登録日:2019/08/07 Wed 16:19:15
更新日:2025/03/20 Thu 17:39:40
所要時間:約 18 分で読めます
【注意】この項目は映画本編の重大なネタバレを含みます。
ごく普通の高校生だった常磐ソウゴ。
彼は全ての平成仮面ライダーの力を集め、ライダーの王を目指していた。
しかし……
今や『令和』の世を迎え、平成ライダーは既に過去のもの……。
祝え!
旧時代の歴史を塗り替え、新時代の幕を開ける令和の象徴!
その名も“仮面ライダーゼロワン”! まさに生誕の瞬間である!
\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/
\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/
君がウォッチを受け継ぐと、彼らの歴史をも受け継ぐ。忘れたかい?
ウォッチが遂に揃った。
『平成』の時代を駆け抜けたライダーの力は今、常磐ソウゴが全て奪った!
祝え!
過去と未来をしろしめす時の王者……
常磐ソウゴが真の大魔王となった瞬間である!
(アルティメットフォーム変身音)
(シャイニングフォーム変身音)
サバイブ!!
Standing by……Awakening.
Absorb Queen! Evolution King!!
平成仮面ライダー、最終章。
響鬼・装甲!!
Hyper Cast Off! Change Hyper-Beetle!!
ライナーフォーム!
ビュンビュ~ン!テンション・フォルテッシモ~ッ!
変ッ身ッ!!
クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!カブト!電王!キバ!
ファイナルカメンライド!ディケイド!!
皆の者、我が魔王に続け!!
エクストリーム!!
プテラ!トリケラ!ティラノ!
プ・ト・ティラーノザウルース!!
Cosmic!
Cosmic On!!
イーンフィニティー!プリーズ!
ヒー!スイ!フー!ドー!ボー!ザバ!ビュー!ドゴーン!!
フルーツバスケット!ロックオープン!
極アームズ!大・大・大・大・大将軍!!
みんな行くぞ!ジオウに───俺“達”の王に続くんだ!!
ファイヤー・オールエンジン!
ドライブ!タイプ・トライドロン!!
ムゲンシンカ!アーイ!チョーカイガン!ムゲン!
KEEP ON GOING! ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴッドゴースト!!
ドッキーング!パッカーン!ムーテーキー!
輝け!流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼーイド!!
グレート!オールイェイ!ジーニアス!
完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!
スゲーイ!モノスゲーイ!!
お前は何の為に王になりたかったのだ?
他の者に認められる為か?それとも……自分が特別である為か?
……違う……。
違う!
他の人や平成ライダーなんか関係ない!!
俺が王になりたかったのは……世界を良くする為だ!!
キングタイム!
仮面ライダー!ジオーウ!
オーマー!!
時代を壊せ、未来を変えろ。
●概要
ゲスト俳優としてTVシリーズの主題歌アーティストの一人であるISSAを始めとしたDA PUMPのメンバー全員、斉藤秀翼、パパイヤ鈴木、前野朋哉、若林時英が参戦。
ゲストライダーは
仮面ライダーバールクス、仮面ライダーゾンジス、仮面ライダーザモナス、劇場版限定フォームにして究極フォームとしてオーマフォームが登場する。
そして今回は
『ジオウ』の「ドライブ編」としての一面も持つため、レジェンドキャストとして
詩島剛(演:稲葉友)、クリム・スタインベルト(演:クリス・ペプラー)も出演し、最後の
レジェンドライドウォッチ継承の瞬間が描かれる。
その後のEP47ではゲイツがクリムと剛を知っていた事、特に剛については本作品で出会った事が東映の公式サイトにて明言されている他、
EP40でドライブライドウォッチ未継承の状態で
仮面ライダーグランドジオウへの変身に至った事、及びEP41ではその状態で
オーマジオウと戦った事が本作に繋がると東映公式サイトで示唆されており、
プロデューサーの
白倉伸一郎氏曰く「第39話と第40話の間くらいに位置づけてもおかしくはない」との事。
『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』と同様に試写会は開催されず、そのため本作にも何らかのサプライズが仕込まれていると推測した者は少なくなかった。
そして、そのサプライズは観客の想像を超えた……否、誰も想像すら出来なかったものであった。
そして本作は、主人公ライダーを差し置いて
本編開始から次回作主人公にして令和最初の仮面ライダー、『仮面ライダーゼロワン』が登場。
