俺、ツインテールになります。

登録日:2014/10/20 (月) 21:51:57
更新日:2023/10/23 Mon 15:29:47
所要時間:約 17 分で読めます




小学館のガガガ文庫より2012年6月から刊行されているライトノベル。既刊21巻。
作者は水沢夢で、イラストは春日歩。
公式略称は「俺ツイ」。



タイトルからして、イロモノオーラを発しているが実際その通りであり作者の凄まじいツインテール愛・特撮愛を感じる怪作であり、ガガガ文庫でも屈指の問題作。
1巻のプロローグからしてツインテールが軽く10回以上使用され、巻を経る毎にツインテールという単語がゲシュタルト崩壊すること間違いなしである。
この作品が「第6回小学館ライトノベル大賞」に応募された時(改題前:それは、ついんてーるの異世界)ゲスト審査員である畑健二郎をして、
『もうこのまま出版するといいよ。もしくは来週からアニメ化とかするといいよ』
『この作者は天才か、もしくは頭がどうかしている人』
とまで言わしめ、審査員特別賞に選ばれている。
(奇しくも、変態ぶりで本作と双璧を成すガガガの問題作「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」も同時に入選している)

ツインテールフェチの主人公がツインテール幼女に変身して異世界変態侵略者と戦うという所謂性転換・TSF要素のある作品であり、
後発の男の娘がトレンドの中、マイナー気味の異性化を扱っているその手のネタが好きな人には堪らない作品。

…なのだが、そんな事は本編のカオスな内容で大抵どうでもよくなる。

登場人物全員が変態か変人であり大真面目に数々の奇行を行う一方で、
やたら高いテンションが本の最後まで続き、一見1発ネタのように見える設定や特撮オマージュがかなり凝っている、最近の作品には珍しく特定のパロを行わない…。
など色々と才能の使い方を間違えている気がしなくも無い作風である。
そのあり方に日ごろから『馬鹿作品』『変態作品』『マジキチ作品』という惜しみない最高の賛辞が贈られ続けている。

主要人物の一部やモブの中に時々おさげ・二つ結び・ツーサイドアップが混じってることがあるけど、「広義のツインテール」だから気にするな!
それでもあくまで狭義のツインテールにこだわる人にはオススメしかねるが…。


そして…2013年12月、本当にアニメ企画の進行が決定。翌年、2014年10月から12月までアニメが放映された。
低予算っぽい雰囲気の割に、無駄なぐらいに力の入ったスタッフにゲスト声優、原作よりはマイルドで爽やかな作風から、
ダイミダラーの馬鹿さに、ビビッドの萌えと遊戯王シリーズのマジキチさを超☆融合した狂ったニチアサ
などと現時点では評価されている。

なおアニメ化で削られたエピソードはキャラクターソング内のオリジナルドラマで聞くことができる。
これもどう考えても放送できないだろこれなやばい内容盛りだくさんとなっている。



<ストーリー>
観束総ニはツインテールを愛する普通の高校生。
ある日、異世界からやってきた少女・トゥアールに強力なツインテール属性で起動する「テイルギア」を託された総ニはツインテールの戦士テイルレッドに変身!
異世界より来る変態怪人たちの魔の手から、ツインテールと地球の平和を守るため、総ニは仲間たちとともに日夜戦い続けることを誓うのだった。

<登場人物>
観束総二/テイルレッド
CV:島﨑信長上坂すみれ
164cm/52kg(変身前) → 129cm/26kg B61/W48/H64(変身後) 
本作の主人公である私立陽月学園高等部に通う高校1年生の少年。
健全な男子高校生が持つ性欲をツインテールを愛でる事に全振りしたような人物で、普通にツインテールの気配を感じたり内なるツインテールと会話したりする。
テイルレッドに変身した後も、性転換した事よりも自らが極上のツインテールになった事に感心が向いているという筋金入り・魂レベルのツインテールバカ。
そんな普通の作品だったらトップレベルの変態&変人として君臨するであろう彼だが、異常なのは上記の部分だけであり他は真っ当で真面目な普通の高校生、本作でもトップレベルの常識人である。
と、いうより他の人物がそれ以上にはっちゃけてるためか真っ当なツッコミ属性を持つ彼が必然的にトップレベルの常識人になってしまうわけなのだが。

