登録日:2009/11/09 Mon 21:31:15
更新日:2025/04/27 Sun 09:05:34
所要時間:約 24 分で読みたまえ
言っておくけど僕は、君よりもずっと前から……
“通りすがりの仮面ライダー”だ。覚えとけ!
演: 戸谷 公人
【人物】
門矢士と同じく様々な平行世界を巡っている“通りすがりの仮面ライダー”で、
仮面ライダーディエンドに変身する青年。
本人の言によれば士より以前から世界を巡っていたらしい。
ただし「世界を救うこと」を当面の使命としている士とは違い、「各世界の貴重品(お宝)を狙って盗むこと」を目的としている。
士が世界の風景を『撮る』男なら、大樹は世界の風景を『盗る』男である。
性格は、士とは別の意味で偉そう。
「~したまえ」など常に上から目線で話し、『電王の世界』では
モモタロスから「しゃべり方がムカつく」とはっきり言われている。
さらに人外の存在に対してはかなり辛辣で、尾上タクミや
芦河ショウイチ、モモタロスといった人ならざる
リ・イマジネーションライダーには冷淡。
名前がカイトウ(
怪盗)だったり、本格登場の
サブタイトルが『ファイズ学園の怪盗』だったり、何かと
怪盗扱いされる。
が、別に何かトリックを使うわけでもなく、隙を突いて掠め取ったり強引に奪ったりで、どちらかと言えば
強盗やスリっぽい。
ちなみにキャラソンでは「スナイパー」や「ハンター」として形容されている。
ファイズの
ベルトや
デンライナー、
アマゾンの
ギギの腕輪、果ては
シンケンジャーの
折神など、物品的に貴重なお宝を好む傾向が強い。
「思い出の品」といった物理的な証明があるならば感心を寄せることもあるが、「家族や友人」といった目に見えない関係性には価値を見出していない。
この辺りの価値観の違いから度々士たちの神経を逆撫でするような言動を見せ、時には敵、時には味方として後半の各世界の状況をかき乱す
トリックスターとしての役割を担った。
ちなみに価値のあるモノならその世界の宝じゃなくてもいいらしく、上手く丸め込まれて胡椒を掴まされた時はガッツポーズしていた。
それでいいのかよ。
こんな無軌道とも呼べる振る舞いを見せる彼だが、実は過去に自身の世界(『ディエンドの世界』)にいた頃は、世界を支配する「
14」の部下(役職としては公務員のようなもの)として働く生真面目な青年だった。
14の下で平和な社会秩序を築くことを目指し、犯罪者の取り締まりや更生プログラムの作成などに携わるなど、理想に燃える熱血漢だった。
しかしある時、兄である
海東純一が反乱分子として捕えられたうえ、自分が作った更生プログラムは機能しておらず14による洗脳が行われていたことを知る。
この出来事は理想に燃えていた大樹の心を打ち砕いてしまったようで、14の下を出奔し、なんらかの方法で独り世界を巡る存在となったようである。
そして世界を巡る過程でディエンドライバーを得て
仮面ライダーの力を獲得。
過去の士や鳴滝との面識もこの道中で出来たものだった模様。
士より長く世界を巡っているからか、(シンケンジャーも含めて)各世界についての知識は豊富だが、何故か初めて訪れる世界の事情にも詳しい。
なお、「ライダーは悪」の考えが固まっているディエンドの世界で指名手配されており、その写真にはディエンドも写っている。ということはライダーの力を手に入れた後一度故郷に戻ったのだろうか?
