登録日:2016/08/05 Fri 15:22:10
更新日:2025/05/01 Thu 09:56:16
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ここでは「生物」でありながら「道具」でもある、フィクション世界独特の存在について記す。
定義は困難だが、おおむね「何らか加工物と同様の形態」を持つと同時に「知性など独自の反応を持つ存在」だろうか。
具体例としては、
ドラクエのひとくいサーベルは「剣」でありながらモンスターでもある。
特に
ロト紋のネクロスは、魔剣として人間に振るわれる一方、剣に似た虫のような魔物としても主人公たちと戦っている。
古典的な例でいえば、それこそ(道具としての形状を保った)付喪神などもここに当てはまる。
海外SF作品「いさましいちびのトースター」なども「人間の道具が意思を持って動いている」といったネタである。
タイプ分類
1・器物の生物化/生物の器物化
冒頭のひとくいサーベルや付喪神など、元々何らかの目的で作られた加工物が生物的になるもの。
逆に生物を変形させるなど加工することもある。
この場合は変形率が大きな問題になってくるので、判定はやや難しくなる。
通常、生物→生物型の存在に変化させるものは含まれにくいが、一例として
鉄腕アトムのホット・ドッグ兵団は
イヌの脳を人間型ロボットに移植し「イヌの能力を持つ兵隊サイボーグ」として運用しようとしている。
元は愛玩犬だったものを浚うなどして、明確に「道具」にする意図を持った計画である。
こうした場合は含まれる可能性がある。
2・擬態
「自らの身体を利用しようとする」という、相手生物の反応を期待したものがある。
冒険者「おっ宝箱やんけ開けたろ!」
冒険者「」 または「なんやハズレか経験値にしたるわ!」
また人間の街(自然界で言えばハチの巣なども同様)のように「加工物」が多量に存在する場になじむために自身の形態を加工物的にしたものを含む。
前述のような利用するだけのタイプもあれば、共生型生物として進化したと思われるタイプもある。
3・封入
本来は生物であったものが器物の精神として内部に入るといったもの。
このパターンの場合、元生物との類似度が大きな問題となる。
例えば人間を人間そっくりに造った
ロボットのAIとして意識を転写する、といったパターンは含まれにくい。
愛玩犬が病死しそうなので愛玩用にサイボーグ化した、といった場合も同様。
しかし
キャシャーンのフレンダーのように、戦闘サポート兵器としての性能も持つ場合はやや微妙なところ。
力を封印され子供化している(あくまで生物のまま)といったものは含まない。
道具類用のAI相当品として機能していたり、仕置き等の目的での牢獄扱いの場合は含む。
生存や保存といった目的のために内部に入ったりするケースも存在する。
外部から何らかの生物が融合した場合はタイプ3とする。
サイズごとの分類
余りに小さいとナノマシン的になってしまい、それらが単体で自律的な思考を持つケースは少ない。
その点も含めて道具である以上、概ね「人間の指が取り扱える」サイズがまずは基本であろうと思われる。
逆に大きすぎると「道具」とは言いにくくなる。
・銃弾や指輪など手より小さいもの
GS美神には、術によって意思を持たされた銃弾が登場したことがある。当然タイプ1。
この銃弾は
セックス・ピストルズの操る銃弾のように自ら軌道修正を行うことも出来る。 「麻酔しまーす、スイマセーン」
ちなみにこいつ、銃弾が麻酔用の小型注射器を持っている。中に麻酔薬が入ってるんじゃないんかい。
牙狼-GARO-シリーズに出てくる魔導輪ザルバは、明確な自我を持っておりアドバイスや敵の探知など様々な能力を駆使する。
こちらはソウルメタル製の指輪に封じられたホラーなので、
タイプ3となる。
ライダーで言えば「音声が出る変身ベルト」ではなく、造られたベルトに人間の人格が宿った「
ベルトさん」に近い。こちらは生存のための転写。
古くは
