爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX

登録日:2013/10/25 Fri 09:35:44
更新日:2024/09/16 Mon 08:19:36
所要時間:約 2 分で読めます




爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX』とはこしたてつひろ作のミニ四駆漫画およびアニメ。爆走兄弟レッツ&ゴー!!の続編。
原作は全7巻、アニメは全51話。
フルカウルミニ四駆に代わる「エアロミニ四駆」が新登場した。


概要

爆走兄弟レッツ&ゴー!!」が起こした第二次ミニ四駆ブームが頂点を迎えた中で放送された作品。
アニメシリーズでは無印、WGPに続いて3年目となる本作では「登場キャラを一新してやり直す」という方式となった。
今考えれば非常にリスクの高い幕開けではあったが、前作で星馬兄弟やレース競技作品として描けるものは既に描き尽くてしまった感があるため、再スタートを切るために止むをえない部分もあったといえる。
またWGP編で原作ストックを使い切るどころか追い抜いてしまったのもあり、前2作以上に原作とアニメの内容は全く別物と言えるぐらい異なる。

ストーリーで原作と共通する部分はボルゾイスクールの存在ぐらいと非常に少ない。
漫画・アニメのどちらかにしか登場しないキャラクターも多く、特にアニメでのレースは全てオリジナルである。
また外見&性格共に共通といえるキャラクターも前作のメンバーと主人公の2人(なんなら豪樹は漫画版だとより豪よりの性格であるため、人によっては受ける印象がかなり変わる)、親方ぐらいである。

キャラクターデザインもWGPまでの高見明男氏から石原満氏へと変更。
豪樹と烈矢および一部のキャラクター以外はこれまでの縦長の目から丸っこい目に変更されており、脇役たちは目が小さめに描かれている。

内容としては、無印で真っ向否定されたはずのバトルレースが蒸し返され、バトルレースを専門的に育成する機関である「ボルゾイスクール」が登場する。
それに対抗するバトルレーサー以外も危険なギミックを満載したマシンを引っさげ常にギスギスした感じでレースに挑むという、やけに殺伐とした内容となった。
本作のミニ四駆の機能も火炎放射、ロケット噴射、空気のバリア、二体合体ともう何でもあり。ラスボスのディオマース・ネロに至っては重力操作である。
前作までは空力、GPチップとギミックに対してある程度納得出来る言い訳を擁していたが、本作ではそういった理由付けは無い。
地続きの作品となっているだけに、そういったトンデモ描写にも賛否が分かれる所。

逆に言えば、WGP編とはまた違うド派手なレース描写もまた見所の1つとも言える。
加えて、下町の日常感や友達同士の愉快なレース、豪樹と烈矢を支えてくれる大人たち、日本各地の等身大なレーサーとのかかわりなど、温かみを感じる演出も見られ、本作独自の魅力も多い。

欠点としては前作WGPの時点でも問題となっていた商品開発の遅れがさらに表面化していること。
その結果マシンはアニオリのものが多くなり、本編で印象的な活躍をしていても購入できない悲しみを背負うことに。
主人公機の二代目登場も全51話中の第43話と異様に遅く、商品発売が放送終了後という有様。

というか商品開発サイドとアニメ制作陣のすり合わせが上手くいっていなかった節があり、
MAX放送中なのに前作ビクトリーズのメンバーのマシンが複数発売。
リョウの後継機、ライジング・トリガーのみMAX本編になんとか組み込む形でお披露目されている。
結局ミニ四駆ブームを維持し続けるまでには至らず、アニメ・原作共に打ち切りに近い形で終了。*1
後継ホビーのダンガンレーサーの苦戦も含め、タミヤは長い迷走期を経ることになった。

ただ、後にガチ勢に人気を博することになるVSシャーシや、根強いファンの多いXシャーシは本作が初出。
商品のモノ自体は悪くなかったのだ……。

無印およびWGPの登場人物の出番はかなり少ないものの、出演していた声優の多くは本作の新キャラの声も担当している。
前作から意外な立ち位置になっている配役も多く、それもまた本作の見どころと言える。

ただし、ビクトリーズの5人の中では三国藤吉役の神代知衣氏はゲストキャラのみの担当。
推察される理由としては、WGP編の放送期間中に第二子を出産しており、この時に産休無しで乗り切っているため、シーズン終了に伴って休ませてあげる判断をしたと考えられる。

ストーリー

一文字豪樹と一文字烈矢はボルゾイスクールの優秀なレーサー兄弟。
ところが、兄の豪樹はボルゾイスクールのバトルレースの方針に反対したため、優等生であったAクラスにも関わらず追い出されて行き場を失ってしまい、叔父の大前田俊夫が勤務する「GEN製作所」に居候することになる。

居候先で第1回WGPの優勝チームTRFビクトリーズが第2回WGPの為にアメリカに旅立つと知った豪樹は、「世界一のミニ四レーサー」を豪語し、ビクトリーズに挑戦するも敗北。
世界レベルを知った豪樹は、ビクトリーズと再戦を約束する。
…だが結局、豪との再戦はせずに終わっている。

ボルゾイの執拗なバトルレースをかいくぐり、烈矢もGEN製作所に引っ越し、共に戦うにつれて改心。
だが、ボルゾイスクール内ではトップだったプロフェッサー・ボルゾイが追放され、孫のネロが恐るべき計画を進めていた…


原作では旅立つビクトリーズには挑戦状を送りつけたのみで、ボルゾイに勝利した後WGPルーキー編に突入。
敵だったはずのネロやクリフ、カリームと成り行きでチームとなり、一時帰国したビクトリーズと念願の対決。
豪樹達は惜しくも大会に敗退したが、まだまだ熱が冷めないレーサー達は豪と豪樹を先頭に走り続ける。
そして、最後に市販のマグナムセイバーを楽しそうに走らせる名も無き少年のカットでレーサー達の物語はひとまず幕を下ろした。

ミニ四駆が好きだ。
だから、僕たちは走り続ける。

→爆走兄弟レッツ&ゴー‼︎ Return Rasers!!

