ツクヨミ(仮面ライダージオウ)

登録日:2018/12/17(月) 00:45:30
更新日:2021/04/12 Mon 20:45:24
所要時間:約 3 分で読めます




私はツクヨミ。私の時代は破滅を迎えているの……。


ツクヨミとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダージオウ』の登場人物で同作のヒロイン。
別のライダー作品にも同名のキャラクターが存在するが、そちらとは全くの無関係。

演:大幡しえり
スタント:佐野夏未


概要

2050年生まれの18歳の少女で、常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツとは同い年。
名前の由来は日本神話に登場する同名の神・月読命からだと思われる。

前髪をぱっつんにした黒いロングヘアと、いつも羽織っている白いマントのようなワンピース、黒いタイツが特徴。てるてる坊主ではない。}
なお、ツクヨミは別の衣装に着替えても、このワンピースだけは常に身に着けたままである*1

元々は2068年の時代にいたが、彼女のいた未来の世界は魔王オーマジオウが支配する荒廃した世界で、
ゲイツと一緒にオーマジオウの打倒を目的とするレジスタンスに所属し、志を同じくする仲間達と共に反抗を続けていた。
だが、自分とゲイツを除く多くの仲間達がオーマジオウに殺害されてしまう。

その後、ゲイツがオーマジオウの支配する歴史を変えるために「過去のオーマジオウ=若き日の常磐ソウゴ」を抹殺するべく、タイムマジーンで2018年に向かったため、自身もゲイツを止めるためにタイムマジーンで2018年に向かう。

2018年の時代でゲイツに追われていたソウゴを助ける形で接触し、彼に「オーマジオウになる未来」を伝えるが、
彼の人柄が自分の知っているオーマジオウとは全く印象が異なっていたことから、
ソウゴが本当にオーマジオウになるのかを見極めるため、ゲイツ共々ソウゴと常磐順一郎の住むクジゴジ堂に居候することになった。

ソウゴやゲイツと協力してタイムジャッカーの創り出すアナザーライダーによる事件に挑んでいくが、
主に事件に関する情報の収集などでソウゴとゲイツをサポートする役割を担い、時には自身も「フォンライドウォッチ」を変形させた「ファイズフォンX」で戦う。
レジスタンスとしての経験からか、それなりに戦闘をこなせるようで、第15話ではカッシーンにスライディングキックをかましている。
また、タイムマジーンの操縦や戦闘も可能。

実は、タイムジャッカーと同じく時間停止能力を持つ。
発現当初は無意識に発動していたが、能力の存在を自覚してからは恣意的に使用出来るようになっている。
本来この力を持つのはスウォルツのみであり、ウールオーラは彼の力を分与されることで行使しているため、ツクヨミの能力の出所は不明。
スウォルツはツクヨミの事を「俺と同じ」と評しているようだが……?


性格

比較的落ち着いた雰囲気を持っており、聡明さと気丈さを兼ね備えているが、場合によっては過激な行動に出る事も。
常にソウゴを魔王(になるかもしれない人物)として敵視するゲイツと比べると、割とソウゴに協力的で信頼も置いている。
これはソウゴが本当にオーマジオウになるのかを見極めるための行動の一環とも言えるが、
ゲイツがソウゴを倒そうとする際には戸惑う様子も見せるなど、純粋にソウゴを大切な仲間として見ているのだろう。

一方で上述のワンピースを常に羽織ったままなど、ゲイツ同様に服装を怪しまれる感覚はない模様。
第3話ではソウゴを監視するために彼の通う光ヶ森高校の制服を着てゲイツと共に潜入したが、2人揃ってワンピースとハーネスを身に着けたままだった。

また、歴史の人物に関してもあまり詳しくないらしく、第9話ではソウゴが見せた織田信長の肖像画を見ても「知らない」と発言していた。


劇中での主な行動

ソウゴとの出会い~白ウォズ側への離反

第1話ではゲイツの後を追うようにタイムマジーンで2018年の時代を訪れ、そこでゲイツに襲われていたソウゴと接触。
彼を助けた後、白亜紀の時代に一先ず逃げ、そこでソウゴに「50年後の2068年にオーマジオウとなる」事実を告げた。
しかし、ソウゴの人柄に触れた事で彼が本当にオーマジオウと同一人物なのか疑問を持つようになり、
その後、アナザービルドによる事件の解決を経て、ソウゴの監視とアナザーライダーの起こす事件解決のためにクジゴジ堂に居候する。

