アットウィキロゴ

セニョール・ピンク

登録日:2014/10/12 Sun 00:12:26
更新日:2026/03/12 Thu 10:42:04
所要時間:約 13 分で読めます


▽タグ一覧
100%善人ではない 46歳 ONE PIECE ONE PIECE登場人物項目 おしゃぶり おもむろ=ゆっくり どうしてこうなった どうしてこうなった → ただ一つの愛ゆえに インペルダウン カナヅチ キャー♡セニョ〜〜ル♡ ギムレット ケンドーコバヤシ コメント欄ログ化項目 サングラス サンジが持たなくて良かった スイスイの実 スイミング野郎 セニョール セニョール・ピンク チュパ!! ディアマンテ軍 トマト ドレスローザ ドレスローザへの加害者 ドンキホーテファミリー ドンキホーテ海賊団 ハードボイルド ハードボイルドの化身 フランキーズブラザー ルシアン ルシアンに愛を込めて ワンピース 七武海幹部 全世界人気投票72位 初登場がドレスローザ編 北の海 変態 変態という名の漢 夫 山路和弘 悪魔の実 悲しき過去 愛すべきバカ 懸賞金5000万越え 懸賞金過小評価 既婚者 最高幹部より目立つ幹部 海賊 海賊界のヒルルク 涙腺崩壊 父親 犯罪者 真の漢 能力者 超人系 遊泳自由人間 銀行員




まとわりつくんじゃねェ小娘共!! もっと若ェ男と遊んでこい!!

おれァガキは

チュパ!!

ゴメンだぜ

「「「キャー♡ セニョール♡」」」


セニョール・ピンクは『ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

通称:セニョール・ピンク
年齢:46歳
身長:244cm
所属:ドンキホーテファミリー
所属船:ヌマンシア・フラミンゴ号
役職:幹部(ディアマンテ軍◆)
出身地:北の海
懸賞金:元5800万ベリー*1
悪魔の実:スイスイの実(超人系(パラミシア))
誕生日:6月12日(恋人の日)
星座:双子座
血液型:X型(現実だとA型)
初登場:単行本71巻・第702話・『コリーダコロシアム』
好物:ルシアンの手料理・ギムレット
CV:山路和弘


【概要】

王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴを首領とするドンキホーテファミリーの幹部。
サングラスを掛けて赤ん坊のような格好をしている小太りの男。
格闘集団「ディアマンテ軍◆」に所属するコロシアムの大スターの一人。

ピケハットをかぶり、煙草ではなくおしゃぶりをくわえ、よだれかけをつけた赤ん坊のような格好であり、下半身はまわし一丁という変態を通り越えて最早意味の解らない格好をしている。ついでに腹も出ている。
酒も嗜んでいるが飲み方はグラスではなく哺乳瓶である。

【人物】

トンチキな外見に反してその言動は本物の「ハードボイルドかつ漢らしさ」に満ち溢れており、彼を知る者からは親しまれ常に多数の女性に取り囲まれており、部下からの信頼も厚い。
例えば冒頭の台詞はトマトを頬張り、汚れた口元を取り巻きの女性(巨乳)のビキニを剥ぎ取って拭い、それを投げ捨てた後の台詞。美人に囲まれながらこんな台詞を言うことが出来るだろうか。いや、出来ない。いやそれハードボイルドなのか?
またドンキホーテファミリーの幹部でありながら辛辣な言葉を吐きつつも一般市民をも気にかけており、敵の口から怪我をしている老婆がいると聞いて助けに向かったり、動けない仲間や猫を庇って敵の攻撃を前にノーガードで立ちはだかる。
戦闘中の敵とのさりげない約束さえまじえそれを徹底して守るほど良識的で義侠心に溢れる男。

……正直何故、彼が悪辣非道なドフラミンゴに従っているのかわからない程の人格者だが、ドレスローザ侵攻や他の海賊行為にも躊躇いなく加担しているため一概に善人というわけではない。