そんな総ニが変身すると、極上で麗しい最強のツインテールを持つ幼女、テイルレッドになる。この珍妙な現象は、製作者・トゥアールの無意識な欲望が溢れ出した結果である。
言葉遣いも戦闘スタイルも変身前の総ニそのままの荒っぽさ全開だが、非常に愛らしいと敵味方見物者から大人気である。
ちなみに、レッドがどのぐらい幼女かというと身長およそ130cmは8歳女児と同等…ロリどころかペドに片足を突っ込んでいる。
他作品でこのくらいの年代の女性戦士というと、キュアミューズ高町なのは無印&1st期)が該当すると言えば分かりやすいか。
単純な可愛さ、変身前後のギャップから来る謎の背徳感、アニメ1話後半の「やっやだぁ…」に色々やられちゃった読者/視聴者も少なくない。

◆津辺愛香/テイルブルー
CV:相坂優歌
157cm/42kg B72/W56/H80
本作のヒロインで総二の幼馴染。本作では貴重な「変態では」無いキャラでもある。
総二をして「貧乳以外は完璧」と言わしめる見事なツインテールの持ち主で若干ツンデレ気味。
武術家の祖父によって幼少の頃から鍛えられた結果、変身前から卓越した戦闘能力を持っており、貧乳ながらその実力は付き合いで稽古をしていた総二を凌ぐ。
テイルブルーとして戦う時も自らの貧乳が強調されるきわどい衣装から、テクニカルで攻撃的な戦術を繰り出すなかなかの実力者である。
近年、負け組・滑り台組と揶揄され後発のキャラに抜かれることの多い幼馴染キャラだが貧乳&ツンデレ&ツインテールとテンプレを押さえつつも衰えることの無いヒロイン力から、読者からトップクラスの人気を誇る。














…が、彼女のキャラ紹介はこれからが本番であり人気キャラである最大の理由も語られなかった部分にある。
上記で上げた話は全て事実であるが、問題は「戦闘時は情け容赦なく、異常と呼べるレベルの貧乳コンプレックス」という2つの事実である。
敵組織であるアルティメギルの怪人達は基本的に変態ではあるが、一種の騎士道精神を持っており「特撮のお約束」に忠実なものが大半を占める。
しかし、「味方に優しく、敵・即・斬」の精神を持つ愛香にその理屈は全く通用せず度々テンプレガン無視の攻撃でぶち倒されている。
恋「敵」であり、筋金入りの残念痴女であるトゥアールに対してもそれは同様で、性的な意味で総二を狙い、自らと対極である愛香の貧乳を揶揄しまくる彼女に対しても撃退に全く容赦が無い。
「変態ヒロインに(人間とは思えない破壊力の)ツッコミを入れる暴力系ヒロイン」という、最近の主人公への理不尽な暴力が悪い意味で目立つ暴力系ヒロインとは全く異なる存在として注目されている。

貧乳コンプレックスなのは、優しくてスタイル抜群の姉と自らを比べてしまうため。
あまりにも貧乳貧乳言われ続けてブチ切れた時は、
「血走った両目をしながら、マウントポジションで敵幹部を拳で嬲り殺す」という正義の味方としてもヒロインとしても間違っている蛮行に至った。
アニメ版では原作の挿絵ほど人間をやめていなかった為、彼女の名誉がある意味守られた(「元がやめ過ぎてた」とか言ってはいけない)。原作読者的には残念であったが。
こんな戦術ばっかり繰り返しているせいで、トゥアールから「蛮族」呼ばわりされ、アルティメギルはおろか世間一般からもテイルブルーが危険生物扱いされるなど勝ち組ヒロインにあるまじき扱われっぷりである。
ファンからも上述の蛮族や「A以下(あいか)さん」などと呼ばれ、ラノベ板の作品スレではわざと無謀な煽りを行って彼女にぶちのめされる…という(色々な意味で)凄まじいテンプレが成立している。
ちなみにアニメではOPの「このが高鳴る」という歌詞に合わせて彼女の胸がドアップになるという公式による愛香イジメが既に存在する。

