ウルトラマン ヒットソングヒストリー ニュージェネレーション編

登録日:2018/09/04 (火) 00:08:03
更新日:2023/11/16 Thu 22:47:10
所要時間:約 5 分で読めます







今日は皆に俺たちが体験した不思議な出来事を見てほしい


俺たちはこの経験で俺たち以外のウルトラマンの存在を知った、そして彼らの闘いの歴史を垣間見たんだ




『ウルトラマン ヒットソングヒストリー ニュージェネレーション編』とは2018年8月28日に発売した、
歴代ウルトラマンの戦いを、その主題歌(主にオープニング)に合わせて振り返るDVDシリーズの第三弾。
今回はギンガ以降のニュージェネレーションヒーローズが題材となっている。


※以下、ネタバレ注意


概要

ニュージェネレーションヒーローズを題材としたヒットソングヒストリー。
レジェンドヒーロー編およびニューヒーロー編から時を経ての発売であり、
ニュージェネレーションヒーローズが取り上げられるほどの長期シリーズとなったのは感慨深い。

今回の主役は当時現役ヒーローの『ウルトラマンR/B』からウルトラマンロッソ&ウルトラマンブル
さらに前作までと同様に、ゼロもナビゲーターとして参加する。

そして今回の新規映像パートの敵は、なんと『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』より超時空魔神 エタルガーが復活。
封印されてしまった各ウルトラマンをロッソとブルがゼロと協力し、歌の力で救い出す物語となる。

『ウルトラマンR/B』がコメディ路線ということもあり、前作と比べるとネタ要素も多いが、
なにせ相手があのエタルガーなので、大筋はかなりシリアス。あと一部キャラへの要素がブラック。

監督は列伝や直前スペシャル、ウルトラマンタカミー等で演出・監督を務めた村上裕介。
脚本は金光大輔。


ちなみに、ロッソ、ブル、ゼロ以外のウルトラマンの声は、録音音声の掛け声のみ。
そのため各ウルトラマンが意外な一面を見せていると言える。一部のチェレーザも大喜びだね!


☆世界観
『R/B』の二人がゼロを見て「猫耳」「減点10点」などの発言があることから、オーブダークイベントはすでに過ぎているはずだが、
ゼロを始めてみる他のウルトラマンと認識したり、クリスタルのウルトラマンに反応しないなど、制作段階でオーブ関連の情報を盛り込めないためか、
今作は本筋にも組み込もうと思えば組み込めた前作と比べるとパラレル感が強いストーリーとなっている。

なお、『R/B』組とゼロの本編での初対面は『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』を待つこととなる。



あらすじ

ウルトラマンロッソとウルトラマンブルが月から発せられた謎の強いエネルギー反応の正体を確認しにやって来ると、
突然、次元を越えてウルトラマンゼロが現れる。

ゼロによると、復讐を企む復活した超時空魔神エタルガーにウルトラヒーローたちが捕まってしまったため、
ロッソとブルの二人の力を借りるため、ゼロはやってきたという。

はたしてロッソとブルは、夕食のすき焼き前までに歌の力でウルトラヒーローたちを救い出すことができるのだろうか?



新規映像パートメインキャラクター


ウルトラマンロッソ
CV:平田雄也
アサヒのすき焼きを楽しみにしており、月に来た後も帰りたがっていたが、
ゼロの願いを聴いて、エタルガーに封印されたニュージェネレーションヒーローズの封印を歌の力で解くことになる。

初めて会ったゼロのことはゼロさんと呼んでいた。他のウルトラマンは呼び捨て。
ちなみに後の『ギャラクシーファイト』でもゼロさんと呼んでいた。

エタルガーとの戦いではブルとの良いコンビネーションを見せ、
フレイムスフィアシュートによって事実上のエタルガーへのトドメの一撃を与えることに。


ウルトラマンブル
CV:小池亮介
おそらく彼が所持していた器具で月での強力なエネルギー反応を検知し、月に駆け付ける。

ウルトラ兄弟という言葉に反応していたほか、ギンガとビクトリーを見て「ちょっと似てるかも」とつぶやく。
呼び捨てでも良いと言われたのでゼロのことは基本的に呼び捨てだが、ロッソに注意されたこともあってか以後は敬語交じりで彼と会話する。
なお、最年少のジード=朝倉リクが同い年ないし年上のため、年下が変身者を考慮しても存在していない。

