はかいこうせん

登録日:2010/02/17 Wed 22:07:54
更新日:2025/09/26 Fri 11:12:27
所要時間:約 8 分で読めます





強い光線を相手に発射して攻撃する。

次のターンは動けなくなる。




出典:ポケットモンスター、116話『チャンピオンの誇り!ワタルVSカルネ!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ポケットモンスターシリーズにおいて初代から存在する技。

概要

名:Hyper Beam
威力:150
命中:90
PP:5
タイプ:ノーマル
分類:特殊
接触:×
範囲:単体
わざマシン15

  • バトル
使用した次のターンは反動で動けない。

  • コンテスト
自分のアピールポイントを4つ増やし、前のポケモンのアピールポイントを4つ減らせるが、次のアピールに参加できなくなる。


名前の通り相手を破壊し尽くすほどの凄まじい光線を発射する。

初代から長い間技マシン15で覚える事が出来る技。わざマシンの中身が初代から変わらない技は意外と少ない。
初代ではスロットの景品であった。
基本的に最終進化形と後付けで進化したポケモンのみが使用できるが、ごく一部に例外もいる。
ソード・シールドではわざマシン08に収録され、シュートシティのポケモンセンターというかなり終盤で手に入るようになった。

威力は150と高いが使用すると反動で次のターンに動けなくなるというハイリスクハイリターンな技。
一割で外す上に反動中はポケモンの交換も出来ない。
反動ターンを考慮した実質的な威力は150÷2=75で微妙…なので、トドメに使うか、逆転要素のベースとして使うのがメジャー。ただし75以上の同じタイプの特殊技が使えない場合はこの限りでない。
ノーマルタイプの技だがスキン系の特性を待つポケモンがタイプ一致のトドメ技の候補として採用したり、サブウェポンの極端に乏しいポケモンが少しでも範囲を広げるために採用することが多い。
ちなみに外した場合やゴーストに撃って無効になった場合、「まもる」で防がれた場合等は反動は無い。

エフェクトと効果音は世代によって結構違うので新作をやる度にその変化に驚くかも。
第六世代以降は初代と同じ特徴的な効果音が使われるようになっている。
「ハイドロポンプ」や「サイコキネシス」等も同じく第六世代で初代の効果音になったが、
第九世代においてそれらは再び新規の効果音となったのに対し、こちらは初代版のままである。

間違っても人に撃ってはいけません。*1

仲間たち

ちなみにポケモンのメインターゲットである小学生、かつて小学生だった大人たちに大人気の技でもある。
公式で最強の技のような扱いをされること、最終進化で覚えることが出来る正に「切り札」ともいえる技であるためだろう。
対戦では使いにくくても、ストーリー攻略においては支障が出にくいので、ロマンを求めて覚えさせている人は多い。

他にも反動で動けなくなる技は多いがほとんどが専用技で、禁止級専用のものもある。まとめると
名前 威力 命中 タイプ 分類 使用者
はかいこうせん 150 90 ノーマル 特殊
ギガインパクト 物理
ハードプラント くさ 特殊 最初の3匹の最終進化系
GBAまではカントーだけで、データ1つにつき1回(いずれか1匹)しか習得できない
(XDでは習得済みのジョウト未進化ポケモンを入手可能)
ブラストバーン ほのお
ハイドロカノン みず
がんせきほう いわ 物理 ドサイドンイワパレス系統
スターアサルト 100 かくとう ネギガナイト
ときのほうこう 90 ドラゴン 特殊 ディアルガ
プリズムレーザー 160 100 エスパー ネクロズマ
ムゲンダイビーム 90 ドラゴン ムゲンダイナ

やはり基本的にどれもロマン技で、どれも威力がこれらの半分以上でデメリットなしのわざがある為、そちらを2回使う方がいい。
ただし体力が少なくて次のターンがない場合や次の1回でのトドメ向けに扱われる場合もある。
御三家の場合、「しんりょく」「げきりゅう」「もうか」特性による強化が加わる場合も。実質威力225の一撃はなかなかの脅威。
七世代からは各作品ごとの新要素との相性がかなり良好なため、対戦でも真面目に採用されるケースが増えてきている。