◆トゥアール
cv:内田真礼
161cm/50㎏ B90/W57/H85
ヒロインの一人。侵略された故郷を離れ地球へとやってきた異世界の巨乳少女。
トップクラスのツインテール属性を持つ総二に変身アイテム「テイルギア」を渡した。
現在総二の家に居候しており、地下に秘密基地を作って彼らの支援を行う所謂博士ポジのキャラ。
…ここまではよくある「押しかけメインヒロイン」キャラなのだが、問題はそれを補って余りあるくらいに残念な痴女である点である。
そもそもテイルギアで総二が女になってしまうのも彼女の趣味が原因だったり、その関係で幼女を盗撮しまくったり…と問題ありまくりな人。
おまけに、事ある毎に総二を誘惑したり夜這いかまそうとしては愛香に撃退されるというアレっぷりである。
(本人曰く、決して節操無しな女ではなく、DT食いたくてムラムラしてる一途な女らしい)
その愛香に対しては、これ見よがしに貧乳をいじったりアンチアイカシステムなる数々の兵器を開発したりするものの、
あっさりと対策されて当然の如くボコボコにされる。
そのやられっぷりは変顔になるのは当たり前、巨乳がちぎれそうになったり、(愛香共々)人間と物理法則の限界に喧嘩を売るような動きをしたりと
色々な意味で完全な映像化は無理だろうというレベルにまで達している。
(実際その辺がマイルドになっているアニメのやり取りに対し、「人類の範疇に収まっている」「二人とも淑女に見える」など原作読者に言われる始末)
このトムとジェリーのようなヒロイン同士の常軌を逸したドツキ漫才が、本作の名物…もとい迷物の1つではある。

ちなみに、「特撮愛に溢れたカオスラノベの」「白髪の超テクノロジー&奔放押しかけヒロイン」といえば彼女が思い当たる人も多いであろうが、
実際本作の瘴気に引き寄せられたあっちの作者とこっちの作者はtwitter上で意気投合していたりする。
また、「戦隊パロディ作品で内田真礼が博士役を演じる」という共通点から(シリーズ構成のことも込みで)「非公認戦隊アキバレンジャー」を思い出す人も多い。

◆神堂慧理那/テイルイエロー
CV:赤﨑千夏
143cm/40kg B69/W53/H72(変身前) → 163cm/46kg B87/W57/H85(変身後)
ヒロインの一人。陽月学園高等部生徒会長で現理事長の娘でもある。
各登場人物からロリ扱いされる程の小柄な体躯ながら、そのツインテールは総二をして「高貴で麗しい」と言わしめる素晴らしい代物である。
知る人は少ないが趣味はいわゆる「ヒーロー作品の鑑賞」であり、ニチアサ視聴にグッズ収拾やイベント参加も欠かさない程。
生徒会長、実家が超お金持ち、金髪ツインテロリ、ちょっと変わった趣味…ラノベではよくある設定のお嬢様キャラである。 
……1巻の時点では。

そのツインテール属性はアルティメギルに何度も襲われるほど高く、それが一因となって総二=テイルレッドという事実を劇中で初めて看破した。
その後、新型のテイルギアを渡され新しい戦士として総二達と一緒に戦うことになった。
彼女のテイルギアはツインテール属性に巨乳属性を組み合わせたハイブリッド型であり、変身すると一転して長身巨乳のお姉さんになる。
ある意味、「大人化」という点においては変身ヒロインの王道とも言える
(ちなみに、そのテイルギアを愛香さんが使用しても変身すら出来なかった。哀れ)。
また、変身後の装備は銃やミサイルなどの多数の飛び道具を搭載した重装甲遠距離支援型である。スペック上は

実はツインテールは親に言われてやっているだけであり(どうも家訓らしい)、
むしろ髪型のせいで幼くみられることを嫌っておりその影響で、最初の変身では全く力が発揮できなかった。
しかし、その後の総二の説得と特訓を経て、本当はツインテールを愛していることを諭され「本当のお前を俺に見せろ」と言われたことで覚醒!