上記の通り、本編中の言動の根底にあるものは、理想に燃え大切な兄を犠牲にしてしまった過去への嫌悪であることがわかる。
しかし心の底の純粋な部分を完全に失くすには至っていないようで、窮地に陥った士一行をなんだかんだ助けたり、『響鬼の世界』で交流した「少年くん」こと
アスムに対しては進むべき道に迷う彼に決意を促す真摯な言葉を掛けたりなどしている。
……まあ『ディケイド』の脚本自体混乱しているせいもあって、極めて掴みにくい人物像の持ち主であることは間違いない。
関連人物
士が記憶を失う以前の過去を知っているらしく、度々そのことを仄めかしていたが結局直接語ることは無かった。
妙に士を意識している部分もあるが、もしかしたら「兄」である彼の姿に何か思うところがあったのかもしれない。
「僕を見ていてくれないか?」と
ライバル意識(?)のような事をほのめかして邪魔したりしていたが、最後の『ライダー大戦の世界』では、アスムの言葉を聞いて仲間意識剥き出しになり、「士に手出しする奴は僕が倒す!」と完全にデレた。
しかし『スーパーヒーロー大戦』では……
当初は一応敬語を使われていたが、劇中での人の心を無視した横暴(盗み)に敵認定されたのか、『シンケンジャーの世界』辺りから「お前」呼ばわりのタメ口になった。
大樹も大樹でユウスケへの対応が面倒なのか、不意打ちで気絶させたりと扱いはぞんざい。
あまり積極的に関わろうとはしていないが、
夏の劇場版では見かねて彼女を救出するなど一応気を回してはいる。
ちなみにこのとき士の「夏みかん」に倣ってか、彼女のことを「夏メロン」と呼んでいる。
以前から面識があり敵対関係ではないようだが、劇中では目的がカチ合って邪魔をすることも多い。
一度大樹に協力を依頼して新しいカードを渡したが、結局持ち逃げされた。
実兄。
大樹自身彼を慕っていたが、自身の気付かぬうちに彼を犠牲にしてしまう。……ところが?
【仮面ライダーディエンド】
面白い。じゃあそのお宝、僕がいただく。
_____
KAMEN RIDE
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
変身!
DIEND
スーツアクター: 永徳(ディケイド本編)、中田裕士(ジオウ客演時)
カラーは
シアン。
水色じゃないよ?覚えておきたまえ。
腹部から下はディケイドとほぼ共通のデザインで、頭部とボディはバーコードを通り越して
PS2の側面に見える。
まあモチーフはアオスジアゲハなんだけどね。
名前の由来は 「Decade」に語感を合わせつつ、Die(死)とEnd(終わり)を組み合わせたものと推測される。……そうだとしたらなかなかに物騒だが。
スペック
- 身長: 194cm
- 体重: 88kg
- パンチ力: 6t
- キック力: 8t
- ジャンプ力: ひと跳び30m
- 走力: 100mを5秒
クロックアップほどではないが、若干高速戦闘が可能。
デフォルトで世界を巡る能力を持っているため、専用
バイクを持っておらず『超
スピンオフ』ではネタにされた。
ほぼあらゆる仮面ライダーを召喚して手下にできるが、フォームチェンジや最強フォームは使用出来ないらしい。
頭部や胸部を刺し貫く〈ライドプレート〉は、ディケイドと同じくあらゆる並行世界を自在に行き来するための通行手形の役割を持つ。
その他〈ディヴァインスーツ〉や〈ディヴァインアーマー〉なども、各部の名称および機能はディケイドと同じ。詳細は
こちら
を参照。
装備
CV: マーク・大喜多
2連銃型変身アイテム。「次元転換解放機」というカテゴリーに属する。
ディケイドライバーとライドブッカー・ガンモードを掛け合わせたような機能を持つ。
夏の劇場版にて
大ショッカーから盗んだお宝であると語られている。
戸谷氏が練習を重ねた結果、クルクル回しながら取り出すことが多い。
本体の〈ディメンションバレル〉にはディケイドライバーと同じく、動力源として創造を担う秘石〈トリックスター〉が内蔵され、使用者であるディエンド自身の動力源にもなる。
読み取り装置〈ライドリーダー〉にライダーカードを差し込み、銃身下部のカード装填機構〈フォアエンド〉を前方にスライドさせる。
