登録日:2021/09/03 Fri 18:47:40
更新日:2025/04/11 Fri 08:50:25
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●目次
【プロフィール】
通称:バオファン
本名:不明
年齢:不明
所属:
百獣海賊団
役職:真打ち・メアリーズ
悪魔の実:ムササビの
SMILE
懸賞金額:不明
出身地:不明
初登場:単行本97巻・第979話・『家族問題』
CV:
白石涼子(空島編のサウスバード以来
18年ぶりの起用)
【概要】
カイドウ率いる
百獣海賊団の真打ちにして、偵察部隊
「メアリーズ」の一員。
そのメアリーズの中でも、鬼ヶ島全土の監視からオペレーションまで
マルチにこなす総括の役割を担っている。
カイドウのスケジュール管理なども行っているため、秘書としての仕事も兼任している模様。
【人物】
百獣海賊団では数少ない子供と思われる構成員。劇中で描写されている限り、単行本100巻時点ではおそらく彼女が唯一である。そのおかげで巨漢のカイドウや
大看板たちと並ぶと小人のように小さい。
性別は明言されていないが、振袖を着用していることからおそらく
女の子と思われる。
ムササビのSMILEであり、太く大きな
尻尾が生えている。
身体の様々な部位が動物のものとすり替わっている他のギフターズと比べると、動物と混ざっている部位がはっきりと確認できない。そのため、ぱっと見ると通常の
動物系能力者の人獣型のようにも見える。
服装は
太もも丈の振袖。「風」と描かれた大きな団扇を背負っている。
癖っ毛の頭には他の団員たちと同様に角を装備。ギフターズ以上でなければ角は2本つけられないが、バオファンは真打ちなので2本つけている。
顔は
一つ目が描かれた紙の面で覆っているが、これは全メアリーズで共通の装い。
【性格】
鬼ヶ島全土の情報統括といった重要な役目を果たせるだけの能力はあるようだが、それに反して性格はすこし幼く、あどけなさがある。
カイドウに怒鳴られて臆することもない茶目っ気を見せる部下などそうはいまい。また、口が軽いのか
少々うっかり屋で迂闊な失敗をしてしまう場面もある。
一方で、やはり百獣海賊団の所属らしい
凶暴性も垣間見られる。
鬼ヶ島での戦いでも、手負いの
赤鞘の侍を発見するなり
すぐさま殺しにいくよう通達を出したり、
侍陣営の首魁の死を島中に広報することで侍たちの戦意を削ごうとするなど、なかなかにえげつないことを嬉々として行おうとしている。
喋るときには台詞の文末を伸ばしたり、文末の単語だけ溜めて喋る癖がある。
【能力】
彼女の有する能力は大きく分けて
「SMILEの能力」と
「メアリーズの能力」の2つ。
ただし、SMILEの能力は戦闘力には直結しておらず、メアリーズの能力はそもそも戦闘向きではないため、ギフターズにしては珍しく肉弾戦には長けていない。
ウソップの襲撃に反撃もままならずにあっさり落とされてしまう辺り、そもそも戦闘慣れしていない可能性すらある。
その代わり、
監視能力・情報伝達能力は反則級に強力。武闘派揃いの百獣海賊団では珍しい情報のみを武器にする構成員。
SMILEの能力
振袖の袖部分を被膜のように広げてムササビよろしく空を飛ぶことが可能。
漫画では天井の梁から降りてくる描写があるだけだが、アニメでは床と水平な長距離滑空を披露。現実のムササビを上回る
飛行能力と言えるかもしれない。移動速度も速く、カイドウに一声呼ばれれば直ちに飛んでやってくる。
その他、
コウモリのように天井から逆さにぶら下がっていることもあるが、これは現実のムササビの特徴ではないので本人の技量によるものと思われる。
メアリーズの能力
詳細は
百獣海賊団のメアリーズの項を参照。
バオファンと同じ一つ目の紙の面をつけた構成員や
絡繰動物達で構成されたメアリーズが鬼ヶ島中におり、これらと視覚を共有することが出来る。また、メアリーズ同士での音声通話も可能。「拡散モード」で他のメアリーズをスピーカー代わりに島内放送も行うことが出来る。
バオファンは作中、広い鬼ヶ島中に数多いるであろうメアリーズの視野から
必要な情報だけを的確に抽出するというなかなかに凄いことをやってのけている。
