ゲームオリジナルカード(遊戯王)

登録日:2014/2/20(金) 19:25:00
更新日:2024/03/07 Thu 08:27:43
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本項目で扱うカードは「完全にゲームが初出であるカード*1」に絞っており、「原作・アニメに登場し、OCG化はされていないがゲームに登場したカード*2」は扱いません。

遊戯王初期のゲームには、狭いカードプールを埋めるためか、多くのオリジナルカードが作られ、一部はOCG化も果たしていた。
初期のカードの為、基本的にバニラモンスターや地味な効果なものが多い。しかし謎の魅力を放っているそんなカードたちである。
ゲームの内容がOCGに準拠して以降はファンサービス枠と言える原作・アニメの未OCGカードぐらいしかゲームオリジナルカードは収録されなくなっており、これらカードについてはKONAMIにも忘れ去られてしまったものと思われていた。
…思われていたのだが、2022年に突如として「ライトローミディアム」がOCG化を果たした。今後の復活に期待して良いかもしれない。

◎ゲームオリジナルカード一覧
※原作・アニメの未OCGカードについては記載しない

モンスターカード
バニラが多め。初期遊戯王なのでイラストが全体的に変なのが特徴。

  • ビッグフット
レベル4
攻撃力:1300
守備力:1000
獣族・悪魔魔族
DM3から登場。DM4ではレベル4の中では中々強い攻撃力を持つので、結構使えるカード。
デザインは「足の裏に目がある緑色のなにか」という形容しがたい見た目であり、一般の人が思い浮かべる大男の容姿はしていない。
もちろん、後にOCGに登場した《未界域のビッグフット》とは関係ない。

  • サテライト・キャノン
レベル5
攻撃力:2000
守備力:1500
機械族・雷魔族
DM3から登場。衛星軌道上に召喚されたモンスターでもガンダムXでもない。
ただし後にOCGに登場した《サテライト・キャノン》とはパスワードが共通しているため、あちらは一種のリメイクカードのような扱いのようだ。
こいつもDM4のレベル5モンスターの中では最高攻撃力を持つため、強力なカードである。
デザインはメルヘブンに登場するガーゴイルっぽい。

  • パンサーガール
レベル6
獣戦士族・森魔族
攻撃力:1950
守備力:1700
DM3から登場。見た目が非常にセクシーなカード。
地味に能力も高く、森デッキなら活躍できるだろう。
なおフレイバーテキストが
「素早く動き首筋に息を吹きかけ、怯んだところを刻んでしまう。」
となんだかえっちぃ。

  • 南大洋の魔王(サザン・オーシャン・ディアボロス)
レベル7
攻撃力:2100
守備力:1900
海竜族・悪魔魔族
DM4に登場。「ディアボロス」の名に違わず海竜族でありながら悪魔魔族を持つという固有の特徴を持つ。
ちなみに悪魔魔族に相当する闇属性を持つ海竜族のモンスターは、剣闘獣ドミティアノスが2019年7月13日に登場するまでは、OCGには長らく存在しなかった組み合わせとなる。

  • 宝石の精ハッサン
レベル1
攻撃力:200
守備力:400
魔法使い族・土魔族
DM4に登場。かなりどうしょうもないステータスを持つカード。
攻撃表示ならワイトにすら負けるなさけなさ。
せいけんづきを思い出してもらいたいものだ。

  • レジェンド・ニンフ
攻撃力:350
守備力:200
天使族・幻想魔族
DM4に登場。空飛ぶイルカ。
顔がどこかのキモイルカに似てなくもない。

  • ビューティー・リップ
レベル3
攻撃力:550
守備力:1250
悪魔族・幻想魔族
DM4に登場。唇だけがある顔に手が生えてるだけの悪魔。イヤリングがやたら派手。
幻想魔族にしては高いステータスを持つため、有用なカード。
よくブラックマジシャンを倒していた。

  • からくり忍者・雷光
レベル2
攻撃力:450
守備力:300
機械族・雷魔族
DM4に登場。勝手に攻撃したり勝手に表示形式が変わりそうな名前だが「からくり」である。忍者には仲間入りできるが。
ララ・ライウーンよりさらにコストが低い雷魔族で、軽めの機械族のため融合素材として活躍する。
ただし双頭の雷龍を作ろうとしてメタル・ドラゴンになってしまったりするのが玉に瑕。


  • 心を凍らせるスノークリスタル
レベル6
攻撃力:300
守備力:1900
水族・白魔族
DM3のコンストラクションカードとして登場。なんともオサレな名前である。
まあコントラクションカードは基本的にオサレな名前が多いんだけど

  • ルートドラゴンウッド
レベル6
攻撃力:1200
守備力:1900
恐竜族・森魔族
こいつもコントラクションカ(ry
木でできたドラゴン(恐竜族なのに)で、「 火を吹くと体が燃えてしまう 」というネタとしか思えないフレイバーテキストを持つ。


