ゲームウォーズ

登録日:2018/04/19 (木) 20:30:06
更新日:2024/04/09 Tue 14:34:53
所要時間:約 21 分で読めます




READY PLAYER ONE



『ゲームウォーズ』とは、2011年にアメリカで発表されたSF小説のタイトル。著者は映画脚本家のアーネスト・クライン氏。
このゲームウォーズというタイトルは2014年に日本で発売された際の邦題で、原題は『READY PLAYER ONE』。
そう、2018年に日本公開の映画『レディ・プレイヤー1』の原作小説である。

内容は王道の冒険ものにしてボーイ・ミーツ・ガールもの。
本作最大の特徴は、1980年代に実際にアメリカで流行したゲーム、アニメ、映画、音楽などのサブカルチャーが実名で取り上げられ、物語の根幹に関わっているという点に尽きるだろう。
さらに言うなら主人公が屈強な戦士でも選ばれた英雄でもなく、どこにでもいるごく普通のオタク少年で、
オタク知識を武器として冒険を有利に進めていくという点も従来のアメリカ作品とは一線を画している。

実はこの作品、とある理由で日本国内でもマニアの間ではちょっとした話題になっていた。
ただ、邦訳版がSB文庫という少々マイナーなレーベルからの発売だったこともあり、残念ながら今一つ盛り上がらないでいた。
タグを見た時点で「!?」となっている人も多いことだろう。ぜひ、この記事の続きを読んで真相を確かめてほしい。



三つの秘密の鍵 三つの秘密の門

門をくぐる冒険者は そこで資格を試される

すべての困難を克服する力を持つ勇者だけが

宝物の待つ"The End"に到達できる


【あらすじ】

近未来、全人類はゲームの世界の中を新たな生活の場として選び、日々を送っていた。
そんな中、彼らの生活の基盤となっているオンラインゲームの創始者にして世界有数の大富豪、ジェームズ・ハリデーが亡くなったとのニュースが全世界に速報で流れる。
ハリデーは遺言を残していたのだが、それはゲーム内に隠された3つのクエストを最初にクリアした者に己の全財産を譲るというとんでもない内容だった。
全世界の人間が血眼になって探し始めるも、誰一人として最初のクエストの手掛かりさえ見つけられないまま4年の月日が流れた。
そんな中、一人の少年が第1のクエストを攻略する。彼の名はウェイド。どこにでもいる、ごく普通のオタク高校生だ。
全世界から注目を集めるようになったウェイドだったが、それは利権を狙う者たちを呼び寄せる結果となってしまう。
かくしてウェイドは、仲間たちと共にゲーム内で謎を解きつつ、現実世界では自分の命を狙う者を相手に逃避行を続けることとなるのであった。

【世界観】

本作の舞台設定は2041年以降。
この時代、人類はエネルギー資源の枯渇と環境汚染が原因の異常気象、さらに疫病の蔓延や飢饉によって大打撃を受けていた。
文明の進歩は頭打ちとなり、世界規模で失業者が溢れるようになった。世界のどこかでは僅かに残された資源を巡り、毎日のように戦争が繰り広げられていた。

人々は辛いだけの現実世界から逃避するための場として、VRMMORPGの世界でコミュニティを築き暮らし始めた。
ゲーム内の世界は普通に生活するだけなら申し分はないのだが、貧富の差が現実と同等かそれ以上に現れており、
現実世界で定職を持つかゲーム内で金を稼ぐための手段を持っていなければゲームの全てを楽しむことはできない。
そもそも月々の回線料金を支払わなければゲームの世界にアクセスできなくなるため、否が応でも働かなければならず、
前述の大不況の影響もあってか犯罪に手を染める者が後を絶たないでいる。

【用語】

OASIS(オアシス)

ハリデーが開発した多人数同時参加型オンラインゲーム。
ネット接続用のコンソール、VRバイザー、グローブの3点セットさえあれば何処からでもログインが可能。
ログイン時には網膜スキャンと音声認識が必要のため、他者のアカウントを勝手に利用することはできない。
原題の「READY PLAYER ONE」は、ログイン成功時に最初にバイザーに映される文字を指している。

