伊賀栗レイト

登録日:2017/07/29 (土) 22:12:05
更新日:2023/07/20 Thu 21:45:49
所要時間:約 4 分で読めます






なんでしょげてんだ?

営業先の人にね…怒られたんですよ……

………えっ?



伊賀栗レイトとは『ウルトラマンジード』の登場人物であり、今作でウルトラマンゼロと一体化することになった青年。
眼鏡をかけている30歳。ちなみに名刺によれば漢字表記は「伊賀栗令人」の様子。
演:小澤雄太


概要

ウルトラ変身者初となる民間のサラリーマンである(そのほかの面でも初となる要素が多め)。

真面目で気弱な性格だが、事故に巻き込まれそうになった子どもを命がけで救い出そうとするなど勇気と正義感のある一面も持ち合わせている。
後述するようにいろいろな面でドジっ子ではあるが。

ウルトラ戦士の血を引く朝倉リクとは異なり、彼は妻のミズキ隊員ルミナと一人娘のマユと暮らす極平凡なサラリーマンであった。
ちなみに勤務先の詳細は現状不明だが、「営業先に怒られた」という趣旨の台詞があることから、営業部門に配属されている可能性が高い。
後述の理由で病院で目覚めた後最初に気にするのがアポに遅れることなので勤務態度は割と真面目なようである。
名刺によると「株式会社 谷丸商事」という会社*1営業部に配属されているようだ。

しかし、ある日、ジードダークロプスゼロの戦闘の余波により崩れようとしていたビルから子供を助けようとして咄嗟に飛び出すが、
道端に置いていたバナナ(後の描写を見る限りではバナナ好きの不良が捨てたものか)に躓いて足をすくわれ滑ってしまい、
よそ見運転してしまっていたトラック*2に轢かれて致命傷を負ってしまった。

そこを勇敢な行動を目撃して感銘を受けたウルトラマンゼロによって(ジャックが郷秀樹と一体化するっぽく)救われ、
かつてのランやタイガ・ノゾム同様にゼロと身体と命を共有する間柄となる。タイガとは違いゼロには敬語を使う。

普段はかつてのタイガのときようにレイトの人格が表に出ているが、いざという時や若干ショーもないときにはゼロの人格が表に出てレイトの体を使うこともある。
ちなみにゼロの人格が表に出た場合は、かつてのランと違って声がゼロのものになるという演出が取られる。
この状態になる場合はレイトが身に着けている眼鏡をはずし、ゼロの人格が表に出るためか目元もキリッとする。イマジン的な感じか。

あっち眼鏡掛けるんですけどね。*3

この状態でもかつての親父スパークドールズになったタロウと同様にウルトラ念力は問題なく使用できる様子で、
第3話ではボールペンを投げつけてウルトラ念力で操作しテレビを消している。
リモコン使えは禁句…だが、よく見るとリモコンに当てているので一応使ってはいる。断じてそうやって使う物じゃないけど
中の人的な意味でビット粒子砲でも可。

ちなみにウルティメイトブレスレットが破損してしまったためか、初めてウルティメイトブレスレットを腕に装備していないゼロの変身者となった。
病院での描写を見る限り本人は左腕に腕時計を着けているようなので、もしついてたら仕事の上で邪魔でしかなかったとは思うが。
そのためか、タイガの時と違いブレスレットから声が聞こえるというよりは本人の脳内に直接響くという形になっているようだ。
こいつ直接脳内に……!


変身アイテム

ウルトラゼロアイ
ウルトラマンゼロへの変身アイテム
従来のウルトラゼロアイと比べて曲線的なフォルムであり、
ゼロの弱体化の影響か光線銃への変形機能と正面に書かれていたゼロを示すウルトラサインがなくなっている。
「ウルトラゼロアイNEO」という表記で商品化された。

よりウルトラアイに近づいていると言えるか。名前表記がなくなっているせいで買い替えたように見える

ちなみにレイトの腕にはブレスレットは出現していないため、
以前のランやタイガのときのブレスレットに収納していたウルトラゼロアイと違い親父のウルトラアイのようにレイトの服に直接しまっている。