その登場シーンの撮影には代役が使われ、ゼロワンの情報が一般公表される前に名前を知ったエキストラにも詳細を隠し通す徹底ぶりを見せた。
物語は『ジオウ』ドライブ編と
オーマジオウの真実の一端を描くのみならず、『平成仮面ライダー』という題材を『平成ジェネレーションズFOREVER』とはまた異なるベクトルで扱い、
本作に登場する全てのライダーも『平成』が関係してくる事から、
「平成という時代はなんだったか」「平成仮面ライダーの枠組み」について考えさせられる内容となっている。
しかしながら、『平成ジェネレーションズFOREVER』以上にメタフィクション要素が強まっており、それによる
賛否両論の感想も多い。
ちなみに、本作の直接の後日談とされているのが恒例の『ファイナルステージ』である。
●あらすじ
最高最善の魔王を仲間達と共に目指す
常磐ソウゴ/仮面ライダージオウの住むクジゴジ堂の元に、
仮面ライダードライブの生みの親、クリム・スタインベルトから映像が届く。
クリムの自宅跡地に向かったソウゴ達は、
詩島剛/仮面ライダーマッハと出会い、「何者かが過去に遡りクリムの祖先を消し、ドライブの歴史を消そうとしている」事に気づく。
謎のライダー・ザモナスに襲撃されたソウゴ達はクリムの祖先がいる時代、1575年へと向かう。
そこで出会った後の第六天魔王・織田信長と行動を共にし、クリムの祖先を守ろうとするソウゴ達。
しかし、それは未だソウゴが正しく継承出来ていないドライブライドウォッチに繋がるのみならず、大いなる陰謀の幕開けに過ぎなかった…。
全ウォッチの継承、謎のライダーの暗躍、ウォズの正体、そして
オーマジオウの真実…全てのピースが揃った時、『平成』は幕を閉じ、常磐ソウゴ最後の試練が幕を開ける……。
これが、平成ライダーの歴史の……最後の1ページです。
●登場人物
○クジゴジ堂
「ふざけるな!それじゃ俺が……。俺がみんなからライダーの力を奪ったって事じゃないか!!」
主人公にして最高最善の魔王を目指し、最低最悪の魔王になる運命と戦う元高校生。
今回のっけから
「『ジオウ』が終わって、新しいライダーが始まるんだ…」と
メタ発言をかますほどの夢を見る。
クリムと剛の願いを受け、1575年に
タイムスリップし、念願の織田信長と出会うが、現代人が抱く信長のイメージとあまりにかけ離れており、唖然としたり面白がったりと忙しい。
物語が進むと同時にウォズの
裏切りと、
「何故自分が王として選ばれたか」という真実に対面し、打ちひしがれるが、ある人物の叱咤により…?
「ソウゴと出会い…共に戦い、暮らす中で……いつの間にかアイツに惹かれたんだ!!」
ご存知、
ツンデレ救世主であり、ソウゴの友。
テレビに映った
「長篠合戦図屏風」に仮面ライダーゲイツと
タイムマジーンが描かれている事に驚愕。
さらに1575年に
タイムスリップした際、成り行きで信長の代役を務め、さらにはやむなく武田軍と対峙するという行動に出る。
物語中盤、ソウゴと
オーマジオウの真実に気付き、裏切ったウォズに想いをぶつける。
映画本編では遂にソウゴに対し…?
「私達の知っているソウゴが、歴史上のソウゴじゃなかったって事……!?だとしたら……!」
ご存知、ライダーに変身してほしいくらいの武闘派
ヒロイン。
そんな事言ってたら本編の最終回前でホントにライダーに変身しちゃいました
今回もファイズフォンⅩを主武装としてぶっ放します。
1575年に
タイムスリップした際、着物姿を見せるも、チャームポイントの
マントは欠かせない模様。
「この計画書の通りに、私が導いただけだ……」
ご存知「祝い」の鬼であり、『ジオウ』本編から続くストーリーテラーにして
本作の裏主人公。
今回は1575年にタイムスリップしたにも拘わらず、
「私までコスプレしたら、見ている人が混乱するからね」とのたまって変装拒否したり、「“見ている人”?何それ?どこ?誰?」
敵を倒した後の決めポーズ(決めシーン)でジオウⅡの剣が(画面から見て)自身の前にあったので
「カブリも気にしてほしいね」と零して自ら剣の角度を調節したり、
度を越したメタネタを「カマシスギ!」まくったりと、平気で第四の壁をぶち壊しにかかってくる。デッドプールかお前は。とか言ってたらあっちもあっちでやべー映画公開した模様
傷付いたなら済まない……。
ごく普通の高校生に過ぎなかった君に、ずっと―――
“生まれながらの王”…というセルフイメージを刷り込んできたからね。
……だが、私は嫌いじゃなかったよ。君を“我が魔王”と呼ぶ事が……。
正体はクォーツァーの一員。
ソウゴの事は真の主人であるSOUGOを
魔王にするための替え玉として利用しており、肌身離さず持っている「逢魔降臨暦」の正体は
預言書の類いではなく、
平成ライダー達の歴史をライドウォッチとしてソウゴ=“記念のライダー”たるジオウ一人に収斂するための計画書に過ぎなかった。
ソウゴが全てのウォッチを揃えた時を見計らうと彼を切り捨て、SOUGOに献上する。
しかし、その内心は複雑で、実際のところは“常磐ソウゴ”という個人に肩入れしつつあった。そしてゲイツの説得と立ち上がるソウゴを見て…?
