コハル(ポケモン(新無印))

登録日:2020/07/09 (木) 00:30:21
更新日:2023/01/07 Sat 14:32:44
所要時間:約 4 分で読めます





ゴウったら、今日来るって言うから学校のプリント預かって来たのに……。



出典:ポケットモンスター、38話『奇跡の復元、化石のポケモン!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

概要

『コハル(ポケモン(新無印))』とは『ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』に登場するメインヒロインのこと。
同名のキャラが『ベストウイッシュ』にも登場する。詳しくはコハル(ポケットモンスター ベストウイッシュ)を参照。


カントー地方クチバシティに在住する少女。10歳。
家族構成は、父親のサクラギ博士(CV:中村悠一)、イラストレーターをしている母親のヨシノ(CV:櫻井智)、弟にソウタ(CV:植田千尋)がいる。
父親の名前的におそらくフルネームは『サクラギ・コハル』。

母親譲りの小豆色の長髪を後ろで三つ編みにしている。
また頭頂部の一房が大きく跳ねている上、髪のハイライトの部が花と花びらのような形になっているという特徴的な髪型をしている。
この髪型は母親とお揃いであり、寝起きのとんでもない寝癖を『三つ編みタイム』と称して母にセットしてもらっている。
コハル自身この髪型に拘りがあるのか、弟やワンパチがいくら起こそうとしても起きなかったのに、母が三つ編みタイムする時間がなくなると言うと飛び起きるほど。

出典:ポケットモンスター、11話『コハルとワンパチと、時々、ゲンガー』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

38話を見るに寝癖はなんとか自分の力で抑える事が出来るようだが、
三つ編みは母の手を借りねば出来ないようで、外泊時には癖毛のストレートで行動している。


主人公の一人であるゴウの幼なじみであり、彼がサボっているスクールにもきちんと通っている。
家のワンパチと共に登校途中父の車で研究所に同行し、放課後戻ってから父が退勤するまで一緒に待機するのが日課。
朝食をどこで食べるかは回によって多少のブレがある。移動手段が車なので、父の都合でスケジュールが変動してるのかもしれない。
初登場は1話からでサトシと出会ったのは2話だったが、ワンパチによって感電したサトシを見てドン引きして会話せず、最初にサトシと会話したのは6話と非常に遅かった。

歴代ヒロインの中では異例なことにコハルのポケモンに対する距離感はドライであり、
一応自宅のワンパチのことは好きなのだが、ポケモンが好きか嫌いかで言えば「嫌いではない」という微妙な距離感なのだ。
現実で言うのならば家族で飼っているペットの犬は好きだが、犬全般は好きではない、みたいな感じだろうか。

また、ポケモン博士の娘だからと周囲の人間はコハルにポケモン好きを押し付けてくる上、コハルの将来の夢も父のような博士だと思われてしまうことに苦悩する事もある。
サトシとゴウの将来の夢はハッキリしているが、コハルの夢に関してはまだ模索中であり、母は10歳なんだから焦らなくていいと、コハルを応援してくれている。

幼い頃はゴウをポケモンキャンプに誘い、ポケモンを見て目を輝かせるほどだったが、成長の過程でポケモンへの関心を失っていったのだろう。
そのためポケモンに夢中なサトシとゴウに距離感を感じているフシも。

なお研究所の人たちはそんなコハルにどうこう言うことなく接しており、特にゴウは幼馴染の成長に伴う変化に気付きつつ勝手にポケモントークに多々巻き込んでいる。

そんなポケモンにドライなコハルだったが出番回でのワンパチとの交流や、
サトシやゴウ、弟の友達のナミといった人たちのポケモンとの付き合い方を見て、少しずつだがポケモンへ関心を寄せるようになった。


出番

コハル自身が普段学校生活を送っているということもあり、当初は父親の方が出番が多いレベルだった。
まず1~3話までは連続して出たのだが、すぐに4、5話と出番なし回が発生。
前述した6話でサトシと初めて会話したというのも、そもそもコハルが出てこないから会話のしようがなかったのである。
そこから8話まで出続けたが(少しだけだが)、11話になるまで出番がなくなる。