初代GB版・ポケモンスタジアム

初登場の世代だが、何とこの技で敵を倒した場合と「みがわり」に攻撃した場合も反動無しと言う理不尽っぷり。
前者は死に出しにより相手方のコマンド選択回数が1回増えるため、これをターン消費とカウントしてしまうことによるもの。
後者は相手が直接ダメージを受けていないため、ダメージ計算の過程で技が外れたとして処理されてしまうことによるもの。
どちらもプログラムミスの類である。
よって下手な使い方をしなければ事実上の無反動技として機能する。
先制で撃って相手を一撃で倒そうものなら無双する事だって可能。
特に初代の悪魔ケンタロスの放つ「はかいこうせん」はタイプ一致補正とその素早さと相まって悪夢そのもので同じく壊れ技だった「ふぶき」と共に猛威を振るった。
なお「ゆびをふる」で選択された場合も反動無しになるが、こちらは流石に狙って使えたものではないため出たらラッキー程度。

他にもギャラドスカイリュー等は自力で取得する事が出来る。どちらも攻撃力は高い。
しかし当時は努力値全振り可能仕様のせいであのフーディンですら異様に硬くなる時代。
中途半端な素早さの不一致技では敵を倒せず、おまけにこいつ等はでんきこおり耐性がないのでそいつらのこの技の採用率はお察し。
むしろサンダースダグトリオと言った素早い=急所率が高いポケモンの方が上手く使えていた。
ポケモンスタジアムのニンテンドウカップ97の全国出場者のデータにもそういった面から採用されたのが見受けられる。特にサンダース。

使用エフェクトはとてもカッコイイ。
ギュウウウウン(画面が暗くなり、エネルギーを溜めるような演出)ドロルリピピピピピピピ!!(画面が白黒にチカチカしながら光線発射)ズザァアアッ!(ヒット音)
まぁ文字では分かりにくいだろうが兎に角カッコイイのだ。

ポケモンスタジアムでの演出は橙色の光線を衝撃波と共に放出する。カッコ良さは本家に一歩劣るかもしれないが、独特の発射音や当たった時の派手な爆散など、こちらもインパクトはなかなか。

また最強の象徴的技でもあるのかチャンピオンの使用ポケモンもかなりの確率で使用する。
特に我らが改造厨ワタルは使用ポケモンのほぼ全てに覚えさせるぐらい「はかいこうせん」が大好き。
ギャラドス・プテラハクリュー・カイリューは、ワタルに使わせることを前提に最後のレベル技をはかいこうせんにしたという説さえあるほど。威力は察しろ
初代赤緑青ではNPCが使うポケモンの技はそのレベルにおける最後に習得する技4つに限られており、ライバルの弱さがネタにされたのもそのためである。

ちなみに当時、反動で動けないターンもカウンターできると言うちょっと何言ってるかわからない仕様だったりもする。
これをうまく生かすことが可能なのがマルマインだいばくはつを利用したターンカットである。

ポケモンスタジアム2ではエフェクトは大体初代とそのまま。
流石に上記の反動無しは削除……どころか撃った場合外れても反動ありと言う逆の意味で凶悪な仕様に変更されてしまった。
さすがにみがわり相手はそのまんまだった。とはいえ、確定数の関係や最後の一匹を倒すのには非常に便利なのとこの技を抜いても入れる技がないという何とも悲しい理由から何のかんので使われていたが。
ジムリーダーのとうのチャンピオンも使用しており、カイロスがつるぎのまいとのコンボで絶大火力のはかいこうせんをお見舞いしてくる。
また全ポケモンの発射モーションに独自の動きが追加されており、大半は口からの発射だがポケモンによっては手から発射したり角や毒針から発射したりと意外と多彩。

第2世代・ポケモンスタジアム金銀

第2世代では相手を倒したときの反動無しの特例は倒した直後にモンスターボールに戻した時だけにされた。というかバグの類だったのでこの世代からの挙動が本来想定されていたものであろう。
また当たって無いのに反動ありはやり過ぎと判断されたのか「撃った反動」と矛盾するが外した場合については反動無しになった。