そしてトリガーを引き発砲することでエネルギーが二次元(平面)から三次元(立体)に解放され、変身や召喚、能力の行使を行う。
召喚の際に連続で数枚のカードを挿入する事で、一度に複数のライダーを召喚することも可能。劇中では最大3体まで呼び出してみせた。
2連式の銃口〈ブッカーマズル〉および照準器〈ライドマーカー〉は、ライドブッカー・ガンモードと同一の機能を持つ。詳細は
こちら
を参照。
変身していない時でも発砲できる便利な武器。
ちなみに『ジオウ』公式サイトにて後述の「ネオディエンドライバー」が追加された際、ネオディケイドライバーと同様に名称および機能が新たに判明した部位もある。
ディエンドが装着しているベルト。
全身のシステムを制御する役割を担い、時空間移動システムを内蔵している。
外見はディケイドライバーと共通しており、左右には同じく神秘の印〈シックスエレメント〉が埋め込まれている。
相違点としては、バックル部分がディエンドのエンブレムが描かれたパーツに置き換わっている、カード装填機能が無いことなど。
ハンドル操作機能は残っており、後述のコンプリートフォーム変身時には左右に引かれた状態でケータッチを装着している。
ディエンドベルトの左腰にある小型のホルダー。
ライドブッカーと同じく内部はクラインの壷に通じる無限ホルダーになっており、意思に応じて任意のライダーカードを引き出すことができる。
設定上存在するディエンド専用のスーパーマシン。最高速度400km/h。
『
超スピンオフ』に登場した……かと思いきや色調補正で青くなったマシンディケイダーだった。
しかし、マシンを青くしてもディエンドの色が緑になってしまっている。
ディケイドが色がおかしいと指摘すると、「色など関係なく自分の物だ。そうでなくても盗む」と言い張り、乗り逃げした。
……色関係ないならわざわざ色調補正しなくともいいのでは……?
ライダーカード
変身、召喚に使用するカード。
カード自体はディケイドの物と同規格だが、上記の通り自分以外のライダーを召喚するために使う。
逆に自身の姿を変えることは出来ない。
召喚したライダーもフォームチェンジは出来ないため、
必殺技や特殊能力はディエンドが発動させなければ使えない。
基本的に平成ライダーを呼ぶが、『BLACKの世界』や劇場版、限定ムービーでは昭和ライダーを召喚した。
設定上は召喚されたライダーに自我はないはずだが、電王/
モモタロスやイクサ/
名護さんなど一部のライダーは性格がまんまだった(名護さんの声は別人だが)。
また、BLACKを召喚した際には何故か変身前の
南光太郎の姿で召喚された。
※劇中最初に召喚された世界毎に表記
●ザビー
●カリス
●ファイズ(ジャンク・ドーパントとディケイドが召喚)
●カブト(上記と同様)
特殊能力を使うカード。
◇
〈ディエンドブラスト〉… 銃弾が分裂し、火力が強化される。ディケイドのものとの違いとして、弾道を自在に操作できホーミング機能も付いている。
◇
〈ディエンドネオブラスト〉… 得物がネオディエンドライバーになった以外、特に変わらない。音声も「ブラスト!」のまま。
◇
〈インビジブル〉… 姿が消え、攻撃が当たらなくなる。逃げる時によく使用される超便利な無敵カード。
◇
〈ネオインビジブル〉… 得物がネオディエンドライバーにな(ry
◇
〈イリュージョン〉… 分身を生み出すカード。ディケイドはデフォルトで持っているがディエンドは持ってなかったらしく、『アマゾンの世界』でパワーアップカードとして登場。パワーアップ=強化フォームかと期待した視聴者を裏切った。
◇
〈クロスアタック〉… 召喚した2人のライダーの必殺技を同時に使用する。しかし、一度しか使われなかった。
◇
〈バリア〉… 銃口からバリアを作り身を守る。夏の劇場版で使われ、BLACKのライダーパンチを防いだ。
◇
〈ゲキジョウバン〉… 『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW』で使用。
コンプリートフォームのヒストリーオーナメントのライダーを一度にすべて呼び出し、総攻撃を行う。
超バトルDVDのアタックライド〈てれびくん〉並の鬼畜カード。
「痛みは一瞬だ」
仮面ライダーを武器やアイテムに変形させるカード。
