七人隊(犬夜叉)

登録日:2020/11/20 Fri 22:10:25
更新日:2023/10/03 Tue 23:07:45
所要時間:約 4 分で読めます




七人隊とは、『犬夜叉』に登場する組織名である。

【概要】

本編からおよそ十数年前*1に東国を中心に活動していたその名の通り七人から成る傭兵集団。

特定の主に仕える事はせず様々な大名の下を渡り歩き、「七人で百人分の働きをする」と評されるほどの圧倒的戦力で各地の戦場で活躍していた。
しかし、一方で残忍かつ容赦ないという悪名でも知られており、徐々に大名達からも恐れられるようになった。
遂には大名達によって討伐軍が結成され、七人隊は抵抗の末白霊山付近の村へ追いつめられると全員捕らえられ斬首された。
祟りを恐れた人々は、慰霊のため七人塚を立ててこの地に供養した。

その後、白霊山に籠ろうとする奈落が、聖域である白霊山ではかけらの邪気が弱まるものの、あくまで人間であれば浄化されないという盲点を突き塚を暴くと、遺骨に四魂のかけらを埋め込み復活させる*2
犬夜叉一行らの討伐を条件に四魂のかけらを与えられるが、所詮奈落にとっては時間稼ぎに過ぎず、七人隊達もまた奈落を信用しておらず、各々の理由で戦う事となる。

作中では殺し好きの外道集団と揶揄される事もあったが、一方で身内同士では漫才めいたやり取りを見せたり仲間を思う故の行動をとったりと、血も涙もないという訳ではない、むしろ人間臭さを併せ持った者達であり、アニメで蛮骨が語るところによれば、戦国乱世を生きるには強くなければどうにもならなかったという事を併せて描かれている。


【実力】

霊力や法力のような特殊な力を使える者はいないが、それを補って余りある戦闘力と技術力を誇る。
生前から既に並の人間や軍隊とは一線を画す戦力を誇り、個人単位でも戦国の世を生きるのに十分な強さを持っていたが、仕事の効率化といったメリットによって集団を形成したと原作者は語っている。

復活後はかけらによる強化も相まってか、並の妖怪ですら一方的に蹂躙し、白心上人の結界によるハンデや援護はあるものの、半妖の犬夜叉や強豪妖怪である鋼牙殺生丸達とも互角以上に渡り合っている。また、かけらによって再生力も増しており、傷を負っても時間をおいて回復している。
ただし、治癒能力には各々でかなり差があり、埋められたかけらを抜かれると元の骨と化し死んでしまう。

徒党を組んではいたものの、メンバーのほとんどが自我が強すぎるため統率がとれておらず、単独で挑み敗北した者もいるが、生前はかなり結束が強く、戦になればオーバーキルともいえる連携で攻め立てていた。スタンドプレーについては生前を上回る力を得て抑圧から解放された反動からだろうか。


【構成員】

首領。
「大兄貴」と呼ばれているが年齢は隊内で最年少。
大の男数人でやっと持ち運べる大鉾「蛮竜(ばんりゅう)」を片手で扱うなど見かけに反した腕っ節の持ち主。
一方で(彼に限った話ではないが)学が無いほか、無邪気かつ仲間思いな面も見せる。
しばしば容姿が作者の前作主人公に似ているといわれる。

副将兼参謀格。
読み書き計算を会得している*3頭脳派で、明らかに時代離れした武器の数々を生み出している。
策略を巡らせたびたび犬夜叉達を追いつめるが、やがて思惑の違いから蛮骨に対し疑心暗鬼に陥っていく。
」じゃないよ、「煉」だからね。

蛇骨刀を操る斬り込み隊長。
女装した男好きのサディストで、犬夜叉を一目見てぞっこんになる。念の為言っとくが♂だからな。
単純な計算もできない表情がころころ変わるあほの子。
蛮骨とは組織の立ち上げ以前からの古い付き合い。

優しい医者と残忍な殺人鬼の心を併せ持つ多重人格者。
鉤爪を扱う接近戦のスペシャリストで、犬夜叉や弥勒と互角以上に渡り合える。
医者の方が本来の人格で、アニメによれば、子供を殺した侍を無我夢中で殺してしまった事でもう一つの人格が目覚めた。
人格が入れ替わると人相が丸っきり変わる。

人というよりもはやサイボーグ
再登場するたびに人間離れした外見になっていく。
全身に武器を装備され、最終的には戦車に。
煉骨を慕っており、敵ながらアニメで彼に泣かされた人も多いはず。

カエルのような容姿の毒使いの醜男。
女をいたぶるのが趣味の癖に抵抗されると逆上するどうしようもないやつ。
ある意味一番扱いが悪い。
満天とはキャラも中の人も被ってる。

最初に登場したとてつもない背丈の巨漢。
本人は人間といっているが、妖怪を貪り食ってるあたり否定されてもしょうがない。
インパクトたっぷりだが、これでも隊内では最弱。
こっちもこっちで身内からの扱いが悪い。


【余談】

出番自体は単行本にして約5巻と短いながらも、各メンバーの個性の濃さから、敵ながら根強い人気を誇っており(奈落一派以外で他によく挙げられるのだと飛天や逆髪の結羅あたり)、キャラソンやドラマCDも販売されている。登場時期のOP主題歌『Grip!』の人気に文字通り花を添えているともいえる。
その際、OPのサビの部分を7人全員で乗っ取っている辺り、アニメスタッフの彼らへの期待が見て取れる。

2019年にNHKで行われた『全るーみっくアニメ大投票』キャラクター部門でも、蛇骨(27位)、蛮骨(28位)、煉骨(94位)と健闘を果たしている。(放送時はベスト100までだったため公開されなかったが、睡骨も121位にランクインしている。)

当wikiにおいても、犬夜叉一行や奈落一派よりも先にそれぞれの個別記事が建てられているという歴史がある。

実は、犬夜叉一行に敗れはしていても殺された者は一人もいない。
凶骨、銀骨→鋼牙(銀骨はアニメでは自爆)、霧骨→殺生丸、睡骨→蛇骨(桔梗の破魔の矢が実質の致命傷となってはいる)、蛇骨→煉骨、煉骨→蛮骨、蛮骨→奈落

原作者曰く、ジャンプ作品的なノリのものをやってみたいという思いから生まれたらしく気に入っており、『犬夜叉』のベストエピソードとして「最終回」「朔の犬夜叉」「神楽の死」「桔梗の最期」と共に挙げている。


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最終更新:2023年10月03日 23:07

*1 アニメでは15年前とされている。

*2 丁度首と胴体を繋げる具合に埋め込まれているが、凶骨のみ額に埋め込まれている。

*3 当時の一般人基準としても非常に珍しい。