【戦闘能力】

超人系(パラミシア)悪魔の実「スイスイの実」の能力者で、地面や壁などいかなる場所も泳ぐことが出来る遊泳自在人間。
戦闘に使うというより回避や移動に用いるのがメインのようで、地面などに潜って攻撃を回避したり、身を隠して相手の死角に回り込んだりする。
また泳いでいる間は重力もある程度無視できるのか高い塔や壁を泳いで垂直に登る事も可能で、作中ではこれで地面へのバックドロップを決めていた。
当然ながら水中は無理だろうが、悪魔の実の能力者でありながら「泳ぐ」ことを可能にしている。
本人の遊泳速度も非常に速く、能力行使中のセニョールを捉えることは容易ではない。

それ以外でも幹部とあって戦闘力はかなりのもの。
プロレス技をメインにした肉弾戦を得意とし、常人離れした膂力と遊泳の加速による衝撃を加味した各種技の威力は、サイボーグのフランキーに確実にダメージを与えてしまうほど。

一応、己の生き様を通す故に敵の攻撃をもろに受けがちな点もあるが、それ以上にフランキーの攻撃を正面から受けても持ち応えてみせるなど、タフネスと根性も並外れている。

過去ではピストルを駆使したギャングらしい戦い方もしていたようだが、現在ではピストルの類を戦いに用いてはいない。

使用した技

  • おむつ爆弾
爆弾を取り出し、敵を爆撃する。

  • ネコ耳パンチ
拳を猫耳に見立てて頭突きをかます技。

  • ニャンニャンスープレックス
敵にバックドロップを仕掛ける。

  • ニャンニャンスープレックスベビーバスター
敵を捕らえた後スイスイの能力で壁伝いに高所へ高速で駆け上がり、そこから仕掛ける垂直落下のニャンニャンスープレックス。

【劇中での活躍】

オモチャの家を急襲したフランキーの前に現れ、交戦を開始。(以下アニメ版で追加された場面も含む)

フランキーの機械美のスタイルに込められた誇りや信念といった生き様を理解せず、小馬鹿にして嘲笑する取り巻きの女性たちに向かって


ケツの青い小娘どもが男の生き様を笑うんじゃねェよ

あっ……生き様?

そうよ。このおれのおしゃぶりもよだれかけもお前らにキャーキャー言われるためにしてるんじゃねェ

このスタイルは

おれの生き様なのよ

「「「ああ~!!!」」」

「ああ~ん。ごめんなさい」「私達何だか間違ってたみた~い」

敵も己を含め男の生き様に誇りを持ち、いくら仲間といえど男の生き様を笑う者を許さない男… それが、セニョ〜〜ル・ピンク!


お前の生き様、おれには分からなくもないぜ。男だからな……

ああ……?てめェ

だが……フンッ

一撃を見舞うセニョール。それを防ぐフランキー。

おれ達ゃ敵同士だ。それとこれとは話が別よ

フッ……だよな

敵の生き様を理解し、互いに通じ合うモノを持ちながらも公私はちゃんとキッチリと分ける男! それが、セニョ〜〜ル・ピンク!


しかしその戦闘の中、おもむろ唐突に靴磨きで歯を磨き出し、フランキーのロケットランチャーをまともに食らってしまう。
スイスイの実の能力を使えば簡単に避けられた攻撃を何故避けなかったのか、それは、



オウ…勘違いすんじゃねェぞボーヤ達…

壁も地面も自在に泳ぐおれの“スイスイの実”の能力は……なにも敵から逃げ回るためにあるんじゃねェよ……

……おれァな……!!

泳ぎてェ時に泳ぐのよ

チュパ!!

「「「自由〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」」」


どんな時でも自由な漢! それが、セニョ〜〜ル・ピンク!

そして全身血まみれの状態でありながらブランデーを豪快に頭から被り、消毒をするセニョール。しかし、そこで一人のモブが叫ぶ!



