仮面ライダーバールクス

登録日:2023/12/28 Thu 00:35:16
更新日:2025/01/03 Fri 16:05:53
所要時間:約 7 分で読めます







ジクウドライバー!


\バールクス!/

変身!


ライダータイム!


仮面ライダー!バールクース!!


SINGULAR
0000

ライダ-




仮面ライダーバールクスとは、『仮面ライダージオウ』の劇場映画作品『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』に登場する仮面ライダー。

CV:後述
スーツアクター:中田裕士(Over Quartzer)、今井靖彦(仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド)



【スペック】

身長:200cm
体重:112.5kg
パンチ力:60t
キック力:126t
ジャンプ力:81m(ひととび)
走力:0.7秒(100m)


【概要】

ジクウドライバーバールクスライドウォッチを装填して変身する仮面ライダー。
モチーフは1988~89年とちょうど元号が昭和から平成に移行した期間に主役作品が放送されていたものの、諸々の事情で平成仮面ライダーシリーズにカウントされなかった仮面ライダーBLACK RX
また、そのRXとなる前の姿である仮面ライダーBLACKのライバルであったシャドームーンの要素も含まれている。

変身シークエンスは待機状態に入るとバッタの翅や脚を組み込んだ暗黒結社ゴルゴムの紋章にも見える豪華な時計が背後に現れ、ドライバーを回転させると黒い暗雲のようなオーラとRX同様の激しい光に包まれて変身が完了するというもの。
加えて変身者が常磐SOUGOの場合は、原典においてRXに変身する南光太郎オマージュか、変身ポーズが太陽に片手を翳すようなモーションとなり、変身完了と同時に周辺に配置された土器から炎が噴き上がる。

その姿はタスキのような革バンドや金の肩部アーマーなど、オーマジオウの要素をBLACK RXにあてがったような姿であり、身体に巻き付いた革バンドに隠れて見えづらいが、腹部にはRXの「サンバスク」に似た器官も備えている。

なお、名前の由来は元ネタとなったBLACK RXのアナグラム(BLACKRX→BARLCKX)。


【能力】



平成ライダーの力が通じない!?

平成ライダー自体に意味が無いからな。


さらばだ、ジオウ! 替え玉の王よ!!


意外にも基礎スペックはパンチ力以外が仮面ライダーグランドジオウを若干下回るが、それでも平成ライダーの中では屈指のスペックを誇る。
そしてこのライダーの持つ最大の強みが平成ライダーの能力を無効化する力
SOUGO曰く「平成ライダー自体に意味が無いからな」との事。
全然説明になっていないが、強いて理屈付けるなら『平成ライダー』という歴史をクォーツァーの視点から観測し、『破却されるべき歴史』として定義する事で『正しい歴史』に対する影響力を完全に削ぐ能力と言ったところか。
グランドジオウとの戦いではこの力で召喚された平成ライダー達の特殊能力を完封しながら、純粋な剣技と体術だけでライダー達をことごとく蹴散らして終始優勢を保ったが、
後の『仮面ライダー図鑑』での「平成仮面ライダーの力では太刀打ちできない程の強さを誇り」という記述から、実際のところは特殊能力というよりは「純粋にSOUGO本人の持つ桁外れのフィジカルと実力で圧倒していた」といった方が正しかった模様。

この他の能力としてバイオライダーライドウォッチによる液状化、及び同ウォッチとJライドウォッチの併用による巨大化といった能力を持つ。
そして『仮面ライダーBLACK』で創世王も使用した長方形のバリアを張る場面があり、シャドームーンが一部混じったようなビジュアルなども考慮すると、創世王と同等の存在に至っている可能性がある。


【装備】

ジクウドライバーやライドウォッチそのものなど、各ライダーに共通する事項についての説明は割愛する。
詳細はこちら、及びライドウォッチの項目を参照。
なお、劇中ではRXとロボライダーのライドウォッチも所持していたが、いずれも未使用に終わった(ロボライダーライドウォッチのみ、それを拾った仮面ライダーゾンジスが仮面ライダーゼロワン戦で使用)。

  • 長剣
「リボルケイン!」の掛け声と共に現れる西洋風の長剣。
原典であるRXのリボルケイン、バイオブレード、サタンサーベルを足したようなデザインとなっているが、
鍔の風車部分の周囲をよく見ると変形させたカタカナで「リボルケイン」と書かれており、『ジオウ』のライダーに共通する文字の意匠も盛り込まれている。
「ケイン」というのは「」という意味であるためか、RXのものは刃の部分が棒状だったが、バールクスのそれは両刃剣の形をしている。