「お…お帰り、ソウゴ君!お友達来てるよ!」
ご存知、クジゴジ堂の店主であり、ソウゴの大叔父さんにして、ソウゴ達の平和な日常の象徴。
クリムの映像ジャックにビビったり、ホログラムのクリムにお茶出そうとしたりいつものおとぼけな癒しキャラを見せている。
ラストシーンのソウゴへのセリフは必聴。
○『仮面ライダードライブ』のレジェンドキャスト
「ソウゴ!俺がウォッチを渡したのは、お前が“王様”だからじゃない。……“お前だから”だ!」
かつて命を散らした“
ダチ”のために様々な戦いを経験した男。
ドライブ関連の技術の元であるクリムを守るためにソウゴに助力を請う。
全てが終わったあと、クリムとともにドライブとマッハのライドウォッチを託すが……。
「済まない、剛…。気付くのが…遅すぎた……」
友の蛮行により命を奪われ、今もなおデータとして存在している科学者にして、
仮面ライダードライブのもう一人の変身者。
祖先であるクララの危機による自分の存在の消失を感じ、剛とソウゴ達に助力を請う。
今回はクジゴジ堂のTVを媒介にした映像とホログラムという形ではあるが、「ベルトさん」ではなく、クリム本人として登場。
自身の存在が消えかかっている原因が系譜自体の断絶と独力で察知したり、ホログラム越しにドライブウォッチを持ったりと、今回も地味に凄い技術をサラッと披露している。
もっとも、『ドライブ』本編や
派生作品で似たようなことはやっていたので、
「相変わらずの平常運転」という意見もあるが。
○その他
「思い出したか、若き日の私よ…」
49年後の世界に君臨する「最低最悪の魔王」にして、未来のソウゴその人。
時空を超えてソウゴに「あること」を語りかけ…?
バス事故で命を落としたソウゴの両親。
回想で登場し、そのシーンの幼少期のソウゴの思い出は、その後すぐの
オーマジオウの言葉と合わせると涙腺崩壊もの。
クォーツァーが従えるロボット兵。
TV本編では無類の強さを見せつけたカッシーンだが、本作にてクォーツァーの戦力として大量に登場し、
まさかの量産型だったことが明かされた。
とはいえ、本作のカッシーンは
マントのようなヒラヒラが付いていない
(CVも津田健次郎じゃない)ため、
『ジオウ』本編に登場した個体は指揮官機、或いはハイエンドモデルの類と思われる。
『ジオウ』TV本編の
ラスボスにして、ソウゴの両親の命を奪った張本人。
バス事故直後の回想で登場。
若干踊らされた感が出て来ているが……。
●本作のゲストキャラクター
○1575年の真実
「いいね!いいね、いいね~!どっからどう見ても信長じゃ~ん!!うん、バッチリ!」
演:前野朋哉
戦国時代、乱世を駆け抜けた第六天魔王その人であり、今までの平成ライダーシリーズでも様々なアプローチで信長を描いてきたが、今回遂に本人が登場。
だが、実際に出てきた信長は魔王の貫禄を微塵も感じさせないただのおちゃらけダメ中年で、長篠の戦いの最中に失踪してクララと遊ぼうとするなど救いようもないうつけ者。
ゲイツ達にとってのソウゴがそうだったように、「歴史は後世の勝手なイメージにすぎない」ことの象徴。
一方でクララがその身を狙われれば第一に自宅まで送り届け望まずながらも恋のキューピッドになる男気を見せたり、ソウゴらと別れた直後に一瞬だけ王の器を感じさせるところも。
信長に憧れていたソウゴは唖然としたり面白がるが、後に彼にある人物の心の琴線に響かせる事になる言葉をかけ…?
