ドラゴンボール超 スーパーヒーロー

登録日:2022/06/18 Sat 15:04:00
更新日:2025/06/16 Mon 14:18:55
所要時間:オレときさまが組めば約 8 分で読める可能性がすこしはある!!


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鳥山 明渾身の、超バトルアクション誕生!

レッドリボン軍 超極秘作戦、開始!





『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』とは、2022年6月11日に公開されたドラゴンボール超の映画。
アニメの『ドラゴンボール』シリーズの劇場版としては21作目で、『ドラゴンボール超』としては2作目にあたる。


【概要】

今作も、原作・脚本・キャラクターデザインは作者の鳥山明が担当。
監督は前作で3Dパートを担当した児玉徹郎を迎え、作画監督に久保田誓、音楽担当に佐藤直紀と相変わらずの豪華な面々を揃える。
また、鳥山氏は2024年に急逝し、本作が生前に公開された最後の映像作品となった。

今作では、悟飯とピッコロの二人が主役という形で話が進んでいく。
悟空やベジータも一応登場するが、本筋に関わることはほぼないと言ってもいい。フリーザも出るには出るがもっと関わらない。
時系列的には『ブロリー』の後で、原作最終回にあたる第28回天下一武道会(エイジ784)より前といったところ。
暦年上はエイジ782~3くらいと思われる。原作最終回付近での「5年ぐらい会ってない」発言と矛盾するが気にしてはいけない。*1
悟飯に再びスポットライトが当たるのは、映画では『ぶっちぎりの凄い奴』と『超戦士はねむれない』以来、実に28年ぶりと言える。
そのほか原作ファンなら思わずニヤリとするような演出や技、設定が随所に差し込まれているのも特徴。

勿論原作を読んでなければ楽しめないのかと言われればそうではなく、合間合間に挟まれるテンポのいいギャグシーンや重厚な格闘描写は健在……どころか、益々パワーアップ。
鳥山節全開の「笑いあり涙ありの大迫力バトル映画」という出来に仕上がっている。

また今作では「全編が3D調のグラフィック」となっているが、アニメーションをほぼ3次元に落とし込んだような造りになっているため、目が疲れることなく視聴できるようになっている*2

これに関しては、監督の児玉氏が「違和感を覚えないよう、コマ単位で画を変える」
「原作に出てきた乗り物のCGモデルも一通り作りました」と原作にかなり気を使って製作にあたっていたとのこと。
そのため3Dに抵抗を覚える方にも、是非おススメしたい作品である。
なお、全編がCGというわけではなく、冒頭のダイジェストや作中に挿入される回想といった一部のシーンでは、従来通りの2Dアニメーションも使われている。
一方で今作は主題歌や挿入歌などは特になく、EDもBGMを採用している。ボーカルが存在しない劇場作品は後にも先にも今作が唯一であり、非常に珍しい。

原作者の鳥山氏も「スーパーが2回もあるのがクドいですが、絶対に楽しめる内容」「後半のどしゃ降りの雨のシーン以降のバトルは鳥肌モノ!!」とかなり興奮したコメントを寄せた。
あと悟飯やピッコロが近年活躍する機会がなかったことに関しては、やはり思う所があった模様。

公開後、土日の2日間で約49万8000人が動員し、興行収入は約6億7000万円を記録するなど好スタート。
同日の観客動員ランキング(興行通信社調べ)は見事初登場1位を飾ったという。
しかし、最終的な興行収入の推移は前作の『ブロリー』や『復活のF』を大きく下回る結果となってしまった。
後述の通り、当初はゴールデンウィークに向けての公開を予定していただけに、公開延期の影響も響いたのかもしれない。
海外では全世界週末興行ランキングで1位に輝き、全米のオープニング興行収入でも『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』以来となる全米初登場1位を記録することに成功した。

【あらすじ】

かつて悟空により壊滅した悪の組織「レッドリボン軍」。だがその遺志は生きていた!!
復活した彼らは、新たな人造人間「ガンマ1号&ガンマ2号」を誕生させ、復讐へと動き始める。
不穏な動きをいち早く察知したピッコロはレッドリボン軍基地へと潜入するが、
そこでまさかの"最凶兵器"の存在を知るのだった……!!

