サタンゴーネ

登録日:2020/07/04 Sat 13:33:44
更新日:2024/03/17 Sun 13:43:05
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地球の諸君、いよいよ地球人が悪魔の餌食となる時が来た

今に、このサタンゴーネがありとあらゆる地球人を悪魔の化身としてやる

地球人は、自らの手で、地球を地獄とするのだ!


ジャンボーグA』の第33話から第46話に登場した宇宙人*1


出典:ジャンボーグA/円谷プロ/第33話「サンタが悪魔の鈴鳴らす」/1973年8月29日放送


身長:2.8~60m
体重:250kg~5万1000t
出身地:グロース星
別名:侵略宇宙人
声:戸田皓久(32~38話)、内田稔(39~46話)


【概要】

アンチゴーネマッドゴーネに続いて登場したグロース星3代目戦闘隊長で、グロース星の名門「サタン家」の出身。その一族の歴史に誇りを持っている。
その性格は直接子どもを襲って手にかけたり、怪獣を成長させるために村を一つ皆殺しにするなど冷酷そのもの。
通常の戦闘力もさる事ながら、特に魔術のような特殊能力に長けている。
全身には「メタリックガード」と呼ばれる特殊鋼でできた鎧を身に付けており、PATの攻撃程度ではびくともしない防御力を誇る。
さらに、背中の「サタンマント」は反重力を発生させて空を飛ぶ事ができる。
第45話で安田隊員の攻撃で右目を負傷してからは、レンズをはめるようになった。

手に持つ「サタンステッキ」が武器で、破壊光線や火炎を発射して攻撃するほか、刃物を装着してとして使う事もできる。
頭の両側から伸びる二本の角が特徴だが、頭からさらにもう二本、巨大な角「サタンホーン」を伸ばす。
右の角は投げつけて攻撃する爆弾になり、左の角は手持ちの武器と使用する。

自身の能力と同じく、配下の怪獣も人間を溶かす蝶を操る暗殺者、人間を白骨化させて操る、人間の死体をエサに成長するなど奇怪な能力を持つものが多い。
立案する作戦内容は、対グロース星人用の兵器を開発している博士の暗殺や秘密基地の建設、細菌兵器を使った自爆テロなど多岐に渡る。
マッドゴーネと同じく作戦をグロース星人の戦闘員を使ってサポートするが、サタンゴーネはその変身化能力で変化させたに似た顔の強化兵士を従えている。

これまでの前任者二人が主に宇宙船から指示を出していたのに対し、サタンゴーネは大変な現場主義者で秘密基地や現場に赴いて直接指揮を執る。
また、PAT人質を奪還しに来た時などは自ら阻止に出向いたり、指揮官であるにもかかわらず前線に立って怪獣と共闘するなど、優れた行動力を見せた。

一方、祖母である宇宙魔女ババラスには全く頭が上がらず、これまでの戦いぶりを叱責された時には強がって見せたがそれを見抜かれてさらに厳しく叱責されるなど妙に人間くさい一面も持つ。
ババラスが来ていた時には完全に指揮官としての立場を奪われており、「お前は、わしの指図通り動いていればよいのじゃ」と言われるなど、指揮官としての面目も何もない状態であった。


【活躍】

2代目戦闘隊長マッドゴーネの死と同時に、雷雨と共に声を送って宣戦布告を行う。
地球に来てまず、自ら出撃してサンタクロースに化けて子ども達を人形に変えて誘拐し、怪獣ロボットに改造しようとする。
ジャンボーグ9に対して、子ども達の入った袋をちらつかせて牽制し、サタンステッキからの火炎や角爆弾などで攻撃。
最終的に子ども達を取り返されてしまうが、その冷酷さと恐るべき魔力を充分に見せつけた。

その後も対グロース星人用の兵器を開発した博士を暗殺したり、ナオキに暗殺生物を送り込む、自爆用のサイボーグを使ったバイオテロなどの作戦を次々に展開。
しかし、地球側もナオキが戦士として成長し、ジャンボーグAやジャンボーグ9という2大サイボーグ揃ってPATにも新兵器が配備と、戦力が充実していた事もあってアンチゴーネやマッドゴーネのような目立った戦果をあげる事はできなかった。
その結果、祖母である宇宙魔女ババラスが業を煮やして出向いて来て叱責され、指揮官としての立場を実質剥奪されるという、何とも情けない状況を招いてしまった。

さらに、ババラスの仇討ちとして立てた「必殺作戦」や、円盤型ミサイルによるPAT基地爆破作戦も失敗した事で、ついにグロース星最高司令官デモンゴーネから死刑宣告を受けてしまう。
そして……


ジャンボーグA!ついに、お前と対決する時が来た!


改造サタンゴーネ


出典:ジャンボーグA/円谷プロ/第46話「サタンゴーネ最後の大進撃!」/1973年12月1日放送


身長:62m
体重:5万5000t
出身地:グロース星
別名:侵略宇宙人
声:内田稔

死刑を宣告されたサタンゴーネが、「同じ死ぬなら」と、体内に新型爆弾「ニトログロース」を大量に転送されて肉体を改造された姿。
自分の命と引き換えにPAT基地を壊滅させる決意が容認されたもので、その使命は玉砕覚悟の自爆特攻であり、頭の兜「デスクラウン」は、恐怖心を消し去ってデモンゴーネへの忠誠心を優先させる装置である。

体の各部には身体能力を増強させる「デスプレート」が打ち付けられているが、これは大量にニトログロースを転送したために鈍った身体能力を強引に高めるためのもの。
武器は、改造前から引き続いてサタンステッキを使用するほか、新たに胸に装着された赤い発光体「サタンポイント」から鎖光線を発射してジャンボーグAを絞めつけたり、電撃を流したりできる。


【活躍】

失敗を重ね続けたサタンゴーネは、グロース星最高司令官のデモンゴーネに成功を誓って円盤型ミサイルでPAT基地を破壊しようとするが、またも失敗してしまう。
これによって、ついに死刑を宣告されるが自ら改造を志願し、体内に新型爆弾ニトログロースを転送される。

まず、大量のネズミに変身させたグロース星人をPAT基地やジャンカーZに送り込んで配線を切断するなどして基地の機能を停止させ、混乱を引き起こす。
その隙をついて地下を掘り進み、PAT基地を襲撃しようとした。
しかし、地底戦車が接近していると見て迎撃に出たハンターQの攻撃で姿を現すと、付近の建物を破壊しながらPAT基地へ進撃する。

そこにジャンボーグAが登場すると、決戦に突入。
サタンステッキを使って果敢に攻めるが、無理な改造のせいか何度も倒されてしまう。
鎖でジャンボーグAを捕まえて引き寄せるが、「ジャンサーベル」で右腕を切断されて戦闘不能になる。
すると、ジャンボーグAを抱き込んで自分もろとも自爆しようとするが間一髪で逃げられて自分だけが爆発。
頭だけが残されたが、その目からが消えて息絶えた。


【サタンゴーネ配下の怪獣】



【サタンゴーネの関係者】


【その他】

頭の長い角はレイヨウの角がモチーフ。

改造されて登場したのは、これまでの撮影で着ぐるみが受けていたダメージを隠す目的もあった。


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最終更新:2024年03月17日 13:43

*1 第32話にも声のみ登場