無作為かつパラレルな視野から対象を捜索できるという意味では
ギロギロの実の千里眼よりも強力かもしれない。
※ギロギロの実の千里眼はあらゆる任意の場所に視界を飛ばせるので『監視』においては強力な能力だが、視界情報を得られるのはポイントを定めた一点のみ。
メアリーズは無作為に散りばめられた複数の視界情報を一度に集められるので『捜索』においては利便性で上回っている。
その他
装備としては背中に差した巨大な団扇があるが、何に使うものなのかは不明。
覇気の習得についても現状明らかになっていない。
【任務】
百獣海賊団の中では、秘書・監視・伝令の任務にあたっている。
飛び六胞以上しか参加していない話し合いの場にも招集されることがあり、百獣海賊団の軍事機密を渡されたり、カイドウの決定事項を直接代弁し放送する権限も与えられている模様。
有事には、メアリーズの総括として活動。
紛れ込んだ侵入者の捜索・戦況把握など戦場の目や耳となる任務に就き、鬼ヶ島中に散らばった仲間達への伝令役も務めるなど、戦場の潤滑油として働いている。
まとめると、その幼そうな見た目からはおよそ想像もつかない実に多事多端な情報担当を請け負っている。
他の構成員達はバオファンから得た情報を基に広い鬼ヶ島を行き来し、カイドウもバオファンの任務遂行に関しては信頼を置いているようだ。(たまに叱るけど。)
腕力の至らない子供であれば、このくらいのことが出来ないと百獣海賊団は務まらないということだろうか。
【活躍】
初登場は鬼ヶ島の大宴会中。カイドウ・大看板・飛び六胞達が招集された場に呼びつけられ、カイドウの秘書としてスケジュール発表をしたり、
リンリンの御出座について調整などを担当した。
鬼ヶ島内での乱戦が始まった際にはライブフロアのステージに陣取り、絡繰動物と通じて鬼ヶ島の全域を監視。侵入者の位置情報および各戦場の戦況を把握し、仲間に逐一状況報告を行うことで団員達への迅速な指顧に貢献している。
これによってモモの助と
ヤマトの行動は終始筒抜けになり、
ルフィたちが屋上から逃がした赤鞘の侍たちの居場所もすぐに突き留められてしまった。
やがて、カイドウがルフィとの一騎打ちを制した際には、バオファンはカイドウの命令を受けて鬼ヶ島全土に戦況を通達。
赤鞘の侍とルフィの敗北を伝えることで、侍たちの戦意を削ぐ精神攻撃を仕掛けた。この効果は抜群で、侍側には混乱と動揺が発生する結果となる。
挙句、どうにか逃げのびていたモモの助の場所まで特定。これによって
お菊と
錦えもんは
カン十郎とカイドウの手にかかり戦闘不能となった。
しかし、逆にメアリーズの力を利用したモモの助の決死の鼓舞によって侍たちは士気を取り戻してしまったため、バオファンはモモの助の脱落をも島中に報じて、今度こそ侍たちの戦意喪失を画策した。
ところが、ここでうっかり
「"飛び六胞"が2人もやられちゃった~~~~~!!!」
別件による
うるティとページワンのノックアウトを
実況してしまったため、逆に侍たちの士気を上げ、仲間たちの動揺を招いてしまう結果になった。
おまけにウソップの緑星「デビル」によって自身も戦闘不能となり、メアリーズの伝令能力を
お玉の号令作戦に利用されてしまった。
それ以来は音沙汰なく、
ワノ国の終幕まで出番はなかった。
ウソップたちに直接倒されたことから、お玉のきび団子を受けていそうなものだが
デビルの攻撃により、少なくとも劇中は再起不能なほどのダメージを負ってリタイアしたのかもしれない。
【余談】
上述した通り、バオファンは現在のところ唯一の子供のSMILEである。
逆に言えば、百獣海賊団は子供にもSMILEを食べさせていたということに。さすが弱肉強食の海賊団という他ない。
子供にSMILEを与えること自体は滅多にあることではなく、その稀な例であるバオファンがたまたま当たりを引いた、という話なら良いのだが……
アニメ第985話のクレジットで
パオファンと名前を間違われた。
これについては、声優担当の
白石涼子もTwitterで突っ込んでいる。
アニメでは太もも丈しかない振袖という腕白な服装で滑空を行うというなかなかに危ないことをしているが、どれだけコマ送りにしてみても振袖のももの裾の中は見えない。