キャシャーンのフレンダーなども、電子頭脳に元となる犬の情報が用いられている。
ベルトに収まり魔力制御機構として働く
キバットは、生物を加工したもの。
しかし作中では自由に飛び回っているし、ナレーションしたり歌ったりかなり自由に
コウモリの姿での生活も謳歌しまくっている。
強いて言えば
タイプ1の軽度のもの、または含まれないかであろうか。
ライダーだと
コアメダルだけの状態のアンクたちがこのあたりか。ベルトさんはサイズ的には下記に位置する。
アンクたちは錬金術師の創造したメダルが持つ知性なので
タイプ1である。
・人間よりは小さい
「
美女と野獣」に出てくるポット夫人は、元人間で呪いによってティーポットにされている。
ちゃんと鼻にあたる注ぎ口からお茶を出すなど道具としても働いている。ちなみにこの城には他にも彼女の息子のティーカップなども存在している。
彼女らは魔法の呪いによりこの姿にされたので
タイプ1。
他にも「魔法使いの弟子」で生命を与えられた箒など、ディズニー作品にはこういった「生きているように振る舞う道具」は数多く出てくる。
出番が多いキャラクターとしては「アラジン」の魔法のじゅうたんも生きており、四隅の房を手足のように動かし感情表現もする。(サイズ的には人間より大)
彼らもタイプ1に分類される。
またランプの魔神と言えば通常「ランプの中に封印されている」ものであるが、
デスノなどを描いていた小畑健の漫画「魔神冒険譚(アラビアン)ランプ・ランプ」では、
初期のころ主人公は「ランプそのもの」の姿にされ、力を封じられていた。(
タイプ1)
こすってくれる美女にデレデレしたり、クッソきたない魔神のケツからキンタマに突っ込んだりと、「いさましいちびのランプ」みたいな絵が描かれ、初期とはいえ小畑健の画力が無駄に生かされている。
ディズニーの無生物を器物化する作品に影響を受けてか、
ドラえもんにも
無生物さいみんメガフォンなどで「疑似生物化された無生物」の出てくるエピソードがちょくちょくある。
人間より小さい
酒(サケ)のボトルや、生きた掃除機を製造する道具も出てくる。
おかし牧場ではチロルチョコやキャンディサイズの子供から、人間の子供より明らかにデカいチューインガムの番狼などまでいろいろ。
シズクが用いる念能力のデメちゃんも近いだろうか。(
タイプ1)
・剣などの武器
「
インテリジェンスソード」の項目も参照。
コブラに出てくるソード人は
超能力を持つ剣型の生物で、
超能力でテレパシーなどが出来る。
その力で人間などの手に持たせ共生したり、一方的寄生に近い事が出来る。(ジョジョの
アヌビス的な)
彼らは作中のエピソードからすると独立した種族として王国を持っていた様子である。
人造生物ではないらしく、「他生物に利用される」か「利用する」事を前提とした
タイプ2の擬態に近い形質。
彼らのような「生きている剣」は
永遠の戦士のストームブリンガーを祖型とし、
ゼロの使い魔のデルフリンガーや「テイルズオブデスティニー」のソーディアンなど、主に人の用いる武器として多くの派生存在がある。
詳細は
インテリジェンスソードへ。
なのはの
レイハやプリズマ☆イリヤの
ルビーなども同類。
(なのはたちのインテリジェント・デバイスは掌の中に収まるコアの状態も多いので分類は上の方。ルビーたちはやや大きい)
例の大半は
タイプ1だが、デルフリンガーは厳密には刀そのものの意思ではないので
タイプ3だとか。
久正人の漫画「エリア51」では、主人公の使う
拳銃が付喪神と化して意思を持っている。
銃弾操作能力なども持つが、前述の銃弾のようなタイプではなく銃本体の能力。ピストルズよりは皇帝寄り。付喪神なので
タイプ1。
MARのバッボも人間の意思が宿っている。「世にも珍しい」存在で、意思があるのはARMとしては少数派。
この「意思」はARMに自然発生したものではなく元は人間の人格なので
タイプ3である。
古い例では
海のトリトンに出てくるターリンの剣も似ている。