パンをさらわれ基地へとおびき出された悟飯も参戦し、かつてない超絶バトルが始まる!!!!
果たして死闘の行方は!? そして地球の運命は!?

~公式サイトより抜粋~

【登場キャラクター】

◆主要キャラ

お馴染み主人公孫悟空の長男。相変わらず学者として安定した地位と収入を得ている模様。
今作では眼鏡をかけており、在宅勤務で昆虫関係(ある条件下で金色に光る蟻)の論文を作成していた。
そのせいか自室にこもりがちな生活を送っており、娘のパンの面倒もピッコロやビーデルに任せっきりで、
ほぼビーデルのお祖父ちゃん化しているピッコロからは娘より研究が大事なのかとガチギレされる有り様。
何せ、パンからも自分が誘拐されたとして助けに来てくれるかどうか不安がられている程。
そんな所は悟空に似なくても……と思いきや、その父親としての態度はよくよく考えると悟空よりも酷い*3

力の大会後は仕事に追われて修行をする時間が中々取れなかったようで、身体もかなりなまっており、

  • ピッコロの軽い攻撃を見切れず悶絶する
  • 久々に着せられた重い道着で手を膝につく
  • パンは早々に“気”で見抜いたピッコロの変装に気付かない
  • 眼鏡を掛けないとものが良く見えないくらいに視力が落ちている

などという、これまでにないレベルで弱体化していて、この体たらくには、流石のピッコロも呆れていた。
ただ、超サイヤ人に変身したり、アルティメット化(潜在能力解放)した時の戦闘能力は健在で、
どういう仕組みなのか分からないが、これらに変身すると視力も回復するらしい。

とはいえ、現在の悟空/ベジータをも超えうるとされる潜在能力は今も健在。
パンをレッドリボン軍に攫われたと知った際は大いに激怒し、単身乗り込んでガンマ達と激闘を繰り広げ、そこで戦闘のカンを徐々に取り戻していく。

元々鳥山先生はピッコロのみの登場を考えていたが、エグゼクティブプロデューサーの伊能昭夫氏の推薦もあって悟飯も登場するに至った。


お馴染みピッコロ大魔王の息子。今ではすっかり孫家の保護者。
今作にて彼の自宅が新しく登場。その近くで精神修行やパンの稽古など面倒を見ている様子。*4
悟飯、ビーデル夫妻からも強く信頼されており、何か頼みごとがあればお礼として某猫型ロボットのような「ペネンコ」のぬいぐるみを送られている。
そのせいで彼の家の中は別に好きでもないのにぬいぐるみだらけとなっている*5
孫夫妻と連絡を取り合うこともあってかビーデルに無理矢理プレゼントされたスマホを持っているが、機械は苦手なのかその操作は若干ぎこちない。
また、諸事情で飛行機の操縦も行ったがこちらも悪戦苦闘していた。その様に伝説のアニオリ回を想起した者も。
地球の神と融合している事から、彼と会話する際にカリン様神龍は神様として接して敬語を使用している*6
余談だが、悟飯の家に行った際には、来客(自分)に気付かないどころか、気で感知することもなく悟飯が研究に没頭していたことに苛立ち、
爪で窓ガラスを引っ掻くというイタズラを仕掛けて悟飯に自分に気付かせている。さんざん大嫌いな口笛を聞かされ続けた恨みであろうか

ガンマ2号の急襲を受け、その背景にレッドリボン軍の存在を察知した後は単身変装して軍内部に潜入。
そこで強大な兵器の存在を知り、悟空の救援を頼み込むも結局届かず仕舞い。
さらに魔人ブウは休眠期、17号18号は「人造人間なので対策されている可能性がある」と、自身と同格・格上の仲間には頼れない状況に。*7

仕方なくドラゴンボールを使って最長老のように自身の潜在能力を上げて貰ったり、悟飯をキレさせるために敢えてパンの誘拐に協力したりなど影で色々と活躍をする。
その動きの多さから、今作の主人公は専ら彼といっても過言ではない。
上述した通り鳥山先生は元々ピッコロの単独主役作品として本作の脚本を練っていたため、ピッコロが主人公という認識は間違っていない。

