タスマニアキッド(ビーストウォーズⅡ)

登録日:2021/04/20 (火曜日) 12:39:16
更新日:2025/06/13 Fri 16:03:44
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あー!何しやがんだ!


オメーをスキャンしちまったじゃねーか!



タスマニアキッドは、アニメ「ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー」の登場人物。
肩書きは「陽動員」

CV:石塚堅
全長:2.3m
重量:1.5t
スキャンした動物:タスマニアデビル
役職:陽動員
スペック:パワー6、知力6、テクニック7、耐久力5、階級5、勇気7、スピード8、火力5



【概要】


サイバトロンライオコンボイ部隊に所属する若手戦士。一人称「俺」もしくは「オイラ」
年齢は地球人換算で高校生ぐらいらしい。
自称・「サイバトロンのアイドル」

デストロンの奇襲攻撃を受け、何故かゴミだらけのポッドで惑星ガイアに不時着した時は大鷲をスキャンしようとしたが、スキャン中に自分に懐いてきたタスマニアデビルの子供が顔に張り付いてしまい、そちらをスキャンしてしまう。*1
もっとも、飛行能力がないのに鳥をスキャンできたかは不明であり、むしろそんなマニアックな動物と出会えたのはある意味幸運だが。
このスキャンにより名称が「タスマニアキッド」となるが、仲間達からは基本的に「キッド」と呼ばれている。

性格は基本的にお調子者であり、若さゆえに周囲に認められたいがために無茶をすることが多く、
それで事件を起こしてしまうトラブルメーカーである。
言わば、前作チータスラットルを足して二で割ったような人物像。
流石にさらにトラブルメーカーのジョイントロンが出てきた時は体を張って止めに向かったこともあった。

仲間達の中ではビッグホーンダイバーと行動することが多く、特にダイバーとは親しいのかEDでは彼の背中を枕代わりにして寝転がっている。
クソ真面目アパッチとは口論が絶えないが、彼がライオコンボイと共に行方不明になった際には心配し涙を流した。
同じく若手戦士であるインセクトロンのシザーボーイとは気が合う友人となった。
そして後に自分よりも若手……というか誕生して間もない戦士であるライオジュニアが加入した際には良き先輩になり、タコタンクを暴走させた事を最後にお調子者の面はあまり見せなくなった。
全くの余談だが、ライオジュニアのお供の一人、スカイワープは、タスマニアキッドが憧れた大鷲をビーストモードに持つが、
実際にこのネタを活かしてタスマニアキッド本人がパワーアップした姿にするという案もあったらしい。

ちなみに、タスマニアデビルは四足歩行だが、彼はビーストモードでも二本足で立つことが多い。バンクシーンでは四本足の状態からジャンプして変身するため少々乖離があるかもしれない。
後期OPでもサイバトロンがビーストモードで大地を駆ける際にも二本足で走っていたほど。
足の速さはビーストモードでは時速160キロ、ロボットモードでは時速100キロを余裕で叩き出す事が出来、ライオコンボイの隊では最速。
また、待機時にはヨーヨー*2で遊んでいることもある。



【戦闘能力】

武器はビーストモードの尻尾が変形した銃「タスマニアライフル」で、直接腕に装備して使用する。
これは接近戦時に「タスマニアソード」へ変形する機能があるらしいが、劇中未使用。
銃口が剣に変化する、もしくは銃口からビームの剣でも出すのだろうか?
ビーストモードではチタン合金をも噛み切る牙「タスマニアファング」による噛み付き攻撃を行う。ジャングルが火事になった際には用を足すことで消火しようとしたことも。

【漫画版での活躍】

コミックボンボンに連載されていた漫画版ではビーストモードが可愛くデフォルメされていることで有名。
2頭身で顔も体も丸っこく描かれており、目も大きい。
それでいてロボットモードはアニメ同様の体型のため「どこにそんなにパーツ入ってんだ」状態である。
この可愛さから女性人気が高かったらしく、スタースクリーム改めヘルスクリームからは嫉妬されていた。

このデフォルメ化には作者の今木氏の前作である「プラモウォーズ」にて主人公がSDガンダムを多用していたことや、
同誌に連載していた「サイボーグクロちゃん」も影響しているのかもしれない。
キッドの容姿は続編の「ネオ」のスタンピーや「メタルス」のラットルにも受け継がれている。