使用の際は原典のRXのようにジクウドライバーから召喚し、刀身を白く発光させて高熱を纏わせたり、高速で投擲して自身の手元に遠隔操作で引き寄せるといった芸当も可能。
もちろん原典のリボルケイン同様、相手を斬り裂けばちゃんと白い火花も散る。
しかし、これだけリボルケインを彷彿とさせる要素が盛り込まれていながらも名称はリボルケインではないようで、
『ジオウ』超全集を始めとした資料や各種玩具の説明文では「『リボルケイン』という掛け声と共にベルトから取り出す剣」や単に「長剣」など、頑なに「リボルケインである」と明言する事を避けた、やたら回りくどい名称が使われている。
ファンからの通称は「リボル剣」など。お前の名称って醜くないか?


【必殺技】

  • バールクスタイムブレーク


フィニッシュタイム!

バールクスタイムブレーク!


左足に紅いエネルギーを纏わせて回し蹴りを叩き込む。
この技でグランドジオウの召喚した平成ライダー達を纏めて葬った。
また直前には右足に紅いエネルギーを纏わせて飛び蹴りを叩き込むシーンがあるが、『ジオウ』超全集ではこちらも「バールクスタイムブレーク」として扱われている。

  • バールクラッシュ
技名を叫んだりはしていないが、威力は間違いなく必殺級。
上記の長剣を発光させながらRXと同じ動きで放つ刺突、または投擲で敵を貫く。
前者はグランドジオウに止めを刺して変身解除させ、後者は仮面ライダーウォズ黒ウォズ)を背後から貫いて変身解除どころか殺害している。
また、刀身に青緑色のエネルギーを纏わせた長剣を振るって斬撃を飛ばすパターンも確認されており、こちらは後述のデビルライダー軍団の個体が使用した。
上記の技名はゲーム『仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ』より。

  • 液状化
バイオライダーライドウォッチを起動して発動。
自らの体を液状化させる。
この技で仮面ライダーブレイド キングフォームの攻撃を回避した。

  • 巨大化
ゾンジスが落としたJライドウォッチを起動して発動。
自らの体を巨大化させる。

ゲル化&巨大化した状態のまま、長方形のバリアを張って敵の攻撃を防ぐ。
通称平成引きずる板醜い時代だね~♪


【登場作品】

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer



お前達の平成って…醜くないか?

まるで凸凹で、石ころだらけの道だ。

……“醜い”?

俺が『平成』という道を、綺麗に舗装し直してやろうってこと…


クォーツァーのリーダーである常磐SOUGO(演:ISSA)が変身。
平成ライダーを含む全ての平成生まれの存在を歴史ごと消し去り、始めからやり直そうと目論んだ。
詳細はクォーツァーの項目を参照。


『仮面ライダージオウ ファイナルステージ』



信じてもらえないかもしれないだろうが、俺は改心した。
お前の言う通り、いつまでも過去に固執しても仕方ない。今を生きなきゃな。

飛流

この仮面ライダーバールクスの力を偶然手に入れたのも、運命だと思わないか?
俺にツクヨミの野望を止めるのを手伝わせてくれ。

……信じていいんだね?

信じてもらえないなら、俺をこの場で倒せ。抵抗はしない。


なんとこれまで幾度となく敵対してきた加古川飛流(演:佐久間悠)が変身。
昭和ライダーを至上と持ち上げるライダー懐古主義者によって、ツクヨミとウォズが洗脳されて敵に回るという事態を修正するためか、常磐ソウゴへの恨みはどこへやら、彼に協力を仰いで栄光の7人ライダーのライドウォッチを集めるが……


仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ



うはは、この剣スッゲー!

フン…!

ちょっ、ちょっと待って、ちょっと待って…! タンマ、タンマ、タンマ……!
話そ? ねぇ一回話そ!


ディアブロによって作り出された「デビルライダー軍団」の1体として登場。
百瀬龍之介の肉体を守るために、サイクロトロンドライバーの力で2071年の世界に送り込まれたバイスが変身したBLACK RXのクローンライダーと交戦。
奇しくも元ネタとのドリームマッチとなった。
バイス自身がぶっつけ本番であてがわれたRXの力を使いこなせていなかったためか、最終的に変身解除させる形でバールクスが勝利している。
一部の観客からは「リボルケインを剣扱いしたバイスにキレた」「パチモノのRXは許せなかった」などと厄介なRXファン扱いされていたりする。


『仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド』



ならば…貴様を倒し、この世界を滅ぼしてやる。


この世界の終焉は宿命だ! 今さら変えられんぞ!