潜在能力を解放してもらったことで色が黄色寄りに変化する。それでも尚、ガンマ2号には苦戦を強いられるものの、咄嗟の機転と戦闘経験でその差を埋めるいぶし銀な活躍を見せる。
終盤でも、仲間たちに的確な指示を出しながら必死に応戦。
一番多く攻撃を受け続けるも、最後まで戦線離脱せずに悟飯のサポートに徹し続けた。

なお、アニメではピッコロの緑色じゃない部分(蛇腹状のアレ)は桃色だが、本作では原作漫画同様にベージュ色で塗られている。
また原作初登場時(マジュニア名義だった頃)は自身を「オレはピッコロ大魔王」と名乗っていたが、
本作でガンマ2号に「ピッコロ大魔王だな」と誰何された際には「残念。オレはただのピッコロだ」と語っており、心境の変化がうかがえる。


悟飯とビーデルの一人娘で今作のヒロイン枠。今作で3歳となり、幼稚園に通う年頃となった。
ピッコロからは、親子二代に渡って気の修行などの武術の手ほどきも受けているためか、まるで祖父のように彼に懐いており、
一方のピッコロも、態度こそ悟飯たちと接する時とあまり変わらないものの、彼女をまるで孫のように可愛がっていることが窺える描写も。
冒頭では同作者繋がりか、「キーン走り」も見せている。

劇中では、レッドリボン軍によるガンマたちの性能試験の標的として悟飯が選ばれたことで、
「彼をおびき寄せるためのエサ」として、悟飯の娘である彼女が狙われることになる。
とはいっても、パンはかつての母親と同じように舞空術・気功波などの気の制御には難儀しているものの、
ピッコロの修行や親譲りの戦闘センスにより、並の大人なら一撃でのしてしまえるだけの実力を持っているのだが、
上述の理由でレッドリボン軍に扮装していたピッコロから(事実上の)偽装誘拐への協力を求められたため、
彼に協力する形で敢えてレッドリボン軍に誘拐され、悟飯がレッドリボン軍本部に到着した時にもノリノリで攫われ役を演じていた。

お馴染み原作初期からのヒロイン。何故かやたら尻を強調する。はてさて誰の趣向か……。
レッドリボン軍が良からぬ企みをしていることをピッコロから聞き、ウイスに連絡を取るも結局通じることは無かった。
なので、予め集めていたドラゴンボールをピッコロに貸したり、終盤では下記の助っ人たちを連れて再登場を果たす。

なお今回で「他人に悪用されないように」という理由があるとはいえ、実にしょーもない願いを定期的に、神龍に叶えてもらっていたことが判明した。
仮に邪悪龍設定があるならば、本編より凶悪なヤツが出そうである。
その願いで「悟空たちを呼び戻せよ」と思ったそこのアナタ、大丈夫です。劇中でもツッコまれています。

終盤、ブルマたちと共に参戦した悪戯コンビ。今作から一気に青年体格に成長した。*8
何気に「サイヤ人は幼少期が長く、成長期に一気に体格が変わる(そして老化が遅い)」という設定が改めて映画で紹介される形となった。


同じく終盤で登場。クリリンは最初の方はビビってブルマやパンのお守りを担当していたが、後に参戦。
気円斬で18号を守ったり、太陽拳で隙を作ったりといぶし銀な活躍を果たす。
しかし、最も功を成したのはピッコロに巨大化を思い出させた事だろう。*9
また最終盤でパンに掛けた言葉も見逃せない。

◆ビルス星

お馴染み主人公とその終生のライバル。上述したように今作の事件とはほぼ関わりなく過ごす。
悟空はブロリー達をビルスの居住区に招き、そこで気に関してレクチャーするものの上手くいってはない様子。
一方のベジータはジレンとの戦闘を得て朧気ながら何かを掴みかけているようで、それが悟空との試合に若干ながら関わっていくことに…。

前作のラスボスにして、事実上の主役でもあったサイヤ人の生き残り。
悟空にビルスより強い可能性を見出されて修行に誘われた後、レモやチライと共にビルスの居住区に向かう。
そこで、また理性を失って暴走しない為に、気のコントロールの練習をしていた。
純真・天然な性格故に、イマイチ何を考えているか掴めないところがあるが、
悟空とベジータとの試合には感動の涙を流すなど、彼なりに修行には乗り気の様子。