登場人物

主人公

一文字豪樹

CV:渡辺久美子
本作の主人公の1人にして烈矢の兄。
頭に赤いバンダナとゴーグルを常に身につけているのが特徴。
漫画ではボルゾイスクールの最底辺・Fクラスのレーサーであった(理由は土屋博士曰く過剰なセッティングの結果、マックスブレイカーのポテンシャルを殺していたから)。

アニメではエリートに当たるAクラスのレーサーだったが、バトルレースを推奨する方針に反抗して脱走を企て、結局自分から出て行った。
野宿もやむなしと思われたが、偶然叔父の大前田に拾われ、彼の厚意でGEN製作所での居候生活となる。機械の操作をはじめ、食事の用意、掃除に洗濯など家事全般を一通りこなし、いち早く適応してみせた。その主夫ぶりたるやミナミから本当に男かと疑われるほど。

他にも学校の前でミニ四駆の修理屋を始めたり、ゴミ捨て場から古い家具を拾ってきたり、穴が開いた天井を塞ぐのにエレベーター付きの床に改造しようとするなど、豪に比べるとバイタリティーにあふれた逞しい人物となっている。

周囲の人物をいつの間にか自分のペースに巻き込んでしまうという特徴があり、GEN製作所の大人たちも色々と協力してくれている。

前作の豪同様にかっとびを追求する一本気な熱血漢。負けず嫌いなところを持ちつつも、アニメでは兄であるためか大らかであり、なんでもそつなくこなす等非常にしっかりした性格。
コースレイアウトをしっかりと考えてセッティングする等、豪にはない計算高い一面も持ち合わせており、ある意味列と豪の特徴を掛け合わせたキャラクターともいえる。

しかし少々抜けていることもあり、GJPサマーに予選があることを知らず、身内で1人だけ出場せずあわや本戦出場を逃すということもあった。

当初はマックスブレイカーの真価に気づけずにいたが、製作所の設備による解析の結果、独自の空力を発揮することが判明。自分なりに試行錯誤を続けた結果、決め技を生み出すことに成功する。

大神マリナとはレーサー仲間ではあるが、なぜか一向に名前を正しく呼ばず「マリコ」と間違えては訂正されている。豪樹が少々おバカであることを表す描写の1つではあるが、「マリナ」と聞いてそれが(自分が「マリコ」と呼んでいる)「大神マリナ」であると認識できてはいるため、半ば意図的なもの。*2その証拠にここ1番では正しく「マリナ」と呼んでみせた。

マシンはマックスブレイカーZ-2→ブレイジングマックス。

中の人はJやゲストキャラの山川森男、オーディンズのジャネットやサバンナソルジャーズのミシェルを演じた渡辺久美子氏。控えめで大人しかったJとは真逆の活発なキャラを演じている。加えて、Jも豪樹も大友龍三郎氏が演じるキャラが保護者役となっているという点も面白い。

一文字烈矢

CV:日髙のり子
本作のもう一人の主人公。豪樹の弟。頭にヘッドギアとゴーグルを常に身につけている。
漫画・アニメ両方とも兄と違ってボルゾイではエリートレーサー。だが、その関心は自分以外のマシンを蹴散らすことに終始しており、ミニ四駆以外の一般常識が欠けまくった世間知らずでマイペースな人物となっている。原作では普段は「豪樹」と呼び捨てだが幼い頃&デレた時は「兄さん」。アニメでは終始「兄貴」。

父の前では素直だが、豪樹に対してはツンデレ気味。
精神年齢はやや幼いためか、些細でも挑発にはすぐ乗ってしまう傾向にある。
兄に比べるとやや付き合いは悪く、豪樹がひとしたちとレースしていても彼は1人セッティングを行っていることが多い。

物語序盤はボルゾイスクールの掲げるバトルレースに傾倒しており、愛機のZ-3のプラズマ攻撃で他の子どもたちのマシンを高笑いしながら破壊する等大神軍団も真っ青の悪役っぷりを発揮していた。また、スクール内のレーサーを相手に100人抜きを達成するなど、周囲には相手がいない状態となっていた。

だがボルゾイのレース大会で真っ当なレースをした豪樹をはじめ、マリナや左京にも負けた事から、考えを改める。やがてもっと強い人物とレースをするために自らボルゾイを離脱し再び兄と共に走る事になる。

次第に丸くなっていき、プラズマによるバトルレースは継続するものの、マシンを壊して1人だけ生き残るのではなく、あくまで先にゴールして勝つことを目指すようになった。
また、初心者であるちびっ子達に意外な面倒見の良さを見せる事も。1対1のレース形式によって兄とともに走れない事を嫌がる力相手には「1人では走れないのか」と一喝して立ち直らせた。

意外にも食い意地が張っており、豪樹がとっておいたカステラ一本を丸呑みした事がある。また、ピーナッツバター欲しさに堂々と隣の新井家の冷蔵庫から使う場面も。

マシンはシャドウブレイカーZ-3→ナックルブレイカーZ-1。

ちなみに中の人である日高のり子氏はこれまで「レッツ&ゴー」シリーズには出演していなかったが、何かと縁があり、こしたてつひろ先生が連載していた『炎の闘球児 ドッジ弾平』の弾平の声を務めている。その他、タミヤ繋がりでは、テレビ東京系列で放送されていた『タミヤRCカーグランプリ』で1986年10月から、1990年5月までリポーターを務めており、OP曲「潮風のサーキット」やED曲「TRY TO JUMP ~あきらめないで」を歌っていた。