この世代及びリメイク作のHGSSではワタルが生身のからておう向かって使った(当時はフィールド画面で光線エフェクトを出せないため見た感じは光線でなく体当たりという表現だが)
なお、この時被害に遭ったからておうはその後も生存しており、ポケマスにNPCとして登場している。やっぱりというか相当のトラウマとなった様子。

ちなみにアニメでもダイゴが人に向かってぶっぱなしている。

演出に関しては初代と概ね同じ…と思いきや、あの独特の溜めが無くなった。
ポケモンスタジアム金銀での演出は大体ポケスタおよびポケスタ2と変わらないが、当たったor外したときの仕様は金銀本編順序。

対戦においてはいわゆる狂牛病型のケンタロスなどに使われていた。すてみタックルのことも多かったらしいが。

第3世代ポケモンコロシアムポケモンXD

初代ではスロット景品だったわざマシンも、この世代からはなんとデパートで7500円で購入可能になり、入手がしやすくなった。
初代でもスロットコインは金出せば買えるが、必要な金額の差を考えると大幅に手間が短縮されたと言える。
対戦ではリスキーだが、ストーリー攻略では反動の仕様もごまかせることも多く、人によっては使えるかも。

この世代の対戦においてはデメリットを多少無視出来、威力も高いケッキングが使用した。他にも一部ポケモンに使われている。
ただしオーバーキルになりがちなので使いにくいと言われる事も。

演出は光線……と言うよりなんか変な波が飛んでいくようになった。DNAの螺旋を彷彿とさせる妙ちきりんなエフェクトが何とも言えないSEと共に敵へ放たれる。
エフェクト的にデオキシスが撃てば映えるかもしれないが……恐らく歴代で一番はかいこうせんっぽくない。

ポケモンコロシアムおよびポケモンXDでは大きな溜めと共に相手を貫通するド派手な極太光線をぶっ放す、当時としては豪快なものに。
こっちはちゃんとはかいこうせんと言われても納得の演出。

ちなみにその二作品の舞台となるオーレ地方にはスナッチ団ボスのヘルゴンザが「はかいこうせん」を愛するトレーナーとして存在。
しかしXDだとストーリー上にて(当時)習得不可能なはずのエアームドが発射してくるという一面も。*2
なお、オーレコロシアムだとはかいこうせん愛はそのままに究極技を覚えたカントー御三家最終進化形3匹まで使う。どんだけ好きなんだ……

アニメではムサシコジロウアーボックマタドガスと別れてしまうきっかけになった。

また、この技のタイプ違いであり『究極技』と呼称される「ハードプラント」「ブラストバーン」「ハイドロカノン」はこの世代のFRLGで技教え経由での初登場を飾った。
これらの技3種は第三世代当時だとカントー御三家(最終進化形)しか教えてもらえず、ジョウト御三家とホウエン御三家では教えてもらえない。
それに加えて「教わるポケモンのなつき度が最大である事」という習得条件も課せられており、他の技教え同様に習得できるのは1プレイ1回だけ。いずれか1匹にしか教えてくれないので中々レアな技である。

なお、ポケモンXDではバトル山100人抜きをこなすと、究極技を習得したジョウト御三家(チコリータ・ヒノアラシ・ワニノコ)のいずれかから1体を選択して入手できる。
こちらは再度、一から100人抜きすれば選ばなかった御三家を入手できるようになっており、3回100人抜きすれば3体とも手に入る。

第4世代ポケモンバトルレボリューション

この世代からは物理技から特殊技に変更され代わりに物理版「はかいこうせん」の「ギガインパクト」が追加。
これにより、使用ポケモンが大幅に変更された。

やはり依然としてロマン技だが、新たに登場したポリゴン2の進化ポリゴンZの場合はただロマン技と言って侮れない。
特攻種族値135という非常に高い数値とタイプ一致技であるのに加え、特性が「てきおうりょく」ならその威力は300、特性「ダウンロード」の場合は337.5にも達する。
その破壊力は伝説のポケモンを含めてもトップクラスである。

演出は光線らしくC.E.ガンダムっぽい赤白ビーム。
特徴的な電子音と共に極太の光線エフェクトが相手を派手に覆い尽くす。性能も相まって、ポリゴンZにはこの上なくピッタリ。