ニュージェネレーションカプセル
第8話にて、ウルトラマンヒカリがライザー&装填ナックルとセットでゼロ&レイトに渡したウルトラカプセル。
ギンガビクトリーエックスオーブオリジンの新世代ウルトラマンの力を宿したもの。

ギンガカプセルとオーブカプセルをリードしてニュージェネレーションカプセルα、
ビクトリーカプセルとエックスカプセルをリードしてニュージェネレーションカプセルβへと変化し、
ウルトラゼロアイNEOをセットしたライザーでさらにリードすることで、ゼロをさらに強力かつイケてる新たな強化形態・ウルトラマンゼロ ビヨンドへとネオフュージョンライズさせる。

関連人物

◇ウルトラマンゼロ
死にかけていたところを最近流行りのTSUEEEEEE転生的な感じかつウルトラマンジャックみたいな演出で救ってくれた命の恩人。
ウルトラカプセルを探しに来たゼロにとってもまだ古傷が癒えておらず地球上では時間制限があるため、win-winの関係である。
なお、敵が登場する度に「戦わないんですか?」と一応聞いてはいるが、ゼロが様子見を選択すると内心安心したような表情をしており、
万が一の場合は戦うものの、やはり戦うこと自体に対しては不安感の方が強い様子。

初めて一般人の地球人と一体化したため、ゼロにとっても初体験が多いようだ。
初登場の第3話では「満員電車に驚く」「レイトが自分の娘・マユを抱きかかえた*4ことで、命の尊さを再確認する」などのシーンがあった。

彼からは一体化していることがバレないようにと言われているが、本人が自重していない*5ため気苦労が絶えない。
そしてなんやかんやでレイト側も(わりと真っ当な考えがあってとはいえ)ちょくちょくバレかねない行動を取っている*6
なんだかんだでいい関係を築いており、ウルトラゼロアイを手にゼロに決意を語り掛けた際に「俺の相棒なら、30分早く決断しろ」と諌めながらも赦している。
なお、彼からかつてのクライシス・インパクトについての情報を教えてもらっているため、
レイトは一般人ながら現段階では一番クライシス・インパクトの真相に近づいている人物でもある。

◇伊賀栗ルミナ
◇伊賀栗マユ
妻と一人娘。妻は夫の事を「くん」付けで呼んでいる。
ちなみにルミナ役の長谷部瞳氏はかつて『ウルトラマンマックス』でヒロインのコイシカワ・ミズキを演じていた。
結果的に二度目のM78星雲生まれのセブン系ウルトラマンに変身する夫がいるウルトラワイフとなった。

マユに関してはゼロも溺愛しているようで、第9話で彼女がリトルスターを発症してタイラントに狙われた際は
「俺の娘に手を出そうなんざ…二万年早い!」と撃破しており、レイトも「あのぉ~…マユは僕の娘です」とツッコんでいる。
総集編である第13話でもリトルスターの秘密を紹介する際、「俺の娘!」と得意げに自慢するゼロにも「僕の娘です!」とツッコんでいる。細かいなぁ、レイト…

ちなみに長谷部氏曰く
「セブン系、レイトとカイト…名前も似てるし縁を感じます」
「ルミナさんは気弱なレイトくんのこと、ちょっと頼りないと思いつつもとても尊敬し愛しています。
他人がポイ捨てしたバナナの皮を汚い持ち方をせずそっとゴミ箱に捨てるところ。ああいうところです」
とのこと。

◇朝倉リク
『ウルトラマンジード』の主人公。
第3話まででは現段階で面識はなかったが、第4話ラストでレイト・ゼロ双方が接触。
第5話でのウルトラ漫才会話を見る限り、リクも二人がどういう状態になっているのかはだいたい知っているようだ。

彼とは生まれつき家族のいないリクと、妻と娘という家族に支えられているレイトという対比がある。
また、これはジードとベリアル、ゼロとセブンという親子関係の方でも対比があると言える。


その後の活躍

ゼロと分離したという位置付けもあり、ジード以外の映像作品でゼロに変身して戦ったことはない。
ただし、ウルトラマンの人間体を演じた役者さんとして出番がないのはあんまりなので、上半期のクロニクルシリーズに時々登場している。
『フュージョンファイト』と連動する『ウルトラマンZ』の変身玩具でもレイトが描かれたウルトラアクセスカードとゼロのオリジナル変身形態が販売されており、本編での出番は相変わらずだが歴代ウルトラマン変身者の1人として扱われている。