……!! ……違う!!

違う!! セニョール、あんたが今…死をも覚悟して!! 攻撃を正面からくらったのは……!!

背後に……!! 動けねェ仲間がいたからでしょう!!?


…そんな昔の話は忘れたよ

チュパ!!


「「「抱いてセニョ〜〜〜〜〜〜ル♡」」」

自分の身を挺してでも仲間を守る! それが、セニョ〜〜ル・ピンク!

そして、加入してきた海軍とそれを逆に圧倒してみせるフランキーの戦況を鑑み、


やはり、海軍だけに任せちゃられねェなぁ

そうこなくっちゃ!私に任せてくれる?

状況を打開しようと駆けつけてきたデリンジャーが参戦を試みようとした時

調子こいてんじゃねえ!

え?何よ、その言い方!

相手はロボながらお前に負けず劣らずの変態野郎

……

くれぐれも気をつけてな

えっ?

「「「キャ~!セニョール!ハードボイルド~!」」」

血気はやる仲間の慢心を諌め、その身を案じつつも激励とさりげないdisりと共に戦場へと送り出す男! それが、セニョ〜〜ル・ピンク!


その後、シュガーが気絶し、ホビホビの呪いが解けていく中、シュガーに対し、



情けねェあのクソチビ女っ!!!

ケガがなきゃいいが……

「「「いやん!冷たいこと言っといて実は心配してるんだから!」」」

「「「ハードボイルド~!♡」」」

たとえ10年間の努力が水の泡になろうとも第一に案ずるのはまず仲間の身! それが、セニョ〜〜ル・ピンク!


更にその直後、既に善戦むなしく叩きのめされ地に倒れ伏していたはずのフランキーの姿がないのに気付き、



あの変態野郎、まだ逃げる余力があったとは……いったい、どこへ行きやがった?

どこへ行くも何もあれほど深手を負ってーンだ。今ごろ、若に操られた奴らにとどめを刺されてんじゃなイーンか?

と、マッハ・バイスがフランキーのことを一笑に付すのに対し、セニョールは……

フッ……そんなタマかよ。お前ら、感じなかったのか?あの野郎の鉄の意志を

おれはここで意味もなく暴れ続けると決めたのさ!覚悟しろ!

あ?

ん?

あいつに中途半端は通じねェ。今度こそ、きっちりあの世へ送ってやらねえとな

チュパ!!

「「「あ~ん♡ ハードボイルド~……♡」」」

相手が誰であれ、またどんな状態であろうと決して敵を侮らずその実力と意志を認めると同時に己の意志も固め、さらなる闘志を燃やす。それが、セニョ〜〜ル・ピンク!


その時、目の前に落下してきたルフィ達が不可抗力で取り巻きの女性たちが吹き飛ばしてしまった所をセニョールは即座に動き、一人残らず抱き止め見事に救出する。


ケガしたくなきゃ下がってろ小娘ども


どんな時でも危機への対処を怠らず身内を守る男。それが、セニョ〜〜ル・ピンク!


そして、混乱に乗じてSMILE工場を破壊しに向かったフランキーを追い、


早速、吹き飛べ!工場の扉!ん~!ラディカルビー……


工場を破壊せしめんと必殺のラディカルビームを放つべく、エネルギーをチャージするフランキー。

しかし、そこに……

別にそんな攻撃じゃ工場はビクともしねんだが……

颯爽と地面から現れたセニョールがバックドロップをお見舞いし、狙いを外れたビームは明後日の方角へ。

一応、お前とケリを付けに来た

敵いんのかい!!!

それが男だ坊や……

チュパ!!

「「「キャー♡ セニョ〜〜ル♡」」」


一度始めた決闘の決着(ケリ)は必ずつける! それが、セニョ〜〜ル・ピンク!