…否、覚醒というより慧理那は文字通り弾 け た。
これまでの我慢と抑圧された思いなどが爆発、飛び道具をぶっ放しながら自らの装甲を解除(パージ)し続け「わたくしの全てを見てくださいまし…!」と、悦に入る少女がそこにいた。
そう、彼女の心の内にはドMな露出狂というとんでもない変態性癖が秘められていたのであった…。

以降、戦闘時はレッドの事を「ご主人様」と呼ぶ、散歩中の犬を見て自分も首輪を付けたいと思う、愛香に殴られるトゥアールを羨ましがって自分も叩いてほしいと嘆願する…。
などなど並大抵のヒロインでは到底敵わないド変態への道を突き進む羽目になってしまった。

更に、戦闘スタイルも自身の性癖とヒーロー趣味が組み合わさった結果―
  • 上記のとおり、はぁはぁ言いながら弾幕を張りつつとにかく脱ぐ。攻撃して無くてもとりあえず脱ぐ
  • 「ヒーローは遅れてやってくる」という言葉通り、もったいぶった登場の仕方をしたがる
  • ヒーローは拳1つで勝負!」といわんばかりに、後方支援型なのに武装や装甲をギリギリまで解除して、接近戦を挑む。
などと色々な意味で頭を抱えたくなる残念な状態になってしまった…。どうしてこうなった。

そんな並大抵のヒロインでは到底敵わないド変態へと変貌した彼女だが、この作品にはA以下さんを筆頭に並大抵のメインキャラなど存在しないため
アルティメギルや世間一般からは「単なる痴女、不審者の類」としてほとんどノーマークという相対的に地味なポジションに位置している。…わけがわからないよ。
自分以上に身内が酷くて目立たないという意味では、遊戯王シリーズのみたいなものである。

◆桜川尊
CV:M・A・O
162cm/51kg B84/W56/H82
慧理那の専属メイド兼護衛で、学校内も含む至るところで慧理那に付き従っている。
スカートが短いのは慧理那の護衛を行うため荒事に特化したメイド服だから。
言葉少なに必要なことをこなす、出来た雰囲気を漂わせる人。少なくとも序盤では
その本性は28歳という婚期がやばい年齢になったことで、
あちこちの男に結婚してくれと婚姻届渡して言いまくる飢婚者である。
作品全体としては「ツインテール」のゲシュタルト崩壊を招いているが、この人に限っては「婚姻届」がゲシュタルト崩壊する。
後に主人公たちの学校の先生兼ツインテール部の顧問になった。学校でも、メイド服のままだが上記に比べれば些細な問題である。

ちなみに、演じるM・A・Oはかつて本名の「市道真央」名義で
海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイイエローことルカ・ミルフィを演じた経験を持つ。
「ガチの戦隊メンバーが戦隊パロディのこの作品に」ということは、
後述のアルティメギルの声優の面子と同等かそれ以上にすごいこととも言える。
後に声優として戦隊ヒロインに再びなろうとは誰が予想できるだろうか。

◆観束未春
CV:五十嵐裕美
161cm/49kg
総二の母親。
物持ちがよいのか、夫に先立たれてからは趣味で喫茶店を経営している。
フランクな性格かつ妙に洞察力があり、総二曰く「ノリで生きてる子供っぽい人」。
女の子を預かると聞けば冷やかし、息子に好意を持っている女子をけしかけるなどラノベではよくある「妙に物分りのいい母親」…なんてレベルの人ではなかった。
「話は聞かせてもらったわ!」的な登場をする、「とうとうこのときが来たのね…」と独り言をつぶやく、
死別した夫共々「ヒーローになりたかった」と豪語する…明らかに思春期特有の精神病を現在進行形で患っているお方。
こんな人が狙い済ましたようなシチュエーションのトゥアールと意気投合しないわけが無く、
愛香も同時にけしかけて総二を食わせようとする…って親としてそれでいいのかアンタ。
喫茶店の客も巻が進むたびにかの食堂の男コピペみたいな人などそっち系統の人が誘蛾灯のように誘われてくるなどヒロインに負けず劣らずの問題ありまくりな人物。

アニメOPの1カットで珍妙な格好をしているが話が進めばわかるよ!