ディケイドは使えば勝手に変わるが、ディエンドの場合はディエンドライバーで対象のライダーを撃つ必要がある。
また、夏の劇場版ではディケイドに使用した。
必殺技用カード。
ディエンドの場合は自分と、ファイナルフォームライドしたライダーにのみ使用する。
必殺技
銃口の先に青緑色のカード型エネルギーの渦が現れ、トリガーを引くことで強力なエネルギー光線を放つ。
貫通力が凄まじく、劇中では直線上の敵を一気に葬り去っている。
なお、発動の際に召喚していたライダー達はカードに戻りエネルギーの一部になる描写がある。
初期は召喚ライダーが渦に巻き込まれて苦しみ悲鳴を上げたりと、どこか洗練されていない部分もあった。
後述する『ジオウ』ではライダーの吸収は起きておらず、ドライバーがアップデートされたことでその辺りの融通が利くようになったのかもしれない。
だが『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW』では
ライオトルーパーが吸収されていなかった描写もあるため、結構描写は曖昧。
『
クライマックスヒーローズ』1作目のオリジナル技。
4発のホーミング機能のある青い光弾を撃ち相手を惑わせ、最後にもう一発光弾を放ち爆発を引き起こす。
『
ガンバライド』でも使用されている。
【強化フォーム】
【仮面ライダーディエンド コンプリートフォーム】
G4 RYUGA ORGA GRAVE KABUKI CAUCASUS ARC SKULL
_____
FINAL KAMEN RIDE
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
DIEND
- 身長: 201cm
- 体重: 107kg
- パンチ力: 14t
- キック力: 16t
- ジャンプ力: ひと跳び60m
- 走力: 100mを3.5秒
ただし、厳密にはスカルは劇場版で悪事を行ったのは偽物だったので、悪役ではない。
今後客演する機会があれば、ここが
エターナルに更新されるかもしれない。
召喚ライダーが全員既に死人のため、ファンの間では“リアル遺影フォーム”とも呼ばれたりする。
敵ライダーばかりだから当然っちゃ当然だけど。
劇中では直接の格闘戦は行っておらず、出番は2分弱と短め。
イブが変身した
仮面ライダーG電王を止めるため、黒崎レイジが託した強化変身用アイテム。
ディケイドのケータッチと同型で、カラーリングはマゼンタの箇所がシアンになっている。
変身時はディケイドと同じくバックル部分に装着される。
必殺技
ディメンションシュートの強化版で、エネルギーが金色に変化している。
劇中ではアタックライド〈ゲキジョウバン〉でライダー達を召喚した後に発動。
皆さんの
必殺技との同時攻撃でG電王をフルボッコにした。
【ネオディエンドライバーVer.】
通りすがりの仮面ライダー、彼を追いかける者…とだけ言っておこうかな?
- 身長: 194cm
- 体重: 88kg
- パンチ力: 24.5t
- キック力: 36.4t
- ジャンプ力: ひと跳び48.2m
- 走力: 100mを3.1秒
『
仮面ライダージオウ』EP29にて、
水色シアン色になってアップデートされた
「ネオディエンドライバー」を引っ提げて登場した。
通称“ネオディエンド”。
平成1期のライダーに加えて平成2期のライダーも召喚可能になったほか、《アタックライド》のカードは〈ネオ〉の文字が付いたものに変わっている。
ライダーカードの英字表記は、平成1期なら「MASKED RIDER」、平成2期なら「KAMEN RIDER」と記載されている。
また、ディケイドと同様にドライバーをアップデートした影響なのかスペックが大幅に跳ね上がっている。
なお、ライダーの召喚はかつてと違い、2号ライダーのみとなっている。
外見は旧型と同じ形状だが、全体のカラーリングがシアンを基調としたものに大きく変更されている。こらそこ、「おもちゃっぽくなった」とか言うな
本体は黒いバレルからシアン色の〈ネオディメンションバレル〉に、カード装填機構は銀色のフォアエンドからシアン色の〈ディヴァインフォアエンド〉になっている。