その後、11話『コハルとワンパチと、時々、ゲンガー』に登場し、初めてのメイン回を貰う。
前述のコハルの夢やポケモンの付き合いについて悩む、コハルを語る上では外せない良い話であった。
が、この11話の後に出てきたのが17話と、なんと5話も不在期間が。

その後21話に登場して29話まで出番が一切無くなる等、出番は不定期なもののたびたび当番回が訪れるといった感じに物語に関わっている。
ちなみに本シリーズはコロナの関係で約2ヶ月も休止期間があった為、視聴者は3ヵ月もコハルの姿をOPでしか見られなかった時期があった。

ただし、登場頻度の件についてはコハルが当初はポケモンに興味がなかったことや、リサーチフェローではなく学生生活を送っているからというのが大きな理由だろう。
サトシとゴウが毎話のように他地方に行く中、コハルは自身の生活のためクチバから出ないことが多いため、無理に出番を作っても却って不自然になってしまう。
しかし31話ではある事情からサトシやゴウとホウエン地方を訪れたり、38話でサトシたちに強制連行されてニビシティに行ったりと、外出する時もある。

とはいえアニポケのヒロインの中には序盤20話で1回しか主役回がなかった先達もいるので、この先の出番が増えることを祈りながら暖かく見守ろう。

この出番の少なさは中の人も自覚しており、第3回『金ぴかオンライントークライブ』では花澤氏が自ら冨安総監督に「出番を増やして」と直談判していた。
総監督によると「最初にサトシとゴウのバディ感を丁寧に書いてからコハルを出していく」予定であり、
初期こそは予定通りだったもの、実際にやってみたら書きたい事が沢山あり過ぎて、出番を設けられなくなってしまったという。つまり出番の無さは予定外だったらしい。

なお、47話を境に出番が倍増。コハルがトレーナーになった二年目は自分から進んでサトシとゴウに同行したりと、旅やポケモンと関わる機会も格段に増えている。
出番が増えてなお歴代ヒロインのように毎話登場するわけではないが、全然出てこなかった一年目に比べればヒロインの立場はしっかりしていた。
サトシとゴウの物語が佳境に入った三年目も序盤に比べればさすがに出ている方ではあるが、登場しない回も二年目よりは増加した。

また、74話・75話ではシンオウ地方での一人旅の最中に歴代ヒロインの一人であるヒカリとシンオウ地方で出会った。この時にコンテストに興味を持ち、ヒカリの前で練習している。
105話ではあのセレナとホウエン地方で出会った。セレナからの後押しを受けてコンテストライブにてコンテストデビューを果たした。
アローラ地方に同行した112話ではスイレンと交流している。

尚、総集編回で出された予告PVからヒカリと一緒に応援に駆けつけることが判明している。

手持ち


出典:ポケットモンスター、105話『イーブイとニンフィア!出会いと再会!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

当初は手持ちポケモンを持っていなかった。
コハルは10歳なのでポケモンを持てるのだが、本人にわざわざポケモンをゲットしようとするほど関心がなかったためである。
ワンパチには懐かれてはいるが、あれは49話の説明によると父親のサクラギ博士のポケモンであって、コハルのポケモンではない。

そして放送開始から1年が経ち、ついに49話にて歴代ヒロイン御用達のイーブイをゲットした!

CV:真堂圭
技:たいあたり、まねっこ?
クチバにあるイーブイ進化研究所で研究されていたイーブイ。
通常のイーブイより遺伝子が不安定らしく、進化の石に触っても進化しないという特殊個体。
他のポケモンの真似をするのが好きらしく、研究所にいた時は進化系の真似をして過ごしていた。
進化研究所の所長曰く「自分で進化先が決められていないから進化しない」とも語っており、夢が決まっていないコハルによく似ている。
コハルはそんな自分とイーブイを重ねて、母から励まされた時のように「焦らず、イーブイが自分で納得のいく進化先を決めてほしい」と語りかけている。
そのため、イーブイの進化形を持つトレーナーの元を訪ねる回もあり、全てのブイズへ会いに行った。
このような流れから、「自分の夢が決まっていないコハルが、進化先が決まっていないイーブイと共に様々な経験をしていく」というストーリー展開が多くなされている。