普段は剣に擬態しているが、実は魚である。項目最初に挙げたネクロスに近い。
しかし元は魚で、ポセイドン軍団のような海生生物の群れに使われていることから
タイプ2と言える。
というか実はネクロスも、虫みたいな足とかがあるのでひとくいサーベルと違って
タイプ2である可能性が……。
・人間くらい〜人間よりある程度以上大きい
つぐもものキャラクターのように擬人化したまま能力を使えるタイプは「個体として機能が完結している」面が強いので含まれにくい。
このサイズ帯になってくると、必然的に手で用いる武装よりは搭乗前提の系統が増えて来る。
ドラえもんの初期の道具「ウマタケ」は、竹と馬を掛け合わせたバイオ系道具。
タイプ1。
汚い足で乗ると蹴られるなど気性が非常に荒い。しかも場所構わずフンをしたため
のび太たちが怒られるなど、動物ゆえの欠点が多い。
まあ単にドラえもんが買えたのが躾もクソもない荒馬というだけで、もっと乗りやすいウマタケもいるのかも知れないが。
『
キノの旅』のエルメスは一見普通の「モトラド(二輪車)」だが、なぜか人格と知識を持ち普通に喋る。運転されなきゃ動けなかったり等他は普通に乗り物しているが、妙に未来的な知識も所持している。
作中では後に彼(?)と同じ様に人格を持つモトラド「ソウ」が登場しているが、2台とも「なぜ人格持ち」かは不明(エルメスはスクラップ状態から修理された後話し出している)。
「みすて♡ないでデイジー」に登場する
ミサイルのミミちゃんは、電子頭脳搭載で自我のある
ミサイル。
主人公やヒロインが乗っている絵もあるが本来はICBM。
ギャラクシーエンジェル(アニメ)に出てくるノーマッドは元はこういう存在だったと思われる。
彼女を元ネタにしたキャラが
東方Projectの旧作にも出演しているとか。
戦闘妖精・雪風の雪風も、戦闘機搭載の機械知性体である。……が、雪風は「パイロット=いらない子」と認識する事があるのでこの項目にいるべきかは微妙かも知れない。
彼女らは
タイプ1。ノーマッドのミサイルAI→おしゃべりぬいぐるみへのジョブチェンジは
3……?である。
あくまでも外宇宙で進化し地球に来ただけの存在であるため、道具性は全くない。
地球人の攻撃や軋轢を回避するため、路上を走るなど人目に触れるタイミングで擬態として運用する事がもっぱら。(単にその方が地上移動が速いだけという事もあるが)
人が来ると変形するが、人のいない基地内では人型形態でくつろぐシーンなども珍しくない。一応、協力者の子供の為などが理由で乗り物形態を活用することはある。
勇者警察ジェイデッカーの
ロボットたちは逆に、完全に人間を大前提とした存在である。
特に超AIに「心」が発生した経緯は、デッカードらロボット刑事が製作中の施設に忍び込んでしまった主人公・勇太との交流によるもの。
裏を返せばそもそも人間的心理、生物的反応を持つものとしてデザインされたメカではない。付喪神のようにハッキリと「道具に心が宿った」
タイプ1である。
彼らが乗り物としての形態を持ち、司令を下す存在(は予定外の勇太だが)を乗せて働くことはごく自然と言える。
ゾイドにはコクピット等がつけられる事があるが、「馬に鞍を乗せる」といった行為に近い。
本項では含むかどうかと言うと……実は違うと思われる。
また他に有名な者としてドラクエで代表される「さまようよろい」「あくまの騎士」「デビルアーマー」等といったいわゆる「リビングメイル」といった存在が挙げられるであろう。
ちなみにリビングメイルの存在自体は西洋で昔から存在する伝説怪談などで登場している由緒正しい存在である。
基本的にこれらはそういう生物、というより元々普通の鎧だったものが「怨念」あるいは「魔術」等、他と違ってオカルト的な要素で動く者が多く、また意思を持っていない者も多いため作品によっては厳密には生きているという定義に当てはまるかどうかは微妙なのも多い。