カグヤ様は絶えず輝く生きる伝説…。過去の宿命など、塗り替えればよい!


EPISODE 1での次回予告で登場が判明し、EPISODE 2に登場。
『レジェンド』の世界にて全並行世界の支配を目論む悪の組織「ハンドレッド」の幹部「ハンドレッド四人衆」のストリウスそっくりな男・ゲンゲツ*1(演:古屋呂敏)が、オーロラカーテンを通過する形で入手したバールクス用のアイテム一式で変身。
配下のカッシーン達を引き連れて鳳桜・カグヤ・クォーツの元へ襲撃を開始し、仮面ライダーレジェンド&仮面ライダーガッチャードと交戦。
しかし、令和ライダーとは相性が悪かった、もしくはゲンゲツの実力やフィジカルがSOUGOに及ばなかったためか、反対にレジェンド&ガッチャードのコンビには終始苦戦。
これまで見せてきたバールクスとしての強さが嘘の如く、最期はガッチャード フルフルロケットとレジェンドのダブルライダーキックを受けて呆気なく倒された。
なお、ハンドレッドはバールクス用のライダーシステムやカッシーンの他、ダイマジーンまで保有しているが、クォーツァーの関連性は今のところ不明。
使えるスーツを引っ張り出してきただけというのが実情らしいが
後に『仮面ライダーガッチャード』本編でハンドレッド四人衆のサイゲツ達が並行世界に存在する歴代ダークライダーの能力を複製・借り物として使用していた事から、ゲンゲツも同様にバールクスの能力をコピーしていたと思われる。


【余談】

スーツアクターについて

『Over Quartzer』でのバールクスのスーツアクターは元々は原典『BLACK RX』でRXを演じた岡元次郎氏を予定していたが、岡元氏のスケジュールが調整できなかったため、断念せざるを得なかった模様。
その後の『ガッチャードVSレジェンド』でのスーツアクターは今井靖彦氏であり、またしても岡元氏の出演は叶わなかった。


変身ポーズ

ISSA演じるSOUGOの変身シーンをよく見ると、ジクウドライバーのボタンを押し忘れている。
ライドウォッチを装填したシーンを見ると分かるが、ドライバーが水平のまま動いていない。
お前の変身ポーズって…何か忘れてないか?


バールクス誕生の影響?

バールクスは「仮面ライダーBLACK RX」の力をライドウォッチとして所持しているが、言い換えればその前身「仮面ライダーBLACK」の力までは入手できなかったあるいは昭和ライダーの力はいらなかったとも解釈できる。
……そしてバールクス誕生から3年後の2022年、「RXに繋がらない第3のBLACKの物語」である『仮面ライダーBLACK SUN』が登場。
厳密に言えば『BLACK SUN』の主役は「仮面ライダーBLACK SUN」であり、物語の始原も特撮・萬画両方のBLACKとは異なるのだが、あるいは「RX(未来)の要素」をバールクスが入手したせいで誕生したのが「『BLACK SUN』の世界」……なのかも知れない。


まさかのカードゲーム参戦

2024年、『ガンバレジェンズ』にてまさかのカード化が決定した。この弾ではレジェンドが登場しており、彼の相手としても登場したからという理由もあるかもしれない。
LRカードの恐ろしい効果は相手のスピードレベルを下げる事。といってもスピードレベルが最大5まで達するカードが既に出ている事からそれには流石に太刀打ちできないかもしれないが…
ただ、バールクスのパラレルLRカードはファン垂涎モノ。何とあの平成引きずる板バリアに漢字の「平成」の穴を開けられて小渕恵三元首相のようになったシーンが描かれたカードなのだ。



お前ら…!おかげでアニヲタWiki(仮)の歴史は無茶苦茶だ!

せっかく美しく追記・修正してやろうとしたのにぃッ!!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 仮面ライダージオウ
  • 平成ライダー
  • 常磐SOUGO
  • ハンドレッド
  • ISSA
  • 加古川飛流
  • 佐久間悠
  • 中田裕士
  • 今井靖彦
  • 仮面ライダーBLACK_RX
  • 仮面ライダーバールクス
  • 仮面ライダー
  • 悪役ライダーリンク
  • 仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド
  • 古屋呂敏
  • フィジカルおばけ
  • Over Quartzer
  • ダークライダー
  • 劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer
  • クォーツァー
  • BLACK RX→BARLCKX
  • その姿は…BLACK!?RX!?悪のライダー
  • 劇場版限定ライダー
  • ネタキャラ
  • デビルライダー軍団
  • ゲンゲツ
最終更新:2025年01月03日 16:05

*1 『ガッチャード』第33話にて名前が判明。