「惚れ惚れする武者っぷり!これは『屏風映え』するでござるぞ!!」
演:若林時英
信長に仕えるござる口調の若き
忍者。腕も立つが、趣味で信長の伝記を書くなど文筆にも長ける。
本作の世界では
信長が後世「魔王」とされるようになったのは、彼がウォズの「我が魔王」という言葉にインスピレーションを受けて伝記に書き加えたせいである様子。
信長の代わりに長篠の戦いに挑むゲイツを見て「屏風映え」する彼に惚れ込んで筆を走らせ……つまり(ゲイツが過去に介入したからとはいえ)
「長篠合戦図屏風」にゲイツ関連が描き足されていたのもこいつのせいである。
それどころか、ゲイツに心服しすぎて
そのままタイムマジーンに密航して現代についてきてしまうが、意外な形で活躍を見せ、最終決戦にもそのまま参加する。
そして当たり前のように現代に残ってる。
永禄元年生まれ(=1575年で満17歳)とのことで、ソウゴ達より少し年下にあたる。
その名前や「信長に関する伝記」を書いていることから、『信長公記』の著者である太田牛一がモデルだろう。
「信長、大事な戦があるんでしょ?」
演:蒼葉える
クリムの祖先で、オランダ商人の娘。
信長に惚れられており、彼から熱いアプローチを受けているが、実はピエトロという相思相愛の恋人がいる。
彼女の登場で、地味に謎の多かったクリムの系譜がオランダ系、かつ戦国時代まで遡れるということが判明した。
クリムの役者さんの祖先はドイツ系アメリカ人と光秀なのに。
また、本編ではサラッと流されているが、彼女が信長にした「
お礼」は
確実に日本の戦史、ひいては日本史そのものに大きな影響を与えており、色んな意味で凄い人である。
「神は許したもうた…!クララ!」
演:Caleb Bryant
クララの恋人でカトリック系のキリスト教徒だったらしいが、足を洗いクララと暮らすことを誓う…信長「リア充爆発しろ!」
日本史では有名な武田騎馬軍団の斬新な解釈を見せてくれる。
作品のテーマからして決して予算不足というわけではないのだろう。多分おそらくきっと。
「歴史の管理者」を名乗る、本作の敵勢力。
『
クウガ』から始まる平成仮面ライダー達が駆け抜け、伝説を塗り替えた『平成』の歴史を
「醜い」「凸凹で、石ころだらけの道」と見下している。
『ジオウ』の物語
をまるで打ち切りにするために急に湧いてきたような全ての黒幕と言える存在である。
リーダー以外のメンバー全員が、ウォズと同じ、或いはその意匠がある服装を身に纏っているのが特徴。
詳しくは個別項目を参照。
○その他
「今、平成ライダーを背負っているのは…お前だろう!!」
演:木梨憲武
まさかの
フジテレビのバラエティ
『とんねるずのみなさんのおかげです』内パロディコント『仮面ノリダー』からの参戦。
スクリーンに登場した瞬間、観客は大混乱するか、ポカーンとするか、腹筋崩壊を起こしたという。世代別だから仕方ないね。
ちなみにソウゴ役の奥野も知らなかった。まあ彼が生まれる前(1988年~1997年)のネタなのでしょうがない。
なお、『ドライブ』勢はこの後も『ジオウ』本編に
予想もしなかったゲストが登場しており、白倉Pの告げていた「『仮面ライダーブレン』以外のサプライズがどれのことなのか分からない」とファンから言われることに。
?「こうやって忘れられていく」
当時の姿そのままに牢獄に閉じ込められ、しかも喋る度に隙間風が吹き、それがまた哀愁を誘う……
劇中では自らを
「平成の時代、悪と戦った……改造人間さ」と称する一方で、
「俺は仮面ライダーに認められなかった」と自嘲してもいる。
クォーツァーに捕らえられた上にウォズから真相を聞かされ、
絶望に打ちひしがれるソウゴを叱咤激励するという
10年前の夏映画のライダーマンを思わせる役割を担っている。
剛達がソウゴの救出に向かった時には姿を消していた事から幻かと思われていたが、どうやらその後も牢獄の中からソウゴ達の戦いを見守っていたようであり、
全てが終わると満足げに頷きながら
「びゃ~おう!」と歓喜の雄叫びを上げていた。