しかし、先述のドラクエでも、モンスターズシリーズ等の作品では配合等によって産まれながらにそういう生物である作品ももちろん存在し、またリビングメイルは所謂「アンデット」として扱われる作品も多く、これらも「魂」や「死霊」等が動かしておりちゃんと意思があったりするので、これらもある意味生きている(?)道具とも言えよう。「
鋼の錬金術師」のアルフォンスなどもある意味このカテゴリーか
分類を行うと「怨念によって鎧が活動している」ものは、生前人間だったものの「意思」が宿るのでタイプ3と言える。
アルフォンスも意識(魂)を繋ぎ止める為に兄が鎧に宿したので同上。
ドラクエの配合で産まれてくるものはタイプ2に近いだろう。人間の姿に近い鎧と類似することは、人間に親しみを持たせることから武器の調達、戦闘技術の流用まで利点は多い。
ちなみにこれらの鎧は結構な確率でそのまま着用すると呪われたり操られたりする事が多い為「妖刀」「魔剣」と似た様な側面も持つ。
設定上大抵これらは人間と同じくらいのサイズである事が多いが、中には
ウルトラマンのアーマードダークネスの様な数十mの者も存在する。
・剣などの武器
「人間兵器」である。(南斗人間砲弾でも極道兵器でもない)
エレメンタルジェレイドの
エディルレイドは、武器に変身する能力を持つ種族。前述のソード人のような共生関係に近いようで、
タイプ2だろうか。
主人公と契約して成る剣の姿は片手剣ながら長大なもので、元の少女・
レンからさほど大幅には縮んでいない。
ただし怪力ではない少年の片手でまともに運用できるため重量変化なしとかいう性質ではない様子。
・人間よりだいぶ大きい
「道具」というより「環境」に近い部類の物が多くなってくる。
一応「住環境」という言葉のように、人間の周辺状態を意味する「環境」を含むものとする。
アニメ「
新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「
汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン」は巨人にメカメカしい拘束具を着けて操っている存在である。つまりは
タイプ3。
元となった巨人はコピーであり魂がないため意思もない。が、そこに母親の魂を入れることでパイロットとエヴァをシンクロさせて動かしている。
このため作中では息子を護りたいという母親の意思がエヴァを動かすことがあり、単なる機械ではない。
アニメ「
機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する機動兵器「
ガンダム・エアリアル」は一見するとただのロボットだが、実際には内部に人間「エリクト・サマヤ」が取り込まれている
タイプ1に該当する機械が生物化しているガンダムである。またエアリアルが装備する
ガンビットにもエリクトの複製体「カヴンの子」が一つにつき一人の計11人配置されている。
水星の魔女の世界には「パーメット」というパーメット同士で情報を伝達する性質を持つ鉱物が存在する。これを利用して18mの巨大人型ロボットを操作しようという技術が「
GUND-ARM」と称されている。
単なる義肢程度の操作ならともかく、約20mという複雑で巨大な身体を直接動かすことは不可能であり、
PMETスコアを上げれば上げるほどパイロットは「データストーム」と称される膨大な情報のフィードバックに晒されて苦しみ悶えることとなる。
パーメットが産んだ人命を喰らう獣GUND-ARMの先にある存在が「エリクト・サマヤ」そしてその器たる「ガンダム・エアリアル」である。
エリクトはかつてガンダム・ルブリス(後にエアリアルへと改修される)に搭乗した際、意図せずGUNDフォーマットを起動してしまう。そのお陰で襲ってきた敵MSを撃破するも、この際にPMETスコアを過剰に上げてしまい、幼い身体では負荷に耐えられず重体に、それでも生かせる方法を考えた母
エルノラによって、エリクトの魂は情報化されてルブリスのパーメットが持つ情報へと変換される。
