一王二命三眼槍

登録日:2022/11/24 Thu 18:00:00
更新日:2023/12/24 Sun 14:05:31
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2色 DM DM22-EX2 DM23-RP2 DMART-01 DMEX-17 DMRP-16 DMRP-21 KGM SR W・ブレイカー カオス・ヴィ・ナ・シューラ キングマスターカード クリーチャー コスト5 ジャオウガ スター進化クリーチャー スピードアタッカー スーパーレア デモニオ デュエマ デュエル・マスターズ バラド・ヴィ・ナ・シューラ 一王二命三眼槍 全ての元凶 十王篇 多色 多色クリーチャー 女体化 擬人化 敗北回避 火文明 火文明のクリーチャー 王来MAX 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!! 邪王来混沌三眼鬼 邪鬼王来烈伝 闇文明 闇文明のクリーチャー 鬼の槍 鬼の歴史 鬼の王の歴史 鬼エンド 鬼ヤバ逆襲S-MAX!! 鬼レクスターズ 鬼札アバク 鬼札王国 黒赤



これは一王二命三眼(バラド・ヴィ・ナ・シューラ)


一人の王にのみ仕え

破壊する王に二たび命を授け

三つの眼で世界の過去、現在、そして滅亡する未来を見届けるだ。
*1


一王二命三眼槍》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMRP-16「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」に収録されたレインボーデモニオ/鬼札王国である。


解説


一王二命三眼 SR 闇/火文明 (5)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 6000
自分がゲームに負ける時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。
スピードアタッカー
W・ブレイカー
<鬼エンド>このクリーチャーが出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、出してもよい。

5コストでありながらスピードアタッカーとW・ブレイカーを併せ持ち、基礎パワーも6000あるなど基本性能の段階でかなり優れている。
これだけで《鎧亜の紅滅グレン・ブラムスリー》涙目である

しかしながら特筆すべきはその敗北回避能力
火と闇のカードがマナゾーンにそれぞれ1枚以上あればという緩すぎる条件の下、相手ターンで負けようとする際に手札のこのカードを見せる事で敗北を無視できる
おまけにこの手の効果にはお約束な同名カード縛りや1ターンに一度の縛りもないため、手札にある《一王二命三眼槍》の数だけ回避可能となっている。

この効果を発動した後は山札の下へと送られてしまうので再利用が難しくなっているが、第二の能力・鬼エンドの効果増強へと繋げられる。
自分か相手のシールドが1枚もない時に限って発動される効果で、cipによって山札の一番下にあるカードを墓地に送り、それがコスト5以下のクリーチャーならば場に出す事が出来る。
《一王二命三眼槍》自身もコスト5であるため効果の範囲内であり、敗北回避で送った数だけ展開させられる。
コスト5以下なら進化クリーチャーも呼び出せるので勿論このカード以外にも踏み倒し対象は豊富であり、運次第とはいえcipで打点を増やせる可能性があるのは魅力的。


相性の良いカード


ボルシャック・ドギラゴン 火文明 (7)
進化クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍 12000
革命0トリガー:クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、このクリーチャーを手札から見せてもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードが火の進化ではないクリーチャーなら、バトルゾーンに出し、このクリーチャーをその上に置く。
進化-自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。

《一王二命三眼槍》と同じく劣勢時の受け札になるカード。
ドギラゴンが手札にない際には三眼槍で敗北を回避し、革命0トリガーを発動する際には三眼槍が火のクリーチャーとして進化元にもなれるなど、互いが互いを補強し合える関係になっている。

詳しくは個別項目を参照。

蒼き守護神 ドギラゴン閃 LEG 光/火文明 (8)
クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団 14000
革命チェンジ:光または火のコスト5以上のドラゴン
ブロッカー
T・ブレイカー
自分のターンの終わりに、自分の多色クリーチャーをすべてアンタップする。
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から進化ではない多色クリーチャーを、コストの合計が6以下になるように好きな数選び、出す。残りを好きな順序で山札の下に置く。

蒼き団長の派生カード。
こちらは革命チェンジの進化元にこそなれないが、ファイナル革命で三眼槍を踏み倒せる上に山札の上から4枚を好きな順序で山札の下に送れるので、鬼エンドが発動すれば山札の下から連鎖的に踏み倒す事が可能となる。


派生カード



「我は『邪鬼王来烈伝』として覚醒した、邪王来混沌三眼鬼(カオス・ヴィ・ナ・シューラ)。」


「ジャオウガを王とするのが我が使命。邪魔者は排除する。」
*2

邪王来混沌三眼鬼 KGM 火文明 (5)
スター進化クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 7000+
スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
バトル中、このクリーチャーのパワーを+4000する。
クリーチャーは、可能なら攻撃する。
クリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、自分の山札の下から2枚を表向きにする。その中から、コスト5以下の進化クリーチャーを最大1体とコスト5以下のタマシードを最大1枚出す。その後、残りを墓地に置く。