以降もタイムジャッカーが過去の時代で次々とアナザーライダーを生み出し、
自身も第7話・第8話ではアナザーウィザード魔法によって昏睡状態にされる被害に遭っている。
だが、アナザーライダーが様々な事件を引き起こしていく中、ソウゴと協力して解決していくことで彼に対する信頼が芽生え始めていく。
一方でソウゴと衝突を繰り返すゲイツを宥めたり、ソウゴをオーマジオウとなる歴史に導こうとするウォズを警戒する面も見せる。

当初ソウゴに好意的だったのは、彼の人物像が自身の知るオーマジオウと結びつかなかったのが理由だが、
ソウゴが仮面ライダージオウⅡに変身し、その圧倒的な力と時間遡行能力、そしてソウゴ自身の未来予知能力を間近で見たことにより、
初めて常盤ソウゴ=オーマジオウという事実に実感が追い付き、警戒心を爆発させた末に白ウォズ側に離反。
結果、「オーマジオウになれば間違いなく俺が倒す」と言い渡した上で「仲間」としてのスタンスを保つゲイツとは、物語初期での立ち位置が逆転する形となった。

しかし、その後も何だかんだとソウゴのことは気にしていたようで、アナザージオウの出現時には変身者である加古川飛流との繋がりについて調べていた。
その結果、2009年に2人がいちご狩りに向かっていた最中にバス事故に巻き込まれ、両親を亡くしたという共通点を発見。
この間にゲイツはゲイツリバイブライドウォッチの起動に失敗しており、その事を伝えられるが、話半分に返してタイムマジーンで2009年に向かった。

そして件のバスに乗り込むが、後を追ってきたゲイツがタイムマジーンのモニターで見たものは、蛇行運転するバスの中、ソウゴの名を叫んで発砲するツクヨミの姿。
そして、その直後にバスはトンネルに突入し爆発・炎上を起こすのだった。
この一件から、飛流は事故はソウゴの存在が原因で起きたと考え、報復のためにその命を狙っている。

2009年の遭遇

事故の真相を確かめるべく、当時イチゴ狩りツアーに向かっていたバスに乗り込んだツクヨミだが、その道中で何とスウォルツが登場。
「2000年生まれの子供たちの中から、時の王者たる者を選別するため死を賭した試練を与える」と称し、
バス内の保護者たちの時間を停止した彼が詰め寄ってきたソウゴを掴み上げたのを見て発砲した(この弾丸は弾かれ、飛流をかすめている)。

スウォルツはツクヨミが未来人であることに気付き、そのまま時間転移を強行して子供たちごと未来へと転移。
バスに取り残されたツクヨミではあったが、運転手だった門矢士の発生させたオーロラによってスウォルツの後を追って移動。
そこで彼女が見たのはダイマジーンの群れが街を破壊し、多くの人々が命を落とす「オーマの日」の光景であった。

そんな中、スウォルツがソウゴの中の「時の王者」としての力を覚醒させる「魔王誕生」の瞬間を目撃。
スウォルツがソウゴを気絶していた飛流と共に2009年に送り返す瞬間を見届けた。
これにより、スウォルツこそがソウゴが夢で見た「謎の男」の正体であることを確信する。
それと同時に、自分を助けてくれた士の目的が「『ジオウ』の世界を破壊すべきかどうかを見極める」ことであることを知る。

その後は、士が発生させたオーロラを通って2019年に帰還し、アナザージオウと決着を着けたソウゴとゲイツの前に現れ、
いつの間にか和解していた2人に驚きながらも、自分もソウゴと和解して再びクジゴジ堂に帰ってきた。

浮かび上がる謎

タイムジャッカーとの戦いに再び戻ったツクヨミだが、アナザーアギトを巡る事件の中でウォズから過去が語られる。
実は、ツクヨミはレジスタンスに参加する以前の記憶をなくしており、「ツクヨミ」という名前もレジスタンスでのコードネームをそのまま名前として流用したものであった。