二人の漢の決闘は第二ラウンドに突入する。フランキーは火力で圧倒するもセニョールはスイスイの実で巧みに地面を泳ぎ回ること火力差をものともせずに翻弄し、そして一瞬の隙を見つけると地面に潜り、そこからフランキーにロメロスペシャルをお見舞いする。
その結果、フランキーは苦悶と共にセニョールの取り巻き達に卑猥な姿を晒すことになり


「「「キャー!何見せんのよ!メカ男!」」」

やめな小娘ども。これが男と男の戦いだ

「「「いや~ん!ハードボイルド~!」」」

己が認めた宿敵に対して野次を飛ばす取り巻き達を窘めるセニョール、そしてフランキーも負けてはいない。

いつまでも掴んでんじゃねェ。ストロング右(ライト)!

反撃をかますフランキー、だがセニョールは易々と回避する。

今度はどこへ行きやがった!

フッフッフッ……

ん!

悠々と目の前の地面から現れるセニョール。

悪くねェな。今のは。掛かってきな

チュパ!!


好敵手の実力を素直に認め称えつつも己の実力にも絶対の自信を持ってさらなる闘いを望む男! それが、セニョ〜〜ル・ピンク! 

そして戦いの中、フランキーイヤー(生まれつき聴力がいい耳)によって工場の鍵が開けられたことを知ったフランキーは、


おい……スイミング男……!!

ん?

てめえにゃ関係ねェ話だが…

さっき右手の路地裏で……体が弱く…困っているババアを見かけたぜ!?

うーん…そうか、ザマアねえな

そう言ってフランキーから手を放し、背を向けるセニョール。

「「「セニョール?」」」

ちょいと、野暮用を思い出しちまったぜ

チュパ!!

「「「あ~ん、待って~!」」」

粗暴な口調に反して急ぎ困ってるババアのいるという右手の路地裏に向かって泳いでいくセニョール達。

〜数分後〜


あの鉄人野郎!! ダマシやがって!!

困ってるババアなんてどこにもいねェじゃねェか!! ひとまずそれはよかったが!!

「「「キャ~!セニョール!ハードボイルド~!」」」

たとえ決闘の最中、信頼性0の情報源であったとしても、もしかしたらいるかもしれない困ってるババアは見捨てない! それが、セニョ〜〜ル・ピンク!Dr.ヒルルクかお前は。
一方フランキーは…

セニョール・ピンク。こっちは準備出来てるぜ。いつでも来い

と、現れた工場長・キュイーン(20歳女、巨体)をスープレックスで必殺ネコ耳パンチを叩き込もうとするセニョールの脳天に激突させ、怒り心頭になる工場長にズキュゥゥゥン!とキスをかまし、責任を取って恋人になれと迫る工場長にセニョールは言う。



大人の男の決闘に言葉を挟むような女の口を…他に一体…なにで塞げってんだ…!!

接吻の一つや二つで動じる様な…まだ尻の青い小娘が愛だの恋だの騒ぐんじゃねェ…!!

まったくだ…ガキとの恋なんざ


悪酔いしそうだぜ!!!


「「「いや〜〜〜〜〜〜ん♡何てハードボイルドな2人♡♡」」」

すごいことになってきたれす

これがハードボイルドれすか


子供に興味はない大人の漢! それが、セニョ〜〜ル&フランキー!!



工場は破壊などさせねェ

フン…!! 拳で示せ男なら!!

フランキー様♡セニョール様♡

始まるれす“男の戦い”が……!!!


“おむつ爆弾”!!!


“乳首ライト・スペシャル”!!!

ファイナルラウンドのゴングが鳴り、二人の漢達のラストバトルは切って落とされた。


カモン!

面白ェ!

あえて先手を譲るセニョールに対して誘いに応じたフランキーの張り手が命中!しかし…

効かねェな

うん!?

そよ風でも吹いたのかと思ったぜ

「「「いや〜ん♡ハードボイルド~♡すてき~セニョール♡タフ過ぎる~♡」」」

攻撃をまともに受けたにもかかわらず、その闘志は揺らぎもしないばかりかさらに燃やして魅せつけてみせる。それが、セニョ〜〜ル・ピンク!
しかし、そんな漢が認めた相手も負けてはいない!