そもそも『仮面ノリダー』自身、当時の東映スタッフからは快く思われておらず、お茶の間で大人気になったことに押されて渋々黙認したという経緯があった。
今回は現在『ノリダー』の著作権を持つ東映が木梨に直接オファーしたとのこと。
白倉Pは本作の裏テーマとして「平成ライダー史」を挙げており、平成ライダーは『クウガ』で始まったが、平成初頭の少年はノリダーで仮面ライダーを知ったことから、その事実をきちんと歴史に刻む目的でノリダーの出演を決めたのだという。
なお、割と長時間登場していたのだが、奥野と顔が同時に映るカットは実は
1秒も無い。そこは徹底する東映である。
また、後に公開された東映公式サイトの『
仮面ライダー図鑑』でも登場人物として専用のページはしっかりあるのだが、写真は一切載っていない。
一応、ネットニュースにてノリダー出演の報道がされた際や個人のインスタグラムには2人の変身ポーズを映したスチルが掲載されており、劇中の内容的にも別撮り合成ではない。
メイキング映像でも両者のやり取りがしっかりとあり、中には歴史の重みが感じられるものも。
エンドロールでは“in memory of a legendary Kamen hero”とクレジットされており、かつての事を思うと感慨深いものがある…かもしれない。
●登場仮面ライダー
ご存知、終わりの平成ライダー。
登場フォームは通常形態、
ジオウⅡ、
グランドジオウ、そして
オーマジオウの力を得た最高最善の王たる
オーマフォーム 。
登場フォームは通常形態、フューチャーリングシノビ、ウォズギンガワクセイフォーム。
ご存じ、剛が変身する
燃える炎のバイクライダー。
登場フォームは通常形態のみだが、特徴的な
名乗り口上を披露する他、スーツアクターも『ドライブ』本編同様、渡辺淳氏が担当する。
見るがいい!平成ライダーが溢れだしている!枷など通用しない!
彼等こそ、思う通りに生きる者達なのだから!!
工場の屋上からスタイリッシュに飛び降りながら登場。
最終決戦における
最強・最終フォームへの一斉フォームチェンジで
ベルトが次々とアップで映るシーンではトリを務める。
センターでオルタリングを輝かせ、
太陽の輝きを宿した戦士・
シャイニングフォームへの
極限進化を果たした。
ドラグセイバーを振るってカッシーン達を薙ぎ倒しながら登場。
最終決戦では召喚したドラグレッダーでダイマジーンを攻撃させ、自身は
戦いを終わらせる赤き龍の化身・
龍騎サバイブに変身。
『
龍騎』本編未使用に終わり、ディケイド コンプリートフォームが召喚した個体のみが使用した必殺技・バーニングセイバーもさりげなく披露。
他のライダー達との一斉攻撃でザモナスとゾンジスを撃破した。
“超エネルギー!ファイズ!ブラスター!”
「Awakening.」
もはや恒例と言うべきか、メカニカル&
高速戦闘繋がりでカブトと共に登場。
限界強化された
最大出力のクリムゾンボディを誇る
ブラスターフォームに変身するが、平成ライダーキックで歴代平成ライダーのベルトが次々と映るシーンでは、
ファイズドライバーからファイズフォンが外されているため、
一人だけ空のベルトが映るというやや寂しいことに……
“黄金色の鎧!ブレイド!キング!”
「Evolution King!」
カッシーンと揉み合いながら一緒に落下する、いかにも『
剣』なアクションで登場。
アンデッドの力を金色の甲冑として
その身に纏ったキングフォームで単身バールクスに攻撃を仕掛けたものの、バイオライダーの力でかわされてしまった。
ベルトが変わらない数少ないライダー。
よく見るとラウズアブゾーバーがセロハンテープで貼り付けられている。
独特の掛け声と共に音撃棒・烈火を振るってカッシーン達を迎え撃ちながら登場。
最終決戦では
アカネタカとリョクオオザルを巨大化させてダイマジーンの相手をさせ、自身は
鍛え上げられた鬼の力を
音撃の赤き装甲として纏った
装甲響鬼に変身。
当初は
仮面ライダーとは別の企画であり、放送途中での
路線変更を余儀なくされた『
響鬼』もまた「瞬間瞬間を必死に生きた」存在といえる。
ベルトが変わらない数少ないライダー。
“羽ばたけ!超速!ハイパーカブトー!”