ヒロイン

大神マリナ

CV:池澤春菜
ファイヤースティンガーを操るツインテールの美少女。
自身の父親が生み出したマシンで勝利することを目的にしている。

その正体は無印で恐るべき悪役ぶりを発揮していた大神博士の娘。
誕生日に大神博士がファイヤースティンガーを残し失踪。置いてあった手紙には一文字とボルゾイの名前が書いてあったことからそれらを恨んでいる。
当初は行方不明となった父を探してボルゾイレーサーと敵対していたが、終盤で父はそのボルゾイでマシン開発をしていたことが判明。
その後は父の理想としたバトルレースと、自分のやりたいレースとの間で苦悩する事になる。

重暗い宿命を背負ってはいるが、打倒すべき敵ではなく、ともに走りを競うライバルの1人といった関係性。意外と付き合いはよく、豪樹たちに誘われれば競技性の低い野良レースであっても真面目に参加している。

父との再会後は打倒すべき存在を見失ったこともあり、命じられるまま対戦相手をことごとく破壊する走りをすることになる。豪樹のマックスブレイカーやM1レース参加者のマシン100台を破壊するなど、完全なバトルレーサーとなってしまうが、左京や竜平の身を賭した説得もあり、「バトルをしない自分の走りでパパのマシンを認めて貰う」という結論を出した。

アニメ版オリジナルキャラクターではあるが、この大神親子の葛藤と和解は終盤での山場を形成し、物語を大きく盛り上げた。

小学生とは思えない抜群のプロポーションと、へそ出しタンクトップにショートパンツという極めて刺激的な出で立ちは当時の大きなお友達に絶大なインパクトを与えた。
第19話ではレースのために水着姿で松の湯の男湯に殴り込み、第22話では大神研究所特製のバッテリーを胸元から取り出すと本作きってのお色気キャラといえる*3

なお嫁宣言するのは勝手だが、その場合大神博士が義父になることは留意されたし。

マシンはファイヤースティンガーフェニックススティンガー(未キット化)
レイスティンガーから派生したマシンであり、その名に違わず炎を噴き出して攻撃する機能が備わっている。必殺技は炎を纏った鳥のような状態で疾走する「フレイムバード」・レーザー誘導した相手に突刺し爆破させる針型兵器「フェニックス・ハープーン」*4

中の人は前作までの主人公である豪を演じた池澤春菜氏。
バトルレースおよびそれを追求していた大神と真っ向から反目していた豪とは真逆のキャラとなっている。特に第13話においては豪がよく発していた「きったねー!」というセリフを他人から言われる側となっている。

新井ミナミ

CV:渕崎ゆり子
GEN製作所のお隣さんである新井クリーニングの看板娘。
空手の道場に通っており、悪党の噂を聞くや目を輝かせるなど、何かにつけてその腕前を振るおうとする。
事件が起きれば見物しようとする好奇心旺盛で豪胆な性格だが、森から現れたコウモリにはさすがに怯えるなど女の子相応な面も。
ホウキの柄の部分を握力でへし折るという怪力を誇り、手をボキボキと鳴らすと豪樹も頭が上がらない。

前作のヒロインであるジュン的なポジションであり、ミニ四駆にはあまり興味はない。
友人である豪樹にはレースの応援に来てくれたりと何かと協力してくれるが、作中ではミニ四駆を最後までやっていない。
豪樹たちがコースでマシンを走らせている時も、道着を着てサンドバッグを叩いていることが多い。

ドラマCDではインフィニティブレイカーZ-0を駆り、ミニ四駆の初心者としてレースに出場する事になる。

中の人は前作までの主人公の1人である烈を演じた渕崎ゆり子氏。
視聴者からはしばし烈姉貴と呼ばれることもあるが、明らかに演技は別になっており、当初はレース開始の合図である「レディー、ゴー!」の「ゴー!」の部分が分からないなど、烈なら絶対に言わないであろうセリフも多い。

レーサー

松ひとし

CV:上田祐司(現:うえだゆうじ
近所にある川下模型店のチャンピオン。
その称号に固執する自信過剰で性格をしている。
お調子者でセコい面もあり、一文字兄弟に勝つためなら強者に媚びへつらうこともあった。

一文字兄弟が現れてからチャンピオンの座を奪われるが、それを根に持つこともなく悪友の1人となり、なんやかんやで兄弟とともにレースに明け暮れるいい奴。

そのなりふり構わぬセコさから、やがて藤吉の走りを参考に早い奴の後ろをぴったりくっついていく「コバンザメ戦法」を多用するようになる。
確かにスリップストリーム的な意味で効率はいいのだが、バトルマシン相手にやるといい的である。

実家は銭湯である風呂屋「松の湯」で、マリナの憩いの場所でもある。
母親は妙に若々しく美人で、小遣いの対価にきっちりと手伝いを要求する。父親は江戸っ子言葉で話す典型的な江戸っ子キャラ。

マシンはビクトリーチャンプ。あのビクトリーマグナムのカスタム機である。
一回だけネロにMGストーンを組み込まれビクトリートルネードを放ったこともある。だが、後日ストーンなしでやろうとしたら川に墜落するという憂き目にあった。

一文字ともボルゾイスクールとも大神とも無関係な一般人だが、やがて作中の一般レーサー代表という位置づけとなり、終盤のM1では最終決戦まで生き残った。
結果は最下位(第4位)だったものの完走を果たし、ファイターや観客、自分の両親を感動させた。そして「完走すれば次のレースで勝つチャンスが生まれる」という彼のレースへの考え方は最後にネロに変化を与えた。