  • オウガ・ヘッド・ゾンビ
レベル2
攻撃力:450
守備力:0
アンデット族・悪魔魔族
DM4に登場。
ステータスがヘルバウンドの完全に下のモンスター。
初期遊戯王では珍しく守備力が0。

  • アンブレラ・キメラ
レベル4
攻撃力:650
守備力:1350
鳥獣族・悪魔魔族
DM4に登場。DM4の下級モンスターの中では最も守備力が高い。闇ステージでよく見かける。

  • モスの幼生
レベル4
攻撃力:0
守備力:2000
昆虫族・地属性
<効果>移動不可。表側守備表示で5ターン経過すると自身を墓地へ送って「モスのさなぎ」を特殊召喚し、戦闘破壊されると「ラーバモス」を特殊召喚。
真DM2に登場した、直接デッキに投入できず、芋虫モンスターに《進化の繭》を融合すると呼び出せるトークンカード。
パーフェクトルールの関係上5ターン耐えるのは難しくないため、低DCでも優秀。

  • モスのさなぎ
レベル4
攻撃力:0
守備力:2000
昆虫族・地属性
<効果>移動不可。表側守備表示で1ターン経過すると墓地へ送って「完全究極態・グレート・モス」に変化し、戦闘破壊されると「グレート・モス」を特殊召喚。
同じく真DM2に登場したトークンカード。《モスの幼生》の効果でのみ呼び出せる。
戦闘破壊された時に《グレート・モス》を呼び出せるのは原作で進化阻止されたシーンの再現。《死者蘇生》等で再利用すれば、簡単にグレート・モス軍団を作り出せる。

  • NULL(ヌル)
レベル9
攻撃力:2600
守備力:3100
旧神族・光属性
<効果>表側守備表示で自分のターンを迎えた時、場に出ている全てのカードがNULLに向かって1マス引き寄せられる。バトルで破壊された時、1マス範囲内をウィルス地形に変更する。
真DM2にのみ登場するオリジナル種族『旧神族』に属するモンスター。敵味方問わず全てのカードが1マス分移動するため、2マス移動する手段のないカードでは進めなくなるし、本ゲームでは移動すると強制的に攻撃表示になるという特徴もあるため、これまた相手の妨害になる。またウィルス地形には地形にいる旧神族以外の攻撃力1500以上のモンスターを破壊するという特性があるため、文字通り『タダではやられない』を体現している。


魔法カード
基本的に装備カードかオリジナル儀式カードがほとんど。

  • 天使のトランペット
天使族モンスター1体をパワーアップさせる。
DM2に登場した天使族の装備カード。一応OCGでは銀の弓矢という天使族専用の装備カードはあったのだが、なぜか登場。
一応適応カードは違ったりする(DMシリーズの装備カードは装備対象があいまい)。
真DM2では強化対象がフィールド上の天使族全体に拡大されており、類似した効果を持つホーリー・エルフと合わせて全体強化を連打するというのが同ゲーム中における天使族の主戦術となっている。

  • 千年の盾の儀式
ワンアイド・シールドドラゴンと、モンスター2体を生贄に千年の盾を召喚する。

DM2に登場。なんで千年の盾に儀式があるのかというと、DMシリーズは一部の大会特典やPPのカードを儀式モンスターとして登場しているから。
DM4ではシールドドラゴンがそこそこ強いため、召喚は容易。まあ出したところで壁にしかならないんだが…。

  • ヤマドランの儀式
マウンテン・ウォリアーと、モンスター2体を生け贄にヤマドランを召喚する。

ステータスの低いモンスターを儀式召喚するのにカードを4枚も消費する……最早何がしたいのか分からないレベルである。

  • ゲート・ガーディアンの儀式
雷魔神-サンガ、風魔神ヒューガ、水魔神スーガを生贄にゲート・ガーディアンを召喚する。

DMシリーズではゲートガーディアンも儀式モンスターとして収録されている。要はOCGのゲートガーディアンと同じ効果(DMシリーズでは儀式召喚には召喚するモンスターは必要なく、儀式カードだけあればいいため)。
ただしOCGと同じくそろえるのはロマンかつ普通に三体で殴ったほうが強い。

  • 究極竜の儀式
青眼の白龍3体を生け贄に青眼の究極竜を召喚する。

DMシリーズでは3体融合が出来なかったので、儀式モンスターとして無理矢理再現された。
ゲート・ガーディアンの儀式ですら難易度が高すぎるのに、当然ながらこいつはそれに輪をかけて厳しい。
青眼の究極竜自体は召喚魔族の影響を受けない攻撃力4500という凄まじいカードではあるが、青眼の白龍3体をフィールドに出して生贄に捧げるという凄まじい手間が必要となるため、やはりロマンカードである。

  • 仮面の契約
闇の仮面と、モンスター2体を生贄に闇と光の仮面を召喚する。
  • 闇と光の仮面
レベル6
攻撃力:2000
守備力:1800
神魔族
DM2に登場。グールズのレアハンターではない。ちなみにあちらがリンクスに参戦した時の名義は「光と闇の仮面」。超ややこしい
四枚カードを消費してまで出したいカードかというと…。