「Hyper-Beetle!」
カッシーンを柱に片手で叩き付けるという、的確に攻撃を見切りつつ、カウンターを叩き込む
天道スタイルを忠実に再現しながら登場。
最終決戦では
虹色の翼で羽ばたき、
超スピードで時を超えるハイパーフォームに変身。
唯一バールクスに吹っ飛ばされずに残った。
流石天の道を往き、総てを司る男は格が違った
左腰にハイパーゼクターが装備されているとはいえ、基本的にはベルトが変わらない数少ないライダー。
“集まれイマジン!電王!ライナー!”
「LINER FORM!」
デンガッシャー・ソードモードによる白兵戦でカッシーンを相手取りながら登場。
最終決戦では
いくぜいくぜいくぜ!と、(デンカメンソードに宿る力として)
全てのイマジンと今一つになった
ライナーフォームに変身。斬撃を放ち、ザモナスとゾンジス撃破に貢献した。
なお、変身の際には『
電王』本編や『
さらば電王』とはまた異なり、クライマックスフォームに近い手順(ケータロスのイマジンボタンを押してから側面のボタンを押さずにデンオウベルトに装着)で変身を行っている。
『電王』第36話、『平成ジェネレーションズFOREVER』、『ジオウ』EP40に続き、CSMデンオウベルトでも再現出来ない音声パターンが追加されてしまった
“鎖を解き放て!キバ!エンペラー!”
「ウェイクアップフィーバー!」
歴代平成ライダーの中で真っ先に登場。最後の平成ライダーキックではバールクスのバリアを最後にブチ抜いていたりする。
突き落としたカッシーンを追って飛び降りるという、キバフォームの荒々しい戦い方も再現されている。
最終決戦では
解放されし秘められたパワーを発揮する
皇帝の鎧を纏ったエンペラーフォームに変身した他、キャッスルドランを呼び出してダイマジーンにも対抗した。
ザモナスのタイムマジーンといい、妙に出番が多いキャッスルドランである。
Blu-ray コレクターズパック収録のオーディオコメンタリーは非常に盛り上がっていた
一番最初に登場・戦い方の再現性・タイムマジーン・平成ライダーキックで最後にブチ抜き……と恐ろしいくらいの優遇っぷりだが、これは『キバ』10周年の年の作品の〆の映画だからだろうか。
“最強は俺だ!AH~!ディケイド!コンプリートー!”
「ファイナルカメンライド!」
原典『
ディケイド』本編からの登場であるため、『平成ジェネレーションズFOREVER』同様にディケイドライバーの状態で登場。
なお、『ジオウ』本編では準レギュラーだが、残念ながら本作では変身後のみの登場かつ、声もライブラリ出演となった。
『ジオウ』本編では見られなかった
仮面ライダー達の真の力を宿した戦士・
コンプリートフォームへのファイナルカメンライドを果たした。
最終回が
映画に続いたりと、『響鬼』並に瞬間瞬間を必死に生きたと存在なのかもしれない。
“究極!極限!ダブル!エクストリーム!”
「エクストリーム!」
多数のカッシーンを相手に、原典『
W』さながらの回し蹴り主体のスピーディーな格闘戦を展開。
最終決戦では
地球の記憶と一つになった、
二人で一人の究極戦士・
サイクロンジョーカーエクストリームに変身した。
“恐竜王オーズー!プト!ティラー!”
「プテラ!トリケラ!ティラノ!」
“宇宙を掴め!フォーゼ!コズミック!”
「Cosmic!」
「思う通りに生きる者達」というウォズの台詞を象徴するかのように、ロケットモジュールの力で縦横無尽に飛び回りながら派手に登場。
懐かしの
ヘッドバットも見せてくれる。
最終決戦では
宇宙最強のコズミックエナジーを身に着け、
友との絆が生み出す力を武器に戦う
コズミックステイツにステイツチェンジし、ザモナスとゾンジスの撃破に貢献した。
“輝け!ウィザード!インフィニティー!”
「イーンフィニティー!」
龍騎の隣でひっそり登場してあまり目立たなかったが、アクロバティックなアクションは健在。
最終決戦ではダイマジーンの相手を
ウィザードラゴンに任せると、自身は真っ先に
永遠なる魔宝石の輝きを放つ、
マジ最強の魔法使い・
インフィニティースタイルにスタイルチェンジした。
ベルトが変わらない数少ないライダー。しかも唯一
魔法モード。
“天下無双!鎧武!極ー!”