チッ…今度はてめえから来い!

と、今度はフランキーが構えを解いて身を晒す。
好敵手からの攻守交代の合図に応じたセニョールは反撃を開始し、怒涛の連撃をフランキーの体に打ち込むが…

もっとだ…こんなんじゃ全然効かねえぜ。へっ…毛虫が頬をはったのかと思ったぜ!

「「「カッコイイ~!フラランド~!」

と、こんな感じで互いに回避も防御もしない漢同士の熱い耐久戦を突入していく…
そんな最中にフランキーの一撃がセニョールの鳩尾に命中するが、セニョールは先程のような攻撃を誘った時とは違い何かを庇うかのように踏みとどまる。

フッ。気持ちいいそよ風だぜ

てめえ、まさか…

そんなセニョールの様子に訝しんだフランキーがよく見るとセニョールの背後から一匹の猫の姿が…

チッ…そよ風が目に染みやがるぜ(涙)

「「「いや〜ん♡ハードボイルド~♡(涙)」」」

漢と漢の魂を賭けた決闘の最中だとしても視界を狭めず、無関係な者…たとえそれが猫であっても巻き込むことを良しとしない大人の漢。それが、セニョ〜〜ル・ピンク!

余談だが、16年前は髪型をオールバックに決め、ビシッとスーツを着込み、おしゃぶりではなく葉巻を咥えた見た目もハードボイルドな男だった。
腹も出てなかった。
しかし、10年前にドレスローザに来た時には既に今の服装になり、腹も出ていた。

一体6年の間にセニョールに何が起きたのだろうか……







【以下、漢過ぎるネタバレにご注意ください】



















実はこのセニョール、なんと結婚していた。
その相手とは、海賊やマフィアとは何の所縁もないごく普通の少女・ルシアン。
雨に降られて雨宿りしていたセニョールにルシアンが話しかける形で二人の交際はスタートした。

しかし一つ問題があった。
それはルシアンが大の海賊嫌いだったということ。
当時既にドンキホーテファミリーの一員だったセニョールは、自らの職業を「銀行員」と偽った。

やがて2人は結婚し、「ギムレット」という名の一人息子を授かる。
3人の暮らしは順風満帆で、セニョールも本業に精を出し、幸せの絶頂かと思われた、はずだった・・・。

しかし、悲劇が訪れる。


ギムレットが… 死んだ!?


それはセニョールが仕事で家を空けていた、たった一週間の出来事だった。
ギムレットは原因不明の高熱に侵され、治療の介もなくこの世を去ってしまう。
息子が命の危機に瀕している最中、ルシアンはセニョールが勤めているはずの銀行に電話を掛ける。
しかし、「セニョール・ピンク」という名の銀行員は存在しなかった。
当然である。それはセニョールが彼女についた「嘘」だったのだから・・・。

夫の嘘を知り、騙されていたことに気づいた(海賊であることまでは知らなかった)ルシアンは、セニョールの制止を振り切り嵐の中へ飛び出していった。
そして、第二の悲劇が訪れる・・・。


土砂崩れに遭ったルシアンは、植物人間になっていた・・・


ルシアンの愛を得るがための「嘘」で2人を失ってしまったセニョールは、責任を感じ号泣する。
それでも、何度もルシアンが入院する病室を訪れるセニョール。
そんなある日、セニョールがギムレットが被っていたボンネットを着用したところ、ルシアンの表情に変化が・・・。


笑った・・・!?


感情も失くしてしまったはずのルシアンが笑うところを、セニョールははっきりと目撃した。

それからである。
セニョールが、ギムレットが生前着用していたのであろう赤ん坊の衣装を身に着けるようになったのは。
敢えて息子の面影に近づくため、わざと太って体型も変えた。
街の人からは「変態」と罵られ、事情を知っている人からは同情され、仲間からはバカにされ笑われる始末。
しかしセニョールの心の中には一つの信念があった。


おれにとっては…どんな高価なスーツより値打ちがあるんだよルシアン

この服を着ている間だけ…キミが微笑んでくれるから…!!