作中トップレベルのレーサーである豪樹や烈矢と日頃から張り合っているために無自覚的にその走りは進歩しており、意外にも一文字博士からの評価は悪くない。
というか、「豪樹と烈矢が速くなったのも彼のおかげ」と豪語するなど、作中でもトップクラスに評価している一人だったりもする。
周りが規格外の実力者だらけというだけで、一般人としてはかなり上の方の実力者ではある。

中の人は前作WGPでロッソストラーダのルキノを演じていた上田祐司氏。
対戦相手のマシンを破壊することに執着していたルキノから一転し、バトルなしの真っ当なレースをする人物となっている。

まなぶ

CV:くまいもとこ
ひとしの取り巻きのメガネをした少年。
あまり目立った活躍はないが、印象的なセリフもある。ひとしが烈矢をレースに誘うためにシャドウブレイカーを勝手に走らせようとした時は彼を諫め、ベンジャミンとチャーリーが現れた時には「敵ってのは後から出てくるやつの方が手強いからな。」と、メタ発言気味のセリフを発した。

マシンはバンガードダウンタウン(市販のバンガードソニックのカスタム機)。

中の人はこひろまことを演じたくまいもとこ氏。
さらに「学級王ヤマザキ」のヤマザキや「爆転シュート ベイブレード」の木ノ宮タカオなど、何かとコロコロコミックの作品と縁がある。

まさお

CV:小西克幸
ひとしのり巻きのバンダナをした少年。
マシンは→トライダガーまさおスペシャル(市販のトライダガーXのカスタム機)。

大善一馬

CV:宮崎一成
2台のマシンを操るレーサーという触れ込みで登場した少年。
力の兄であり、兄弟2人でミニ四駆を嗜んでいる。
マシンはレッドソード。ペットボトルの様な見た目のクソダサいマシンで形状は凸凹でいう凸。

当初はブルーソードも使用していたが、公式レースで2台を使う事は禁じられている為、弟の力にマシンを託す。

必殺技の際に大仰な決めポーズをとることに拘るなど意外な面がある。

腕は確かだが、大きな大会ではクラッシュしてリタイアしたり、独自のレース形式によって兄弟での連携が取れなかったりとなぜか運に恵まれない。
左京には第1回ボルゾイオープンで敗れ、M1予選第2レースでもタイマンで敗北と相性が悪い。特に後者は短距離ストレートというラキエータ2の特性が最も発揮できるコース。左京の独壇場ともいえるコースだったため、運がなさすぎたともいえる。負け惜しみではあるが、本人も憤慨しやりきれない思いを吐露した。

中の人は前作WGPでブーメランズのジムを演じた宮崎一成氏。

大善力

CV:小田木美恵
一馬の弟。
マシンはブル―ソード。ペットボトルの様な見た目でマシン形状は凸凹でいう凹。
一馬に依存気味だが必殺技ポーズのセンスに疑問を持つ辺り、前作の次郎丸ほど尊敬の念は持っていないようである。
M1予選では兄と一緒に走れないことに不満を持つが、烈矢の言葉を受けて自立への一歩を踏み出した。この辺は小競り合いの絶えない一文字兄弟との対比となる描写である。


服部竜平

CV:野田順子
原作では豪樹、烈矢に続く三人目のレギュラー。豪樹と同じく元ボルゾイのFクラスだった。

アニメでは豪樹が大阪で知り合ったレーサー。
基本に忠実であり、古いマシンであるスーパーアバンテでも、丁寧なメンテナンスとセッティングを行うことでSJCサマーの予選にて好成績を収めた。

やはり元ボルゾイレーサーであり、ボルゾイスクールに通いつつもバトルレースをしない豪樹の噂を耳にしていた。

マシンはスーパーアバンテ(竜平仕様)→ストームクルーザー(アニメでは市販のシャイニングスコーピオンのボディをカスタムしたという設定)。

楠大吾

CV:高乃麗
九州のレーサーで、かなり大柄な少年。
豪樹とは故郷である九州で出会い、ホームグラウンドであるオフロードのコースで対戦。
巧みなレースの組み立てが持ち味であり、主人公である豪樹を打ち破って見せた。
実はサマーレースのチャンピオンという実力者。

ミナミが好みのようであり彼女に一目ぼれし恋に落ちる。

マシンはGBSフォーミュラー(市販のガンブラスターXTOのカスタム機)。
原作では四人目のレギュラーで竜平と共にボルゾイレーサーであり、スクールを辞めた後は二人でストームクルーザーを開発した。

中の人は高羽リョウを演じた高乃麗氏。他にベンジャミンも担当している。

西条恵一

CV:山崎依里奈
名古屋のレーサー。
マシンはドラゴンアックス(市販のスピンアックスのカスタム機)。

和男

CV:吉野裕行
不良のレーサーで眉なしの強面。作中では豪樹の最初の相手となった。
999台のものマシンを破壊してきたと自称し、その1000台目として豪樹とレースを行った。
一度は改心フラグが立った様に見えたが、有耶無耶になった。
GJCウインターレースやM1にも出場したが、前者では途中でリタイヤ、後者では1次予選で惜しくも11位で敗退した。
マシンはハープンブロッケン(市販のブロッケンGのカスタム機)。

中の人は前作WGPでロッソストラーダのジュリオを演じた吉野裕行氏。
上田氏とは逆にバトルレーサー繋がりとなった。

サポート

一文字正宗

CV:中村秀利
一文字兄弟の父親で、Zナンバーズの開発者。
現実でもオーパーツクラスの出来であるスーパーXシャーシやVSシャーシを開発したすごい人*5

その他にもZMCに匹敵する強度をもつチタンコーティングスプレーや鉄心先生の原型マシンなしでZ-ナンバーズを開発する等、
土屋博士や大神博士を凌ぐほどの技術力を持つ(土屋博士や大神博士のマシンは大抵鉄心先生のマシンが原型になっているため)。