「フルーツバスケット!」
“超高速!ドライブー!トライドローン!”
「トライドロン!」
正式に継承された事を強調するためか、グランドジオウの召喚ではセンターに。
最終決戦で現れた方はフォーゼの陰に隠れて分かりづらいが、徒手空拳でカッシーン達の相手をした他、
スーパーマシン・トライドロンと融合した、
最強最速のドライブ・
タイプトライドロンへのタイプチェンジを見せた。
ベルトが変わらない数少ないライダー。
“命、燃やすぜ!ゴースト!ムゲーン!”
「ムゲン!」
『平成ジェネレーションズFOREVER』同様、霊体により浮遊しながらの戦闘を披露。
最終決戦では命を燃やして無限進化を果たし、心の強さを力に変える最強のゴースト・ムゲン魂にゴーストチェンジしてザモナスとゾンジスに挑み、撃破に貢献した。
なお、ガンガンセイバーではなく、終始サングラスラッシャーを使用していた。
“黄金のエグゼイドー!ハイパーム・テ・キー!”
「ハイパームテキ!」
アクションゲーマー レベル2の際には『
エグゼイド』本編でも見せたゲームキャラらしいアクロバティックな動きで戦って見せた(特徴的なエフェクトも再現)。
最終決戦では
光るそばマンことハイパームテキな黄金ボディを誇る、
完全勝利のエグゼイド・
ムテキゲーマーにレベルアップ。他のライダーとの一斉攻撃でザモナスとゾンジスを仕留めた。
“超天才!ビルド!ジーニアース!”
「ジーニアス!」
『平成ジェネレーションズFOREVER』で主役の1人として大々的に活躍したためか、その分控えめ気味な印象。
代わりにあちらでは見られなかった
ボトルだらけのモノスゲーイ!超天才ライダー・
ジーニアスフォームへのフォームチェンジを見せてくれた。
……のだが、↑の18名と違ってベルト操作のシーンもフォームチェンジのシーンも全く無いというかなり極端な扱いを受けている。
Start your engine!
ブレン・ザ・カメンライダー!!
ライダ~~……毒手ぅぅぅ! ウェヒヒヒヒヒ!
スピンオフ代表。『
ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』から登場。
『平成』の終わりにギリギリ滑り込んだ最後の平成ライダーとして真っ先に参戦。
松島庄汰氏による台詞の新録は無いが、不気味な笑い声を上げながらライダー毒手でカッシーンに一撃を見舞うシーンは腹筋崩壊間違いなし。
『アマゾンズ』かと思った? 残念、ブレンでした!
“斬月の戦いは終わらない!ノブレス・オブリージュ!斬月 カチドキアームズ!”
カチドキアームズ!いざ、出陣!エイ!エイ!オー!!
誰かを信じて共に歩む…。それが私のノブレス・オブリージュ。それが私の変身だ……!
舞台代表。『舞台 仮面ライダー斬月 -鎧武外伝-』から登場。
ポスターから現れ、台詞こそないものの、火縄甜瓜DJ銃・大剣モードとカチドキ旗を振るってカッシーンから逃げ惑う人々を守った。
なお、ポスターに書かれた開催劇場をよく見ると……?
アカライダー!
アオライダー!
キライダー!
ミドライダー!
モモライダー!
5人揃って…
ゴ ラ イダー ! !
ネット配信代表。『
仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』及び『
仮面戦隊ゴライダー』から登場。
auビデオパス(現・TELASA)配信作品ということでタブレット端末から出現。抜群のコンビネーションでカッシーン達を翻弄した。
何気にパワーアップ形態ではない独自のキャラクターとしての出演は、ヒーローショー『仮面ライダーエグゼイドVS仮面戦隊ゴライダー』以来であり、映像作品としては初となる。
今、僕のヴィンテージが芳醇の時を迎える!
変身!!
