加古川飛流/アナザージオウ

登録日:2019/03/10 Sun 16:03:10
更新日:2024/04/21 Sun 15:39:36
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2019 Zi-O すべてのアナザーライダーの力を統べし、裏のライダーの王 もう一人のジオウ もう一人のジオウ←3日後でも、鏡像でもない もう一人の魔王 アナザーウォッチ アナザーオーマジオウ アナザージオウ アナザージオウⅡ アナザージオウⅡウォッチ アナザージオウウォッチ アナザーライダー アナザーライダー探知機 アーマータイム←寧ろカメンライド オーマジオウもどき ガンダム顔 キモイ グロい ジェネラルシャドウ ジオウ ジオウ←寧ろディケイド ジオウもどき スウォルツ タイムジャッカー パチモン パチモンのパチモン パワーアップ ライダーもどき 不気味 両剣 予知 二刀流 人体模型 仮面ライダー 仮面ライダー1号 仮面ライダージオウ 仮面ライダーバールクス 佐久間悠 偽の魔王 偽りの王 傀儡 出渕裕 加古川飛流 加害者 加害者にして被害者 召喚 因縁 大魔王 大魔王ジオウ 平成ライダー 強敵 復讐 復讐←よくよく考えれば逆恨み 復讐者 復讐鬼 怪人 怪人ライダー 憎悪 新たな魔王 昭和93年 時間改変 暴走 未来予知 歯茎 海東大樹 王様 白目 白黒反転 被害者 裏の王 逆恨み 逆襲 逆襲者 通り魔 進化 過去に囚われ続けた男 選ばれなかった者 魔王



常磐ソウゴ、やっぱりお前とは何度も交差する運命にある……。

加古川(かこがわ) 飛流(ひりゅう)とは、『仮面ライダージオウ』の登場人物。
この項目では、彼の変身する「アナザージオウ」についても記述する。

演:佐久間悠


概要

第25話から登場する謎の青年。
タイムジャッカースウォルツと何らかの契約を交わし、彼から「アナザージオウウォッチ」を与えられたことでアナザージオウの変身者となった。
かつてアナザーライダーに変身していた元契約者を次々と襲撃しており、アナザージオウの能力を活用する為に必要なアナザーウォッチを奪って回っていた。

常磐ソウゴ/仮面ライダージオウとは何らの面識があるらしいが、
何故かソウゴのことを強く敵視しており、上記の「やっぱりお前とは何度も交差する運命にある」という意味深な発言をしている。
だが肝心のソウゴは飛流のことは全く記憶に無いらしく、突如として自身と対峙する彼の登場に動揺を隠せないでいる。

「すべてのアナザーライダーの力を統べる者」として、ソウゴ/ジオウと激闘を繰り広げる。

過去

加古川飛流が一体何者なのか、ゲイツに頼まれたツクヨミが彼のことを詳しく調べてみて判明した過去によれば、
  • ソウゴの両親が死亡した原因である2009年4月24日のバス事故において、ソウゴや彼の両親と同じバスに同乗していた。
  • 事故に巻き込まれたが、ソウゴと共に奇跡的に生き残った。
  • 当時の新聞で、数少ない事故の生存者としてソウゴと共に写真が掲載されている。*1
といった事実が発覚している。

だが、ソウゴにとっても両親を失うという忘れようもない悲惨な事件だったにもかかわらず、何故自分と同じ生存者である飛流のことを覚えていないのかは、第25話の時点ではまだ明かされていなかったが……。


真相

飛流がソウゴを敵視している理由……それは2009年に起きたバス事故において、奇しくもソウゴと同じように「バスに同乗していた両親を失った」ことに始まる。

この事故が発生した際、飛流は「ソウゴの名を叫びながら銃を撃つ白い服の女」=ツクヨミの姿を目撃しており、自分と同じ生存者であるソウゴの名前と存在が強烈に記憶に刻まれた。
そして「ソウゴがバスに乗っていなければ事故は起きず、自分の両親が死ぬことはなかった」と、彼に対し強い憎しみの感情を抱くようになってしまう。
ソウゴが退院する際には、順一郎に迎えに来てもらっているソウゴの姿を背後から恨めしそうに睨んでおり、その憎しみの深さが窺える。

つまり飛流がソウゴを憎んでいるのは、少なくとも何の落ち度もないソウゴを一方的に恨んでいる「もはや逆恨みですらない、ただの八つ当たり」に過ぎないというものだった。
ソウゴが飛流のことを覚えていないのは、単にソウゴの方は飛流の名前を知らなかっただけと思われる。

しかし、第27話において契約を持ち掛けてきたスウォルツこそがバス事故を引き起こした真犯人であることが判明。
飛流もスウォルツの姿を目撃している筈だが、何故か彼のことは(何らかの記憶操作を受けた可能性もあるが)全く覚えておらず、両親の真の仇である事を知らずに利用されているに過ぎなかった。


決着

第28話で遂にソウゴ達の前に敗れるが、敗北後もソウゴに対する恨みが消えることはなかった。だがソウゴは飛流に対し、

俺がいなかったら、事故がなくなって、家族は生き残ってた……? そうかもしれない……でも、ごめん。俺にはどうする事もできない。

ただ、思うんだ。 きっと、俺と飛流なら乗り越えられるって。あの過去の日から。

だから、過去の為じゃなく……、“今”のために生きようよ。

と謝罪の言葉を送りつつ、飛流を優しく諭した。
その言葉を聞いた飛流は、ソウゴが支える手を強引に払いながら、涙を流してやり切れない複雑な表情を見せていた。
一方的にソウゴを恨む飛流ではあったが、その心の内には、自分と同じように両親を失っても身内(=順一郎)に温かく迎えられているソウゴを羨む想いがあったのかもしれない。