スター進化クリーチャーとして新生した三眼槍もとい三眼鬼。
バトルゾーンのクリーチャー全員を《凶戦士ブレイズ・クロー》状態に変貌させ、更に各ターン最初の攻撃時に山札の下から2枚を捲り、その中からコスト5以下の進化クリーチャーとタマシードを最大1枚ずつ踏み倒す。
《一王二命三眼槍》と同様に山札の下を参照するカードだが、こちらは発動機会が増えた上に効果範囲も2枚に増え、未進化には対応しなくなった代わりにタマシードも出せるようになった。

三眼鬼自体もバトル中はパワー11100に上昇するため、攻撃強制と合わせて内大抵のクリーチャーは撃破できる。
しかし各ターンに2枚ずつ墓地へ送れるのは墓地肥やしの観点では優秀だが効果が強制であるため、デッキの総数がゴリゴリと削れていきライブラリアウトの危険性も高まるので注意したい。


背景ストーリー


鬼札王国の長《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》が扱う三つの眼を宿した赤い
曰く「一人の王にのみ仕え、破壊する王に二たび命を授け、三つの眼で世界の過去、現在、そして滅亡する未来を見届ける槍」であり、刺した相手に命を授けて復活させたり次元を裂いたりと様々な機能を備えている。

十王篇

登場自体は十王大戦の終盤で、修行を積んだ《勝熱百覇 モモキングReVo》によって《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》が討ち取られた直後のこと。
何処からともなく飛来してジャオウガの身体を貫いたかと思うと、絶命した彼に命を与えて《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》へと強化復活させた。

その後は終始ジャオウガの武器として振るわれ、特に目立った活躍もないまま出番を終えた。
ここまでなら背景ストーリーでも特に珍しくない、終盤だけ出てくるクリーチャーと思われたが…

鬼の王来篇

モモキング達とは別に繰り広げられてきたデモニオ視点でのもう一つの王来篇。

十王大戦で敗走したジャオウガは龍頭星雲の向こう側にある元いた世界『鬼の王の歴史』へと戻り、逆襲の時に備えて力を蓄えていた。
だがそこへモモキング達『龍の王の歴史』と同様に、2体の超獣を無理やり合成したような異形の怪物・ディスペクターたちが出現し始める。

未知なる怪物によってデモニオ達が襲撃を受ける中、ジャオウガの持つ三眼槍が突如として意志を持ち喋り始めた。
なんと槍の正体は『鬼の王の歴史』における歴代の英雄を12の王として収めた邪鬼王来烈伝だった事が判明。*3
モモキングにとっての「超獣王来烈伝」が、ジャオウガにとっての一王二命三眼槍だったのだ。
そしてモモキング達がレクスターズに覚醒したように、ジャオウガ達デモニオもまた王来烈伝と出会い、英雄の力を取り込んでパワーアップする鬼レクスターズの力へと目覚めた。

一王二命三眼槍には「悪魔王」「魔刻王」「聖龍王」「奇跡王」「起源王」「天災王」「禁断王」「邪悪王」「暗黒王」「陽炎王」「零源王」「創世王」と呼ばれる12の王の名が刻まれていた。
これらの王は「超獣王来烈伝」に刻まれし12の王と対になっており、鬼の歴史では例えば《聖魔連結王 ドルファディロム》を討てばアルファディオスではなくドルバロムが、《禁時混成王 ドキンダンテXXII》を討てばドキンダムXではなくミラダンテがその魂を解放されてきた模様。
こうして解き放たれた王の魂は「超獣王来烈伝」と同様に三眼槍へと封じていく必要があったのだが、なんと主のジャオウガは己の身体に取り込み自らを強化させていった。

最終的に12の王の魂全てがジャオウガに取り込まれたのだが、三眼槍は特に反発することも無く付き従ったようである。
ジャオウガ愛用の武器として鬼の世界におけるディスペクターの元凶《鬼魂珠》を打ち抜き、鬼の世界における闘いに終止符を打った。

王来MAX

ジャオウガによって放たれた三眼槍は、あまりの威力に龍頭星雲を越えて《鬼魂珠》と同一存在である《龍魂珠》に接続してしまい、モモキングがちょうど《Volzeos-Balamord》を撃破したタイミングでその胸から飛び出してきた。
更には共に這い出てきたジャオウガの手でジョー星へと投擲され、ジョーカーズの故郷を跡形も無く破壊してしまう。

ジョー星の跡地へ駆け付けたモモキングが目撃したのは、ジャオウガの手を離れた一王二命三眼槍が「邪鬼王来烈伝」として覚醒し、1体の禍々しい鬼へと姿を変えた《邪王来混沌三眼鬼(カオス・ヴィ・ナ・シューラ)》であった。
ジャオウガを王にする事を至上の使命とする三眼鬼は邪魔者を排除すべく、モモキングに攻撃を仕掛け始める。
しかし一度目は《ボルシャック・ドラゴン》が身を挺して庇ったために通らず、二発目の攻撃も旅から帰ってきた《ジョリー・ザ・ジョニー》が間一髪で助太刀に入ったために再び失敗に終わった。