コラボ代表。まさかの『
仮面ライダーG』から10年ぶりに登場。
残念ながら稲垣吾郎氏の出演・及び台詞の新録は無いが、登場シーンではノリダー以上の驚きがあったらしい。
ワインオープナー型の武器を振るってカッシーン達を薙ぎ倒す華麗な戦闘スタイルやビル一面にでかでかと描かれる「G」の爆破エフェクトも健在。
むしろカッシーン達より被害出してる気がしなくもない
漫画代表。逃げ惑う人が落とした漫画本『
仮面ライダークウガ』第1巻から登場。
なんと
わざわざこの映画の為に新たに描き下ろされた漫画の作画そのままの姿で登場。吹き出し(台詞)込みで出現してマイティキックを繰り出し、みんなの笑顔を守った。
何故か吹き出しに
当たり判定があり、登場シーンでは遠くから上記の台詞を当ててカッシーンの進攻を防ぐという離れ業を見せている。
彼の登場により、この作品には
2種類のクウガが別個に存在していることになる。
なお、出版社が同じ『
風都探偵』ではなく、こちらのライダー漫画が参戦したのは、
「『風都探偵』はあくまで『W』の正当続編=TV本編と同一人物であり、『クウガ』TV本編とはパラレルワールドであるこちらが参戦した」とする考察もある。
『仮面ライダーSPIRITS』?確かに平成生まれだけど、あれはあくまで『昭和ライダー』を描いた作品だし……
なお、残念ながらGと漫画版クウガについては
肖像権の都合なのか、本作のBlu-ray / DVDコレクターズパックのインナージャケット、及び初回限定特典の特製スリーブケースに姿がない。
また、コラボ代表が『G』だからか、それとも演出が漫画版『クウガ』と同じになってしまうためか、あるいは声優が交代してしまったがためにどちらを採用するかで揉めたのかは不明だが、残念ながら仮面ライダーしん王は欠席。
ついでにライスピ同様に『昭和ライダー』が題材となっているためか、『仮面ライダーSD』も欠席しているので結果的にアニメ代表は不在となった。
何だ!?あのライダー達は……!
祝え!
一冊の本などには纏められない程に、平成ライダーの歴史は豊潤だ!!
●劇場版ゲストライダー
●主題歌
DA PUMP「P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~」
ゲストとして登場したDA PUMPが主題歌も担当。
TV版主題歌に連なった由緒正しい人選とはいえタイトル通りのパリピ全開な楽曲であり、情報公開時は「主題歌とは思えない」などの声が上がったが、本作のあまりにもぶっ飛んだ作風と劇中でのソウゴ達の行動から
「やっぱり合ってる」「祝いの曲としてピッタリ」「クジゴジ堂の4人に相応しい曲調」「中毒性たっぷり」「聴くだけで平成」「平成のテーマ」などと手のひらジクウドライバーを受けている。ジクウドライバーじゃ1回転して元に戻ってます
ウォズ!クォーツァーとしての誇りを忘れたか!?
私は…もうクォーツァーじゃない。
私とて、平成ライダーの歴史の一部なんだ。
仮面ライダーを、私達の思う枠に収めるなど…不可能だ。
今までご覧頂き、ありがとうございました。ご案内出来るのは、ここまでです。
我が魔王は信長に、“思うように生きろ”…と言いました。
私も……
思う通りに追記・修正させて頂こう!!
ウアァッ…!ハァ……。『令和』は、俺が作る…!
ジャンプ!
ライジングホッパー!!
何だ、貴様!?
俺の名はゼロワン!
令和1番目の……仮面ライダーだ!!
声:高橋文哉
次回作『
仮面ライダーゼロワン』から先行登場を果たした、
プログライズキーで生物の能力を身に付ける始まりの令和ライダー。
登場フォームは
ライジングホッパー(基本形態)、
フライングファルコン。
本作冒頭に加えて、
エンドロールの後にも登場し、ゾンジスが残ったカッシーン達を率いてリベンジしようとしたところに
勢い余って倉庫に突っ込みながら颯爽と登場。
軽やかなジャンプで残党達を軽くいなしつつ、フライングファルコンにハイブリッドライズすると、
今となっては映像作品では超貴重となった「フライングインパクト」でゾンジスを完膚なきまでに撃破した。
実は本作では厳密にはジオウと共演しておらず、本格的な共演は令和初の冬映画『
仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に持ち越される形になった。
劇中描写からしてソウゴが冒頭で夢を見たことでライダーの歴史に現れたようで、これによって「逢魔降臨暦の未来」が完全に消滅することとなった。
俺の歴史は!
FLYING IMPACT!!
ここから始まるんだよぉッ!!
\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/
\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/\ゼーローワン!/
始まったなぁ~っ!
この項目が面白かったなら……\平成ライダーズ!/
最終更新:2025年03月20日 17:39