◆アルティメギル
主人公達と戦う悪の組織。
「エレメリアン」と呼ばれる属性力を吸収して生活する精神生命体の怪人たちの組織で、多くの異世界を侵略してきた。
属性力は奪われても死にはしないがその人にとって「思い入れ」「拠り所」に相当するため、奪いつくされたら「無感動で死んだような」状態になるらしい。作者の次回作の世界ではエレメリアンによって侵略を受けたことが示唆されており、外傷も何も残さずろくな対策も打てないまま属性力を失った人々は緩やかに衰退していき平均寿命が20年縮み、人口が半分以下になったことが描写されている
「これほど静かで残酷な侵略は無い」とは自分の世界を滅ぼされたトゥアールの弁。
最強と言われるツインテール属性を奪おうとして主人公達と戦うことになる。

その侵略方法は
  • 最も強力なツインテール属性を持つ人物に自分たちと戦う技術を意図的に流出させて正義の味方に仕立て上げる
  • 雑魚をけしかけて無双しまくった正義の味方が有名になり、世界中にツインテール属性が大流行する
  • その辺りで幹部クラスをけしかけ正義の味方をフルボッコ、一気に世界全土の属性力を奪いつくす
  • 外傷も残らず属性力を奪った痕跡も外見が変わるだけで写真などの記録媒体も奪った属性に応じて書き換わり記憶を頼りにするしかないが属性力を奪われたらツインテール等の好きなものに興味を失うので全く手がかりが残らない
というネタ作品にしては妙によく出来た完全なマッチポンプである。
当然、こんな味方にも優しくない侵略方法は幹部クラス以上のトップシークレットになっている。

…とまあここまでは普通の悪の組織っぽいのだがその最大の特徴は
登場する怪人のほとんどが変態であることである。
なぜかというと任務そっちのけで自分の好きな属性であるブルマ女子を狙ったり、
会議そっちのけでテイルレッドにどの属性が似合うかを真面目に話し合ったり、
PC内のエロゲの公開晒しが勇者の修練扱いされる等、書き始めたらきりがないくらいに変態。*1
変態なはずの主人公が相対的に作中随一の常識人になる一因でもある。

なお敵怪人を倒すと属性玉が手に入りそれを使って主人公達がパワーアップする。
…ブルマ属性がなぜか重力だったりリボン属性が飛行能力だったりと突っ込みどころ満載だが。
レッドはツインテール属性の強さと本人の信念から、イエローは元々武装には困らないからそこまで属性玉を使わず、
専ら戦闘中に多用するのはブルーであり、「仲間の屍を利用する悪鬼羅刹」と彼女が恐れられる一因になっていたりする。

アニメ版では中の人は戦隊ロボ玩具のCMでおなじみ玄田哲章を筆頭に、
特撮に縁のある男性声優が起用されている(ワームギルディのみ女性声優のかないみか)。
まさに声優の無駄遣い。

◆ドラグギルディ
CV:稲田徹
アルティメギルの幹部怪人。小説第1巻に登場。アニメでは1話から4話に登場。
主人公達の世界を攻めにきた侵略部隊の隊長。属性はツインテール属性。
他のエレメリアンとは異なる圧倒的強さを兼ね備えた強敵で、先代テイルブルーを倒しトゥアールの世界を滅ぼした張本人。
怪人たちを倒しまくって有名になったツインテイルズの前に現れアルティメギルの真の狙いなどを説明し、圧倒的力を見せつけ激闘を繰り広げた末にテイルレッドに敗れた。

