ハリーマン

登録日:2022/02/09 Wed 12:46:40
更新日:2025/05/03 Sat 00:10:09
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槍の如き 針と 凶暴なる 気質にて 海鬼の 異名を 持つ ポケモン。

毒を すすりて 己の 糧とす。



ハリーマンとは、『Pokémon LEGENDS アルセウス』にて初登場したポケモンの一種。


【データ】

全国図鑑№:904
分類:けんざんポケモン
英語名:Overqwil

高さ:2.5m
重さ:60.5kg
タイプ:あく/どく
特性:どくのトゲ(直接攻撃を受けると3割の確率で相手を毒状態にする)
   すいすい(天気が雨の時、素早さが2倍)
隠れ特性:いかく(場に出たとき、相手の攻撃を1段階下げる)


HP:85
攻撃:115
防御:95
特攻:65
特防:65
素早さ:85

合計:510

ヒスイハリーセンが力業「どくばりセンボン」を20回使うとハリーマンに進化(LEGENDS)。
ヒスイハリーセンが「どくばりセンボン」を覚えている状態でレベルアップでハリーマンに進化(SV)。

【概要】

ポケットモンスター 金・銀』から登場していた、ハリセンボンをモチーフとしたポケモン・ハリーセン
そのハリーセンはヒスイ地方では今までの姿とは異なり、体の上半分が黒くなり、トゲからは毒液が染み出して紫色になっている等、より毒々しい見た目になっている。
その姿はどこか機雷を思わせ、毒針からをまき散らすので猟師からは嫌われている模様。
なお、他の地方では既に原種の姿のハリーセンが生息していた模様。
現在では研究が進んで寒冷地に適応した姿である事が判明しており、実際に生息環境が再現できたブルーベリー学園では野生個体が現存している。

このヒスイ地方のハリーセンは、原種とは異なり進化してハリーマンとなる。これについての理由は不明。
進化したことで体はより膨れ上がり、トゲも異様に長くなり、図鑑の通り最早と呼べるレベルである。長い物は体のサイズとほぼ同じくらいある。
その毒々しいトゲはまるでの角のようにも見える。
また、尻尾には「Q」のような模様がある。
全体的にハリセンボンは勿論、ウニ(特にガンガゼ)のようなシルエットとなっている。
名前も「(セン)」から「(マン)」にスケールアップ。

性質は凶暴で、「海鬼」という異名を持つ。毒を啜って糧とするとのことだが、これはモチーフの1つであるフグにちなんだものだと思われる。


【ゲームでのハリーマン】

  • 本編での活躍
ストーリー終盤、「リッシ湖の試練」にてオヤブン個体ハリーマンとの戦闘が発生。
勝利後にアグノムとのイベントになる。
このようにイベントで戦うものの、本作から登場した追加進化ポケモンの中では唯一「キング・クイーンでもなければライドポケモンでもない」ポケモンである。
だが、とあるサブ任務にて、「海の王子」に会うために必要なポケモンの1匹である。

  • 入手方法
前述のイベントでオヤブン個体を捕まえる他、野生のハリーセンを進化させることで入手できる。
なお、オヤブンハリーマン自体はそのイベントでしか入手できないので確実に欲しい場合はそこで捕まえよう。
ハリーセンは「群青の海岸」の海を泳いでいるので、ライドポケモンイダイトウに乗って捕まえに行くことができる。
進化条件はやや難解で、「どくばりセンボン」という技を力業で20回使用すること。
ハリーセンの図鑑タスクに「どくばりセンボンをみた数」「チカラワザをみた数」があるので、それがヒントになる。

「藍の円盤」ではテラリウムドームのポーラエリアに野生のヒスイハリーセンが出現するようになった。
進化条件も簡略化され、「どくばりセンボン」を覚えさせるだけでよくなっている。


【バトルでのハリーマン】

タイプは原種とは異なりスカタンクドラピオン・アローラベトベトンと同じくあくタイプとどくタイプの複合。そのため弱点じめんのみ。
水生生物でありながらみずタイプを持たない点ではドラミドロ等に似ている。
進化したことで素早さ以外の全能力がまんべんなく上昇。特に物理方面が良く伸びている。
特性に関しては原種と全く同じ。

専用技は「どくばりセンボン」。
これにはどくの追加効果に加え、既に状態異常の相手には威力が2倍になる効果がある。
早業でどく状態にし、力業で確実に仕留めると言った流れか。
ただし威力は控えめかつどく状態にするのは確定ではないため、安定性を求めるなら「どくづき」にするのもあり。
なお、メインシリーズでは威力倍化の対象がどく・もうどく限定になっているが、代わりにこの技自体の追加効果発生率は50%に上がっている。
「ダストシュート」も習得できるため、立ち回りで技を決めてしまおう。

一方、あく技は豊富とは言い難く物理はSVのDLC発売前の時点で「かみつく」「かみくだく」のみ
折角のようなトゲをもっているのだから、「つじぎり」や「じごくづき」を覚えてもいいようなものだが…
更に『アルセウス』ではどちらも覚えない為、あく技は特殊技である「あくのはどう」任せになる。
とか言っていたら碧の仮面で「うっぷんばらし」を習得し、藍の円盤で前述の「じごくづき」も習得した為、選択肢も幾許か増えた。

サブウェポンは水棲生物と言う事もあり各種みず技が揃う。
が、それ以外は狭く使いでがありそうなのは「きしかいせい」「ミサイルばり」「スマートホーン」くらい。
『アルセウス』では「アイスボール」を覚えたのだが、残念ながら本編では第8世代から廃止状態。
後はいざという時の「じばく」程度。

意外な事に特殊技の範囲の方が広く、一致技・みず技・こおり技や「マッドショット」「シャドーボール」等広い。
しかし特攻は高くない為、あまり満足した威力は出ない。

補助技は優秀で「どくどく」「どくびし」「まきびし」「ちょうはつ」「くろいきり」「みちづれ」と揃う。
積み技も「つるぎのまい」「たくわえる」「ちいさくなる」と一通り。
残念ながら原種が覚える「でんじは」は覚えられない。

同複合の中では特にどくタイプ気質が強いポケモンと言えるだろう。

【余談】

  • 名前の由来はハリーセンが「針千本」なので「針万本」だと思われる。
  • 本作の少し前に発売した『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』にて、ミオ図書館にある本「海の伝説」の中でハリーマンを指して「大きなトゲのハリーセン」という一文が出てくる。
  • 金銀で初登場以降、ハリーマンの登場まで無進化ポケモンだったハリーセンだが、実は体験版が出た段階で進化形の登場が予定されていたものの、没になったという経緯がある。そのためハリーマンの登場は22年の時を超えた悲願が達成されたという見方もできる。



追記・修正はどくばりセンボンを20回使用してからお願いします。

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最終更新:2025年05月03日 00:10