しかし、「最高のマシンを開発し、それ見合う最高のレーサーを育てる」という信念の元、息子を含む多くの子供たちにスパルタンな教育を行うあたり大神博士と重なる部分がある。
その大神博士とマシンの開発方針を巡って対立し、ネロが大神博士の意見を優先したためにボルゾイスクールをクビになってしまった。

放送初期はプロテクターに加えて物々しいマスクを装着しており、特撮の悪の組織の幹部キャラのような雰囲気であった。
なおアニメではドラマCDに登場するインフィニティブレイカーz-0を含めて4台作られている。

中の人は無印第42話のゲストキャラである南条隼人の父親を演じた中村秀利氏。

堂本サユリ(ファイターレディ)

CV:今井由香
GEN製作所のアルバイト事務。前作のファイター及びたまみ先生的なポジション。
年齢は18で高校卒業からそれほど経っておらず、その若さから製作所の男子には好評を博す。

当初はおしとやかな女性を演じていたが、実は大のミニ四駆好き。かつて中学までミニ四駆を嗜んでおり、元GJC優勝者という相当な実力者。
加えて空手の腕も凄まじく、よくミナミが叩いているサンドバッグを跳ね上げるほどの一撃を放つ。

一度はやめたミニ四駆だったが、豪樹たちが外でレースしているのを聞くうちに耐えきれなくなり、ファイターレディとして挑戦状を叩きつける。しかしレースしながら実況するのはさすがに無理があり、息も絶え絶えとなっていた。

ファイターに憧れ、今後はレーサーとしてではなく実況者としてミニ四駆を盛り上げようとしており、レースとあらばファイター風の衣装に身を包んで実況する。しかし本家ファイター譲りのしょうもないギャグを挟んだり、公平性を欠いた実況をしてしまうという場面も見られた。

加えてアホの子の要素もあり、自分だけ覆面ファイターの正体がファイター本人である事は気付いていなかった。しばらくは彼を「偽ファイター」呼ばわりして実況担当の座を奪い合っていたが、終盤のM1決勝戦前に素顔を見たことでようやく正体に気付いた。

のちのドラマCDでも実況するが、相変わらず実況としての経験が浅い。
マシンはファイターレディマグナム(市販のファイターマグナムVFXのカスタム機)。

中の人は無印とWGPで沖田カイを演じた今井由香氏。他にシルバーフォックスのユーリ、クールカリビアンズのリタ、サバンナソルジャーズのクレモンティーヌを担当している。

覆面ファイター

CV:森久保祥太郎
7話から登場。レースで実況を行うイベントキャラクター。
MAXでは無印やWGPに比べると野良レースの割合が多く、以前までのシリーズに比べるとその出番は控えめだった。

その正体は大方の視聴者は声と見た目で分かっていただろうがミニ四ファイター本人。2話でアメリカへと旅立ったと思われたが、英語が喋れないという問題で日本に帰国して正体を隠していたのだった。

本人は完璧な変装だと思っているが、ぶっちゃけミュータントタートルズのような黒いハチマキ状の覆面を除けば首から下はいつものミニ四ファイターである。
さらに、しょーもないダジャレを飛ばしたり登場する時にドジを踏むなどの理由で、サユリ以外の周囲にはすぐばれている。最終回で仮面を外した。

GEN製作所

大前田俊夫

CV:鈴木琢磨
GEN製作所の専務で、一文字兄弟の母方の叔父。
事務仕事の担当なのでいつもスーツを着ている。
第1話で路頭に迷っていた豪樹を拾ってくれた恩人。

中の人はWGPでアストロレンジャースのハマーDを演じた鈴木琢磨氏。

CV:大友龍三郎
GEN製作所の社長。……なのだが、機械の操作はどうも苦手。
豪樹と烈矢を期限なしに居候させてくれるなど非常に気前のいい性格。

一方で子供っぽい面や大人げないところもあり、第19話の銭湯レースではひとしが売っていたパーツを買い占めてでも勝ちに走ろうとしていた。
製作所の設備をミニ四駆に利用されてもあまり文句を言わないが、破損を伴ったり資材を勝手に使用された時にはさすがに怒る。

担当声優は大神博士と同じ大友龍三郎氏。「レッツ&ゴー」では兼任の場合、片方のキャラ名でしかEDでクレジットされないが、源と大神博士は例外的に両方の名前が載っていた。

山さん、タメさん、拓也、スティーブ

CV:永野広一(山さん)、小西克幸(タメさん)、伊藤健太郎(拓也)、伊崎寿克(スティーブ)
GEN製作所の従業員達。子供である一文字兄弟と対等に接してくれる気の良い人たち。
源同様に子供っぽい面があり、山さんとタメさんはお風呂にアヒルのガーちゃんとカエルのゲコちゃんを浮かべ、拓也とスティーブは洗髪にシャンプーハットを使用することが第19話で判明した。

ミニ四駆には詳しくないものの、製作所の設備でマシンの分析を行ってくれたり、彼らの助言が解決の糸口になる事も多かった。

特に山さんは元々F3に関わっていたりと経歴の幅が広く、スティーブは機械の操作に加えてボルゾイスクールのコンピュータにハッキングを仕掛けてドアを開けるなどの特技がある。