本来はごくありふれたオンラインRPGとして発表されたが、最新鋭のグラフィックエンジンにより視覚や触覚はおろか嗅覚、味覚までもが現実と寸分違わずに再現されており、
更に全世界の人間が一斉にログインしても鯖落ちしないしラグも発生しない超強力なサーバーを使用していることもあって、今では第二の社会として人々の生活基盤となっている。
ただし、使用している機器によってはこれら全てを体験することはできない。
上記の3点セットは学生のために無料で支給されている最安価の機器であり、文字通り最低限の生活しか送ることができない。

ちなみに初回登録時に25セント(日本円に換算すると約25円)支払えば、以降はOASIS内のサービスを半永久的に無料で利用可能となる。
利益はOASIS内に出店しているネットショップから徴収している出店料で賄っている模様。
課金要素もあるが、これらは全て後述のゲーム内通貨による支払いが前提のため、無料という言葉に嘘はない。

  • フィールド
    元々がRPGということもあり、人々が生活する街の外には普通にモンスターが出てくる。
    全てのプレイヤーがゲームとしてOASISを利用しているわけではないため、街から街へ移動するための手段として公共のテレポート装置*1や乗り物型の課金アイテムが用意されている。
    宇宙空間も設定されており、宇宙船を使えば他の惑星へ探検に行くことも可能。
    各惑星は特定のコンセプトの下に設定された一種のテーマパークのようになっており、広大な宇宙空間に数千ものエリアが用意されている。
    高性能の宇宙船は亜光速航行によって短時間で目的地に到着できるが、いずれも高額の課金アイテム。
    無課金ユーザーは公共交通機関を利用することになるのだが、片道でも移動にリアルタイムで数時間とかザラのため、その間ログアウトして暇を潰すか宇宙船持ちの知り合いに頼んで相乗りさせてもらうかの選択を迫られる。
    基本的にはプレイヤー同士の対戦は行えないようプログラムされているが、ごく一部のエリアのみ対人戦が解禁されており、腕利きのプレイヤーが追い剥ぎ目的で集まるヨハネスブルグのような危険地帯と化している。

  • OASISクレジット
    ゲーム内通貨。モンスターを倒すことで経験値と共に得られる。
    現在で言うところの電子マネーと同様の扱いであるため、モンスターを倒す、ゲーム内で何らかの手段で稼ぐ、現実世界で働いて稼ぐのいずれかの手段で集めなければ生活が立ち行かなくなってしまう。

  • 各施設
    学校や役所や図書館といった公共施設、コンサートホールやショッピングモールといった娯楽施設など、現実世界にあるものは全てOASIS内に存在している。
    この時代、版権管理は既に放棄されているらしく、古今東西全てのコンテンツがパブリックドメイン化しており、データとして様々な施設に保存されている。
    学校などの公共施設内を除き、閲覧に関して制限はなく、OASISプレイヤーなら誰でも利用が可能となっている。
    全てデータのため土地はいくらでも拡張可能、建物もコピペで増やし放題という利点があるうえ、少しテンプレを弄るだけで現実に建てるのは不可能な造りの施設をいくらでも用意できる。

  • ゲームオーバー
    RPGである以上、当然ながらゲームオーバーは存在する。具体的に言うとゲーム内のアバターが戦闘や事故で死亡した場合がそれに該当する。
    実際にプレイヤー本人が死ぬわけではないのだが、再ログイン時には当然ながらレベルが1に戻されているうえ、OASIS内で所持していたアイテムとOASISクレジットは全て失われてしまっている。
    ゲームオーバーになったプレイヤーのアバターは消滅し、その直後アイテムと所持金が周囲に散らばるようになっている。このアイテムと所持金は第三者が回収することが可能。