ポケモンバトルレボリューションでの演出は紫色を帯びた黒い光線を相手に発射、貫通させるというもの。
やけに細い他、効果音も控えめ。

「ときのほうこう」、「がんせきほう」はディアルガドサイドンと共にこの世代でデビュー。

御三家が習得できる究極技三種はこの世代から全御三家共通で習得可能に。それでいて何度でも教えてもらえるようになったが、習得条件になつき度最大を要求される点はそのまま。

アニメでは上記の「ギガインパクト」をサトシのグライオンが習得。高火力で直撃させた爆風で脱出することによって反動を克服する芸当で視聴者を魅了した。尚、今のグライオンのお家芸であるボイズンヒールと組み合わせはかなり悪いですW

第5世代

大まかな仕様や立ち位置は第4世代とあまり変わらず。
戦闘面では特に語ることがないが、本作からわざマシンが使っても無くならない仕様となったことで、ギガインパクト共々いつでも好きなときに好きなだけはかいこうせんをぶっ放すことができるように。
ただし入手タイミングはソウリュウシティ目前とかなり終盤なうえに価格が90000円とべらぼうに高い。

演出は4世代のものとあまり変わらないが、なんだか細長くなっていたり、効果音が変わっていたり、技の最後の方に謎の打撃音が鳴ったりする。

また、なぜか「がんせきほう」がイワパレス系統に配られドサイドン専用技ではなくなった。

第6世代

ここからは「○○スキン」系の特性を持つポケモンの切り札としても使われるようになった。
ノーマルタイプの技を特定のタイプの技として扱い、スキン補正1.3×タイプ一致補正1.5と言う効果があるため、凄まじい威力が出せる。
一例としてアマルルガのフリーズスキンはかいこうせんを挙げると、
アイテム補正、性格補正なしでHD252振り+性格補正のマルチスケイルカイリューを確定一発で落とせるほどの威力になる。

弱点を突けないとつらいためか、現在ではスキン系を含むタイプ一致以外で使われることは殆どなくなった。
ただ、ドレディアなど技のレパートリーが貧弱なポケモンに対して少しでも範囲を広げることを目的に覚えさせるケースがある。

第六世代以降では効果音が初代の特徴的な電子音に変更されている。一見の価値あり。
ただビームはやけに細い紫に。

ちなみに前作は流石に高すぎたと判断されたのか、わざマシンの値段が90000円から50000円に大幅値下げされている。

第7世代

Zワザ」として使うと反動がなくなる上に威力がさらに上昇するため、実用性が大きく上昇した。
もっとも、同じく恩恵を受けた溜め技爆発技と比べると有力な使い手は少ないのが現状。
しかし、当時環境トップクラスに位置するゲッコウガはこの恩恵を多大に受けており、よく選ばれる特性「へんげんじざい」ではなく「げきりゅう」を採用して体力調整をすることで頭のおかしい火力を出すことができる。
事実Zハイドロカノンの採用率が二割を超えており、まさに究極技の名に恥じない躍進を遂げていると言っても過言ではない。*3
その他、ドサイドンはZがんせきほうの採用率が三割近く、極稀にギギギアルカミツルギなどサブウェポンに難のあるポケモンがZギガインパクトを使うといったケースもある。

また「てきおうりょく」こそないが、同じノーマルタイプかつ特攻種族値がポリゴンZと同じジジーロンにもそれなりに使われている。
だが反動ターンなどのリスクが非常に大きいのは変わらず、「トライアタック」や「ハイパーボイス」のほうが安定感はある。

ちなみに第七世代は他の世代に比べて「はかいこうせん」を覚えるポケモンがやたら少ない。
序盤ポケであるドデカバシデカグースルガルガン等に至っては「ギガインパクト」すら覚えない。
とりあえず最終進化形だから覚えられるようにすると言うのはやはり問題だったか。

