アヤシシ

登録日:2022/02/06 Sun 20:04:33
更新日:2024/10/25 Fri 18:54:06
所要時間:約 4 分で読めます






目に見えぬ 壁を 作りしとき 黒き珠妖しく 輝きたり。



抜け落ちし 髭は暖かく 冬衣の 原料に 重宝す。



アヤシシとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。



【データ】

全国図鑑№:899
分類:おおツノポケモン
英語名:Wyrdeer

高さ:1.8m
重さ:95.1kg
タイプ:ノーマル/エスパー
特性:いかく/おみとおし
夢特性:そうしょく


HP:103
攻撃:105
防御:72
特攻:105
特防:75
素早さ:65

進化オドシシ→アヤシシ(バリアーラッシュを早業で20回使用する)


【概要】

金・銀』で初登場した大きな角を持つシカのようなポケモン、オドシシが『Pokémon LEGENDS アルセウス』のヒスイ地方にて進化した姿。
進化することで体が大きくなり、体色も白となり立派な髭を蓄え、さながら仙人のような貫禄ある風貌となった。

角はアンテナのような形状となり、そこに付いた黒い玉からはサイコエネルギーを放出し空間を歪める。
レーダーのように周囲を探ることもでき、群れのリーダーは安全を確保して先頭を走る。

ヒスイ地方では古くから人々との結びつきが強く、抜け毛を集めて防寒具を作る等大切にされてきた。

現代のオドシシはアヤシシに進化できなくなっているが、これは外敵の数が減ったことが原因らしい。


【ゲームでのアヤシシ】

  • 本編での活躍
物語序盤、黒曜の原野にてキャプテン・ヨネの依頼でシンオウさまにゆかりのあるポケモンの子孫である「アヤシシさま」の住処である「シシの高台」を荒らすオヤブンポケモンを退治することに。
現れたオヤブンコロトックを倒すか捕獲した後、主人公の前に現れ、彼/彼女を気に入り「ふしぎのプレート」を授けてくれる。
それを見たコンゴウ団の長・セキからカミナギのふえを譲り受け、ヨネから旋律を教わることでアヤシシを呼び出してライドできるようになる。
初めて呼び出せるようになるライドポケモンである。

移動スピードが速くなり、広大なフィールドを一気に駆け抜けることができる。LEGENDSアルセウスにおけるじてんしゃ役。
ダッシュでさらに加速できる他、ジャンプでちょっとした段差なら飛び乗ることができる。
乗っている状態でも落ちているアイテムは入手できるが、木や鉱石のアイテムやポケモンゲット等でボールを投げる際には一旦降りなければならない。つまりガルクのようにはいかない

  • 入手方法
黒曜の原野のシシの高台等に生息する野生のオドシシを捕まえ、早業で「バリアーラッシュ」というわざを20回使用することで進化する。
バリアーラッシュはレベル31で皆伝するので、アヤシシへの進化レベルも31以上となる。
他の追加進化組同様かなり特殊で難解な条件だが、オドシシの図鑑タスクに「バリアーラッシュをみた数」と「ハヤワザをみた数」が存在するため、一応ノーヒントではない。

なお、進化に早業が関わる為か、進化はヒスイ地方でしか出来ない
そのためなのか、『スカーレット・バイオレット』ではオドシシの図鑑内容は新規のものになっており、「昔は今よりサイコパワーが強かった」「昔は自分の力で進化もしていた」と書かれている。

その後似たような進化条件を持つハリーマンは進化条件が簡略化されたのに対し、アヤシシはオドシシの時点では「バリアーラッシュ」がタマゴ限定かつ現代で進化すると図鑑説明と矛盾が生じてしまうためか相変わらず進化条件はそのまま

【バトルでのアヤシシ】

タイプはエスパーが追加され、通算5体目となるノーマル・エスパー複合に。
進化した事でHPが大幅に上昇、残りも素早さ以外は少しずつ上昇したが素早さはフィールドではかなりの速度を出せる癖に下がった。
「しんかのきせき」に頼らないようにするための、典型的な太ましい強化である。

特性は進化前と変わらず。
その為、全体的に受け寄りになったオドシシと言うイメージで問題ないだろう。

専用技でもあり、進化条件となる技が「バリアーラッシュ」。
攻撃しつつ守りの力を上げるエスパー物理技である。
メインシリーズでは防御が1段階上がる技になった。
ただ、命中は90。早業では命中率が補えない為進化の際に困る。

エスパー技は「バリアーラッシュ」を始めとして主要なものは一通り習得できる。
しかしノーマル技が「あばれる」「すてみタックル」「ギガインパクト」「はかいこうせん」と少し癖が強く、
他の技が「とっしん」「のしかかり」「からげんき」程度なので選択肢に悩む。

サブウェポンもなかなか。
特殊は「エナジーボール」「シャドーボール」「10まんボルト」「かみなり」「だいちのちから」と揃う。
物理はじめん技と「メガホーン」「ワイルドボルト」「どろぼう」「くさわけ」。
『アルセウス』では「アイアンテール」「10まんばりき」も習得できたのだが没収されている。ついでにオドシシの状態で第7世代まで覚えた「とびげり」も廃止。

そして、元がオドシシらしく補助技も非常に豊富。
汎用技を除けば両壁・「でんじは」「さいみんじゅつ」「あやしいひかり」「うらみ」「かなしばり」「ふういん」「スキルスワップ」「なりきり」「トリック」「トリックルーム」と選択肢が非常に広い。
積み技は「めいそう」「こうそくいどう」。

欠点はやはり両刀で若干遅めの種族値と弱点2耐性2と言う貧相な相性も相まって割と居座りが難しい事。
「いかく」「そうしょく」で補えるが限度はあるので気を付けたい。
そして何より種族値がよく似ているリキキリンの存在も気がかり。何の因果か追加進化同士である。
差別化要素はきっちりと活かしていく必要があるだろう。


【余談】

  • リージョンフォームではない従来のポケモンが進化したポケモンが登場するのは、『X・Y』のニンフィア以来9年ぶりとなる。
    むしろアヤシシ自身の姿を、オドシシのリージョンフォームだと思ったファンも多かった模様。
    他にも、リングマの正統進化としてガチグマが追加されている。
  • モデルは分類名からオオツノジカ、または北海道に生息するエゾシカや、アイヌと関連のあるトナカイだと思われる。



追記・修正はバリアーラッシュを20回使用してからお願いします。


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最終更新:2024年10月25日 18:54