だが……。

新たな魔王

第41話でのオーマジオウとの戦いにおいて、ウォズの助言もあり一先ず撤退したソウゴ。しかし、ソウゴが撤退した後、オーマジオウとウォズは何者かが時の流れを改変したことを察知する。
一方のソウゴは2019年に何とか帰還するが、街の様子が何かおかしい。
そして、とある森の奥でソウゴは謎の屋敷を見つけ、そこへ近寄ってみると、
何と2068年に存在する「常磐ソウゴ初変身の像」に酷似した像があり、しかもそれは飛流とアナザーライダー達の姿を象った「加古川飛流 変身の像」だった。

飛流の像を見て嫌な予感がしたソウゴは一先ずクジゴジ堂に戻ろうとするも、
街は至る所が見るも無残に破壊され廃墟と化し、更にソウゴ達が倒した筈のアナザーライダーが人々を襲っており、まるでオーマジオウの支配する未来を想起させる荒れ果てぶりと化していた。
クジゴジ堂に戻ったソウゴであるが、クジゴジ堂は多くの人々が避難しているレジスタンスの拠点となっており、
しかも再会した順一郎やゲイツ、ツクヨミはソウゴのことを忘れてしまっていた。
それどころか、ジオウⅡに変身したソウゴの姿を見て「大魔王ジオウ」と呼び、自分達の敵として襲い掛かってくる始末だった。*2

ゲイツ達が自分のことを忘れ、突然孤独になってしまったソウゴの前にウォズが現れるが、彼はソウゴのことを覚えていた。
しかし、逢魔降臨暦からソウゴの名が消えたこと、自身はソウゴの代わりに「新たな魔王」の側に付くことをソウゴに突きつける。
そしてウォズに紹介される形で「新たな魔王」となった加古川飛流が再びソウゴの前に姿を現した。
その恰好は以前のものとは異なり、黒いローブに帯、額に着けた飾りなど、どこか未来のソウゴ=変身前のオーマジオウを思わせるものとなっていた。
その見た目が一部では某詐欺宗教にしか見えない事から、ムナンチョ・加古川なんて呼ばれていたり


第28話でソウゴから上記の通り諭された飛流であったが、実は全く改心などしておらず、寧ろソウゴに対する怨みの念が更に増してしまい、
「八つ当たり」を通り越して「真の怨み」に変貌してしまっていた。
ソウゴに「なぜそんなことをしたのか?」と問われた際にも、その動機を「ソウゴに対する復讐」であることを告げ、更に

“今の為に生きる”だと? ふざけるな!お前は何にも分かっちゃいない。選ばれなかった者の悲劇を…!

だから、試してやるんだ。お前から全部を奪って、同じ事が言えるかどうかをな!

と前にも増して強まった憎しみを開放するかのように叫んだ。

飛流は今度こそソウゴを亡き者にするべく、真の怨みによって新たに進化した姿=アナザージオウⅡに変身し、
ソウゴの変身した仮面ライダーグランドジオウとの戦闘を開始するのであった。


劇中での活躍

第25話「アナザージオウ2019」

元契約者だった人間を次々と襲っており、第25話開始の時点ではアナザーオーズの姿で登場。
かつてアナザービルドの変身者だったバスケット選手の青年を襲撃し、彼の身体に残っていた力の残滓からアナザービルドウォッチを生成し回収した。
アナザーオーズの姿で初めて画面に映ったところを見ると、アナザーオーズだった檀黎斗を襲ってアナザーオーズウォッチを手に入れた後だと思われる。
画面に映ることもなく、誰も知らないところで襲撃された哀れな黎斗……そして、またしても名前が明かされず「アナザービルドの人」で済まされるバスケ選手……。

次にアナザーエグゼイドの変身者だった飯田を襲い、アナザーエグゼイドウォッチを入手。
飯田が救急車で運ばれる所へ駆けつけたソウゴと黒ウォズの前で、アナザービルドの姿で出現。
その姿でジオウと戦い、ビルドアーマーに変身したジオウの「ボルテックタイムブレーク」で撃破されるが、その瞬間に今度はアナザーエグゼイドに変身。
不利な状況を悟った黒ウォズの判断によりジオウが撤退した後、ここで変身を解除してその素顔を現している。

次にアナザーフォーゼアナザーファイズの変身者だった佐久間龍一を襲い、アナザーファイズウォッチ(恐らくはアナザーフォーゼウォッチも同時に)を回収。
そこへゲイツがやって来たことで、アナザーエグゼイドの姿で彼と戦闘。ゲイツが変身したエグゼイドアーマーの「クリティカルタイムバースト」を受けるが上記の特性によって無効化し、ゲイツを変身解除に追い込む。
今度は仮面ライダーウォズが変身したフューチャーリングキカイと戦い、「フルメタルブレイク」を受けるものの今度はアナザーファイズの姿に変貌。
そこで変身を自ら解除し、初めてソウゴ達に自身の名を明かしてその場を去っていった。

続けて今度はアナザーウィザードの変身者だった早瀬に狙いを定め、アナザーウィザードウォッチの回収を図る。
だが、そこへソウゴが駆けつけたことで早瀬を逃し、今度はアナザー鎧武の姿に変身して戦闘を開始。
そこにゲイツと白ウォズも参戦し、フューチャーリングクイズの「不可思議マジック」を受けるが、そのクイズの内容が無駄に複雑だった*3為に技の威力が弱く、
逆に飛流はアナザーゴーストに変身しつつ、ウォズに反撃を喰らわせた。
この時点で既にアナザー鎧武の変身者だったアスラ、アナザーゴーストの変身者だったマキムラ*4も襲撃を受け、アナザーウォッチの生成に利用されていたことが分かる。
駆紋戒斗に見限られた挙句アナザーライダーの力まで奪われた自業自得なアスラ、……そして、折角元の生活が送れると思った矢先アナザーウォッチ生成に利用されてしまった可哀想なマキムラ……。