ボルゾイスクール

プロフェッサー・ボルゾイ

CV:宝亀克寿
バトルレースのエリートを育成するボルゾイスクールの長。
その目的は宇宙開発に伴う技術の独占、およびその宇宙経済の掌握であった。事実MGストーンによる重力制御装置「ボルゾニック・システム」を作っている。

また、一文字兄弟の父である正宗を招き入れマシンの製作に当たらせていた。

巨大なボルゾイタワーは地球と宇宙を繋ぐ軌道エレベーターとする構想であり、MGストーンによる重力制御によって完成させた。
一見ミニ四駆とは無関係だが、孫のネロはミニ四駆が好きだったこと、作中の世界ではミニ四駆が盛り上がっていたため経営者として目を付けたのだろう。

巷ではやっている玩具をベースに研究を重ね、宇宙開発技術やその利権を独占しようとするというレツゴ世界ではかなり珍しい「玩具で世界征服」を目論んでいた輩といえる。

当初の黒幕ではあったが、ネロが登場すると組織を乗っ取られ失脚した。

PSゲーム『エターナルウィングス』の中断メッセージにおいては、「我がスクール(ボルゾイスクール)に入らぬか?」と視聴者にメッセージを送っている。

大神博士

CV:大友龍三郎(源さんと兼任)
無印では敵として大活躍だった、ご存じバトルレース至上主義に取りつかれた技術者。
本作ではマリナというクッソ可愛い娘が居る事が判明した。母親似だろうがその妻については一切の描写がない。

中盤から登場するが、無印から1年ほどしか低下していない割に何故か異様に老けている(ガタイが一回り小さくなり、杖を突いている)

今作でも依然としてバトルレースに傾倒しており、自分の造ったマシンで他者を蹴散らすことを第一に考えている。
やがて再開した娘にも同じ道を歩ませようとするが…
ある意味本作で最も成長した人物。原作の末路と比較するとかなり恵まれている。

マリナ、もっとだ!もっと速くだ!
ありがとうマリナ…よくフェニックススティンガーをここまで育ててくれた…

ネロ・ステラ・ボルゾイ

CV:大本眞基子
本作並びシリーズのラスボスで、ボルゾイの実孫。
小柄な少年だが、すでに大学を飛び級で卒業した天才。
原油価格の予想、中国市場の動向の把握、ボルゾイの決算処理などを行っていた。
登場して早々ボルゾイの組織を乗っ取り、その事業を引き継ぐとともにスクールを閉鎖させた。

一方、平凡な小学生の世界は彼にとっては無秩序でデタラメなものであり、駄菓子の味や、怪我して血が出た手を舐めて済ますなどの行為が理解できなかった。恐るべき能力ゆえに競い合える友達がおらず、乗り越えるべき壁を見失った状態となっていた。

かつて祖父であるプロフェッサー・ボルゾイに見せてもらった「バベルの塔」の絵画が印象に残っている。ボルゾイタワーを使った軌道エレベーターをそれに見立てて神の領域に手を伸ばそうと企む。

マシンはディオマース・ネロ
ステアリングを独立して稼働させることで巧みなコーナリングを行う。
カウルの一部を変形させることでサーチモードからターミネートモードに以降。
重力操作であるマース・グラビティによって周囲のマシンをコースごと圧し潰してしまう。

バトルレースの本質が他者の排除・否定だとするならば、コースそのものを崩壊させてしまうディオマース・ネロの走りはその究極といえるかもしれない。

普段は大人しい性格を装っているが、特注のヘアバンドで髪を上げる事によって本来の苛烈で傲慢な性格を露わにする。
「いちいちシーズンレースをやってその勝者がSGJPだなんだと回りくどいことをするのはもう過去の話だ。」とこれまでの話の流れを全否定。1万人のレーサーを同時出走させて真のミニ四駆ナンバーワンを決める大会「M1」を立ち上げる。*6
なお媒体によっては大会名が「M-1グランプリ」になっている。漫才の大会ではない。

「史上最強のマシン」を引っさげてやってきたラスボスだが、M1のラストでは普段のような兄弟対決を始めた一文字兄弟に半ばシカトされたような状態で敗北という珍しい形になった。
その方法もボルゾニックシステムのオーバーロードという想定外の自滅に近い形。

本人も最初は納得していなかったが、最終的に負けたネロなど歯牙にもかけずに勝手に復路のレースを始めた兄弟の姿と、負けても闘志を失わず再び走り出そうとするひとしの言葉から心境が変化。自分の敗因を理解したようである。

拍子抜けかも知れないが、本作はあくまで「憎き敵を打倒するバトルもの」ではなく「競技としてのミニ四駆に全力で打ち込むホビーもの」である。ネロがこのような形で敗北し、考えを改めるというのもある意味では自然な流れだろう。

漫画版では素性を隠して豪樹達のチームに入り、戦場を掻き乱すも、終盤では自らの過ちに気付き…。
ちなみに彼が扱うディオマース・ネロだが、公式デビュー戦でいきなりコースを崩壊させたり(外壁が破壊されることは無印のころからあったが、コースを丸ごと崩壊させたのはディオマースが初)、ボルゾイタワーの隔壁を拉げさせたりとあまりに兵器じみた性能から一部ではテニヌならぬミヌ四駆などと呼ばれている。
バトルマシンとしては間違いなく「最強」だが、その高すぎるポテンシャルが仇となって原作アニメともに自滅といえる最後を迎えることとなる。

ボルゾイレーサー

真嶋左京

CV:鈴村健一
ボルゾイスクールSクラスのNo.1レーサー。
ジャケットを着たオールバックでロン毛の少年。
当初は多数の女子の取り巻きを引き連れているなど非常にモテていた。