また、フォアエンドとグリップはディバインオレによる超微粒子コーティングを施したことで耐久性が大幅に向上している。
【客演作品】
トリロジー最終作の主人公として登場。なんで超・電王シリーズの主役なんだとかというツッコミは無しだ。
『ディケイド』本編後らしく、
モモタロスとも面識があり光写真館を拠点にしている。
かつて自分のミスで失われてしまったとある「お宝」を取り戻すべく、スパイダーイマジンを自分に憑依させるなど奔走。
そして過去の因縁を持つ黒崎レイジ/
仮面ライダーG電王と対峙する。
前述の通りコンプリートフォームも登場。
あと
ウラタロスにも憑依された。
主人公格
兼ラスボスとして登場。
宇宙最高のお宝を狙う傍ら士の豹変についても探っていた。
相変わらずのマイペースぶりと上から目線な態度だが、
泉比奈の窮地を救ったり、同じく友・
マーベラスの変貌に悩む
ジョー・ギブケンの事を慮る等、根はいい奴な面も相変わらず。
終盤、全てが士とマーベラスの作戦であったことを知らされるが、決戦の場で敵の
ビッグマシンを奪い士たちを攻撃し始める。
ついでにザンギャックの残りも片付けた
しかし、何故か
ゴーバスターズ&
フォーゼの新作ヒーローチームと戦うこととなり敗北。
ラストではボロボロの状態になっており、士の言葉も振り払いどこかへ去って行った。
何故か回り回ってラスボスポジションになってしまった今作だが、これは劇中で思い悩むジョーや比奈たちの姿を横で見ていたことで、「敵を騙すにはまず味方から」という士とマーベラスの行動に納得がいかずやってしまったことだったらしい。
ぶっちゃけ作戦の内容がアレな部分も多々あったので、観客からはネタ扱いされる一方で、行動理由自体には一定の理解も示されている。
演じた戸谷氏はこの話の流れに苦笑いしたとか……
EP28ラストで顔見せの後、EP29「ブレイド・ジョーカー!?2019」で登場。
士/ディケイドと同じく、さりげに新型の〈ネオディエンドライバー〉を引っ提げている。
しかし、初登場時といい兄貴といい今回といい、何かと『剣』に縁がある男である……。FFRもブレイドがお気に入りの様子。
自称「通りすがりの
仮面ライダーを追いかける者」。
この自称のせいで士役の井上正大氏から
ストーカー呼ばわりされている。
なにがあったのか本編と打って変わって金髪になっている。
士とヘアスタイルが似たので並ぶと兄弟に見えなくもない。
例の如く『ジオウの世界』のお宝を狙っており、クジゴジ堂にやって来た後
常磐ソウゴと
明光院ゲイツに料理を振る舞ったが、その間に
ライドウォッチをごっそり盗み出して逃走。
追ってきた2人は当然ながら変身不能であり、後からやって来た
ウォズと交戦。カメンライドでナイトとバロンを召喚して交戦させるが、
銃撃の嵐をフューチャーリングキカイの防御力で突破され、フルメタルブレークで吹っ飛ばされた上に手放したライドウォッチをほとんど回収されてしまった。
しかし、「その程度の力は、返してやるよ」と不敵に言い放ってインビジブルで逃走した。
実はライドウォッチを盗み出したのは
白ウォズに依頼されたのが理由だが、
彼にとっての本命たるウォズミライドウォッチは当の黒ウォズがクジゴジ堂にいなかったために盗んでおらず、ジオウIIライドウォッチとゲイツリバイブライドウォッチのみを手渡す結果になった。
しかしその後、例のノートによって黒ウォズと再び戦わされることになり、今度はアクセルとバースをカメンライドしてフューチャーリングシノビを圧倒。
が、変わり身で逃げられた挙句ゲイツライドウォッチを奪回され、忍法時間縛りの術でまとめて停止させたところにタイムバーストを叩き込むという連携でカメンライドした2人を撃破された。
自身はそのまま逃走したが、白ウォズの消滅後に
彼の持っていた未来ノートをお宝として回収。
さらに「祝電」と称してオーロラカーテンを開き、
オーマジオウからのメッセージをソウゴに伝えて去った。
その後、EP42で再登場。
加古川飛流の所持するアナザージオウⅡウォッチを次なるお宝として目を付け、飛流やタイムジャッカーのいる屋敷に現れる。
仮面ライダースペクターと仮面ライダーブレイブを召喚してアナザーゴーストとアナザーエグゼイドを撃破しつつ、飛流からアナザーウォッチを奪い取った。