とまあ変態だらけのこの作品に似合わないくらいにまともな敵だが、やはり彼も変態だった。
彼の体は歴戦の戦いでボロボロだが背中にはまったく傷がない。
なぜならツインテールの女の子に背中を洗い流してもらい背中に当たるツインテールの感触を楽しむのが夢だからという
どうしようもない理由だったりする。
さらに剣の太刀筋がなぜかツインテールだったりパワーアップするとツインテールが生えたりと色々おかしい。
他にもアルティメギルでも畏れられる「五大究極試練」の一つ、「スケテイル・アマ・ゾーン(1年間通販の商品が透明の箱に入れられて届く)」を突破した猛者らしい…。
なおアニメではOP及びEDで目立ちまくりどう見てもラスボスっぽい立ち位置にいたため
原作を知らない人からは「ラスボスと思ったら4話で死んだ」「いい最終回だった」などといわれることになった。

◆リヴァイアギルディ
CV:大川透
アルティメギルの幹部怪人。小説2巻に登場。アニメには5~6話に登場。
ドラグギルディが倒されたことでこの世界に派遣された幹部の一人。
属性は巨乳属性。そのためクラーケギルティとは仲が悪いライバル関係。
なぜ上層部はケンカするであろうこいつらを一緒に派遣したのだろうか。
口調は厳しく同僚にも冷たい態度をとったりするが実は優しい怪人。
ドラグギルディが死んだ後も口では悪く言いつつも体を震わせて悲しみをこらえたりしていた。
武器は股間の触手、しっぽではなく体の前の方についている股間の触手である。
普段は鎧のように身体に巻きつけているが、戦闘時はこれを槍のように扱い戦う。

小説の方ではクラーケギルディと共に出陣しテイルブルーに襲われそうになっていた彼を
かばいそのままとてもヒロインがすることとは思えない蛮行を受けフルボッコにされ倒された。
その後クラーケギルディが倒された後彼の残った触手2本と合体し頭にツインテールのように触手を付けた
リヴァイアクラーケギルティとして復活。テイルレッドと戦い敗北した。
アニメでは尺の都合上リヴァイアクラーケギルティ戦がオールカットされ
見せ場なくテイルブルーにフルボッコされて終了した。リヴァイアギルディは犠牲になったのだ。アニメの尺の犠牲にな。

◆クラーケギルディ
CV:小杉十郎太
アルティメギルの幹部怪人。小説2巻に登場。アニメには5~6話に登場。
属性は貧乳属性。リヴァイアギルディとは犬猿の仲。
騎士道に邁進する堅物。理想の貧乳であるテイルブルーに敵でありながら求婚し
忠誠ちかいそうになったほど騎士道にあふれている。なお触手大嫌いのテイルブルーに速攻断られた模様。
武器は背中についている無数の触手。

テイルブルーとの戦いでは苦手な触手と貧乳ネタでいじられまくったことで
ぶち切れたテイルブルーに自分をかばったリヴァイアギルディが倒されてしまう。
その後テイルイエローの初陣の対戦相手となり彼女の必殺技で散った。
アニメでは彼の戦いはそこまでカットされなかったため、リヴァイアギルディとは違いかなり目立っていた。

◆イースナ/ダークグラスパー
CV:日笠陽子
150cm/43kg B71/W53/H74
アルティメギルに属する闇の処刑人。アルティメギルでも数少ない人間の幹部。
テイルギアをもとに作ったグラスギアを装備している。
配下に美の四心という昆虫型エレメリアンの部隊を持つ。

正体はトゥアールと同じ世界出身の女の子。普段は大人しい性格だがグラスギアを着用すると自信に満ちた態度へと変わる。
メガネ属性の持ち主で、技術の進歩によって低視力者が減り、メガネが必要とされなくなって行く事に焦りを感じている。
トゥアールがいなくなった後、自らの世界を滅ぼしたアルティメギルに与し協力する代わりにメガネ属性だけは奪わないことを約束させ、世界にメガネ属性を普及させる活動をしている。
メガネ普及の一環として「善沙闇子」という名前でアイドル活動も行っている。