普段は糸目で標準語だが、本性を現すとエセ関西弁となり語調も荒くなる。
さらに感情が高ぶると目を見開き凄みのある表情となる。

ボルゾイにいたころは冷徹だったが、スクールを抜けて以降はイメチェンして再登場。それに伴って子供らしいコミカルなシーンも目立つようになる。

マシンはボルゾイラキエータ→ラキエータⅡ。
いずれの機体にも小型ロケットエンジンを搭載し、直線だけなら世界最速といえるミニ四駆。レース前にはカートリッジを何本か装填しておき、レース中は使い切るたびに排出される。その際は内部のメカが透けて描かれており、かなりカッコイイ。

ボルゾイ時代にはロケットノズルを攻撃にも使える仕様だったが、ラキエータⅡではバトルを捨て、全てのノズルを推進に回している。
長いレースともなるとカートリッジの補充のためにピットインが要求される。その対処法としてカートリッジ装填の特訓をする場面もあった。

ちなみに現実のミニ四駆にロケットエンジンなど搭載しようものなら、
「一度火が点いたならかっとんでいくだけさ。誰も止められないぜ!」を地で行く状態になる。
現実のミニ四駆にはダウンフォースなんてないのである。

草薙陣

CV:星野佐登美
草薙兄弟の兄。
忍者を思わせる恰好をしており、レース中は機敏に駆ける。
一瞬で消えるようにその場から去ったり、手裏剣を小道具として使うこともあった。

マシンは異形の変形マシン、バイスイントルーダー。
クモやアメンボを思わせるシルエットであり、前後のタイヤを閉じることでバトルモードとなる。
ローラーは装備しておらず、代わりにワイヤーを飛ばしてコーナリングを行う。他にも相手のマシンの攻撃やファントムブレードとの連携など様々な目的で活用される。

さらにファントムブレードと車体を組み合わせることで合体してファントムバイスになる。

彼ら兄弟はMAXでは非常に珍しい、原作が初出でしばらくしてからアニメに登場したキャラである。
当初は自分たちが壊したマシンをマックスブレイカーかシャドウブレイカーと同じ色に塗り、1日ごとに手紙とともに送り付けるという極めて陰湿で回りくどい方法で勝負を挑んでいた。

草薙漸

CV:浅川悠
草薙兄弟の弟。双子であり、目と衣装の色以外は同じ姿をしている。
マシンは鋭利なボディを持つ一見普通のミニ四駆、ファントムブレード。
サイドカウルを可動させることで武器として使用できる。
アニメでは主にジャンプした状態で下向きに刃を突き立てることで攻撃を仕掛けていた。

その真価は、バイスイントルーダーの下に潜り込む形で合体することで現れる。
なお、草薙兄弟は追い詰められると互いを切り捨てでも自分が生き残ろうとするが、その際、犠牲になるのは漸の方である。

桜林アキラ

CV:伊崎寿克
ボルゾイスクールSクラスのレーサー。小柄な体型に細い顔。
マシンはボルゾイアディーン→強化型。
烈矢によって相棒のトオル共々Aクラスに降格させられ、それ以降烈矢を目の敵にする。
後にSクラスに復帰するが、基本的にやられ役である。
最後は意地でM1予選レースを勝ち抜くが、2次予選でひとしに敗北する。

トオル

CV:森久保祥太郎
ボルゾイスクールSクラスのレーサー。恰幅のいい方。
マシンはボルゾイアディーン→強化型。
烈矢に敗北しSクラスのバッジをむしり取られた挙句泣かされるという屈辱を味合わされた。

シュウ

CV:出口佳代
ボルゾイスクールSクラスのレーサー。金髪に染めている。
マシンはボルゾイアディーン→強化型。
相棒のケンジと共にSクラスに昇格した烈矢と組んでいたが、障害を越えられないと見るやあっさりと切り捨てられた。
後にアキラ、トオルとのトリオに鞍替えする。

ケンジ

CV:川上とも子堀江由衣→くまいもとこ
ボルゾイスクールSクラスのレーサー。軽いパーマ。
マシンはボルゾイアディーン→強化型。
草薙兄弟や左京らを除けば恐らく彼が最速のボルゾイレーサーだったと思われるが、烈矢の敵ではなかった。
シュウとは対照的に何故か第1回ボルゾイオープン後フェードアウトし、最後も草薙兄弟にマシンを破壊され一言喋るのみだった。

ベンジャミン・ワタナベ、チャーリー・ヤマザキ

CV:高乃麗(ベンジャミン)、大谷育江(チャーリー)
広島弁でしゃべるトンチキな凸凹コンビ。突如一文字兄弟に勝負を挑んできた。
だがその正体はボルゾイスクール最下層であるCクラス、その中で万年最下位という悲惨な実力のレーサーであった。

ボルゾイスクールでのし上がるためには実力者である豪樹と烈矢を倒すのが手っ取り早いと考え、自分たちが用意したセコい罠だらけのコースでレースを行う。
最終的に豪樹と烈矢が2人を無視して勝負を始め、レースを放棄してしまうが……

中の人たちは鷹羽兄弟を演じた高乃麗氏と大谷育江氏。「アニポケ」や「金色のガッシュベル!!」など、他の作品でも兄弟役や何らかのつながりを持つ役が多かったりする。

TRFビクトリーズ


鷹羽リョウ

ビクトリーズのメンバーことあの鷹羽リョウ本人である。
原作、アニメ共に一人で先に一時帰国しており豪樹に新マシン「ライジングトリガー」で世界レベルの厳しさを叩き込んだ。

星馬豪

前作主人公の一人。
最初に空港で戦いを挑んできた豪樹を相手にしなかったが、豪樹の熱意、走りを見て感化され勝負、再戦も約束した(原作では勝負の約束のみ)。
その後、アニメでは最終回に兄とリョウと共にひっそりと登場するのみだが原作ではWGPルーキー編で新マシン「ライトニングマグナム」を引っ提げて豪樹達と対決した。