ゲイツはゲイツリバイブウォッチを起動しようとするも、ゲイツ自身がまだ「ジオウを倒す」という決意が出来ていなかった為に失敗。
力づくでも自身に向かって来るゲイツとウォズを尻目にアナザージオウウォッチを取り出し、遂にアナザージオウの姿を現す。

ゲイツとウォズを二刀流で蹴散らすと、改めてジオウⅡと対峙。ジオウⅡと「互いの動きを未来予知によって予測する」という激闘を繰り広げる。

第26話「ゲイツリバイブ!2019」

前話から引き続いてジオウⅡと戦い、ジオウⅡの「キングギリギリスラッシュ」と自身の必殺技のぶつかり合いによって大爆発が起きたが、
その爆発が止んだ時点でソウゴの前から姿を消す。

しかし、前話で早瀬からアナザーウィザードの力を奪っていたと思っていたが、ソウゴに邪魔された為に完全に力を奪うことが出来ていなかったらしく、再び早瀬を狙う。
上記の「アナザーライダーはアナザーライダーを引きつける」特性を用いて、既に閉鎖されたマジックハウス「キノシタ」に逃げ込んでいた早瀬を発見し、
彼から完全にアナザーウィザードの力を奪い、アナザーウィザードウォッチを回収。
そこへ駆けつけたソウゴに、自分がソウゴを敵視し狙っている上記の過去や理由を明かし、語り終えると互いに変身して戦闘に移行。

どこかの工場でジオウⅡとの激闘を繰り広げ、倒れ込んだジオウⅡに攻撃を加えようとした所でゲイツが乱入。
割り込んで来たゲイツに苛立ちながら、「帰れ!! 常磐ソウゴは、俺が倒すべき存在だ…!」と叫んで彼を立ち退かせようとするが、
「ジオウを倒す」覚悟を決めていたゲイツはゲイツリバイブライドウォッチを用いて仮面ライダーゲイツリバイブ剛烈に変身。

ゲイツリバイブ剛烈に襲い掛かるが全く攻撃が通じず、逆にゲイツリバイブ剛烈の力に圧倒され、ジカンジャックロー・のこモードの一撃を喰らって吹っ飛ばされた。
その状況を不利と判断したスウォルツが時間を止める形で現れ、その場はスウォルツの言葉に従って撤退した。

第27話「すべてのはじまり2009」

ソウゴの命を狙ってしつこく暗躍しており、邪魔者となるゲイツと再び対峙。
だが、未来予知を上回る仮面ライダーゲイツリバイブ疾風のスピードに全く対応できず、あっさりと敗れて変身解除に追い込まれた。

その後、黒ウォズと組んだウールの誘いに乗る形でアナザー鎧武とアナザーゴーストを無関係の一般人を媒介に再生し、白ウォズを襲撃。
変身した彼からブランクウォッチを介して仮面ライダーウォズの力を奪い取った(直後に奪回されたが、寸前で黒ウォズが掻っ攫っている)。

第28話「オレたちのゴール2019」

ウールに唆される形で、次々と周囲の人間に無差別にアナザーウォッチを埋め込んでいき、自身の率いるアナザーライダー軍団を作り上げる。
軍団を形成した後、ゲイツとの約束を果たす為に指定場所へ向かおうとしていたソウゴの前に出現。
自身もアナザージオウに変身し、アナザーライダーの軍団をソウゴにけし掛ける。一斉に襲い掛かったものの、その場から逃げられてしまう。

その後、ゲイツの元に辿り着いたソウゴに追いつき彼の命を奪おうとするも、結局ソウゴとの友情を捨てきれなかったゲイツに阻まれる。
結果ジオウとゲイツ、アナザージオウの率いるアナザーライダー軍団との戦いとなる。

アナザーライダー達を2人に差し向けるも、ジオウとゲイツは対応するライダーアーマーと抜群のコンビネーションによって次々とアナザーライダーを撃破していき軍団は全滅、アナザージオウ自ら戦うことになる。
流石のアナザージオウも2人を相手にするには分が悪く、高所から必殺技を繰り出そうとしたが、
その動きをジオウⅡが未来を読んだことで予知し、更にその未来を聞いたゲイツリバイブ疾風に攻撃されて必殺技の発動に失敗。
しかも自身の攻撃はゲイツリバイブ疾風には全く当たらず、ゲイツリバイブ剛烈に攻撃を受け止められた所で吹き飛ばされてしまい、
最後は下で待機していたジオウⅡの「キングギリギリスラッシュ」を喰らい遂に爆散した。

敗北後もソウゴに対する恨みが消えることはなかったが、上記の言葉をソウゴに送られ、その場で静かに涙を流していた。

しかし、残っていたアナザージオウウォッチは粉々に砕け散ったかと思われた次の瞬間、何と砕け散った状態から一瞬で自己修復されており、ソウゴ達はそれに気付くこともなくそのまま放置されている。
この謎の現象が意味するものとは……。


第41話「2019:セカイ、リセット」

アナザージオウⅡの時間改変能力を用いて、時空が大きく歪むほどの時間改変を発生させることでソウゴの存在が消えた正史とは全く違う世界へと改変し、日本を自身の支配下に置く。
「新たな魔王に仕える事にした」というウォズの発言に理解が追いつかないソウゴの前に、オーラに連れられる形で現れた。
その後、アナザージオウⅡに変身するとアナザーアギト、アナザー電王、アナザー鎧武を召喚、更に時間改変でアナザーライダー達が倒されても幾度も復活させる能力を駆使して追い詰めるも門矢士の介入で逃走を許してしまう。
アナザーライダー達に後を追わせたが、その先で召喚したアナザーライダー達全てを倒されてしまう。