とまあ主人公と似た力を持つ女幹部というよくあるポジションのキャラなのだが、
この作品のキャラだけあってやはり彼女も一味違う変態であった・・・。
具体的に言うとエロゲマニアの根暗コミュ障の変態ストーカー
トゥアールのことが大好きで、毎日数百件メール送ったりストーキング行為を行ったりして彼女をドン引きさせたり、
自室ではエロゲーが大量にあり目の前に部下がいようが関係なくエロゲしたり、
裸に大事なところをQRコード隠すという痴女な姿で股間に貼ってあった生ぬるい温度のQRコードを渡しつつキスしたりと色々やばい。

上記のとおり闇の処刑人ということで、その力は敵だけではなくアルティメギル内の反乱分子(あるいはその可能性が高い者)にも向けられており、味方からも恐れられているが、
その恐怖はいつしか、
  • メールアドレス・メールの交換を強要する
  • 自らが人前でエロゲーをやるのみならず、結団式と称して部下たちに人前でのエロゲープレイを強要&性癖暴露
  • 勇気を出してアドレスを交換したスワンギルディの携帯のアドレス帳に自らの詳細な個人情報(しかもアドレス帳を改造してスリーサイズなどの項目を増やす)を入力&携帯を勝手にデコる
などといった彼女の行動そのものへの恐怖へと変わっていった。

アニメではエロゲマニアである点が変わっており部屋には大量のメガネが置いてある。
メガネマニアな感じの自室になっていたりした。
なおやばすぎてカットされるのではないかと心配されていた「全裸股間にQRコード」のくだりは、アニメでもそのままだった。

◆メガ・ネプチューン=Mk.II
CV:田村ゆかり
ダークグラスパーの相棒。通称メガ・ネ。
彼女が話し相手として作ったロボットで、変形機能や戦闘能力を持ち異世界を移動することも可能。
その上家事などもできる万能ロボ。イースナが友達できないことに対して彼女にアドバイスしたりと、
その行動は完全におかん。
この変態だらけの作品で数少ないまともな登場人物

◆アラクネギルディ
CV:速水奨
アルティメギルの幹部怪人。小説4巻に登場。アニメでは9~12話に登場。
「美の四心」の副官。属性は男の娘属性。
半人半蜘蛛の見た目の武人であり名刀・男の娘の棒(アマノムラクモ)という刀
(おそらく由来は日本最古の男の娘とも言われるヤマトタケルの草薙の故事)を使って戦う。また本気を出すと巨大化し見た目がさらにクモっぽくなる。
また過去の自分であるスパイダギルディの姿を多数召喚する奥義・男の娘の楽園(パ=ラ=ダンシ)などの技を使う。

基本前線には出ず後進育成のために道場を開き弟子を育てていた。
しかし自分の愛弟子であるワームギルディがツインテイルズに敗れたことを聞くと
ついに出撃しツインテイルズと激戦を繰り広げた。
その強さは半端なくツインテイルズ3人を圧倒しテイルレッドをあと一歩のところまで追いつめた。
だが内なるツインテールとの邂逅によって覚醒したテイルレッドにより倒された。

とまあ主人公パワーアップ回の強敵ポジだが
彼もまた変態であった。なぜかというと実は
自分の弟子であるワームギルディ(男の娘)にガチで惚れているというトンデモ展開をやらかした。
さらに道場の他の怪人も全員ワームギルディが好きだったという恐ろしい事態に発展した。

アニメでは進化前のスパイダギルディの姿で登場。
男の娘属性の先鋒としていきなり登場しツインテイルズを圧倒しテイルレッドの必殺技をやぶるなど
恐ろしい強さを見せつけた。その後修練の末にアラクネギルディに進化したり
町中で竜巻を発生させそれに巻き込まれた男を無理やり女装ツインテール姿にさせたりと見せ場が大幅に増えた。

俺の追記(ツインテール)は…無限だ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 俺、ツインテールになります。
  • ライトノベル
  • ガガガ文庫
  • 水沢夢
  • 春日歩
  • ツインテール
  • 変態
  • カオス
  • アニメ
  • TBS
  • 14年秋アニメ
  • 荒川稔久
  • 全力でバカをやる
  • 小学館
  • プロダクションアイムズ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月23日 15:29

*1 精神生命体であるので精神的なダメージがそのまま命に直結するという理由もある、一応