GSS

グレガリアス・シュミレーション・システムズの略称。OASISの運営会社で、世界的な大企業。

エッグハント

イースターエッグとは、コンピューター用語でプログラム内に隠された秘密のメッセージを指す。有名なのはこれとかこれあたりだろうか。
ハリデーはOASIS内に隠した3つのクエストをイースターエッグと呼んでおり、そのためプレイヤーの間ではクエストの探索をエッグハントと呼ぶようになった。
3つのクエストはレトロゲーム、映画、80'sミュージックに対応しており、順番にクリアしていくことで次のクエストへのヒントが開示されるようになっている。
それぞれクリア報酬として銅の鍵、翡翠の鍵、水晶の鍵が与えられ、これら3本の鍵を特定の場所に一番早く持っていき最後のクエストを攻略したプレイヤーが勝者となる。
ただし各クエストはデバッグを行わず実装されたため、致命的なバグこそないものの異常なまでにシビアな難易度を誇っており、仮にクエストの場所を見つけ出せたとしても腕がなければ攻略はできない。

アノラック年鑑

ハリデーが今まで書き綴ってきた日記を一冊に纏めた本。とにかく分厚い。
日記とは言うが、実際のところは自分の好きなジャンルについて長々と語ったエッセイのような内容のため、読み物としても普通に面白い内容になっている。
ウェイドはこの本の中にクエスト捜索のためのヒントがあると睨んでいる。    

IOI

イノヴェーティヴ・オンライン・インダストリーズの略称。世界最大手のプロバイダー会社。エッグハントに会社ぐるみで参戦し、OASISをそっくりそのまま乗っ取ろうとしている。
最大手ゆえにプレイヤーの多くがIOIの回線を利用しているものの、超が付くほどのブラック企業としてユーザーからの評判はすこぶる悪い。
プレイヤー間では半ば冗談で、「IOIがOASISを乗っ取ったら月額利用料を徴収される」「画面上に常時ポップアップ広告が表示される」などと言われていたが、のちにそれらは全て事実であることが判明した。
回線料金が払えなくなった者は本社へと強制連行され、働けば働くほど借金が増えるシステムの下で死ぬまでタダ働きをさせられるという、どこぞの帝愛ばりの経営を行っている。

シクサーズ

IOIがエッグハントを有利に運ぶべく、有望なOASISプレイヤーをスカウトして作り上げた数千人にも上る実働部隊。
シクサーズに加入した者は全員が全く同じアバターを使用することが義務付けられている。
当然ながら他のプレイヤーたちからは裏切り者として蛇蝎の如く忌み嫌われており、最大限の侮蔑を込めて「サクサーズ(むかつく連中)」と呼ばれている。
人海戦術を駆使してクエストが隠されたエリアを封鎖し他のプレイヤーの妨害をするなど、そのプレイスタイルは悪質の一言。

ガンター同盟

エッグハントを行うプレイヤー=ガンターが多く所属するクラン同士が、シクサーズの台頭に対抗するべく手を組んだ同盟。
ウェイドが出した声明文に触発され、打倒シクサーズのために最後のクエストの地である惑星ソニアへと集結し、戦闘を行う。

アーティファクト

OASIS内に常設されている様々なクエストの最高難易度をクリアした、先着1名のプレイヤーに対し贈られるレアアイテムの総称。
いずれもゲームバランスを崩壊させ、戦局をひっくり返すチートアイテムばかり。当然ながらゲーム中にはそれ1つしか存在しない。
ごく稀にネットオークションに出品されることがあるが、その際は高額のOASISクレジットが飛び交うようになる。