ブロリーと共についてきた元フリーザ軍兵士
レモの方は今作にて、ビルスも舌を巻くほどの料理の腕があることが明かされた。
一方のチライはビルス宅の貴重品を盗もうとするなど相変わらずの手癖を見せる。
破壊神の前でよくやろうと思ったな…。

お馴染み第7宇宙の破壊神&天使ビルスは相変わらず一人称が安定しない。
ビルスは今作にて、意外とベタな好みがあることが判明する。
ウイスは悟空とベジータに試合稽古を促す傍ら、ビルスたちと共にアイスを食べてまったりするなど相変わらずのマイペースっぷり。
そのせいでブルマからの連絡に最後まで気付かなかった。

レッドリボン軍

かつてドラゴンボールを使って世界征服を企んでいた悪の組織。
少年時代の悟空に敗れ、壊滅したかと思いきやどうやらその跡を息子のマゼンタが受け継いだ模様。
表向きはレッド製薬として活動するものの、その裏では軍備を整え再び世界の征服をもくろんでいる。

軍基地全体を巨大な光学迷彩で覆っているため、近づかなければわからないような工夫を施している。
隊員ごとにもきちんと序列があり、数字が若いほど階級が上である様子。

ポスターにも描かれている本作のメイン敵キャラクター。
ドクター・ヘドが作り上げた人造人間であり、冷静沈着の1号お調子者の2号のコンビ。
某光の巨人のような頭とその光の巨人の変身前のような隊員服が特徴で、1号が赤、2号が青のマントをそれぞれ羽織っている。
2号はその頭部の形状からこっちに似てるともよく言われる。声も一緒だし…
生みの親のドクター・ヘドとの関係は良好であり、彼に危機が迫れば全力で守ろうとする。

その戦闘力はピッコロをして「悟空とベジータに匹敵しそうだ」と言わしめるほどであり、実際それ相応の実力を作中では発揮している*10次に力の大会が開催される場合はガンマを量産すれば第七宇宙は安泰そうである。
16号のような気を発さない完全人造ベースで、無限とは言わないまでも膨大なエネルギーを内蔵。
実際怒りでアルティメット化した悟飯と戦っていた1号は、一見互角ながらもまだ8割以上の余力を残していた。高容量なエネルギーのあまり、それを知った悟飯は真面目に戦っていたにも関わらず「げっ、マジか…」と間の抜けた動揺を見せた

学習能力も高いようで、最初はあえて見に回ることで相手の攻撃動作をデータ収集する場面も*11
主な戦闘方法は徒手空拳だが、腰に下げた特別製のレーザー銃を使うことも(この銃も、溜めることでかめはめ波並みの大きさの気弾を撃つことができる)。
また演出として、攻撃が当たると爆発音や効果音がデカデカと表示させることもできる。

『ドラゴンボール』シリーズで最初に登場した悪の軍団・レッドリボン軍に製造された彼らであるが、
仮想敵であるカプセルコーポレーションを「かつて地球を恐怖に陥れた悪の化身のピッコロ大魔王魔人ブウ凶悪な宇宙生命体を多数擁する悪の組織」と称し、
そんな悪の集団と戦う善のヒーローとして生みだされたため、悪には容赦しない一方、やったのが誰であっても卑劣な行為を阻止しようとする強い正義感も持ち合わせている。
1号は真面目で礼儀正しく本当の意味でのヒーロー然とした性格。
2号はお調子者で相手を嘗めて油断することもあるが、子供に手を出しているように見えた場合は本気で怒る一面も持つ。
そして間違いがあれば素直に非を認め、守るべきものの為なら己の命すら厭わない、まさに本作の命題「スーパーヒーロー」の名に恥じない存在。
この性格のお陰で主要人物達とは対立こそしたが好感度はかなり高い部類に入り、悪戯に彼らが破壊される事を良しとしなかった程である。
作中では性能テストも兼ねて、カプセルコーポレーションの一派であるピッコロ、悟飯と相対することに。