その後のアナザーアギトとの戦いの中で、本来はスウォルツしか持っていないはずの「時を止める能力」を突然発現させる。
かつてソウゴが「時を戻す力」を発現させた際にはオーマジオウと重ねて大いに怯え警戒したにも拘わらず、同じような力を他でもない自分が持っていたことに戸惑い、落ち込んだツクヨミだが、
同じく記憶喪失だった津上翔一に励まされ、ソウゴと同じように今ある自分を「私は私」とそのまま受け入れる事を決意。
自分達の下に戻った彼女に、ソウゴは「お帰り、ツクヨミ」と声をかけるのだった。

そして増殖したアナザーアギトと戦うジオウ達の下に駆け付け、自身の能力で翔一のサポートも行い、共に戦った。
アナザーアギトを撃破し戦いを終えた彼らの前には、笑顔で「ただいま」と告げるツクヨミの姿があった*2

その後、ワームとの戦いで絶体絶命の親子を救った際、一瞬だが家族のビジョンが脳内に浮かんだツクヨミ。
しかしそこには両親だけでなく、もう一人の青年がいた。
「時空の歪み」に関わっているというツクヨミは門矢士と再び出会い、自身が8歳だったときの2058年へ向かうが……?

2058年の遭遇

彼女の住んでいた屋敷に着いたツクヨミと士*3
そこで出会った謎の少女に話を聞こうとするも、「時間を超えた介入者」として時間を止められてしまう。
そこに例の青年が現れ、少女を連れて行ってしまう。
直後に士ごと外に弾き出されたツクヨミだが、そこに突然スウォルツが出現。
地獄兄弟に奪われていたライドウォッチ(ウールが地獄兄弟から奪ったものを更に奪って持ってきた)を渡され、
「隕石落下の阻止にはツクヨミの力が必要である」と告げた彼により、2019年に送り帰された。

この時、見送ったスウォルツの言動から、実は彼とは兄妹であることが示唆されている。
が、バス事故の際に現在のツクヨミと遭遇したスウォルツはそのような素振りは見せておらず、
それどころか「あの時初めてツクヨミと出会ったんだったな」と述懐しており、この時点での真相は不明瞭なままだったが……。

明かされた素性~アクアの来訪

上述の隕石落下を自身の力と仮面ライダージオウトリニティの活躍で阻止し、更に「電王編」ではアナザー電王による「デンライナー強奪事件」も解決するが、
直後、2019年の時代で加古川飛流が新たな魔王=アナザージオウⅡとなり、その力によって歴史を作り替えてしまい、「加古川飛流が魔王として支配する世界」が誕生。
ツクヨミはゲイツ共々、アナザーライダーを率いる飛流に反抗するレジスタンスとして戦うことになった。
歴史改変の影響によってソウゴに関する記憶が全て失われた状態となってしまい、しかもソウゴを「大魔王ジオウ」と呼んで敵視していた。
しかし、ソウゴの必死な訴えと自分やゲイツのことを知っている様子を見て、彼が嘘をついていないと確信。
ソウゴの話を信じ、加古川飛流の打倒と歴史の修復に協力する事を決める。

しかし、ソウゴがアナザージオウⅡとの戦いで苦戦し、ゲイツに助けられて一時撤退したところでツクヨミの護りがガラ空きになってしまい、飛流や彼に使役されるアナザービルドとアナザーカブトに追い回されてしまう。
逃走中、現れた士に助けられなおも逃げるが、ウールの時間停止によって動きを封じられ、結局拉致されてしまう。

捕まったツクヨミは加古川飛流の屋敷に連れて行かれ、そこで待ち構えていたスウォルツと対面。そして
  • 自分がスウォルツの実の妹である事
  • ツクヨミとスウォルツは、異なる時間軸(パラレルワールド)に存在する時を司る王家の出身である事
  • 本来は一族の次期長としてツクヨミが選ばれていたが、を許せなかったスウォルツによって記憶を消され、「逢魔降臨暦」の時間軸に追放された事
……を知る。
スウォルツが2009年の世界でツクヨミと対面した際気付かなかったのは、当人は追放した時点で妹が死んだと思い込んでおり、成長した後の彼女の姿を知らなかったためである(故に「ツクヨミ」と出会ったのは2009年が最初である)。