【主な登場人物】

上位ガンター

ウェイド・ワッツ
主人公。オクラホマの貧困地域に住む高校生のオタク少年。趣味は80年代のレトロなアーケードゲームをプレイすること。日本の古い特撮番組にも精通している。
ユーザーネームは円卓の騎士にちなんでパーシヴァル(Parzival)。本来のスペルはPercevalだが、既に誰かのユーザーネームとして登録されていたため、意図的にスペルを変えている。
見た目はデブで眼鏡。現実世界で通っていた中学ではイジめられていた。そのコンプレックスから、アバターは理想の自分として細身に設定し、顔も意図的にいくつかのパーツを修正している。
ゲーム内では無課金ユーザー。そのためレベルも低く、課金ユーザーのお零れに預かって細々と日銭を稼いでいた。
ハリデーが自分と同じオタク側の人間であることに着目し、第1のクエストの所在地を自力で探し出したうえ、一番にクリアしたことで全世界の注目を集めることになる。
一躍時の人となったことで沢山のスポンサーが付き、多額の広告料が入ったため晴れて課金ユーザーの仲間入りを果たすが、稼いだゲーム内通貨は一部を除き全て貯蓄に回すなど、計画性のあるプレイスタイルが特徴。
終盤ではあえてIOIの懐に飛び込むべく策を弄しており、行動力と大胆さも兼ね備えている。
フィールド移動時に用いるアイテムは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン。カスタマイズにより『ナイトライダー』のナイト2000に搭載されている人工知能を移植してある。
宇宙マップを星間移動する際のアイテムはドラマ「ファイヤーフライ 宇宙大戦争」に登場するファイヤーフライ号。ただし船の名前を自分が尊敬する作家のカート・ヴォネガットからヴォネガット号と名付けている。こちらもカスタマイズでかなり内装を変更してある。
IOIの手で自宅を爆破され逃亡生活に入ってからは、過酷なメニューのエクササイズプログラムを利用して短期間で自身を鍛え上げ、シャープな体を手に入れている。結果的に理想の自分の姿に近付くこととなったが、その代わり丸坊主になってしまった。

アルテミス(Art3mis)
ヒロイン。本名はサマンサ・イヴリン・クック。
本来のスペルはArtemisだが、既に誰かのユーザーネームとして登録されていたため、eを大文字のEにして更に反転させて使っている。
人気ブロガーとして知られており、ウェイドも彼女の大ファンである。
アバターは綺麗と言うよりはかわいい系で、いわゆる樽ドル体型のものを使用しているが、のちに顔もスタイルも本人の姿を比較的忠実にキャラメイクしたものであることが判明している。
ウェイドよりも早く第1のクエストを自力で発見していたが、ゲームの腕がなかったためずっと足止めを食らっていた。
しかしウェイドから一度ヒントを聞いただけでクリアに成功するなど、飲み込みは早い。

エイチ(Aech)
ウェイドの親友。アバターは白人の青年。
大量のレトロアーケードゲームの筐体を保有しているガチゲーマーで、地下室風にデザインしたチャットルームを開設し、ゲーム機を無料で開放している。
映画への造詣も深く、辛口のレビューが得意。
ぶっちゃけAVGNのジェームズ・ロルフ氏をイメージしていただければ、それで大体合っている。
ウェイドたちが第1のクエストを攻略した直後、状況証拠から一切のヒントなしで第1のクエストの場所を探し当てるなど、推理力を巡らせてのプレイスタイルが特徴。
キャンピングカーでの放浪生活を続けているため、他の上位ランカーと違って最後までIOIに居場所を突き止められることがなかった。
レトロゲームの探求を続ける過程で日本のサブカルにどっぷり嵌まっており、特にガンダムを信奉するガノタでもある。
本名はヘレン・ハリスという大柄な黒人女性。早い話がネナベというやつである。幼いころに母親が黒人女性だというだけで差別を受ける様子を目の当たりにしており、ネットの中だけでも他者と対等でありたいとの思いから男性のふりをしていた。ウェイドには少なからず好意を抱いていたようだが、最終的には親友として彼の背中を後押しする。

ダイトウ(大刀)
日本人の元引きこもり男子大学生。本名は漢字は不明だがヨシアキ・トシロウ。アバターは鎧武者。
同じく日本人プレイヤーのショウトウとコンビを組み、兄弟という設定で活動している。ウェイド、アルテミス、エイチに次ぎ第1のクエストをクリアし上位ランカーとなる。
自分たち以外のプレイヤーのことを信用しておらず、チャットルームで初めてウェイドたちと顔を合わせた時も第一印象は最悪だった。
しかししばらくの間ウェイドと行動を共にしたことで徐々に心を開くようになった。
実写版では『仮面ライダーW』のダンス回に出演した森崎ウィン氏が演じる。また、アバターは原作同様に鎧武者だが、なんと世界のミフネこと三船敏郎氏がCGを駆使してライブラリ出演することに。
ショウトウがキー入手のために別行動中で一人になった隙を突かれ、シクサーズの大群から総攻撃を受けゲームオーバーに。さらに見せしめとしてプレイヤー本人も自殺に見せかけ殺害されてしまう。その後、遺品としてとあるアーティファクトがウェイドの手に渡ることに。