そのまま脱出を図るも、
スウォルツの
時間停止によって動きを封じられてしまう。
奪ったウォッチを回収されるが、スウォルツからタイムジャッカーと同じ時間停止能力を与えられる。
スウォルツから
グランドジオウライドウォッチを奪うように指示され、アナザーウォッチの代わりに貰い受けることを条件にこれを承諾。
アナザージオウⅡと戦うジオウの動きを止め、グランドジオウライドウォッチを持ち去ってしまう。
だが、本心では傲慢さを剥き出しにするスウォルツに対し反感を抱いており、続くEP43では用済みとしてスウォルツが抹殺命令を下したウールとオーラを表向きは追い詰めて潜伏先の隠れ家まで乗り込むも、
最初からそんなつもりの無かった海東は「僕はお宝が手に入ればそれでいい。だからって誰かの言いなりになるのは気に食わない」と2人に告げつつ、ウールにグランドジオウライドウォッチを渡した。
しかし「まだスウォルツから変に勘繰られるのはまずい」として、近場にいた
アナザーWと
アナザーファイズに2人の居場所をバラす事でスウォルツへの一応の義理は果たしつつ、更なる逃亡を手助けした。
それからしばらくしてアナザーライダー達と戦っていた士に不意討ちを仕掛けながら現れ、お互いに変身アイテムがグレードアップしていた事もあり一時は互角の戦いを見せるも、
次第に士の前に圧倒され、あわやトドメの一撃…という所で時間停止を掛け、スウォルツがディケイドの力を奪う手助けをする。
その後アナザージオウⅡが倒された事で改変された歴史が元に戻り、倒れ伏す加古川の前にスウォルツと共に現れ最後の力を振り絞ってウォッチを掴もうとする飛流の眼前で拾い上げ、それをスウォルツから「報酬」として貰い受けた後、
ライダーの力を失い気絶した士とソウゴらを一瞥し、「またね」と含みを持たせる一言を残して立ち去った。海東のことだから士も持って帰りそうだが…
EP47では、別の時間軸の2058年でオーロラから登場。
ツクヨミを庇おうとして一度は殺害されてしまった士に対し、「その意図を聞き出す」と言う名目でアナザージオウⅡウォッチを渋々ながらも使い、
時間を巻き戻して蘇生させるが代償としてアナザージオウⅡに強制的に変身させられてしまう。
しかもアナザージオウⅡウォッチには
変身者の負の感情を際限無く増大させるという危険な副作用があり、案の定それに呑まれた海東は暴走。
「最後のお宝」と称して救ったばかりの士の命を狙うが、それに対して士はソウゴからディケイドライドウォッチを一旦返してもらうという形で再びディケイドに変身し激突、そのままソウゴ、ツクヨミらと共に2019年の現代に帰還する。
しかもただライダーの力を取り戻しただけに留まらず、士はいつの間にか用意していたジオウのライダーカードでディケイドジオウにカメンライド。
これにソウゴもグランドジオウに変身して加勢した事で完全に劣勢となり、最後はグランドジオウの召喚したザンバットソード、バリズンソード、そしてトレーラー砲の連続攻撃をまともに浴びて変身解除。
ウォッチも遂に砕け散り、ようやく最低最悪の魔王の力は消え去ったが、一方で正気に戻った海東は「僕のお宝が……」と、残念そうに呟いていた。
その後、『ジオウの世界』の人々を『ツクヨミの世界』に避難させる為の作戦が行われる中、
アナザーディケイドと戦闘中のディケイドに加勢。
時間停止によってアナザーディケイドの動きを逆に止め返し、ディケイドの危機を救うと彼と共闘してアナザーディケイドと戦う。
最終的にスウォルツの野望が防がれ、オーマジオウとなったソウゴによって歴史が作り直される様子を士と共に見届けた。
再構築された世界の話であるVシネクスト『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』では、ソウゴ達の高校「光ヶ森高校」に転校生として登場。おい。
ゲイツライドウォッチを狙うかのような動きをしていたが、ゲイツの覚悟が足りずすぐにウォッチが消えてしまうことに落胆していた。
また、
仮面ライダーカイザとしての
草加雅人と行動していた。