ちなみにラストシーンでは「俺たちウルトラマンルーブの活躍もね!」というセリフがある。



ある意味、ヒットソングヒストリーシリーズの主役。今回も見せ場は主役クラス。
真面目に「歌の力でウルトラヒーローたちを救い出す」とか言い出したため、『R/B』組が若干唖然としていた。

ロッソとブルのことを「噂の兄弟ウルトラマン」「赤と青のウルトラマン」という形で知っていた。
ブルに呼び捨てにされた際には「呼び捨て……」とか言っていた。オーブに慣れ過ぎたか

使用形態は通常形態・ウルティメイトゼロ(タクシー)・ウルトラマンゼロ ビヨンド
今作では後述の歌パートを除けば、唯一タイプチェンジを披露している。

ウルティメイトブレスレットを光らせるだけ、あるいは一瞬だけウルティメイトゼロに変身という方法で次元移動を行っていた。うおっまぶしっ
メビウス等や本編を考えれば別におかしくはないのだが、今回はロッソとブルもサイバー空間へ移動させている。エックスがアイデンティティ失って泣くぞ

エタルガーとの初戦ではゼロビヨンドを使用してもなお、その復讐に燃える圧倒的な力に敗北してしまい、ニュージェネレーションカプセルの力を失ってしまった。
そのため力を取り戻すために、各次元にいるギンガ、ビクトリー、エックス、オーブの元へ向かったが、
すでにエタルガーに封印されていたためにその封印を解くために、ロッソとブルのもとに駆け付けた。

続く再戦ではギンガ、ビクトリー、エックス、オーブと合体してゼロビヨンドになるというサーガ並みに豪華な強化形態を披露。
アクアストリューム、ワイドビヨンドショット、レッキングバースト、フレイムスフィアシュートの同時攻撃でエタルガーを倒した。



ウルトラ戦士への復讐のために蘇った魔神。
仮面は外した状態であり、口調もそちらの状態のものがベース。

今回は、相手が最も恐れを示す存在の幻覚を見せたり実体として召喚する能力は使用が確認できないが、
かわりに本来アレーナが所持していた能力である封印能力を自力で取得しており*1
各ウルトラマンをそれぞれゆかりのある?場所に封印していた。また、何気に時空城無しでの時空移動能力も見せている。

ゼロビヨンド相手に勝利、ジード、ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブをゼロが来る前に封印。
復活後のギンガ、ビクトリー、エックス、オーブの共闘を難なく突破するなど、相変わらずの強さを見せるが、
ウルトラ戦士の活躍を見て奮起したロッソ&ブル、強化版ゼロビヨンド、ジードの同時攻撃の前に敗れ去り消滅した*2

何気にゼロビヨンドは初の明らかに本調子での変身状態*3にも拘らず勝利している。
そういう意味ではジードの決死の行動が彼にとって最大の誤算とも言えよう。

声優は『10勇士』での鈴木達央ではなく、そちらでティガの声を担当した村上ヨウとなっている。



封印されたウルトラ戦士

エタルガーによって封印されていたニュージェネレーションヒーローズ。
ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブは封印から解放された後は、一足早くエタルガーと戦っていた。
エタルガーとの闘い後はそれぞれの世界へ戻っていった。ビクトリーはともかく、ジードはどうやって戻ったんだろうか



未来から来たウルトラマン。
宇宙空間に封印されていたらしく、まるでバキシムのように宇宙空間を割って『R/B』の宇宙に出現した。
ヒカルが変身している扱いのようだが、掛け声以外出さないためどちらかと言えば杉田ギンガの状態っぽくも見える。
ビクトリーとの再会時の行動や戦闘スタイル、別れる前の腰に腕を当てる動作等は完全にヒカルだが。
封印からの復活後はぐんぐんカットがある。



エタルガーによって地底世界に封印されていた(ビクトリウムがあったのでギンガの地球の様子)。



サイバー空間に封印されていた無愛想なウルトラマン。
今作では大地も含めて全く喋らないため、非常に異質な雰囲気を醸し出している。

ちなみにブル=イサミはエックスのデータ化能力に驚いていたが、
ロッソ=カツミはそもそもサイバー空間・ユナイトという単語自体にチンプンカンプンだった。あーそういうことね 完全に理解した



姿はオーブオリジン
封印されていた場所は明言されていないが、雰囲気を見るにO-50の戦士の頂であろうか?
『ウルトラマンR/B』本編で濃くオーブの要素と絡んでいるためか、『R/B』組との絡みは薄目。
代わりにジャグジャグとの新規映像パートがあるほか、エタルガーとの戦闘では珍しく素手のオーブオリジンが見られる。
エタルガーとの戦いに割かれた尺もギンガ&ビクトリーと比べると若干長めだが、エタルガーの攻撃への防御が一人だけ攻撃にビビっているようにも見える