ショウトウ(小刀)
大阪在住の学生。本名は漢字は不明だがアキヒデ。アバターはダイトウと同じ鎧武者。
ダイトウとともに第1のクエストをクリアし上位ランカーとなる。
実写版では人種問題に配慮したという理由で、中華系の少年に変更された。

GSS関係者

ジェームズ・ハリデー
GSSの創設者。80年代のサブカルチャーをこよなく愛する生粋のオタク。
田舎の小さなゲーム会社を世界的大企業へと成長させた天才プログラマーであり、上記の通りOASISは社会の根幹をなす存在となっているため、学校の歴史の授業でも偉人として彼の生涯が教えられている。
OASIS内に自分の記憶を引き継がせたアノラックという魔法使いのアバターを組み込んでおり、クエストをクリアしたプレイヤーの前に現れて次のクエストへ向かうためのヒントを与えるようにしている。
作中の描写からアスペルガー症候群であった可能性が高く、コミュ力は壊滅的。社員との衝突も多かったらしい。

オグデン・モロー
ハリデーの学生時代からの親友。ハリデーのビジネスパートナーとして共同でGSSを立ち上げた。
現在は一線から身を引いており、滅多にメディアに姿を現すことはなくなっている。エッグハントに関しても静観を貫いている。
自身の誕生日にOASIS内で開催しているダンスパーティーには姿を現すが、その際は『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフのアバターを使用している。
IOIの目に余る行為の数々についにブチ切れ、会社ではなく一個人としてウェイドら上位ランカーに対し支援を申し出る。ただし安全なプレイ環境および最新鋭の機器の提供に止まるのみで、情報提供やチートによる支援は一切行っていない。

ウェイドと敵対する者

ノーラン・ソレント
IOIの役員でシクサーズの指揮官。元はOASISのプログラマーの一人だったが、エッグハントのためにIOIが引き抜いた。
IOIの後ろ盾を得たことで非常に強気になっており、上位ランカーの懐柔に失敗するや否や、彼らの殺害を目論む。
最終的には全ての罪を告発されて逮捕されるが、どうせIOIが何とかしてくれると言わんばかりに不敵な笑みを浮かべていた。作者によると本作の続編の構想があるらしいので、マジで無罪放免になって次回作に出てくる可能性がある。

アイロック(I-r0k)
嫌味で高慢な性格の課金ユーザー。無課金のウェイドに恥をかかせるような発言をしては楽しんでいる。
第1のクエストをウェイドが世界で初めてクリアしたことに対する嫉妬心から、あろうことか彼の個人情報をネットに流出させたクソ野郎。





〈褒美にジャイアントロボットを進呈しよう〉


【最終決戦に参戦したユニット】

惑星ソニアでの最終決戦において、上位のガンターはとある高難度ミッションの報酬であるロボット型のアーティファクトを使用している。
通常はオモチャのサイズだが、使用時に巨大化し乗り込むことが可能。
ちなみに全て版権作品のロボットである。本来の設定では操縦するのに特別な条件が必要な機体も含まれるが、これらは全て撤廃され、同規格のコクピットが用意されている。

レオパルドン
スパイダーマン』の主人公機。『スパイダーバース』に先駆けてアメリカ本国に登場していた。
ウェイドが報酬として提示されたスーパーロボット群の中から迷うことなく入手したユニット。
『スパイダーバース』では未登場に終わったマーベラー形態も披露しており、「チェンジ、マーベラー!」の掛け声もしっかり出てくる。
実はこれまた『スパイダーバース』に先駆けて、レオパルドン無敗伝説に泥を塗ってしまっている。
ただしウェイドおよびレオパルドンの名誉のために付け加えるなら、最終決戦では戦闘よりも第3のクエストの所在地へシクサーズより先に到着することを最優先としており、
そのためレオパルドンは移動中に無防備な背後から攻撃を受けて大破している。
戦闘ではアークターンを使用。素直にソードビッカーを使っていたら瞬殺できたんじゃないかとは言わない。
残念ながら実写映画版には登場しない。スタッフサイドは出す構想があったらしいのだが、権利関係がどうこうではなく本国(アメリカ)での知名度が低すぎて断念したとのこと。