しかも、スウォルツは自身が新たな王になる野望を明かし、ツクヨミから「王家の力」の強奪を図る。
ツクヨミを守ろうとウォズが妨害を仕掛けようとするも返り討ちに遭ってしまい、ツクヨミは「王家の力」をスウォルツに奪われてしまう。
力を全て奪われてしまったツクヨミだったが、その場はウォズと共に脱出。クジゴジ堂に戻り、ソウゴやゲイツに自身の素性を明かすのだった。
その後、アナザージオウⅡとアナザーライダー軍団がソウゴ達に倒された事で2019年の歴史が修復され、ツクヨミもソウゴのことを思い出した。

それから間もなくして「ツクヨミとゲイツを迎えに来た」という湊ミハル/仮面ライダーアクアが初期型タイムマジーンで2019年に来訪。
一方ツクヨミはスウォルツに仮面ライダーディケイドの力を奪われた士と会っており、
彼から「(士・海東大樹・スウォルツを含め)異なる時間軸からやって来たツクヨミは“世界の歪みそのもの”」であり、「この世界に本来は居てはいけない存在」なのだと告げられる。
その後ミハルと出会い、「ゲイツとツクヨミが2019年に居続けると、逆にソウゴがオーマジオウになる未来が確定する」という衝撃の事実を伝えられ、同時に自身の本名が「アルピナ」であることを教えられた。

ミハルから元の時間軸に帰るように諭されるも、スウォルツに力を奪われているために帰還出来ない事を明かし、
ゲイツと共にそれぞれのいた時間軸に帰るかどうか苦悩しつつも、スウォルツから力を奪い返すチャンスを窺っていた。
アクアと大道克己/仮面ライダーエターナルの戦闘中、アクアの放った液体の縄で拘束されたスウォルツの隙を突き、彼の背後から力を徐々に吸い出すが、
スウォルツはアナザーディケイドに変身して拘束を脱し、ツクヨミに襲い掛かる。
ゲイツが駆け付けるものの、ツクヨミを庇ってアナザーワールドに閉じ込められてしまい、代わりに消滅したはずの白ウォズが召喚される。

ゲイツ救出~世界の終わり

アナザーディケイドの能力で召喚された白ウォズだったが、実は表向きはスウォルツに従う素振りを見せつつも、実際は既にソウゴ達を認め和解した後の記憶を保持しており、ゲイツ救出とアナザーワールド破壊のためにソウゴ達に協力。
ツクヨミはウォズと共に白ウォズの発生させたオーロラを介してアナザーワールドに向かい、
そこで「ソウゴと一緒に新しい未来を創りたい」というゲイツの本心を知り、最終的にアナザーワールドの破壊によって元の世界に帰還する。
しかし、この後のアナザーディケイドとの戦闘でミハルが倒され死亡してしまう。

第47話では、ライドウォッチの破損と共に歴代の平成ライダーが戦った怪人達が出現し『ジオウ』の世界の滅亡が進む中、
ソウゴからミハルの死を聞き、そしてミハルの遺言で「アルピナ」の名を知ったソウゴと共に士の元を訪れ、
士の発生させたオーロラによって別時間軸の2058年に向かい、ソウゴとツクヨミは2058年当時のツクヨミ=アルピナと再び遭遇。
ツクヨミはアルピナに「自分が未来のアルピナ自身」である事実を説明し、この時代には介入しないことを約束しつつ、
この世界のことをアルピナに聞き出そうとするが、そこへ少年時代のスウォルツが現れる。

少年スウォルツは「自分達の世界が間もなく消滅する危機にあること」「自分達の世界を守るには他の世界を全て破壊するしかないこと」
そして「仮面ライダーの存在する全ての世界を1つに融合させ、1つになった世界を破壊することでまとめて世界を滅ぼす」という真実を明かした。
ツクヨミは少年スウォルツに銃口を向けるものの、「子供に銃を向けるのは人の道理に反するぞ?」と脅しをかけられてしまう*4
しかし、ソウゴに「君より妹の方が力が強かったらどうする?」と煽られたことで少年スウォルツは激怒し、ツクヨミに攻撃を仕掛けるも、土壇場で士がツクヨミを庇ったことで難を逃れる。
この時の攻撃で士は死んでしまうが、直後に現れた海東がアナザージオウⅡウォッチの能力を使ったことで蘇生させた。
アナザーウォッチに自我を乗っ取られアナザージオウⅡに変貌した海東と、ディケイドへの変身能力を取り戻した士が戦闘中に発生させたオーロラを通ってそのまま2019年に帰還する。

