ライトレイ(遊戯王OCG)

登録日:2014/05/07 Wed 21:11:10
更新日:2025/06/27 Fri 11:48:25
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ライトレイとは遊戯王オフィシャルカードゲームより登場したカテゴリーの1つ。
光属性に関連した効果を持つカード群である。


☆概要☆

かつて登場したモンスターをリメイクしたリメイクモンスター群の1つ。
初出は第7期第8弾「GALACTIC OVERLORD」。

「ライトレイ」名称を指定した効果を持つカードは存在せず、遊戯王カードWikiでも「シリーズカード」という扱い。
類例としては、ダークモンスターやカオス超越竜が存在する。

2025年現在は6体が存在しており、元ネタとなっているモンスターはそれぞれ
と、光属性以外のモンスターの内、知名度が高かったり、派生カードが多かったりするカードたちである。

光属性へのリメイクという事で、デザインは白や青、金色を基調としたものに変わっており、驚くほどの漂白されっぷりが見られる。
なお、属性以外のステータスはリメイク元と一致する。

性能面での特徴として、海外先行の後発である《ライトレイ グレファー》と《ライトレイ マドール》を除く4体は特殊召喚モンスターとなっている。
その条件は以下のどちらか。
  • 自分の墓地の光属性モンスターが〇体(種類)以上の場合
  • ゲームから除外されている自分の光属性モンスターが3体以上の場合
後発の2体は通常召喚も可能で、特殊召喚にも制限がない。
また、上級モンスターである《ライトレイ マドール》は、後者の条件の特殊召喚効果も持っている。

墓地・除外状態の光属性モンスターの数を参照する性質上、【ライトロード】や【カオスドラゴン】に非常に噛み合う。

《エクリプス・ワイバーン》が現役だった頃の話になるが、あちらの効果を使いやすく、かつ墓地肥やしに長けたデッキでは実践投入が見込めた。
特に《ライトレイ ディアボロス》はドラゴン族かつレベル7と、征竜との相性が評価されていた。
他にも、比較的緩い召喚条件から出せる2600打点として、《ライトレイ ダイダロス》が光属性デッキのアタッカーとして注目されたことも。

その他のライトレイモンスターの採用は少し難しいものも多い。
この辺りは霊神に近いか。


☆各ライトレイモンスターの解説☆


  • 《ライトレイ ソーサラー》
特殊召喚・効果モンスター
星6/光属性/魔法使い族/攻2300/守2000
このカードは通常召喚できない。
ゲームから除外されている自分の光属性モンスターが3体以上の場合のみ特殊召喚できる。
1ターンに1度、ゲームから除外されている
自分の光属性モンスター1体を選択してデッキに戻し、
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してゲームから除外できる。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

ライトレイ化した《カオス・ソーサラー》。召喚条件は「除外光3体以上」。
効果自体はリメイク前と同じながら、召喚条件が厳しくコストも必要になるため、《カオス・ソーサラー》より扱いにくさが目立つ。
どうしても使いたいなら《魂の解放》などを用意してやろう。

  • 《ライトレイ ダイダロス》
特殊召喚・効果モンスター
星7/光属性/海竜族/攻2600/守1500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性モンスターが4体以上の場合のみ特殊召喚できる。
1ターンに1度、フィールド上のカード2枚と
フィールド魔法カード1枚の合計3枚を選択して発動できる。
選択したカードを破壊する。

ライトレイ化した《海竜―ダイダロス》。召喚条件は「墓地光4体以上」。
比較的緩い召喚条件から光属性デッキのアタッカーとして使いやすい。
種族を無視するなら《スネーク・レイン》と相性の良い【ワーム】でも出番は有るか。
ただしフィールド魔法が無いとただ火力の高いバニラでしかないので注意。

  • 《ライトレイ ギア・フリード》
特殊召喚・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2800/守2200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性モンスターが5種類以上の場合のみ特殊召喚できる。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが戦士族のみの場合、
自分の墓地の戦士族モンスター1体をゲームから除外する事で、
魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

ライトレイ化した《フェニックス・ギア・フリード》。召喚条件は「墓地光5種類以上」。
効果は魔法・罠の発動無効と強力で、第7期のカードゆえに特殊召喚も固有効果も名称ターン1制限がない。
並べられた分だけ無効妨害を構えられ、コストも事実上安く済む、ライトレイでも最上位の単体性能の持ち主。
しかし「自分の場の表側表示モンスターが戦士族のみ」という妨害効果の発動・処理条件のせいで、採用できるデッキを選ぶ。
テラナイト】の他、純構築に近い【ライトロード】なら出番は有るか。

  • 《ライトレイ ディアボロス》
特殊召喚・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2800/守1000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性モンスターが5種類以上の場合に特殊召喚できる。
1ターンに1度、自分の墓地の光属性モンスター1体をゲームから除外して発動できる。
相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して確認し、
持ち主のデッキの一番上または一番下に戻す。

ライトレイ化した《魔王ディアボロス》。召喚条件は《ライトレイ ギア・フリード》と同じく「墓地光5種類以上」。
このカードのみ、召喚条件のテキストが「場合特殊召喚できる」となっており、正規の手段で特殊召喚した後なら《死者蘇生》などでも特殊召喚が可能。
相手のデッキトップを覗き見るだけだった元ネタの魔王様とは違って、こちらはセットカードに干渉できる効果を持つ。
事実上ノーコスト除去に近く、上手く使えばドローロックが決まる。
魔法・罠を対象にした場合はチェーンされてロックができない可能性も大いにあるので、裏側守備表示のモンスターが狙い目となる。
かつては【ライトロード】での4枚目以降の《裁きの龍》程度の扱いだったが、【征竜】を取り入れ、お互いをコストとして使い合う【征竜ライロ】でのフィニッシャー兼征竜のコストとして活躍の場が広がった。

  • 《ライトレイ グレファー》
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1600
このカードは手札からレベル5以上の光属性モンスター1体を捨てて、手札から特殊召喚できる。
1ターンに1度、手札から光属性モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから光属性モンスター1体を選び、ゲームから除外する。

白タイツのせいでますます変態臭い変態、もといライトレイ化した《戦士ダイ・グレファー》。
元ネタを同じくするリメイクカードの《ダーク・グレファー》とほぼ同じ方法で特殊召喚が出来る。
固有効果はデッキの任意の光属性モンスターの除外だが、手札コストを要するため、今一使い勝手が悪い。《救援光》や《奇跡の光臨》なんかを利用しよう。
除外が起点となる【メタファイズ】なら席はあるか。
ちなみにこのカードの登場から、頑張れば【ライトレイ】の純正デッキは組めるようにはなった。

  • 《ライトレイ マドール》
効果モンスター
星6/光属性/魔法使い族/攻1200/守3000
ゲームから除外されている自分の光属性モンスターが3体以上の場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。

ライトレイ化した《ネオアクア・マドール》。《ライトレイ ソーサラー》と同じく「除外光3体以上」での特殊召喚が可能。
固有効果は1ターンにつき1度だけの戦闘破壊耐性とパッとしないが、守備力は元ネタから変わらず3000と高いので、壁役にはなる。
特殊召喚に制限はなく、各種素材などに適している。レベル6の魔法使い族なので《風紀宮司ノリト》や《マジマジ☆マジシャンギャル》にも行ける。



これでライトレイモンスターは全てである。
これからも遊戯王が続く限り、ライトレイモンスターは何気ひっそり増え続けるかも知れない……




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最終更新:2025年06月27日 11:48