これ以降エリクトの身体はガンダム・ルブリスそのものへと成り、エアリアルへと改修されても変わらず彼女の意識はガンダムという檻の中に封じられたままだった。
エリクトの複製体の一つである
スレッタ・マーキュリーは唯一エリクトと会話ができる存在であり、エアリアルのパイロットでもある。擬似姉妹仲睦まじい様子は小説「ゆりかごの星」にて描写されている。
最終的には母エルノラがエリクトの活動できる場所を地球圏全体へと広げるためにデータストームの拡大を画策するも失敗。
その戦闘過程でエアリアルも大破し、スレッタとエリクトの意思によって起きたデータストームによって生まれた膨大で処理しきれない
情報がエネルギーとなり光の粒子となって残されたエアリアルのボディ部分も消滅した。
エリクトもこの際に消滅したかに見えたが、スレッタが周囲のパーメット元素を凝縮してエリクトの情報化した魂は彼女の持っていた思い出のマスコット「ホッツさん」の内部へ移行された。ホッツさんに成った後はスレッタ以外とも会話できるように変化している。
アニメ「RPG伝説へポイ」では「キングキャッスル」など、敵味方ともに意思を持った巨大な
ロボットであり城塞でもある存在が戦っている。
彼らは人間と共存する存在のようで、
タイプ2に近い。
キョウリュウジャーに出てくる大地の魔神ガドマも、主人デーボスを守る巨大要塞であり動く敵である。
(メイン脚本が
同じダイ大の鬼岩城は意思があるか不明。
ゴーレム的魔法生物の可能性はある)彼らはタイプ1であろう。
ライジンオーでは最大の形態になると校舎本体も変形合体するため、
タイプ3要素を含んでいる。
ヒカリアンも新幹線と融合合体している
タイプ3の存在である。
トランスフォーマーと違い、映し取っての擬態ではないため「出動すると線路上から先頭車両がいなくなる」というある意味怖い光景が見受けられる。
GS美神では、主人公の事務所ビルに「人工幽霊1号」が憑依している。
文字通り人間の実験によって作られ意思を持った幽霊であり、最終的には主人公に雇われ建物の監視映像記録を管理するなど、
管理人をしている。
建物そのものの付喪神化という訳ではなく、
タイプ3である。
スケバン刑事などの作家、和田慎二が描いたファンタジー漫画「ピグマリオ」には「自身が巨大な虫にして要塞」という敵が出てくる。
変化が解けると石の壁が肉壁になるなどの描写があり、本性は虫であるものが変化している様子なので
タイプ2。
ホラー映画「HOUSE ハウス」(1977)の羽臼屋敷は、家に擬態した人間を食べる怪物である。こちらは
タイプ2。
宝箱に化ける
ミミックや、床に化けるフロアイミテーターのような「人間が使ったり立ち寄ったりするもの」に化ける事で利益(つまりエサ)を得ようとする擬態である。
これら建造物クラスより巨大な例としては、藤子不二雄のSF短編「街がいた!!」は街ひとつが電子頭脳や電線等のネットワークにより一個の生物となっている。
最終的には人間を寄生虫と見做して殺そうとしたり、人間の手に落ちるよりはと「自殺」したりもする。自然発生したタイプ1。
島クラス
このサイズ帯になってくると「加工物」はそう多く出てこなくなるが、代わりに自然と直感的に「生き物ではない」と人間は思い込みがちになる。
そのため結果としてタイプ2の擬態と似た描写になるケースが見受けられる。
聖剣伝説のガイアの洞窟は巨大な怪物が生きたまま化石したもので、洞窟の入り口(怪物の口)に入ろうとすると「ほわァ‥なにするだァ‥ わしの口の中に 勝手に入るなァ だァ‥くわァー ぺッ!」と吐き出されてしまう。
カルドセプト漫画版の
ダゴン様は、その背中に多数の人間の住む島を背負っている。
その事を知らされた時の主人公のリアクションは「実は島が
巨大生物の背の上」という事に驚く、典型的な描写になっている。
上述のような描写は「生き物じゃないと思ってたら生き物だった」という点で、人食いの家に後から気づくような描写と似ている。(たまに分かってて退治にくる美神のようなプロの例もいるが)
海外では新しい方の