また、天井に逆さ吊りになってぶら下がっていることもあるが、顔の紙や振袖の帯が重力に従って垂れ下がるのに振袖のももの裾はめくれない。
バオファンが逃亡中のヤマトを発見した際に、ヤマトの服の中に隠れたモモの助を服の上から視認するという離れ業を見せた。
この際に、コマ全体(バオファンの視点)に照準のようなものが表示され、服の下のモモの助を熱源探知でもしているかのような描写がなされている。
また、バオファンが「拡散モード」に切り替える時には、バオファン含む全メアリーズの面から「カチッ」と音が鳴っている様子もある。
もしかすると、バオファン含む人間のメアリーズも全員、
絡繰動物のように
何かしらの改造がなされている可能性がある。
仮にそうであれば、紙で覆われた下の顔がどうなっているのかも気になるところである。
上述については多くの読者が考察している模様だが、今のところ詳細は不明。
照準は
チョッパーの
診断や
サンジの女性センサーのようなエフェクト的な表現なのかもしれないし、拡散モードで鳴った奇妙な音についても紙の面のほうに秘密があるというだけかもしれない。
熱源感知のような描写も見聞色の覇気によるものである可能性があるが、現状ではどのような力によるものかは不明となっている。
名前の由来はトランプゲームの「
保皇」。
大貧民とナポレオンを足して二で割ったような
トランプゲームで、中国ではポピュラーな遊び。
ちなみに言葉の本来の意味は、文字通り皇帝に忠義を尽くすこと。
アニメ版の演者である白石涼子は、前述したサウスバードのほか、アニメオリジナルエピソード「虹の彼方に編」のアキビや、
ワノ国編の少し後に登場した
Dr.ベガパンクの「
猫」の一人、
想も演じている。
「誰かが項目を読もうと~~してる!!」
「急いで追記・修正して!!」
- 密かにファンが多そうなキャラではある。いつか素顔は判明するだろうか。 -- 名無しさん (2021-09-03 19:04:12)
- 何でか分からないが滅茶苦茶好きなキャラ。見た目が自分の好みに刺さったのかもしれない -- 名無しさん (2021-09-03 19:16:32)
- バオファンは普通の人間なのか?クイーンに改造されたのか?それとも作られたのか? -- 名無しさん (2021-09-04 00:59:13)
- 18年ぶり……ただただすさまじい話だな -- 名無しさん (2021-09-04 01:04:35)
- カリブーの「あっちに行ったぞ」「こっちにいるぞ」と「通信」されるから敵は厄介なのよ!! を見事に体現している -- 名無しさん (2021-09-15 12:27:55)
- こういう情報網張れるやつは厄介でしかないんよなぁ -- 名無しさん (2021-10-31 12:05:31)
- ウソップこの戦いでいまいち貢献できてない感あるけど、こいつに気づき次第すぐに無力化できたのはお手柄だよな -- 名無しさん (2022-01-15 23:46:30)
- ウソップの女性撃破記録がまた更新された -- 名無しさん (2022-04-05 09:28:28)
- 中の人はベガパンクの猫エジソン役で再び登場か。 -- 名無しさん (2023-12-18 14:30:41)
- うるティとページワンが倒されただけで動揺しすぎだろ -- 名無しさん (2024-10-12 01:44:07)
- ↑ページワンに関しては仲間であるはずのビッグマムが倒してんだから動揺するの当たり前だろ。うるティだってほぼマムのせいだし -- 名無しさん (2024-10-12 08:54:03)
- 「実況してしまった」のリンク先が適切すぎて...w -- 名無しさん (2024-10-12 08:58:12)
- カイドウはドフラミンゴを見下してたけどバオファンに護衛をつけなかったのはシュガーに護衛つけてたドフラミンゴより無能 -- 名無しさん (2024-11-14 01:20:25)
- ↑普通にこいつも実力自体はあったんだろ。そんなんで無能とか見下してる方がクズ -- 名無しさん (2025-04-11 08:50:25)
最終更新:2025年04月11日 08:50