3式機龍
ノーランが入手したユニット。『ゴジラ×メカゴジラ』に登場する特自の対G兵器。
アブソリュート・ゼロこそ未使用に終わったものの、圧倒的火力を用いてレオパルドンやライディーンを撃墜した。
それ以外にもガンター同盟の宇宙船や白兵戦部隊を次々と撃破しゲームオーバーに追い込むなど、部下が不甲斐ない分鬼神の如き暴れっぷりを見せている。
実写版では生頼範義ポスター版を意識したような映画オリジナル版メカゴジラとなっている。
これについてパンフレットでは機龍のデザインを担当した西川氏は、
「敵側のボスキャラとしてのメカゴジラと考えた時に、機龍だと見た目が優しかったのかな」「迎え撃つキャラとしては、悪魔的な存在感が欲しかったんでしょうね」と語っている。

ミネルバX
マジンガーZ』に登場する主人公機のパートナーロボット。自身のユーザーネームを意識してアルテミスが入手した。*2
本来は無人機なのだが、他のロボットとの兼ね合いでコクピットが用意されている模様。
ブレストファイヤーで唯一機龍の装甲に傷をつける活躍を見せた。

RX-78-2ガンダム
俗に言うファーストガンダム。ガノタのエイチが入手したユニット。
後方支援でウェイドの道を切り拓く。

ライディーン
ショウトウが入手したユニット。『勇者ライディーン』の主人公機。
ゴッドアロー、ゴッドブレイカー、ゴーガンソードを駆使して機龍に立ち向かう。
混戦になっていたこともあってか、最強兵器のゴッドボイスは使われていない。

ボルトロン
シクサーズの隊員が入手したユニット。日本での名称は『百獣王ゴライオン』。
少しでも頭数を増やそうと考えたのか分離した状態で出撃したのが運の尽き、合体する間もなく各個撃破されてしまった。ギブアップせい!

VF-1 バルキリー
シクサーズの隊員が入手したユニット。『超時空要塞マクロス』に登場する可変戦闘機。
マックスフォッカー先輩のようなエースパイロットが乗っているわけでもないため、早々に「柿崎ぃぃぃぃぃ!!!」状態になってしまった。

エヴァンゲリオン
シクサーズの隊員が入手したユニット。A.T.フィールドを展開する暇もなく撃墜される。
作中ではどのエヴァが参戦したかまでは書かれていなかったが、邦訳版の表紙にはしっかりと初号機の姿が描かれていた。

ウルトラマン
GSS日本支社が開発した最高難易度のミッションのクリア報酬として登場するアーティファクト・ベーターカプセルを使って、プレイヤーのアバターが変身する光の巨人。
圧倒的な火力を誇るものの原作通り3分間しかこの姿を維持できず、再使用には制限が設けられているため状況次第では逆に不利になることもある諸刃の剣。
元々はダイトウの所持アイテムだったが、ショウトウの手を経てウェイドに託される。
最終決戦においてレオパルドンを失ったウェイドが変身、八つ裂き光輪スペシウム光線のコンボで機龍を粉砕した。
実写版にも登場が予定されていて、円谷プロも案の定ノリノリだったらしいのだが、海外における権利関係が色々と面倒臭いことを理由に出演取り消しに。
実写版にてガンダムの変身制限時間がウルトラファンに馴染み深い『3分間』設定だったのは、ウルトラマンの役割も担うことになった影響だとか。



追記・修正は『パックマン』でパーフェクトゲームを達成してからお願いします。

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最終更新:2024年04月09日 14:34

*1 課金要素。所属している団体によっては目的地への往復分のチケットが無料配布されることもある

*2 ローマ神話のミネルヴァは、ギリシャ神話のアルテミスと同一視される。余談だが『真マジンガーZERO』では弓さやかの後継機として、ミネルバXが開発に協力したアルテミスAが登場する。