姿はプリミティブ
ゼロとともにエタルガーと戦っていたが、ゼロをかばってエタルガーに封印されてしまう。
封印攻撃を受けてもなお、エタルガーを抱えて

そしてそんなジードが封印されていたのは……「怪獣墓場
意図しているのかどうか不明だが、エタルガーもなかなか嫌味な真似をするものである。

復活後のエタルガーとの闘いでは、プリミティブお得意のジャンプニーキックで攻撃。

レッキングバーストゼットシウム光線のジンクスに巻き込まれたギャラクトロンMK2への最初の攻撃を除けば、記録を更新。
なにげに映像作品では初の坂本監督以外が担当したレッキングバーストとなる(本編、市野監督回では未使用)。
そして第一話以来の技名叫び無しレッキングバーストとなる(ちなみにゼロの回想シーンで使われた最終回のものは技名あり版となっている)。



収録楽曲


Legend of Galaxy ~銀河の覇者(TV size)【『ウルトラマンギンガ』より】

無印ギンガの主題歌だが、ギンガSの映像も使用されている。
ギンガサンダーボルトの映像編集はなかなか凝ったものとなっている。


ウルトラマンギンガの歌(フルサイズ)【『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル』より】

こちらも無印ギンガの主題歌だが、ギンガSの映像も使用されている。
ギンガクロスシュートのシーンが多い。


英雄の詩(TV size)【『ウルトラマンギンガS』より】

ギンガSの曲だが、ビクトリー枠のためかギンガは登場せずビクトリー(とギンガビクトリー)のみ映像には登場。
映像はギンガSだけでなくウルトラファイトビクトリーも使用されている。


ウルトラマンビクトリーの歌 (フルサイズ)【『ウルトラマンギンガS』より】

ウルトラマンビクトリーのテーマソングだが、ギンガとギンガビクトリーも登場。
…『英雄の詩』と配分逆では?」という意見もあるかもしれないが、
オープニングテーマが先という構成・ギンガSではギンガとの共闘シーンが多かったので若干仕方ない面もある。


ウルトラマンX(TV size)【『ウルトラマンX』より】

歴代ヒーローとの共闘も売りだったエックスだが、ギンガとは違いこちらの映像には歴代ウルトラマンは登場せず。
映像を〆たのは滅茶苦茶気合の入ったあのザナディウム光線


Unite ~君とつながるために~(フルサイズ)【『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン

歌は劇場版枠ということで通常のバージョンではなく、「feat.Project DMM」版を使用。
歴代ウルトラマンとの共闘パートはこちらに使用されている。


オーブの祈り(TV size)【『ウルトラマンオーブ』より】

まさかのトリがオーブウォーターカリバー。



各フュージョンアップ形態ごとの見せ場パート後、各形態の必殺技パート。
そしてオーブオリジンVSジャグラス ジャグラー、ウルトラファイトオーブを経て、
マガタノオロチとの最終決戦、劇場版パートと映像が流れる。


GEEDの証(TV size)【『ウルトラマンジード』より】

ゼロを含めた共闘パートはなし。
〆は各形態の必殺技発射モーションとスカルゴモラへのレッキングバーストという実に王道な物。


絆∞Infinity(フルサイズ)【『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』より】

共闘パートはこちらに登場。そのため歌詞とのシンクロが光る。「ひとりじゃ背中にもし翼生えても気づけないでしょう」
ギルバリスとの決戦シーンは1番で終わるため、2番以降の構成は劇場版のED映像構成を思い出すものとなっている。


Hands(TV size)【『ウルトラマンR/B』より】

映像は第3話までの本編映像を使用。


夢飛行(TV size)【『ウルトラマンR/B』より】

映像は今回のニュージェネレーションヒーロー編の新規映像パートを使用。
他と違いテロップもあるため、本作『ヒットソングヒストリー ニュージェネレーション編』のエンディングテーマという扱いでもある。



俺たちはそれぞれの世界へ戻る、またどこかで会おうぜ



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最終更新:2023年11月16日 22:47

*1 アレーナの使用したによる封印と比べると中のウルトラ戦士が微動だにしない強化版と言える封印

*2 でも、なんだかんだで三人のウルトラマンの必殺技を受けてもなお、ロッソの追撃までの間は耐えている相変わらずの防御力の高さである。

*3 そうでないならウルティメイトブレスレットを一時的に破損させたかシャイニングの力を使わせたことになる。