演出としてはビームがぶっとくなった。ついでに黄色くなった。

この世代ではネクロズマ専用の「プリズムレーザー」がデビューを果たす。威力160とそれまでのはかいこうせん系の技と比べ若干威力が大きい。

第8世代

Zワザの代わりにダイマックスわざのベースとしてお呼びにかかることがある。
前世代と違い、最高3ターンほどノーリスクで使えるようになった上に、ダイマックス中のノーマル技「ダイアタック」は相手の素早さランクを一段階下げるというダイジェットに及ばないが素敵な追加効果を持つ。上から撃てるならあんま意味ないは禁句
但し威力は一切変化無し。
今作では安定ノーマル技だった「おんがえし」「やつあたり」が削除された影響で物理ノーマル技が全体的に火力不足気味であり、ダイマックス中での運用に加えて解除後の撃ち逃げのために「ギガインパクト」を採用するケースがそこそこ増えた。ウォーグルホルードが主な使用者。
それどころか第8世代出身ポケモンはやたら技範囲が狭い奴がちょくちょくおり、採用しないと本当に技が無いと言う事例も珍しくなかったりする。サブウェポンとして便利だった「めざめるパワー」が廃止されたのもあるが、レジエレキレイスポスといった伝説のポケモンですらこの事例に当てはまっている。

さすがにはかいこうせん(ギガインパクト)を覚えない=ダイマックスわざで威力150が出せない可能性を危惧されたのか、
はたまたダイジェットを使えないポケモンでも素早さ操作が出来るようにするためなのか、
第7世代で該当技を覚えない設定にされたポケモンも片方、もしくは両方習得可能になった。
但しオニシズクモは特性で火力が出るからなのか相変わらず両方覚えない。

演出は物凄い事になっており、相手を消し炭にしかねない程の高出力ビームをぶっ放ってそのまま爆破となっている。
ちなみにギガインパクトも物凄い爆発を引き起こす

この世代ではネギガナイト専用技「スターアサルト」と、ムゲンダイナの専用技「ムゲンダイビーム」が新登場。
どちらも演出はド派手であり、特にムゲンダイマックスと化した超巨大ムゲンダイナの放つド迫力の攻撃は一見の価値あり。

御三家が習得できる究極技については、この世代からなつき度最大という習得条件が撤廃。最終進化形であれば容易く覚えられるように。
本世代から、なつき度がなかよし度に統合される形で廃止されたためだと思われる。

第9世代

Zワザもダイマックスもなくなり、代替のテラスタルでは反動は無効化できない事からいつもの浪漫技に逆戻り。
一方で、そのテラスタルによって誰でも一致技として使えるようになっている。
今作はわざマシン163に収録されており、1度手に入れればおとしもので製作可能だが普通に勧めた場合、最初に入手するのはかなり終盤になる。
因みに素材はミニリュウのうろこ、ヌメラのねんえき、ケンタロスのけを集めれば使用可能。
はかいこうせんのイメージがあるカイリューとケンタロスはとにかく、何故にヌメルゴン…?

前世代で改めて見直された習得者だが今回更にメスが入っており、再び最終進化系ならほぼ誰でも覚えられるように。
デカグースザングース等今まで何故か習得できなかった一致習得者も増えた。
特にはりこみデカグースの一致テラスタルギガインパクトは威力600と言う洒落にならん火力を出す。
最終進化系ならなんでもOKになった為、パチリスデデンネまでもが習得可能に。
一方、キリンリキやヤミカラスなど、最終進化系でもないのに習得してしまった例もチラホラ。

演出はオープンワールド化による影響を受け、今までより簡潔なものに変わってしまった。
それでも演出のベース自体は変わっておらず、はかいこうせんのあの電子音も健在。

さて前作で登場した「ムゲンダイビーム」だが、世界観の問題からかこの世代でいきなり削除されてしまった。*4


アニメシリーズのはかいこうせん

演出的にも派手で映える遠距離技のためか、無印版から今にいたるまで多用される攻撃技の一つ。
主な使用ポケモンはギャラドス・カイリュー・バンギラス・ボスゴドラ・ボーマンダ等々。いかにも厳つくて、これぞ怪獣的で悪役チックなポケモンが数多い。
密猟者ポジションの悪役キャラは大抵この技を覚えさせたポケモンを使っており、ポケモンだけでなく人やトレーナー、建造物などに向けて放たれる事も。そのため、アニメを見ていると印象に残りやすい。