しかし、この時点で更にウォッチの破壊が進んだ結果、怪人の数がますます増え、もはや世界滅亡まで僅かな時間しか残されておらず、この危機を打開するために士が考案した「ある作戦」を実行に移すことになる。
そして士の作戦に乗ったソウゴ達は、そのための布石としてソウゴを2068年に向かわせ、当時のツクヨミにブランクウォッチを密かに渡した。

これにより「現在でも持っていたことになった」ツクヨミのブランクウォッチが、オーマジオウが独断で与えた力に反応して変身用のライドウォッチに変化。
ウォズから投げ渡されたジクウドライバーを使い、ネタ扱いだったはずの仮面ライダーツクヨミへの変身を遂げた。


仮面ライダーツクヨミ


ツクヨミぃぃっ!ウォッチだっ!

君はもう持っている!!

えっ……?

行け!ツクヨミ君!


\ジクウドライバー!/


\ツクヨミ!/

変身!


ライダータイム!

仮面ライダーツクヨミ!

ツ・ク・ヨ・ミ!


TSUKUYOMI
2068

ライダ-

スーツアクター:佐野夏未

身長:193cm
体重:88.7kg
パンチ力:27.2t
キック力:61.3t
ジャンプ力:ひと跳び72.2m
走力:100mを2秒

ツクヨミがジクウドライバーとツクヨミライドウォッチを用いて変身する仮面ライダー。
そして『補完計画』の一発ネタで終わるかと思われていた「平成最後の女性ライダー」でもある。

最終回目前の第48話にて本編への登場を果たし、これにより『ジオウ』の主要となる4人全員が仮面ライダーに変身したことになる。
ライドウォッチは『補完計画』のものではなく、新規の造形。流石にジオウの目だけ挿げ替えたやつじゃあ、ねぇ?

白ベースに金のカラーリングで、『ライダー』の文字のインジケーションアイは三日月を模している。
また、ジオウと同じく時計の針型のブレードアンテナがあるが、こちらは2時を指している。
その結果、長針で額の『カメン』の文字が隠れてしまっている。
フェイスの基盤部分はパールピンクであり、全体的に「女性用の腕時計」をイメージした造形となっている。
ツクヨミのトレードマークであるマントを肩からなびかせており、全体的なシルエットは平成初の女性ライダーである仮面ライダーファムに近い。
変身時に背後に現れる時計は天文時計を象っており、腕時計の機構の一つである「ムーンフェイズ」を取り入れた形になっている。

そして基礎スペックもジオウ基本形態の約3倍、ジオウⅡをも若干ながら上回り、それどころか並みの最終フォームすら大きく上回るという女性ライダーとしても指折りの高レベルぶりであるのは、
やはり王家の正統なる血統である事と、オーマジオウがブランクウォッチに与えた力の一端が故なのかも知れない。

ちなみに変身時の待機音声はジオウⅡと同じであり、変身音声も(特に出だしの部分が)『美少女戦士セーラームーン』のオープニングテーマ「ムーンライト伝説」を彷彿とさせるものになっている。
なお、一部では「もし全員が変身したら待機音のカルテットがやかましそう」という声も見られたが、
Vシネクスト『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』におけるアナザーディエンドとの最終決戦を前に披露するという形で現実のものとなった。

主な使用技・ツール

  • ルミナスフラクター
グローブに生体エナジーを収縮させる事で純白のエネルギーブレードを発生させる。設定上は両手を使っての二刀流も可能。
不意打ちとはいえ、仮面ライダーゲイツリバイブ 剛烈の攻撃を受け切る程の耐久力を見せつけたアナザーディケイドの身体を易々と貫く威力を誇る。
タイムジャッカーのオーラもこれに似たエネルギーブレードを生身で使ってウールを殺害していたが、こちらはドス黒い色だった。