真似好きという性質は能力にも表れており、劇中ではワンパチの『スパーク』やガラルポニータの『いやしのはどう』を自力で使っている。
イーブイは上記二つの技を覚えられないので『まねっこ』ではないかと推測されているが、コハルが『まねっこ』を指示したことはない。
トレーナーの指示なく使うため、キクナは「『まねっこ』じゃないのでは?」と考えている。もしかしたら『相棒わざ』なのかもしれない。

なお、もしこのイーブイがキョダイマックス個体かピカブイの相棒イーブイなら、生まれつき「進化しない」という道が決まっているということになるという見方もあるが、これについてはあくまでゲーム上の設定であり、このアニメのイーブイがそれに該当するようなことを示す描写は一切ない。

歴代ヒロインがイーブイをゲットしたのは新ブイズやピカブイの販促のためだったので、コハルがイーブイをゲットしたのも何かしらの販促を兼ねているとも思われ、
実際にコハルがイーブイをゲットした直後にピカブイの新CMが公開されていた。
また「進路が未定」という共通点でコハルとイーブイのストーリーが作られているため、設定やストーリーを考慮してのことである可能性もある。

コハルとイーブイが出会ったブイズ系は以下参照。

イーブイのブイズ巡り


以下の通りだが、過去作のキャラクターも登場している。

  • 63話→カイリのシャワーズ
キクナの友人であるカイリとシャワーズが参加するポケモンマリンアスレチックに参加した。シャワーズの技をまねてハイドロポンプも披露した。

  • 79話→ハルヒのエーフィとブラッキー
コハルのそっくりさんのハルヒが登場。ちなみにCVも同じである。エーフィのリフレクター、ブラッキーのあくのはどうをまねた。

  • 87話→レジーナのグレイシア
コハルの通うスクールにやってきた転校生。
元々いじめられっ子で、転校後もグレイシアがレジーナを守るために皆を氷漬けにしたせいで、
サトシ・ゴウ・コハル以外からは避けられていたが、コハルが親身になって向き合って誤解を解いた。
グレイシアのれいとうビームをまねてみんなと遊んだ。

  • 94話→エリカのリーフィア
アニメ本編では25年振りに再登場したタマムシジムのジムリーダー。リーフィアに会うためにポケモン生け花に参加した。

  • 98話→ホノカのサンダース と ビリーのブースター
ポケモンサーカスで出会った。ブースターとサンダースが練習している所に参加。そしてショーにも参加した。

  • 105話→セレナのニンフィア
6年振りに再登場したXY編のヒロイン。ホウエンで注目を集めるニンフィアに会うために出会った。
コンテストにスカウトされていたことで出るか非常に迷ったが、セレナの体験談と共にコハルを後押しした。
イーブイは終始ウキウキで、緊張するコハルを鼓舞した。ニンフィアのようせいのかぜをコンテストライブで披露。
以前セレナのニンフィアがイーブイの時に着けていた花飾りを貰った。

  • 112話→スイレンのイーブイ(ナギサ)
サトシ・ゴウに同行していたため、アローラ地方に来た。
スイレンのナギサのことが気になって、何に進化するのか聞いてみたが、何にも進化しないという選択肢を切り開くことになった。

余談

前述したとおりコハルと同名のキャラが『ポケットモンスター ベストウイッシュシリーズ』の55話に登場している。
こちらはゴチムを手持ちにしている女性トレーナー。CV:潘めぐみ


演じる花澤氏は、ゲーム『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』のメガスペシャルアニメーションにおいて、女主人公(ハルカ)役を務めている。
また本作出演陣の例に漏れず兼役でポケモンも演じており、マユルドBを演じていたり、ナッシーの頭の一部分を演じている。

20年以上の歴史があるアニポケで、これまでのメインヒロインは原作ゲーム内に登場するキャラクターが務めていたが、アニメオリジナルキャラがヒロインとなるのはコハルが初である。



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最終更新:2023年01月07日 14:32