原典『クウガ』におけるグロンギのナンバリングは、警察に犯行を確認された際にカウントされるものである。

*5 ズ・グムン・バとゴ・ジャーザ・ギの姿が映っている。

*6 原典『クウガ』では第14号。なお、『クウガ』本編における第47号は『ディケイド』にも登場したコンドル種怪人ラ・ドルド・グ。

*7 原典『クウガ』では第5号。なお、『クウガ』本編における第48号は『小説 仮面ライダークウガ』に登場した怪人ゲラグ。

*8 原典『クウガ』では第26号。なお、『クウガ』本編における第49号は『小説 仮面ライダークウガ』に登場したライオン種怪人ゴ・ライオ・ダ。