第42話「2019:ミッシング・ワールド」

本拠地である屋敷でウォズからオーマジオウの事を聞かされ、オーマジオウになる未来もソウゴから奪ってやろうと目論む。
そこにアナザージオウⅡウォッチを狙ってきた海東大樹が城へと侵入し、配下のアナザーエグゼイドとアナザーゴーストを大樹が変身したディエンドに差し向けた上で、
自身も変身しようとするもディエンドにアナザーウォッチを奪われ、アナザーライダー達もディエンドが召喚した仮面ライダーブレイブと仮面ライダースペクターに倒されてしまう。しかし最終的にアナザーウォッチはスウォルツによって取り返した。

その後、ゲイツとの対話を試みるソウゴの前に現れ、アナザージオウⅡに変身してジオウⅡと激突。
スウォルツに力を与えられた大樹にグランドジオウライドウォッチを奪われ、劣勢を強いられるジオウⅡを一方的に圧倒するが、
そこへ乱入してきたゲイツリバイブ疾風によりジオウⅡを取り逃がしてしまったがスウォルツの助言の元、ソウゴをおびき寄せる人質として今度はツクヨミに狙いをつける。
アナザービルドとアナザーカブトを召喚してツクヨミを追わせ、その先で彼女を捕縛した直後に士が乱入。
そのまま士が変身したディケイドと交戦してディケイドを圧倒*5したが、対話によりかつての呼吸を取り戻したジオウⅡとゲイツリバイブ剛烈がさらに乱入し…。

第43話「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」

冒頭、前回の流れでゲイツリバイブとディケイドと戦いを続けていた所、ウォズの促しでツクヨミを追うのを中断したジオウⅡの姿を見て嘲笑う。
そして激しい猛攻を3人に加えて圧倒したが、ディケイドがオーロラカーテンを使ったことで取り逃がしてしまう。

その後、アナザーライダー軍団を引き連れ、全ての黒幕であるスウォルツを倒す為にやってきたソウゴ達を自身の城で待ち構える。

逃げずにここに来た事は褒めてやる、常磐ソウゴ。
お前のせいで俺の人生は無茶苦茶になった…。
俺が、お前の存在そのものを消してやろう。

今だに消えぬ憎しみを込めた言葉をソウゴに向かって投げ掛け、言葉を受け取ったソウゴは彼に向かって謝罪する。

ごめん、傷付けたんなら謝る。
だけど、その為にみんなの時間を書き換えるなんて間違ってる!
だから俺は、君を倒して元の時間を取り戻す。


御託はいい。



ソウゴの謝罪を一蹴すると今度こそ決着をつけるべく、アナザーライダーを引き連れて決戦に臨む。

しかし召喚したアナザーライダーはディケイド、ゲイツリバイブ、ウォズギンガファイナリー、グランドジオウによって全滅させられてしまい、自身も未来予知を使ってグランドジオウが倒される未来を予知して攻撃を行うも「光の粒子と化して回避する」という予想外の能力*6でかわされ、逆にキングギリギリスラッシュの直撃を受けて劣勢に陥る。

何故だ! 何故、俺は奴に敵わない!?

それは、お前が過去のことしか見てないからだ。そして俺は、未来を作るために戦う!

そしてグランドジオウが「オールトゥエンティタイムブレーク」で繰り出した平成オールライダーキックを受けてついに敗北、倒されたと同時に飛流が作り出した世界は砕け散って消滅、元の歴史へと復元された。

敗北後もアナザーウォッチは残り続けていたが、「お宝」として狙っていた海東大樹に回収されてしまう。さらにスウォルツが立ちはだかるとこう吐き捨てた。

お前の役目はもう終わりだ。お前には王たる資格など、無い。
一時の夢を見られただけでもありがたいと思え。

そんな………


自分が徹頭徹尾利用されていた、王ですらない傀儡だったと悟った飛流は、今度こそ絶望からその場に崩れ落ちた。
過去に囚われ、未来どころか現在すら見ようとしなかった彼は、ひたすら未来を創ろうと足掻き続けるソウゴの前に敗れ、全てを失う結末を迎えた。
恨む必要など全くない人間を恨み続けたが為に、一時は王となったかに見えたが、結局は世の中から溢れ落ちた1人の男に飛流は成り下がってしまったのである。
なお、彼は本編ではこの話以降登場していない。恐らくソウゴが歴史をやり直す事にしたため、初めからソウゴを恨んでいない赤の他人になったと思われる。


第47話「2019:きえるウォッチ」

海東大樹/仮面ライダーディエンドも参照。
第43話で海東に回収されたアナザージオウⅡウォッチだが、2058年の時代で(2058年当時の)スウォルツの攻撃からツクヨミを庇い、
命を落としてしまった士を生き返らせるために海東がウォッチを起動。
時間の巻き戻しを行い、死亡した士を蘇生させることに成功する。

しかし、海東曰くアナザージオウⅡウォッチには変身者の自我を歪ませてしまう「副作用」があり、その影響でアナザージオウⅡに変貌。*7
自我だけでなく、欲望までもが歪んだ形で増幅・暴走してしまい、士の命を「最後のお宝」と称して襲い掛かって来た。