他者が触れれば粉々に砕けて消滅する「混沌」を身体に纏いジョニーとモモキングを苦戦させるが、二人がS-MAX進化に目覚めた事で形勢は逆転。
同じ王来烈伝である「超獣王来烈伝」に由来する力が混沌への攻撃を通し、二人が放った銃弾と刀に討たれて敗北した。

敗れこそしたものの、三眼鬼自体は後にジャオウガによって回収された上で再び槍として利用され、《神ナル機カイ「亜堕無」》と《EVENOMIKOTO》の遺体に突き刺してディスペクター時代の情報を呼び起こし、二体を《「亜堕無」-鬼MAX》《EVE-鬼MAX》として復元させている。
そしてジャオウガ自身も鬼S-MAX進化を果たし、三眼槍と一体化したかのような姿の《CRYMAX ジャオウガ》へと変身している。


メディアミックスでの活躍


十王篇シリーズのヴィラン・鬼札アバクが「鬼の槍」として登場初期から所持しており、ジャオウガのように武器として振るっている。
TCG版のイラストに比べると「目らしき切れ目が三つ入った真っ赤な槍」という非常にシンプルなデザインになっており、こちらのデザインはTCG版でも《鬼槍の一撃》や《極悪!獄鬼夜城》のイラストで確認できる。

大まかな設定は共通だが、その出自や正体などは漫画とアニメでかなり異なっている。

漫画

ジャオウガの回想にて三眼槍が誕生した経緯が語られている。

元々ジャオウガは11人の弟達がおり、宇宙中のゴミが集う龍頭星雲にてひもじいながらも仲むつまじく暮らしていた。
ところが巨大になりすぎた龍頭星雲を脅威と見なしたクリーチャーワールドの判断により、56万匹のドラゴン軍団が大挙して兄弟達に襲い掛かってきた。
更には五大龍までもが介入し、彼らの虐殺によってジャオウガは兄弟全員を失ってしまう
この時、ジャオウガが流した血の涙兄弟達の血が集まって出来上がったのが一王二命三眼槍だったのだ。
そのためジャオウガにとっては兄弟達の生きてきた証に等しい非常に大切な形見なのだが、自身と近い境遇のアバクに敢えて託し、彼に槍の扱いを委ねている。

カードとしても登場しており、ジョーVSジェンドル戦の最終決戦では敗れようとしていたジョーの元へアバクがジョー星(ジョーのデッキ)からデッキー越しに駆け付け、三眼槍の効果で敗北を無効にして次ターンに繋ぐという非常にアツい活躍を見せている。

アニメ

実はアバクを影から操り、王来学園を崩壊へと導いた張本人。
つまりは『デュエル・マスターズ キング』~『デュエル・マスターズ キングMAX』における大体の元凶である。もう半分くらいはジェンドルのせい

この世界の全ての破壊を望んでおり、本当の望みを叶えるという取引と引き換えにアバクの意識を乗っ取り、ジョーとの最後のデュエルを強行。
デュエルで敗れた後は邪王来混沌三眼鬼として実体化し、アバクの本当の願いを知ると用済みとばかりに消しに掛かるが…

なんとアバクの意を汲んだジャオウガが庇い、ジョー達の味方に付いた。
続けて放たれたジョニーの一撃によって三眼鬼は倒され、その野望は潰えるのだった。


余談


  • 手札から発動可能な敗北回避効果持ちのカードとしては何気に《完全防御革命》以来2枚目である。

  • 背景ストーリーではもう一つの歴史を収めた存在にしてジャオウガに忠実な配下、漫画ではジャオウガ兄弟達の形見、アニメでは全ての元凶と各媒体で扱いがまるで異なるクリーチャー。
    このような媒体別でキャラが違うクリーチャーは、過去にもエピソード3イズモヨミなどがいる。

  • イラストのバリエーションに恵まれたクリーチャーでもあり、十王篇の収録時点で二種類描かれていたところに王来MAXの再録でもう一種類追加され、更に「神アート 鬼札覇王絵巻」でも鬼札王国の1体として選抜されている。
    DM23-RP2ではとうとう擬人化を果たし、しぐれうい氏によってまさかの女子高生へと転生した姿が描かれた。



追記・修正は自分の使命に忠実にお願いします。

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最終更新:2023年12月24日 14:05

*1 画像出典:Twitter イラストレーターエイチエムケー(HMK84)氏 @hmk84 2020年12月18日掲載 https://twitter.com/hmk84/status/1339760626944540672?s=20&t=IalvGf1XdV24DZJeXxM1pQ ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 画像出典:Twitter イラストレーターあかぎ うんど (akagi)氏 @akagiund 2022年11月13日掲載 https://twitter.com/akagiund/status/1591760674816135169?s=20&t=891Tgs3jTBEPByHfKj0zTA ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*3 突拍子のない展開に感じられるが、十王篇の時点で既に「過去・現在・未来を見届ける」という歴史を司る性質が提示されており、伏線自体は貼ってあった