ドクター・フー第62話「眼下の獣」にて「
巨大生物の背に都市を築いて旅をしているイギリス」が登場している。
脱出の為の宇宙船建造コストとか考えると分かるんだけど、イギリス人も未来に生きてんなぁ……。と思わせといて船内には普通にエリザベス10世が生きてて王室健在。
この時も実は生き物の背であったことに気づいてから事件解決が進んでいる。
天体クラス
シューティングゲーム『フィロソマ』の舞台である惑星220は、水と空気と希少資源のある惑星であるが、その正体は魅力的な環境で知的生命体を誘引して自身の受精に利用する生物であった。
超攻合神サーディオンで、敵の母星とされてきた機械化惑星の正体は星そのものが生命体へと変貌した生体惑星であった。
その成り立ちは、寿命を迎えつつあったある星の科学者が星の延命のために惑星を生命体化させたもの。しかし星は生体化の後も暴走して住民は全滅し、化け物の巣窟と化して他の惑星を襲うようになってしまった。
あさりちゃんなどの作者、室山まゆみの作品「すうぱあかぐや姫」では、スケートしに来る人間を「うまく滑らせてやる」事ができる、生きた氷の惑星が登場している。
練習で気をよくしていた主人公たちは、後から知っている人に聞かされたが時はすでにスケートの本番で……
古典SF「ソラリスの陽のもとに」でも、巨大な惑星の海が「知性体」であるという事には後から気づいている。
『
電撃戦隊チェンジマン』に登場する大星団ゴズマの支配者・星王バズーの正体は「ゴズマスター」という惑星サイズの生命体で、侵略した星々の住人を捕食してここまで成長した。
トランスフォーマーシリーズでは星帝ユニクロンという惑星サイズの
トランスフォーマーが劇場版で登場した他、『ギャラクシーフォース』セイバートロン星も守護者プライマスのボディだったことが判明する。
『ザ☆ヘッドマスターズ』ではダニエルとシックスショットが漂流したダイラ星は漂着した物を捕食する生きた星だった。
『ファイヤーマン』に登場する遊星ゴメロスは実はそれ自体が生命体で、核に近づく者を怪獣
スペーザーを使って排除しようとする。
『
ザ☆ウルトラマン』では「悪魔の星」と呼ばれる巨大生命体が登場。自身が動けない代わりに怪獣ザイクロンで攻撃させる。
『
宇宙戦艦ヤマトⅢ』では、生きている星、コスモ生命体の惑星ファンタムが登場。
来訪する生命体の経験にもとずいた理想郷の幻影を見せるが、宇宙の過酷な環境から自身を守るための防衛策であるため、傷つけられない限り人間を襲うことは無い。
「ウルトラマンキッズ 母をたずねて3000万光年」のプリマー星は自分の体の一部である花を取り返そうと持っていったピコを結晶化するが、悪意はない。
追記、修正はキーボードを「孫の手」で押してお願いします。
- 剣などの武器カブリ -- 名無しさん (2016-08-05 17:13:15)
- ガワの中に別の人が封印されてる場合これには該当しない気がするんだよなあ。 -- 名無しさん (2016-08-05 17:25:08)
- キバットとタツロットはそういうふうに改造されてるからはっきりしない、ただ生き物なのは確か。一方でアームズ達は魔法的な変身で武器になる。 -- 名無しさん (2016-08-05 17:32:58)
- 召喚獣の類は使役になって使用にはならんのかな -- 名無しさん (2016-08-05 17:43:00)
- 主人公の相棒ポジションにおさまることも多いかな。キルラキルの鮮血とか。 -- 名無しさん (2016-08-05 18:46:41)
- 確かに封印アイテムが剣というだけだとちょっと微妙かもなあ。そういや武蔵伝のレイガンドはインテリジェンスソードと思わせといて・・・だったな。 ↑2 召喚獣はあくまで獣として殴ったりするからなあ。アイテムとしての人工性というか加工要素はなくてもいい -- 名無しさん (2016-08-05 20:22:54)
- SCPは生きている道具・環境の宝庫です -- 名無しさん (2016-08-05 22:06:47)