だが、士はディケイドとしての力の半分を保険として宿らせていたディケイドライドウォッチをソウゴから受け取り、ディケイドへの変身能力を取り戻す。
そのまま激突したディケイドとアナザージオウⅡ、ソウゴとツクヨミはオーロラを介して2019年に移動。
更にディケイドはアナザージオウⅡへの対抗策として、いつの間にか用意していたジオウのライダーカードでディケイドジオウにカメンライドし、それに続いてソウゴもグランドジオウに変身。
2vs1という状況に徐々に押されていき、最期はグランドジオウが召喚したザンバットソード・バリズンソード・トレーラー砲の怒涛の連続攻撃を受けて敗北。

変身が解除されると海東は正気を取り戻し、アナザージオウⅡウォッチは遂に粉々に砕け散った。
あっけなく消滅したアナザージオウⅡウォッチだったが、それは長らく続いた加古川飛流の憎しみに漸く終止符が打たれたかのようであった……。


ファイナルステージでの活躍



変身形態

アナザージオウ



Zi-O

2019


お前さえいなければ良かったんだ…!! お前は、俺には勝てない!!


身長:200.0cm
体重:92.0kg
特色/力:アナザーライダーへの変化/未来を見る
変身者:加古川飛流
契約したタイムジャッカー:スウォルツ
モチーフ:仮面ライダージオウ
デザイン:出渕裕
登場話:第25話~第28話
※身長・体重は、仮面ライダージオウ 通常形態と全く同じ。

加古川飛流が「アナザージオウウォッチ」を使って変身する、仮面ライダージオウの力を宿したアナザーライダー
スウォルツ曰く、「すべてのアナザーライダーの力を統べし、裏のライダーの王」

通常アナザーライダーの契約者は、「タイムジャッカーに起動状態のアナザーウォッチを体内に埋め込まれる」ことでアナザーライダーに変身するが、
飛流のみ「起動したアナザージオウウォッチをジクウドライバーを模した黒いベルトに装填して変身する」という、オリジナルとほぼ同じ手順で変身するのが他の契約者との大きな違いとなっている。

アナザーウォッチは既にスウォルツが生成していたらしく、第24話終盤の時点で先行登場している。
いつからアナザーウォッチを用意していたかは不明だが、ウールオーラもその存在自体は想定していた模様。
だが、実際にジオウのアナザーライダーを生み出すことは想定外のことだったらしく、ウールはスウォルツに何故アナザージオウを作り出したかを問い詰め、オーラも明らかに強く動揺した様子を見せていた。


容姿

他のアナザーライダー同様、オリジナルである仮面ライダージオウを歪ませたような醜悪な怪人の姿をしており、クラッシャーや瞳が存在している。
ジオウのアナザーライダーである影響なのか、アンダースーツは黒を基調とした元のジオウとは反転し、全体的に灰がかった白を基調としたカラーリングとなっているのが特徴。
スマートな体格のジオウに比べると、全体的にずんぐりとした太めの体格となっている。

頭部はジオウのマスクを模しているが、時計の針を模したアンテナ「クロックブレードA」は途中でジグザグに折れ曲がった歪な形状となっており、長針と短針の位置がミラーワールドのジオウのように逆になっている。
ジオウの特徴である「インジケーションアイ」に当たる部分は透明なクリアパーツになっているが、その部位には『ライダー』の文字はなく、
代わりに右眼にZi-O(ジオウ)の文字、左眼と額に「2019」の年号が描かれている。眉間の辺りには、緑色のOシグナルが付いている。
更にその顔をよく見てみると、「筋肉が剥き出しになった人体模型にジオウの仮面を被せた」ような非常にグロテスクな造形になっていることが分かり、
両眼のクリアパーツの内側には白目をむいた不気味な目が、クラッシャー部には歯茎を剥き出しにした口が確認できる。

胴体は頭部同様、背中右側に「Zi-O」の文字が、胸の中心部や背中左側に「2019」の文字が確認できる。
上半身にはジオウの物よりも無骨な印象のアーマーを纏っているが、ジオウと同様に特殊金属「グラフェニウム」製なのかは不明。
両腕にはジオウの「ライドウォッチホルダー」を模したと思われるスロットが2つずつ配置されている。

腰にはジクウドライバーを模したベルトを巻いているが、
アナザージオウのベルトは全体が、ベルト中央の液晶画面がマゼンタであることを除けば、形状は元のジクウドライバーとほぼ同じ造形である。
ベルトの右側にはアナザージオウウォッチをセットしており、液晶画面にも「2019」の文字が表示されている。
他のアナザーライダーのベルトは、それぞれ元になった仮面ライダーのベルトを歪ませたようなデザインであることから、その異質さが際立っている。
変身時は、飛流がアナザージオウウォッチを起動して腰に近づけると、それと同時にベルトが出現する仕組みとなっている。
本物のジクウドライバーとの大きな違いとしてウォッチをセット後、ライドオンリューザーを押してジクウサーキュラーを起動、回転させるというプロセスを踏む必要が無くなっている。
この為必殺技を放つ時もライドオンリューザーを押すところまでは同じだが、その後はバックルを右から左へとなぞる様に手を添えて動かすだけになっている。
見方によっては過去と妄執に囚われるあまり、そこから動く事をしなくなった飛流の内面の具現化という皮肉と捉える事も出来る。

後述の要素も合わせ、「ライダーを模した怪人」の側面が強かったアナザーライダーの中にあって、「怪人の要素を持つ仮面ライダー」としての側面が強く出ていると言える。

出渕氏による頭部のコンセプトは「顔の皮を剥いだ人間とライダーの顔」+「複眼の中に白目がある仮面ライダーの顔」
全体的なデザインはジオウの対となるよう白色をメインにしている。