セニョールの話からしても、それから暫くして、ルシアンはこの世を去ったものと思われる。
それでもこのコスチュームをやめないのは、彼自身の「信念」と、妻と息子への「愛」と「償い」であった。
文字通り彼の「生き様」そのものだったのだ。

愛する女性を騙し、結婚した後も海賊を続け、ドフラミンゴの下で悪事を重ね続けた結果、ルシアンを不幸にした…という点では完全な自業自得である。
しかし、彼はその「罪」に関しては一言も言い訳することはなかった。

そして、『そんな過去があるのなら、海賊稼業なんて辞めればいいじゃん』…と思う方もいるかもしれないが、
辞めたいと申し出た所で、待ち受けているのはシュガーによる「(オモチャ化による)忘却」という名の「処刑」である。
それではダメなのだ。彼は、最愛の家族を不幸にした「悪党」としての自分…『海賊:セニョール・ピンク』を「打ち負かしてくれる」存在を待っていたのである。
勿論、彼の人柄から言っても、その立場を活かしてドフラミンゴや仲間の目を盗んで密かに守ったり、助けたりした人は大勢いる事だろう。

現在の取り巻きの女性たちはその「過去」を知っているのかは不明である。
だが、誰も彼のことを見た目で判断せず、心からセニョールの事を慕っている。
彼が負けた時も、誰一人として見捨てたりはしなかった。
紛れも無く、彼女たちも「いい女」である。
そんな彼女達に動じないのも亡き妻ルシアンを想い続けてこそであるだろう。

自身の「罪」を深く後悔し、最愛の女性と息子を想い続け、「愛」と「罪」を背負って生きていく彼の生き様から、心を打たれたファンは多い。


…そして、フランキーとの最終決戦。

もうおれも若くはねえんでな

次の一手で決めさせてくれ

互いに相手の攻撃を一切避けないハードボイルドな戦いを展開するセニョールは、ついに最後の技に打って出る。


…今日は悪い空だがこのまま飛べればルシアンに会えるのに

ギムレットって息子もいるんだ…だが残念ながら重力がある

飛び続けることはできねえ


塔の上から真っ逆さまに決める「ニャンニャンスープレックスベビーバスター」でフランキーを叩き付けたが・・・


約束どおり、今度はこっちの番だな

フフッ。参ったよ


なおも立ち上がってきたフランキーを前に敗北を覚悟する。
そして心の中で悟った。
彼こそが、『海賊:セニョール・ピンク』に引導を渡してくれる男だと。

そのままほぼ無抵抗で「フランキーアイアンBOXING」を食らって吹っ飛ばされた。
降り注ぐ(拳の)雨の中、ルシアンと初めて出会った時のことを思い出しながら……。
フランキーに敗れた事で、『海賊:セニョール・ピンク』は死に、ただの人としての『セニョール・ピンク』に、彼はやっと戻れたのかもしれない…


…みっともねェな…一体何を思い出して泣いてんだよ…兄弟


そう言いながらも、涙を流しながら気を失った「兄弟」の涙をそっと拭くフランキー。
最早、二人は敵同士ではなかった。確かな友情がそこにあった。


その後、ドフラミンゴはルフィに敗れ他の幹部と共に海軍に捕縛され、インペルダウンに連行された模様。





…いつかまたどこかで会ったら酒飲みながら…話してくれよ


ルシアンって…女の話


1021話の扉絵では上記の発言通り、フランキーと酒を酌み交わしていた。
いつの日か、二人が友として会えるこんな時が来るのを祈るばかりである。



追記・修正はギムレットを飲みながらお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年03月12日 10:42

*1 頭領・ドフラミンゴの七武海加入前の額。