- ソウルイーターシリーズはこの要素が前面に出てるね -- 名無しさん (2016-08-05 22:13:43)
- くくりがあまりにも大雑把というか、適当すぎないかこの項目?せめて項目名もうちょっとなんとかならないんかね -- 名無しさん (2016-08-05 23:08:32)
- 浦沢時空全般 -- 名無しさん (2016-08-06 12:18:30)
- ミミックとか。 -- 名無しさん (2016-08-06 13:04:04)
- 項目名は何がいいんだろうね。生きている道具、だけでいい? 細かくすると何だろうか・・・ -- 名無しさん (2016-08-06 13:52:34)
- ダイの剣とかどうなるんだろう -- 名無しさん (2016-08-06 14:11:58)
- 斬魄刀全般そうなんじゃね -- 名無しさん (2016-08-06 15:37:11)
- 刀語の鑢家と錆家とか -- 名無しさん (2016-08-06 15:42:01)
- 何かとガバガバだなあ -- 名無しさん (2016-08-06 15:45:28)
- ↑2鑢と錆は心がけの話であって内容は拳法と棒術&剣術 -- 名無しさん (2016-08-06 17:29:22)
- SWのユージャン・ヴォングを真っ先に思い浮かべた。あいつら着ている物から宇宙船まで全部生物使ってるし -- 名無しさん (2016-08-06 17:43:42)
- ゾイドやトランスフォーマーやらのメカ系はここに入れない方がいいんじゃねぇかなぁ。こいつ等入れるんならエヴァとかデビルガンダムとかも同じカテゴリーになるし、そもそも「意思を持ったメカ」を「道具」とカテゴリーしちゃうと直接搭乗するのと自律して動く事に何の差があるんだって話になるし。 -- 名無しさん (2016-08-06 19:41:02)
- トランスフォーマーは絶対違うわあれはそういう機械生命体じゃん あとハンタのダツもなんかなあ -- 名無しさん (2016-08-06 19:51:57)
- トランスフォーマーに関しては「意思を持つ乗物」という扱いなのでは?あと拳銃型メガトロンとか -- 名無しさん (2016-08-06 20:21:59)
- 戸愚呂兄も違うだろ 武器に変身できるってだけで -- 名無しさん (2016-08-06 23:47:06)
- 武器になれるから生きている武器って言われるのは違和感あるな 人食いサーベルはわかるが自分を剣に出来る奴は違う -- 名無しさん (2016-08-07 01:06:49)
- タイトル道理に受け取ると、作中設定での分類が武器や物(作中の差別設定は除く)、かつ生命活動をしている。ってことになるよな -- 名無しさん (2016-08-07 01:35:38)
- ブラッドボーンでも巨大生物の足をそのまま鈍器にしたり、人間サイズの寄生虫をムチみたいにぶん回したりしたよね -- 名無しさん (2016-08-07 01:51:50)
- 如月双七や大十字九朔みたいな道具の子孫やアインスケやとらのような道具に変質させられた生物兵器は剣などの武器と同じ扱い? -- 名無しさん (2016-08-07 02:03:01)
- ↑2小アメンの腕は骨になっても生きてるからね -- 名無しさん (2016-08-07 09:53:33)
- タイプ分類してみた -- 名無しさん (2016-08-08 15:18:30)
- 仮面ライダーギルスは体中の全ての部位が個別の生命体をアーマーとして装着している設定だったよね -- 名無しさん (2016-08-09 15:19:47)
- デルフだけじゃなくソーディアンも元人格をコアクリスタルに転写したものなので明確に3タイプ。なので普通に人間であったころの記憶も存在する。 -- 名無しさん (2018-02-19 16:25:48)
最終更新:2025年05月01日 09:56