能力

固有能力は「他のアナザーライダーへの変化」「未来予知」

飛流は過去にアナザーライダーとなった契約者に触れることで、アナザーライダーだった頃の力の残滓を基にアナザーウォッチを生成する能力を持つ。
アナザーウォッチを生成し奪い取ることで、何と他のアナザーライダーに変身することが出来、更に変身したアナザーライダーの能力を使用することも可能である。
しかもアナザージオウの変身したアナザーライダーは、対応するライダーアーマーによる攻撃が効かないという特性を持ち、従来のアナザーライダーの攻略法が通じないので満足にダメージを与えることができない。
例え撃破されそうになっても即座に他のアナザーライダーの姿に変身して復活してしまう為、ジオウ以外のライダーの力では完全な撃破は不可能。
劇中だけでも、
と次々と他のアナザーライダーへの変身を披露している。
尚、他のアナザーウォッチを使用する際も体内に埋め込むことなく、スターターを押して起動するだけでそのアナザーライダーに変身している。

だがこの能力は「アーマータイムを用いてライダーアーマーを装着するジオウ」よりも、寧ろ「ライダーカードを用いたカメンライドで他のライダーの姿そのものに変身するディケイド」に近い。
また「元契約者からアナザーウォッチを奪い取る」という手順を踏まえると、出自によっては変身が不可能なアナザーライダーもいると思われる。*10
この「他のライダーの力を奪い取る」という点は、元のジオウは「力を奪う」というより「力を継承される」といったイメージだったのに対し、アナザージオウは文字通り「他のライダーの力を無理矢理奪い取る」というところが対照的。

生成したアナザーウォッチを他人に埋め込んでアナザーライダーに変え、手駒にして操ることもできるというタイムジャッカーのような芸当も可能。
アナザージオウが生成したアナザーウォッチは例え対応するライダーアーマーの攻撃を受けても破壊されることはなく、何度でも再利用できる。

もう1つの能力は未来予知。
こちらは通常形態のジオウよりも仮面ライダージオウⅡに由来する能力と思われる。
ジオウⅡと同様数秒先の未来を読み取ることで、敵の攻撃の軌道を瞬時に予測して的確な回避・反撃を行う。
その精度はジオウⅡと同等の為、ジオウⅡの攻撃すらも完全に読まれてしまっており、互いの必殺技をぶつけることで相殺する荒業も可能。

武器として時計の長針と短針を模した2本の剣を所持し、巧みな二刀流で敵を圧倒する。
恐らくはジオウの所持する「ジカンギレード」と「サイキョーギレード」を元にした武器と思われるが、それらに比べるとアナザージオウの剣は刀身が細く、特に目立った装飾もないシンプルなデザインとなっている。
2本の剣の柄を合体させることで長い槍、または両剣型の武器となり更に攻撃の威力を高める。
アナザージオウウォッチが装填されているベルト右側をなぞるような動作を行うことで、剣にエネルギーを溜めて強力な必殺技を繰り出すことも可能。
ジオウの「サイキョージカンギレード」が長針と短針が重なったような形状なのに対し、こちらの武器が合体した状態は長針と短針が逆方向を向いた形状になっており、この点もジオウと対になっていると指摘されている。

上記の2つの能力を使いこなすことで、サイキョー最強のスペックを誇るジオウⅡと互角の戦闘能力を発揮する強敵と化している。

後に第26話で「アナザーライダーはアナザーライダーを引きつける」という特性があることが判明し、元契約者を探しだせたのもこの特性によるもの。
別名「アナザーライダー探知機」。


歴史改変の影響

アナザーウォッチ及びアナザージオウを生み出しているにもかかわらず、オリジナルであるソウゴの記憶には特に変化は見られず、仮面ライダージオウとしての力も保持したままである。

これについては『仮面ライダージオウ』が放送中=「改変すべき歴史がまだ成立していないから」とも取れ、アナザージオウの「2019」という年号もその影響によるものと考えられる。
あるいは、アナザークイズ同様にタイムパラドックスによって力と記憶が保持されている、
ジオウまたはソウゴ自身が歴史改変に対する何かしらの耐性を持つ等々、様々な説が挙げられている。
公式の説明によれば、クイズの事例とはまた理屈が異なるらしいが、根本的な理由としてはアナザーライダーだからであろう。ジオウの存在に成り代わる=「仮面ライダージオウ」がなくなってしまえば、当然敵であるアナザーライダーも消えてなくなる→アナザージオウは存在自体不可能になるからである。


アナザージオウⅡ


世界に王は2人もいらない。お前の代わりに、俺が最低最悪の魔王になってやる!


\Zi-OⅡ!/

身長:200.0cm
体重:92.0kg
特色/力:時間改変/アナザーライダーの召喚
変身者:加古川飛流(第41話~第43話)→海東大樹/仮面ライダーディエンド(第47話)
契約したタイムジャッカー:スウォルツ
モチーフ:仮面ライダージオウⅡ
デザイン:出渕裕
登場話:第41話~第43話、第47話

加古川飛流が「アナザージオウⅡウォッチ」を使って変身する、仮面ライダージオウⅡの力を宿したアナザーライダー
ソウゴに対する飛流の憎しみが「八つ当たり」から「真の怨み」へと変化したことで、彼の強い憎しみに反応してパワーアップを果たした姿で、
改変された2019年の時代を支配下に置いている「新たな魔王」。
ジオウⅡのアナザーライダーではあるが、その能力やスペックはグランドジオウに匹敵する。

上記の通り、アナザージオウウォッチは第28話でソウゴに破壊されたと思われた後に謎の自己修復を果たし、恐らくそれが飛流の憎しみによってアナザージオウⅡウォッチに変化したと思われる。
変身方法も以前のアナザージオウと同じである。

容姿(アナザージオウⅡ)