実は、アナザーディケイドが作り出したアナザーワールドの1つで生き残っていた白ウォズと交戦しており、その際にディエンドの力を奪われていた。そのため、黒ウォズと結託して力を取り戻そうとしていたのである。
白ウォズが自身の野望を宣言し、アナザーディエンドとなってカッシーン軍団を呼び出すも、かつて白ウォズから奪取したノートに「4人のライダーが集結した」と書き込むことで
ゲイツリバイブ、グランドジオウ、ツクヨミの力を呼び出す。
そしてアナザーディエンドに苦戦しながらも「命を捨ててでも守るべきものを守るのが救世主」と信じるゲイツに「プレゼント」として全2号ライダーのカードから生成したゲイツマジェスティライドウォッチを託す。
アナザーディエンドが撃破されたことでディエンドの力を取り戻し、満足げに去って行った。利用されたことに憤ったゲイツからは一発パンチを入れられたが…
なお、ディエンドの力に加えて未来ノートを所有していることはもちろん、スウォルツから与えられた時間停止能力を未だ保有している疑惑があるため、とんでもなく厄介な存在になっている可能性がある。
もう誰も止められるやついないんじゃないかな。
ep.1「
鏡の世界のお宝と王蛇の帰還」にて、願いを叶える力が
仮面ライダーオーディンのカードデッキにあると目論んで暗躍し、入手に成功する。
直後に王蛇=浅倉威の襲撃を受けそうになるも、逆に
「暴れ足りないなら、ゼインに矛先を向けるべきだ」「奴はきっと君より強い」とゼインとの戦いに焚き付けるというしたたかさを見せた。
その後、オーディンのデッキは密約を交わしていた
財団Xのエコルの手に渡り、
とある本の魔物の復活に利用される事になる。
が、本編への登場はここまでで、後のep.7「アウトサイダーズと
最期の戦い」には参戦しなかった。
【チノマナコ ディエンド変身態】
『
侍戦隊シンケンジャー』の敵であるアヤカシ、
チノナマコチノマナコが大樹から奪ったディエンドライバーで変身した姿。
チノマナコとディエンドが混じったような見た目をしており、本来いないはずの『シンケンジャーの世界』の
仮面ライダーとされ、〈水切れ〉などアヤカシの特徴が失われている。
詳しくは該当項目を参照。
【余談】
放送当時発売されていた『DXディエンドライバー』は、
バーコード読み込み機能が搭載されていなかったせいで音声パターンが非常に乏しく、出来が悪い事で有名。
さらに言えば、音声ギミック発動だけなら図書カードなどの金券や相応のサイズに切った紙でも対応できる。つまり商品付属カードでなくてもOK。
ディエンドメモリの方がよっぽど音声収録しているレベル。
外見やギミックはしっかりしているだけに残念。
その後ディケイドライバーに続き、
COMPLETE SELECTION MODIFICATION「ディエンドライバー」が
プレミアムバンダイで発売。
念願のバーコード読み込み機能が実装され、新規音声も多数収録されたりと、DX版とは別物どころか新作レベル。
2020年には『ver.20th』と銘打ったDX版が新たに発売。CSM版やDXネオディエンドライバーと同様にカードの個別認識が可能で、昭和及び平成1期関連のほぼ全てのカードに対応している。
演者について
長い間公表されていなかったが、大樹を演じる戸谷公人氏は『
北斗の拳』の
ジャギ役などで有名な
声優、
戸谷公次氏の実子。
2018年12月からは、実父が生前に所属していた青二プロダクションに所属し、声優としても活動している。
クルクルとガンスピンしながらディエンドライバーを取り出す仕草も、公次氏が声を当てていた『
METAL GEAR SOLID』シリーズの登場人物、
リボルバー・オセロットがゲーム内でしょっちゅうガンスピンしていた事に対する一種のリスペクトらしく、公人氏もメタルギアシリーズは好きとのこと。
また、2015年発売の『MGSⅤ』ではオセロット役に公人氏を起用する予定もあったようだが、
40代のオセロットをやらせるには若すぎるという理由で没になった模様。
2025年4月、結婚と共に芸能界を引退することを発表。
しかし「ライダーはいつ何時でも呼ばれれば飛んで行きますのでご心配なさらず」とも述べており、引退後も海東大樹として客演の可能性がある事を示唆した。
最終更新:2025年04月27日 09:05