漫画版ではマスコットキャラクター兼「もう1人の主人公」として扱われてる。
序盤でアンゴルモアエネルギーに導かれ1人外出したライオコンボイについていき、同じくそこへやってきたガルバトロンと交戦。
ライオコンボイが劣勢になった際に助太刀するも、ガルバトロンの不意打ちを受けバラバラにされてしまう。
幸いスパークは無事だったが身動きできずその後はアンゴルモアエネルギーの影響で暴走する2人の対決を見ていることしかできなかったが、
こっそり彼に発信機を取り付けていたスクーバに救出・修理された。
なおこの回は何故かみんな中間形態を駆使したアクションが目立ち、
キッドも(スクーバに抱えられて) 足をビーストモードの頭に変形させて
アンゴルモアエネルギーの匂いを追跡するという姿を見せている。
両方の頭から同時に返事を返された時はスクーバもちょっと気味悪がっていた

その後もシーコンズ回で一張羅のスーツを台無しにされる、オリジナルの戦士スターアッパーに巻き込まれ重傷を負う等苦労が絶えず、
更には誤解からアパッチと喧嘩になり基地を脱走、ヘルスクリームらサイボーグビーストに捕まり、アンゴルモアエネルギーに落とされそうになり、
「サイボーグビーストキッド」*3にされそうになりファンレターが減ると嘆くも、アパッチに救出された。
もっとも、結局別の件でアパッチに怒られてしまったが。

それでもネメシスでの最終決戦に行こうとするライオコンボイに「ライオコンボイを守れるのは俺だけ」と言い切る等、成長を見せていた。
ネメシス消滅後は行方不明になるが、どこかの星でウサギたちに変身能力を与え、「ネオ」のスタンピーの先祖になる。
彼らからは「小僧の神様(ゴッド・オブ・キッド)」シガーナ・オヤ・タスマニアと呼ばれている。*4

戦闘では本編未使用のタスマニアソードも使用しており、ガルバトロンの攻撃を受け止め、マックスビーを吹っ飛ばす等活躍していた。



【玩具】

玩具版は海外で発売されていた『奇襲攻撃員スナール(SNARL)』をほぼそのまま流用。
カラーリングは実在のタスマニアデビルとはあまり似ておらず、リスアライグマに近い。

変形自体はシンプルなガワ変形だが、ビーストモードの頭部が分割され、下顎がボディに、頭部がロボットモードの両足になるという変形ギミックが斬新。
だが、ガワを見ると血管や内臓、果ては肋骨までもがモールドされており、チータスの内臓銃並に不気味に感じるかもしれない。
また、ビーストモードの上顎を開くと連動して下顎も開き、尻尾のスイッチを押すと本体を発射するというギミックがある。

対決セットはダージとの『水平線の対決』が発売されている。

別作品『ロボットマスターズ』にて色違いの別人「資源調査員バウンドローグ」がいる。
こちらは暗い青にベージュと、実在のタスマニアデビルに近いカラーリングとなっている。

2024年にはレガシーユナイテッドでリメイク版が発売、さらに名義が日本名の「タスマニアキッド」である。
コアクラスのためサイズは小振りだが、ロボット頭部の口と耳が造形されるなど造形やプロポーションはよりアニメ版に近いものとなった。
ロボットモード時にタスマニアデビルの上顎部分が両足になるのは旧玩具と同じだが、胸部の下顎は別パーツになっている。
ビーストモードは相変わらず本物のタスマニアデビルとは似ていないが、旧玩具よりも可愛げのある見た目に。
レガシーエボリューション版レオプライム(ライオコンボイ)と並べるといい感じのサイズ差になる。




じゃあサイボーグ・ビースト・キッド決定って事かよ!?


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最終更新:2025年06月13日 16:03

*1 この際は「ダッセーよな〜」と相当嫌がっていた。なら再スキャンすればいいのにと思わなくもないが、ビースト戦士は遺伝子を取り込む都合上一度スキャンした動物は変えられないらしい

*2 ちなみにこのヨーヨーは放送当時にスポンサーのタカラ(現:タカラトミー)で『光る!レーザーライトヨーヨー』として発売。電子ギミックを内蔵しており、紐で回すとサイバトロンエムブレムがLED発光する。ふれこみでは「キッドが得意とする武器」とあるが、実際に戦闘で使用する機会はなかった。

*3 余談だが、このイメージ映像が先述の『クロちゃん』の影響の傍証の一つともなっている

*4 元ネタは「小説の神様」と言われた小説家・志賀直哉の二つ名の元にもなった代表作「小僧の神様」。今木先生、子供には絶対分かりませんよ…