仮面ライダージオウⅡを歪めたような容姿を持ち、灰がかった白いカラーリング、ずんぐりした体格などは以前のアナザージオウと同じ。
オリジナルであるジオウⅡ同様に金色の配色が増えており、こちらもオーマジオウに近づいた姿になったと言える。

上半身を覆う無骨なアーマーには、ジオウⅡと同じく二重になった時計のバンドを思わせる部位が追加されており、両肩のアーマーも鋭利的かつ大型化している。
下半身はデザインがアナザージオウのものとは微妙に変化しているが、バンド型の前垂れが垂れていない等、オリジナルのジオウⅡとも異なっている。
腰にはアナザージオウ同様にジクウドライバーに似た黒いベルトを巻いており、変身者から見て右側にアナザージオウⅡウォッチがセットされている。

頭部のアンテナはジオウⅡの「プレセデンスブレード」と同じく4本に増えているが、左右二つに分かれているジオウⅡとは異なり全て額の辺りから生えているのが特徴。
更に口周辺や頭部全体を覆うような形で装甲が追加された見た目となっており、遠目に見れば正規のライダーのマスクに見えなくもない。ガンダムっぽいという意見も。
だが近くで見てみると、アナザージオウ同様にクリアパーツの内側には、筋肉が剥き出しになった真っ赤な顔や、歯を晒した口が確認できる。

名前や年号が記されている位置も大体はアナザージオウと同じだが、背中に描かれている「Zi--O」「2019」の文字の位置が何故か逆になっている。


能力(アナザージオウⅡ)

固有能力は「時間改変」と「アナザーライダーの召喚」。
アナザージオウⅡが召喚したアナザーライダーは全個体の年号が「2019」で統一されているのが特徴。
アナザージオウの時点では、タイムジャッカーのようにアナザーウォッチを変身者に埋め込むことで他のアナザーライダーを復活させていたが、
召喚されたアナザーライダーはアナザーウォッチや変身者が存在しないor必要としない等、アナザーキカイに近い存在である。*11
飛流が召喚したアナザーライダーは彼の意のままに使役され、大数で敵に襲い掛かる。しかし、ソウゴ達が以前よりも更に強くなったこともあってか、それ程苦戦する相手ではない。
また、以前のように他のアナザーライダーに変身できるのかは不明。


ハハハ…!歴史を書き換えたのさ。俺には、時間を思うがままに書き換える力がある。

この力を使えば、お前など!

しかし、アナザージオウⅡの能力で恐ろしいのはもう一つの能力である「時間改変」にある。
これはアナザージオウⅡに進化したことで得た新たな能力で、時空の歪みと共に「歴史を思うがままに書き換える」ことが可能。
これにより、2019年の時代を自身が魔王として支配する世界に作り変えた
戦闘においては、使役したアナザーライダーが倒される度に「倒されなかった」結果に改変させることで、倒されたアナザーライダーを瞬時に復活させることができる。
また、時間改変を執行する度に周囲が昼→夜→昼に変化しており、周囲の時間の流れを操ることすら可能である模様。

新能力を得たことに加え、飛流の強い憎しみによって戦闘能力自体も大幅に強化されており、以前と同様に長針と短針を模した2本の剣を武器としている。
アナザージオウ時に散々メタを張られたゲイツリバイブ相手でも、剛烈をも軽々と押し返すパワー、そして流石にスピードでは敵わないものの、広範囲攻撃で疾風をとそれぞれ圧倒してのけた。
上述の通りグランドジオウに匹敵する程の強さとなっており、前話で初登場したばかりのグランドジオウを(ソウゴのメンタルがボロボロになっていたのもあるが)早くも苦戦させている。


アナザーオーマジオウ


これが…俺が手に入れた最強の力…

平成を否定し、令和を消し去り、新たな『昭和』を創り上げた王の姿。

アナザーオーマジオウ!!

身長:不明
体重:不明
特色/力:時流の操作/平成ライダーの力の無効化
変身者:加古川飛流
契約したタイムジャッカー:なし
モチーフ:仮面ライダーオーマジオウ
登場話:ファイナルステージ

加古川飛流が「栄光の七人ライダー」のライドウォッチを取り込んで変貌した、仮面ライダーオーマジオウの力を持ったアナザーライダー。
他の個体と異なりこの形態になるためのアナザーウォッチは存在しておらず、バールクスの状態から昭和ライダーたちのライドウォッチの力を吸収して変身した。

アナザーライダーではあるが本物のオーマジオウは介在しておらず、ウォッチが存在しないことと合わせてアナザーキカイに近いイレギュラーな存在と言える。

容姿(アナザーオーマジオウ)

アナザーライダーとしては比較的オリジナルに近い姿をしており、ベルト部分はまんまオーマジオウドライバーになっている。
全体的なフォルムは「オーマジオウアーマーを装着したアナザージオウ」というべき造形だが、マスクの後部からはごわごわした黒い頭髪が生え、基本カラーが白になっており、鬣の白いファーなどはン・ダグバ・ゼバを髣髴とさせる。
なお髪の毛の造形などから、「復活直後の不完全だった頃のダグバ」がモチーフという説もある。
よく見ると背面右肩に「ZI-O」の文字がある。


能力(アナザーオーマジオウ)

バールクスの能力である「平成ライダーの力の無効化」と、飛流自身がアナザージオウⅡとして得た「時流を操作する力」を使用できるが、アナザーライダーとしての能力は不明。
飛流はこの力により時間軸を捻じ曲げ、「ツクヨミが女王として君臨し、ウォズがそれを支える」という可能性を引っ張り出して現在にはめ込み、昭和ライダーのライドウォッチを集めさせた上で平成と令和の時代を消し去ってしまった。
その他、他者の洗脳能力も備えている。
ただし時流の混線によりその人物が本来持ちえない力が引き出されるという副作用もあり、実際洗脳から逃れたツクヨミはこの世界線にはないはずの仮面ライダーツクヨミに変身している。