野生個体な伝説のポケモン達にも使い手は存在し、彼らの体の大きさも相まってか「破壊力のある遠距離攻撃といえばコレ!」的なノリでよく使われる。
中でも『裂空の訪問者 デオキシス』に登場したレックウザは自身の縄張りを一瞬通過しただけのデオキシスに対し、執拗に追い回した上で彼に向かって「はかいこうせん」を20発以上も乱発する暴れぶりを見せた。PP切れ不可避だが合間にヒメリのみでも食ってたのだろうか
途中から街中での逃走劇が繰り広げられたので街を破壊に巻き込んでおり、住民達にはいい迷惑である。


その他

スマブラシリーズでは「スマブラX」以降デオキシス(アタックフォルム)の放つ技として登場。連続ヒットする上に火力が非常に高く、近くのファイターを引き寄せる効果付き。


ポケモンGOでは1ゲージ技として初期から実装。強力なポケモンの覚える技といった立ち位置であるほか、ノーマルタイプを中心に幅広い最終進化ポケモンが覚える。
威力だけなら絶大であり、本家と同じく150とGOの技としては破格の威力。しかし代償として前隙、後隙共に非常に重たい。トレーナー戦でもその絶大な威力と引き換えにゲージ効率が非常に重い大技という立ち位置。
初期は技の選択肢の都合とその絶大な威力からカビゴンリングマといったノーマルタイプが使う他、ジム防衛のハピナスにも覚えさせるケースがあったが、今はより瞬間火力の高い技が多く登場したことで活躍の場は大きく減らしてしまった。現在のノーマルタイプの技が「おんがえし」と「のしかかり」以外はあまり重宝されないという事情もある。
かといって全く使われないというわけでもなく、タチフサグマなど一部のポケモンが無理やり不利な相性を覆す役割破壊技として使うこともある。

ちなみにギガインパクトは覚えるポケモンがたった2匹に限られてる代わりに威力が更に大きい200レジギガスが放った時の火力はノーマルタイプダントツトップだが、スロースタートの再現なのか通常技の都合で1発放つまでの時間が非常〜に長い。


Pokémon LEGENDS アルセウスでは、フィールド上でオヤブンをはじめとした野生のポケモンがプレイヤーめがけてぶっ放してくる。まさかの第2世代のあのシーンをプレイヤーが身をもって体感する羽目に。
しかもかなり当たり判定が強い上に薙ぎ払うように発射してくることまであるため場合によっては回避が難しく、状況次第ではそのまま「目の前が真っ暗」にさせられてキャンプ強制送還、という事態も。この技が直撃すると次の攻撃を喰らった時点で即死するところまで体力を消耗させられる。おまもりがあれば少しは軽減できるがそれでも深手を負うことに変わりはない。特にレベルアップでこの技を覚えるオクタンやレベルアップでは覚えられない特別な技を習得しているオヤブンなどには注意。

対戦時の効果はというと、威力がものすごく高いうえに対戦システムの都合上まさかの1ターン動けなくなる反動が無しというトンデモ性能。その気になれば力業でドカスカ連発できるのでめちゃくちゃ強力…といいたいところだが、実は表記されてないだけで行動順番が遅くなるというデメリットが隠されている。考えなしに撃つと袋叩きにあってしまうこともあるので注意が必要。なお、ギガインパクトも大体同じ性能。

余談

ポケモンにおける「反動」という表現は「はかいこうせん」以外にも「とっしん」や「すてみタックル」でも見られるが、それらの効果は自分もダメージを受けるというもので「はかいこうせん」のそれとは完全に別物。
そのため「反動技」という言い方をする場合、これらの技と「すてみタックル」等の反動ダメージを受ける技のどちらを指すのか若干紛らわしい。



追記・修正ははかいこうせんの反動から復帰してからお願いします。

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最終更新:2025年09月26日 11:12

*1 『ポケモンマスターズ』で生存が判明している。この一件で改心はしたものの、案の定というかはかいこうせんがトラウマになった模様。

*2 そのエアームドは第9世代のスカーレット・バイオレットのDLC「藍の円盤」から「はかいこうせん」を習得可能になった。

*3 ほのおならオーバーヒート、くさならリーフストームでも充分な破壊力が出せるが、みずだとそうもいかないというのも大きな一因。

*4 空いた枠には代わりに新規習得技として「げきりん」が追加された。