用語

MGストーン

正式名称マース・グラビティ・ストーン。
重力制御装置「ボルゾニック・システム」の材料。
生成にはアフリカの奥地で取れるレアアースと酸素の薄い環境が必要で、ボルゾイタワーはその為のプラントである。
元々は宇宙開発における問題を解決するためのもので、作中ではボルゾニック・システムで軌道エレベーターを作り上げた。
これで自重の問題を考えず、どこにでも軌道エレベーターを作れるらしい。すげえ。
アニメでは豪樹のペンダントがこのMGストーンで、とあるトランクを開ける鍵だった。

ボルゾニック・システム

MGストーンを使った重力制御装置。
ミニ四駆に搭載できるレベルまでの小型化に成功しており、搭載することでマシンに重力を無視した動きを可能とさせる。
これでダウンフォースの悩みとはおさらばで、誰でもマグナムトルネードができる。
漫画版では何故か単なるリミッター解除機構になっており、瞬間的な加速と引き換えにマシンが壊れるというありがちな奴。
あんま重力関係ないな。

M1(エムワン)

ネロがミニ四駆界への反逆として開催したレース。間違ってもM-1グランプリではない。
自分が叩き潰した(物理)SGJPオータムレースの代わりとして開催。
腕に自信のある者は全員参加するよう煽ったところ、約1万人が参戦。
なおM1の日程は第2回世界グランプリのファイナルに被せているため、グランプリレーサーは参加することはできない。
その上で世界グランプリには量産型ディオマースを持った大勢のボルゾイレーサーを送り込んでいる。
つまり、レーサー1万人の頂点と世界グランプリの頂点をいずれもボルゾイが取れば、ミニ四駆界はボルゾイのモノにできるという理屈…らしい。(サユリ曰く「グランプリレーサーは世界グランプリでボルゾイと戦っている」)

1次予選は首都高に作ったコースで1万人が同時に出走
だが途中でマリナ、草薙兄弟が乱入してマシンを潰しに来る。上位10名が2次予選進出。

2次予選はボルゾイタワーの目の前で約2kmの(ファイターによると)直線レース。10名がクジで5組に分かれて1対1でレースする。
勝った5名が決勝進出。

決勝戦はボルゾイタワーを改造した軌道エレベーター内で行う。
予選を勝ち抜いた5名と、ネロ、マリナ、草薙兄弟を含む計9名が競い合う。

結果は一文字兄弟が優勝(同着)、第3位はネロ、第4位はひとしという結果となった(それ以外の選手はリタイア)。

これにより、ネロが敗北した事で彼のミニ四駆界の支配は阻止された。



主題歌

OP

BRAVE HEART/鋼鉄兄弟
影山ヒロノブと遠藤正明によるスペシャルユニット。この組み合わせで熱くならないわけがない。
作詞・作曲・編曲は無印から音楽制作を行ってきたつのごうじ氏。

本作を象徴する名曲であり、劇中でも多用された(アレンジverが4パターン位有る程)。
イントロが地味に「ゴチになります!」のBGMとして使われ続けている。
2位以降の人間が抜ける時の音楽をよく聞いてみよう。
一部のエピソードでは挿入歌としても使用されている。

ED1(1話 - 26話)

My name is カーボーイ/影山ヒロノブ with KIDS MAX

ED2(27話 - 51話)

僕らのFREEDOM/YUKA SATO

後者は平間あきひこ氏が手掛けており、曲調が当時活動していたCyber Nation Networkのそれである。
途中から夕陽に変わり、シャドウブレイカーZ-3からナックルブレイカーに変更。
ただしブレイジングマックスは結局追加されず、最後までマックスブレイカーのままだった。

なお、この作品にもって漫画では5年間・アニメでは3年間続いた「レッツ&ゴー!!」シリーズは完結となり、第二次ミニ四駆ブームも終了となった。
なお、1999年の4月にドラマCD「爆走兄弟レッツ&ゴー!!GIRL」が発売され、2017年には原作の続編である「爆走兄弟レッツ&ゴー!! Return Racers!!」が連載されている。




追記・修正は涙と道連れにお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • こしたてつひろ
  • アニメ
  • コロコロコミック
  • プラモ販促アニメ
  • テレビ東京
  • ミニ四駆
  • 漫画
  • 星山博之
  • 爆走兄弟レッツ&ゴー!!
  • 爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX
  • 末期
  • マイナー
  • 最終作
  • エアロミニ四駆
  • Zナンバーズ
  • VSシャーシ
  • 98年冬アニメ
  • 加戸誉夫
  • XEBEC
  • 小学館
  • ジーベック
  • 90年代テレビアニメ
  • タミヤ
最終更新:2024年09月16日 08:19

*1 原作はアニメ終了後も暫くは継続し、WGPルーキー編が行われた

*2 予告では初期のみは正しく「マリナ」と呼び、途中からは「マリコ」呼びとなる。だが終盤では「マリコ」と呼びつつ、回によっては間違いに気づいて「マリナ」と訂正することもあった。

*3 それもその筈で、彼女と後述のサユリさんは視聴者層拡大のためのテコ入れキャラだからである(制作スタッフムック本より)

*4 フェニックススティンガーのみ

*5 なお、漫画版ではVSシャーシを作ったのは土屋博士である設定であり、アニメ版でも共同開発という形で関わって製作されている。

*6 WGPで活躍したグランプリレーサーは一切出場していていないが、同時期に世界グランプリが開催されており、そちらには量産型のディオマース・ネロとボルゾイレーサーを送り込んでいる。