戦闘に関しての能力は
  • オーマジオウ譲りの圧倒的な身体能力
  • 不可視の衝撃波でジオウ・ウォズアーマー、ゲイツ、ウォズ、ツクヨミを軽々と薙ぎ払い変身解除に追い込む
等モチーフがモチーフだけにさすがの一言だが、本物のオーマジオウと比較すると*12かなりスケールは小さい。
とはいうが実のところ、アナザーディケイドが大暴れしたために相対的に地味に見えるものの、その力は全アナザーライダー中最強レベル。
アナザーライダーが元のライダーの特性を殆ど受け継ぐという点を考えれば、このアナザーオーマジオウも相手に応じて戦闘能力を必ず上回るように可変させる等の反則じみた能力が備わっているものと考えられても何らおかしい話では無い。



余談


  • アナザージオウの登場により、放送開始当初から視聴者間で提唱されていた「オーマジオウがアナザージオウ説」及び「ジオウがアナザーオーマジオウ説」が本格的に否定されたことになった。

  • アナザージオウのデザインは、ファンの間では「某ゲームの生物兵器」や「某巨人」に似ているという意見もある一方、
    頭部の見た目が仮面ライダー1号のマスクのデザインに近いという意見もある。*14また、仮面を剥がされたジオウとも解釈出来なくもない。
    仮面を剥がされたライダーは怪人でしかないという事だろうか……。
    「顔の文字で仮面ライダーである事を示すジオウ」に対して、「初代仮面ライダーに近い顔で仮面ライダーと同等の存在である事を示すアナザージオウ」という構図になっているとする説もある。
    更に「白を基調としたスーツ」や「皮膚が剥がれたような顔」などは、ジェネラルシャドウに近いという見方もある模様。

  • 改変後の世界にある飛流の像を囲っているアナザーライダーの中には、縮んで人間サイズになったアナザークウガも存在する。
    アナザークウガの左右にはそれぞれアナザーディケイドアナザードライブが含まれているが、この2体はこの後の第44話でスウォルツが生み出した個体である。
    アナザーライダーの形状は、生み出される前からある程度決まっているのだろうか?

  • 上記のように、アナザーウォッチには変身者の自我を蝕む副作用があることが海東によって名言されているが、真意は不明。
    しかし、この副作用の話が真実だとすれば、「飛流もまた、アナザーウォッチによってソウゴに対する憎しみが意図的に増幅されてしまったのかも知れない」という、飛流に対する評価が変わる意見も出ている。
    また、「時間改変能力で例のバス事故を未然に防がなかったのはどうしてか?」という疑問に対する回答の一例とも言えるかも知れない。*15



冥殿、やっぱりお前とは何度も追記・修正する運命にある……

すべてのWiki篭りの力を統べし、”裏のアニヲタWikiの王”だ……


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最終更新:2024年04月21日 15:39

*1 だが、実は写真の下の名前表示と記事の文章が一致しておらず、文章では「右の写真がソウゴ、左が飛流」となっているが次に画面に映った写真では「左がソウゴ、右が飛流」となっている。これがミスなのかそれともこれからの伏線なのかは不明。

*2 ゲイツとツクヨミがこの時代のレジスタンスになっているのは、二人が未来から来たことを飛流が知らないためだと思われる。

*3 「トマトは野菜だが、フルーツトマトはフルーツである」という2択だったが、その正解はどちらでもなく、永遠に論争が続いてしまうというもの。なお農林水産省の定義では「草本性であること」が野菜の条件のため、答えは一応「×」ということになりそうだが…。

*4 マキムラは工事の事故による死を回避したが、生きている状態でもアナザーウォッチを埋め込まれていたので、アナザーゴーストの力の残滓が残ることになった。

*5 ただし完膚無きにまでやられてたわけではなく、1対1でもそれなりにやり合えていた上にディケイドの方も大してダメージを受けた様子はない。

*6 恐らくエグゼイド・ムテキゲーマーのゲームエリア内での瞬間移動能力が由来。パラドクス戦時などで披露している。

*7 なお、飛流の変身とは異なり、アナザーウォッチを腰に近づける動作はない。

*8 オーロラカーテンで脱出した士とツクヨミを除いてソウゴの他に生き残ったのが彼だけだったため、彼もまた「死を賭けた試練」をクリアしたものと言える。

*9 更に余談だが昭和→平成の改元が行われていないと言うことは昭和天皇が譲位もなくご健在ということになるが、その場合昭和天皇裕仁は1901年生まれなので御年118歳ということになる。しんどそうだ。

*10 例として挙げるならば、「変身者が死亡・消滅しているアナザークウガ」「本体(城戸真司)へと回帰したアナザーリュウガ」「そもそもウォッチも契約者もいないアナザーキカイ」など。アナザーシノビやアナザークイズなど、変身者が健在の個体は理論上は変身可能と思われるが、詳細は現時点では不明。アナザーキカイに関しても一応ウールから力は奪えそうだが……。

*11 アナザーキカイは本体の媒体となる有機物が必要、命令も聞かずに暴れ回る等の違いもあるが。

*12 媒体が違うのでこれは仕方ないが

*13 ロジックに則ればオリジナルの名称は「仮面ライダーオーマジオウトリニティ」になるが、そんなライダーは存在していない。

*14 複眼が垂れ目気味、眉間のOシグナル、クラッシャーの形状、マスク側面の突起など。

*15 他には、タイムパラドックスの問題で能力を以ってしても防げなかったのではないか、黒幕であるスウォルツが何らかの妨害をしたのではないか、といった意見がある。