  • 時間停止能力
『ジオウ』初期からタイムジャッカーの面々に散々使用され、披露されてきた能力だが、彼女の場合はレベルが違い、『カブト』編で見せたように超巨大隕石の落下を一時的に食い止めたりするなど、より大規模かつ強力に、かつ精密に行使できる。
映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』では変身前の状態でバトルマギア軍団に包囲されたところで使用。
外に抜け出すと共に銃口を互いに向けさせて同士討ちさせるというガチムーブをやってのけた。

  • タイムジャック
ジクウドライバーを操作して発動。
映画『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』ではゲイツ&ウォズと共にトリプルライダーキックの形で使用し、仮面ライダー滅仮面ライダー迅を撤退に追い込んだ。
Vシネクスト『ゲイツ、マジェスティ』では単独で使用。周辺が夜となり三日月をバックに跳び蹴りを放った。
技名はプレミアムバンダイ限定の「DXメモリアルライドウォッチセット」のツクヨミライドウォッチ(メモリアルver.)で判明したもの。
一応、『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』でも流れている事は流れているのだが、ゲイツとウォズの必殺技音声と被っているため、イヤホン無しでは聞き取れない
『RIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイド -7人のジオウ!-』では、負傷した身でありながらインベス(によく似たモンスター)をカウンターという形で撃破してみせた。

  • ツクヨミボンバーエネルギー弾
同じく映画『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』で使用。
滅・迅と戦っていたゲイツとウォズの必殺技の余波をグローブに引き寄せて掌握、黄金のエネルギー球を創り出して投げつけた。
軌道をコントロール出来るらしく、敵だけを複雑な軌道を描いて狙い撃っている。

  • ファイズフォンX
普段は変身前での使用が多いが、『ファイナルステージ』では変身後も使用した。


劇中での活躍

LAST「2019:アポカリプス」

遂に中の人の念願が叶って仮面ライダーへの変身を果たしたツクヨミだったが、その直後に何とジオウらに向けて時間停止能力を発動。
身動きを封じられた面々の前でアナザーディケイドと化した兄スウォルツに対し、

兄さん……仮面ライダーの力を手に入れました。

この力、必ず兄さんのお役に立つはず……。

と宣言し、スウォルツ側に寝返ってしまった。

その後、どうにか時間停止を解いたジオウらが一時退却するのをスウォルツと共に見届けてから、彼らが立てた作戦の全貌を彼に明かし、そして改めて忠誠を誓う。

兄の貴方が王位を継ぐのは、自然の摂理です……。

しかし、これはかけがえのない仲間であり、親友であるソウゴが犠牲になる事を良しとしなかったツクヨミが、自らの世界を犠牲にしてでもソウゴを救うべく取った苦肉の策であった。
その後は街に溢れだした怪人を相手に奮戦していたウォズらに時間停止をかけて妨害などをしつつ、ひたすら「ある時」を待ち続ける。

復活したグランドジオウがスウォルツに立ち向かうも力及ばず、更にはゲイツが目の前で自分を庇って命を落としたことで激情に駆られ、覚悟を決めたソウゴが遂に仮面ライダーオーマジオウに変身。

スウォルツの狙いはそこであり、早速とばかりにオーマジオウの力を奪おうとするが、
次元の違い過ぎる強大さに耐えきれず、僅かに奪っただけでその負荷により大ダメージを負ってしまう。
それでも諦めずに今度は呼び出した怪人達を差し向けるも、一体一体全てが一撃で葬られる。
直前の負傷もあって不利だと悟ったスウォルツは撤退を選択。
僅かとはいえ得たオーマジオウの力と、「世界の破壊者」の力があることで完全に悦に入り高笑いするスウォルツだったが、
その隙を狙ったツクヨミは背後からルミナスフラクターの一撃でアナザーディケイドの身体を刺し貫き、自身もまた大切な仲間だったゲイツを葬った事に対する恨みも乗せた言葉を吐き捨てる。

貴方のような王は…いらない!!