ガンマ1号&2号の生みの親でもある、ぽっちゃり体系の科学者。少年のような見た目(と声)だが実は24歳
かのドクター・ゲロの孫でもあり、飛び級で大学を卒業し博士号と医師免許を取得した天才なのだが、人格の癖が強過ぎて職場を転々とした末、
盗み出した死体を勝手に簡易な人造人間に改造してコンビニで働かせて牢にぶち込まれるというすごいんだかよくわからない経歴を持つ。
祖父譲りの頭脳とナルシストぶりを有し、監獄で自分をいじめていた囚人を闇討ちにし、出所時にも爆弾を仕掛けておくなど抜け目がない。

己の肌を魔改造しており、銃弾程度ならば余裕で無効化できるとのこと。
また、蜂型サイボーグガジェットの「ハチ丸」も所持している。かつてセルを作った虫型ロボの最新モデルであろうか?
好物はオレオで、よく牛乳に浸して食べている。

いかにも根暗そうな見た目とは裏腹に、当人は正義のヒーローモノが大好きで、その精神はガンマ達にも強く受け継がれている。
出所後、マゼンタに誘われた際も最初は難色を示していたが、多額の研究費と上述の「悪の組織カプセルコーポレーションを倒す」という大義名分に惹かれ、入団を決意。
わずか半年でガンマ達と、更には凶悪な秘密兵器まで作り上げていった。まさしくゲロ以上の天才でもある。
そして祖父とは違いどちらかというと常識的、良識的な考えの持ち主でもある。

名前の由来は「反吐」。


  • マゼンタ(CV:ボルケーノ太田)
現レッドリボン軍の総帥。死んだレッド前総帥の息子でもある。
父同様かなりの短身だが、それを気に掛ける様子は特に無く、世界征服した後にいつでもドラゴンボールを集めて伸ばすつもりなのかもしれない。

世界征服の野望を掲げており、そのためならどんな手段でも躊躇わない冷酷な性格。しかし父親同様オッチョコチョイで間が抜けている所も。
少なくとも怒鳴るしか能が無かったバカ親父よりは落ち着きがあるが……?
一応彼専用のパワースーツも所持しており、単純な強さなら拳銃1発であっけなく死んだレッドよりも高いと思われる。
英語版の吹き替えはなんとマリオ役でおなじみチャールズ・マーティネー氏が担当した。

釈放されたヘドを味方に引き入れ、レッドリボン軍再興のためにブルマたちを「悪の組織」と嘘を吐いて利用する。
そして、ヘドが開発したガンマたちでパンを餌に悟飯を誘き出し、彼と戦わせるが……。

名前の由来はピンク系統の色「マゼンタ」。


眼鏡に大きなリーゼントが特徴なマゼンタの補佐。やはりというか長身。
ドクター・ヘドの事を調べ上げて軍に引き込むよう進言したのも彼である。
冷静沈着だがすぐに拳銃を突きつけるアブない奴。あとパンが通う幼稚園の先生の車の運転の遅さに苛ついて二車線の道で無理矢理追い越しをしたり
その一方、ヘドのプレゼン動画に自らナレーションを入れるなど妙な所にこだわりを持つ。
前組織のブラック補佐ポジションだが、マゼンタの人造人間を利用した世界征服に賛同しており、ドラゴンボールを集めようともしない。今の地球には神龍の力が効かない者がかなりおり、彼らを片付けない限り世界征服なんて不可能なので当然だが。

名前の由来は赤系統の色「カーマイン」。
実は冒頭のダイジェストのナレーターも担当している。

  • レッドリボン軍隊員
文字通りレッドリボン軍の一般構成員たち。
一応悪の組織の下っ端的ポジションであるが、帰還したガンマ2号に気さくに声をかけて労ったり、
ピッコロが出まかせで言った「トイレに行きたい」という言葉を信じ、体調を心配したりと、
本作のレッドリボン軍は悪の組織でありながら、全体的に職員同士の関係が近いホワイト企業というか、アットホームな空気感が漂っている。昔のレッドリボン軍が正義という言葉が大キライな過激組織だったことをピッコロさんが知ったらどんな反応をするだろう……
逆に言えば、荒くれ者の集まりだった旧軍と比べて隊員同士の結束や統制が取れているという証拠もであり、危機的状況でもきちんと足並み揃えて総帥の号令で一斉射撃をしたりと練度も優れている。