  • 人形の儀式
謎の傀儡師と、モンスター2体を生贄にキラー・パペットを召喚する。
  • キラー・パペット
レベル7
攻撃力:2000
守備力:2350
デザイン、フレイバーがドラゴンクエストシリーズの泥人形を彷彿させる人形モンスター。
胸にでっかく「死」
性能はというと…微妙の一言。
さらにDM4では謎の傀儡子のレベルが5なため、なんと五枚もカードを消費しないと召喚できない。

  • Sp-ウィーリーブレイカー
自分のスピードカウンターを6つ取り除いて発動する。相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

OCG準拠に切り替わって久方振りに収録されたゲームオリジナルの魔法カード。
ライディングデュエルの項に解説があるがWORLD CHAMPIONSHIPシリーズの2009~2011では
ゲームオリジナルカードとして大量の「Sp(スピードスペル)」及びスピードカウンター関連のサポートカードが収録されている。
その殆どは遊戯王5D'sに登場したものか、OCGの魔法カードをSpに置き換えただけのものなのだが、このカードのみアニメOCG共に元ネタの存在しない純粋なゲームオリジナルカードとなる。

罠カード
DMシリーズでは何らかのトリガーが無いと罠が発動しないという原作と似たような仕様になってる。
一部のカードは「攻撃力〇〇以下のカードが攻撃したとき」が起動条件になっているものがある。
下から順に
粘着テープの家(攻撃力500以下)
ネズミ取り(攻撃力1000以下)
ベア・トラップ(攻撃力1500以下)
見えないピアノ線(攻撃力2000以下)
硫酸がたまった落とし穴(攻撃力3000以下)
となっている。
この中でOCG化していないのはベアトラップと見えないピアノ線である。
これらが収録されているゲームはデッキがコスト制のため、コストが安いという理由で下位の罠カードが使われることもある。
ベア・トラップの見た目はとらばさみ。見えないピアノ線はジョルジュ早乙女似の鬼がピアノ線のトラップに引っ掛かり、切り刻まれているというちょっとグロいもの。

+ おまけ:OCG化を果たしたオリジナルカード
元々遊戯王OCGの初期カードは原作出身を除くとゲームオリジナルカードをOCG化したものが殆どなのではあるが、
この項目では「本記事に記載されていたがOCG化されたカード」についてまとめる。

  • ライトローミディアム
レベル2
攻撃力:400
守備力:300
天使族・白魔族
こいつもコントラクションカード出身。
デザインがエロく、上半身裸の女性が手をかざしているイラストである。
しかも結構デカい
ライバルは多いが、「女性=優秀な融合素材」はDMシリーズのお約束。

2022年1月15日発売の「DIMENSION FORCE」にてOCG化。
GB版のフレーバーテキストを再現した効果を持っている。
ライトローミディアム
効果モンスター
星2/光属性/天使族/攻 400/守 300
(1):相手バトルフェイズ開始時に、相手フィールドの攻撃表示モンスターを任意の数だけ対象として発動できる。
このカードが自分のモンスターゾーンに存在する限り、
このターン、対象のモンスターは攻撃可能な場合、このカードを攻撃しなければならない。
(2):1ターンに1度、このカードが相手の攻撃表示モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にし、その相手モンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

  • タロンズ・オブ・シュリーレン
レベル6(7)
攻撃力:2100
守備力:2050
悪魔族・幻想魔族
DM3から登場。珍しい幻想魔族の上級モンスター。
まあこいつの能力の説明はそこそこにしておいて。
こいつの真骨頂はデザインにある。
どんな見た目かというと
「上半身裸の女性に悪魔のような四肢がついてる」
というエロゲに出てきそうなデザインなのである。ふう…。
解像度が低いGBCやGBAで登場とはいえ、女性の上半身裸が見えるのは何とも興奮したものである。
なお乳首はないもよう。

2024年1月27日発売の「LEGACY OF DESTRUCTION」にてOCG化。流石に上半身裸は許されなかったのか金色の鎧を纏う様になり、下半身の一つ目が千年眼を思わせるウジャト眼に変更されている。
こちらもフレーバーテキストの「蜃気楼」を意識したのか、場のモンスターと入れ替わったり手札に戻ったりする効果を持つ。
タロンズ・オブ・シュリーレン
効果モンスター
星6/光属性/幻想魔族/攻2100/守2050
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに、「タロンズ・オブ・シュリーレン」以外の
自分フィールドの悪魔族・幻想魔族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に戻し、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターと戦闘を行う場合、その2体はその戦闘では破壊されない。
(3):自分のカードを対象とする効果を相手が発動した時、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
フィールドのこのカードを手札に戻し、そのモンスターを破壊する。


追記・修正は儀式魔法を空撃ちしてからお願いします。


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最終更新:2024年03月07日 08:27

*1 一部名前被りはあるが、性能が完全に別物のカードに限る

*2 《プラズマ戦士エイトム》《カイトロイド》等