だが、それでも致命傷には至らず、逆にその言葉と行いに激怒したスウォルツは強引に振りほどきながら彼女に渾身の一撃を叩き込み、
その凶悪無比な威力に耐えきれず吹き飛ばされ、壁に叩き付けられ爆散。ゲイツに続いて彼女も命を落としてしまう。
だが、それが更なるソウゴの怒りとオーマジオウの力を引き出し、放たれた最強の技「逢魔時王必殺撃」の直撃を浴びたスウォルツは遂に倒される。
消え行く兄と共にソウゴの前に精神体となって現れ、

この世界は、もう私の世界よ……兄さん。

と、スウォルツにはそう告げて消滅を見届けた後、同時に真の大魔王となり世界を救ったソウゴには

二つの世界を、貴方に託す……。

と優しく言い残し、自らも安らかな笑みを浮かべながら白い光の粒子となって消えていった。

その姿は最早かつてソウゴを最低最悪の大魔王と恐れていた頃の彼女ではなく、
自らの運命を認めて受け入れ仲間達と共に戦い抜いた、紛れもない一人の「仮面ライダー」としての彼女の姿だった……。





全てが終わり、改変とリセットが行われた2018年の「ジオウの世界」。
光ヶ森高校の生徒として新しい歴史を歩み始めたソウゴ、ゲイツこと景都の同級生月読有日菜(ツクヨミ アルピナ)として、
後輩のウール、オーラと共にツクヨミも笑顔を浮かべて青春を謳歌しているのだった。
ゲイツに見事な背負い投げを決めるという、武闘派ヒロインぶりは改変後の世界でも変わらないようだが。
あととってもキラキラネーム。ゲイツは割と普通な名前になったのにどうしてこうなった。


余談

  • 名前は日本神話の神、アルピナという名前の由来は、同名のスイスの時計メーカーの名前から。

  • 当初は、常葉ソウゴの娘という案だった。

  • 気付いた視聴者も多いだろうが、物語中盤から終盤に掛けて少し太ったふっくらした顔付きや手足に体型が変わってきていたのは、演じた大幅氏がジオウ第1話の撮影で体力不足を痛感したためにスタント役、後にはライダースーツのアクターも務めた佐野氏にお願いして撮影の合間にトレーニングの指導をしてもらった結果、予想以上に筋肉が付いてしまい、あのふっくらな感じになってしまったという。


  • 東映公式アプリ「東映特撮ファンクラブ」で配信されている動画『仮面ライダージオウ 補完計画』の15.5話では、ソウゴが仮面ライダーの力を一旦捨てたことを理由にゲイツが主役を降りろと迫り、あまつさえ勝手に嘘予告までしたことに対抗心を燃やし、何とジクウドライバーを装備し更にはデザインの異なるツクヨミライドウォッチを使って「変身!」の掛け声と共に仮面ライダーツクヨミに変身……しようとしたが、ソウゴにシーンごと捲り飛ばされる形でツッコまれ止められている。

  • 『仮面ライダーバトル ガンバライジング』ライダータイム弾には『仮面ライダービルド』以前の過去の仮面ライダー達と10回戦うとデータライドウォッチやライダーシンボルが手に入るステージがあった。
    その中の『仮面ライダーエグゼイド』のステージには仮面ライダーポッピーとのバトルもあるが、そのバトルに勝利すると「女の子も仮面ライダーになれるんだ!ツクヨミもなれるのかな?」というジオウのコメントが出るが、かなりのこじつけだが、仮面ライダーツクヨミ登場の伏線だったと言えなくもない。

  • 『補完計画』におけるツクヨミライドウォッチのインジケーションアイはアルファベットだったが、『ジオウ』においてアルファベットはアナザーライダーに使われているため、
    かなり無理矢理な解釈を行うとすれば、「アナザーライダーと同じアルファベット→タイムジャッカーと関わりがある」…という伏線だったのかもしれない。



私はWiki篭り。私の項目は追記・修正を迎えているの……。

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最終更新:2021年04月12日 20:45

*1 ちなみにゲイツも衣装を着替えても、常に首にハーネスを身に着けたまま。未来人と現代人のファッションに対する感覚が違うのだろうか……。

*2 この際、台詞が無音となる演出が取られている。

*3 この時代での士の役割は「ツクヨミの家のコック」。

*4 この時、スウォルツの姿が大人の姿と少年の姿に行き来する演出がなされている。