余談

◆演じる小澤雄太氏は劇団EXILE所属の俳優で、ブレイクダンスを得意としている。ゼロの人格が表に出て、不良をアクロバティックな動きでノックアウトする場面では、この小澤氏の特技が存分に生かされている。また、ゼロと身体の支配権を奪い合うシーンや、カバンを持ったまま綺麗にズッコケるシーン*7でも小澤氏のキレのある動きが活かされている。主役の濱田龍臣がアクション未経験ということもあり、レイト=ゼロは前作で石黒英雄氏が演じたクレナイ ガイのような生身でも戦えるウルトラマンという役回りが割り当てられている。

◆ゼロの人格が表に出る場面ではメガネを外してキリッとした表情になり、声がゼロの声(宮野真守氏が声を当てる)になる。このとき口の動きと声がしっかり合っているので、小澤氏の声が宮野真守の声に変わったように見える。口の動きにしっかり合わせて声を当てる宮野氏もすごいが、仕草と表情だけの演技で別人格を演じる小澤氏の演技力も見事なものである。ときにはゼロとレイトの人格が交互に出て来る(穏やかなレイトの顔とキリッとしたゼロの顔を使い分ける)シーンもあり、子供向け番組でありながら、大人向けドラマでも通用するレベルの高い演技が披露されており、必見である*8

◆公式サイトの登場人物紹介欄では「交通事故から子供を助けようとして」とあるが、
上述したように少年は本編では崩れかけたビルの下敷きになりそうだったという状況で、交通事故にあったのはレイト自身の方であった

◆かつて『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にてウルトラマンゼロの存在が公開された際、
「ゼロ→零→レイ」という理由で大怪獣バトルシリーズの主人公であるレイがゼロに変身するのでは…と言われていた時期があったが、
レイは結局変身しなかったものの今回のレイトで間接的に実現していると言えるのかもしれない。

というか今作の敵役のキャラの名前が「伏井出ケイ」なので、
字面だけ見ればあのレイオニクスの弟の名前の一文字目を入れ替えたようにも見えなくもない。

◆ちなみに演者の小澤雄太氏はかつてウルトラの父に変身したかったとのこと。
一応、ウルトラの父とゼロの関係は近くもなければ遠くもないが、ある意味ベリアルに一番近い二人と言えるかもしれない。

◆登場時点で既婚者かつ子持ちであるウルトラマンへの変身者としては彼で四人目。
ちなみに前任者の3人は夢星銀河真木舜一橘さゆりという「N」繋がり。




ひぃぃ…すご~い…あれ、あなたは行かないんですか?

様子見だ。(心の)古傷のせいで俺の追記・修正時間は限られている



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最終更新:2023年07月20日 21:45

*1 第4話ラストでリクに差し出した名刺によると 〒1163-4431 東京都藤宿区荘池町 1-3-8 カルデアビル3階 TEL:033-1687-9845 FAX:033-1687-9846 E-mail:leito.igaguri○tanimarucompany.co.jp(○部はアットマーク。アットマークにしてあるとスマホやパソコンが反応してメール作成画面に移ってしまうのでここでは変えてある)

*2 おそらくビルの崩壊か少年のリトルスターによる不可思議な力に気を取られていたと思われる

*3 余談だがあちらの演者さんもブレイクダンスが学生時代からの特技だったそうで劇中では風来坊になる前の彼とダンスバトルをするシーンがあったりする。

*4 ゼロにとっては初体験。ちなみに逆は銀河伝説の最後のシーンがある

*5 先述のTVのスイッチの他、レイトの身体を借りて喧嘩し不良4人を叩きのめして追い返す、家族がいるのに語り掛けてくる

*6 不思議な力(実はリトルスターの力)でゼロの怪我を治してもらおうとするなど

*7 素人が軽々しく真似すると怪我するよ

*8 そもそもウルトラシリーズのドラマパートは「子供に媚びない、大人の芝居をする」ことが初代ウルトラマンの頃から慣例となっている