【余談】

  • 公開延期
当初は2022年4月22日に公開予定だったのだが、3月6日に東映アニメーションの社内ネットワークへの不正アクセス事件で一部システムが停止したため、
その影響で公開延期が決まり、最終的に6月11日の公開となった経緯がある。
また、『神と神』から『ブロリー』まで配給協力を担当していた20世紀フォックス映画の日本支部は、
米国の本部がウォルト・ディズニー・カンパニーに買収された事などを経て2020年9月1日に解散。
そのため本作の配給は東映の完全単独になっている。

  • ゲロの家族構成
冒頭においてドクター・ゲロの家系図が写るシーンがあり、そこで以前から人造人間16号は亡くなったドクター・ゲロの息子がモデルという裏設定があったが、
『ファイターズ』で登場した人造人間21号のモデルがゲロの妻という設定と共に改めて明かされた。
ヘドから見て祖母に当たるのがボミ(21号)、伯父に当たるのが16号のモデルになったゲボである。ひでー名前
またヘドの父(ゲボの弟)は、ゲロの所業を嫌いレッドリボン軍からも離れていたとのことで、息子のヘドがかたき討ちなどにあまり拘らないのもこの辺が起因している様子。
まあ直接的な仇である17号は今回登場しないのだが…。

  • 漫画版
とよたろう氏が描く漫画版『超』では本作のコミカライズだけでなく前日談として悟天とトランクスの高校生活が、後日談として身勝手の極意を会得した悟空と孫悟飯ビーストの戦いも描かれている。





追記・修正はレッドリボン軍に潜入してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\まだ秘密だ/

最終更新:2025年06月16日 14:18

*1 そもそも原作最終回がパラレル扱いになってる可能性がここの所の傾向にある。

*2 3Dメガネをかけて鑑賞する3D版は制作されず、映像自体は2Dである。

*3 父親失格と揶揄される悟空だが、自宅にいる時でも修行最優先で子どもの相手をしないということはなく、それこそ悟飯に「また一緒に釣りに行こうな!」と約束するなど、親子間のコミュニケーションはしっかり取っていた事は原作でもうかがえる。映画『とびっきりの最強対最強』ではキャンプに連れて行っていたし。一方で、家族を養えるだけの収入を得ているという点では悟飯の方が(一家の大黒柱としては)マシかもしれない。

*4 作中で悟飯とビーデルの結婚記念写真があるが写っているのは夫妻と悟空、悟天とピッコロのみ。新郎側の記念写真と思われるが健在である新郎母と祖父(チチと牛魔王)を差し置いてピッコロが入っているという新郎側の重要な親戚のようなポジションである。

*5 パンフレットでの鳥山先生のインタビューによれば、以前パンからぬいぐるみをもらい、気を遣って喜んでみせたら、悟飯夫妻にぬいぐるみが好きだと勘違いされたことがきっかけとなっている。

*6 実はこれまで神と融合した後でこの二人と会話するシーンは無かったりする。

*7 ただし、18号だけは彼女の夫共々ブルマが連れてきている。

*8 大体16~7歳くらいなので、セル編の未来トランクスより少し下

*9 ピッコロが巨大化出来る事実は、第23回天下一武道会決勝の「悟空vsマジュニア(ピッコロ)」を見ていた当事者しか知らない事で、劇場版で戦いの場に居合わせた人物で知っていたのは忘れていたピッコロ本人以外だとクリリンとブルマのみである。まあもっとも、『超』漫画版(本映画の半年ほど前の時系列)で、ピッコロの能力をコピーしたセブンスリーが巨大化するのを悟飯も観ていたりするのだが。

*10 どの形態の彼らを基準としているのかは不明。アルティメット悟飯が力の大会前の手合わせで超サイヤ人ブルーの悟空とそこそこ渡り合える辺り、ゴッド以上ブルー未満と考えるのが妥当か

*11 当初は修行せず腕がなまっていたノーマル悟飯の動きを「速い!」と驚いたが、いざ戦闘が始まれば圧倒した

*12 それでもエネルギー残量は82%残していた

*13 当人も「子供を誘拐する」という指示に疑問を抱いており、戦いに迷いが生じていた